不死の体で異世界生活!?   作:まるこめ

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はい!やって参りました!新シリーズ『不死の体で異世界生活!?』前回執筆していた『〜Numbers〜』とは一風変わったドタバタハチャメチャギャグコメディーテイストでお送りしていきます!
これからリアルが忙しくなるのと作風が前回とは全く違うということで!毎日投稿とはいきませんが、週一位で投稿出来ればと思っています。

というわけで新シリーズスタートです!



第0話 不運な事故で異世界転生!?

不死の体で異世界生活

 

プロローグ

 

皆さんはRPGというものをご存知だろうか。

『RPG』すなわち「ロールプレイングゲーム」物語にそって主人公を操作し強くしながらフィナーレを目指す。

このRPGになくてはならない存在。『敵mob』

皆さんはこの『敵mob』にはどういう印象を抱いているのだろうか…

曰く、単なるNPCに過ぎない

曰く、屠り、駆逐し、主人公や仲間達の血肉にするもの

曰く、しつこく邪魔なもの

曰く、物語の面白さを際立てるもの

曰く、曰く…

皆、『敵mob』に対しての印象はそれぞれだろう。

では、皆さんはこうは思ったことが無いだろうか…

 

「敵mobってエンカウントするまで何してんの?」

 

誰もが抱く疑問だろう。

今日、その質問に答えるべく!『敵mob』の日常を少し覗いてみるとしよう。

 

 

 

 

ここは、『死者の森』物語の中盤に出てくるアンデッド族のたまり場である。

ここに1人…いや、1体、新たなアンデッドが誕生していた。

 

「う、うーん…」

「やぁ、目を覚ましたかね?」

「んだここ…」

「ここは『死者の森』、その中のアンデッド族の墓場だよ。」

「…は?」

「君にはこれからアンデッド族の【リビングデッド】として頑張ってもらう!

とりあえず【ゾンビ】昇格目指して頑張ってくれ!!」

「………ツッコミどころ満載だがひとつだけ言わせてもらう。」

 

 

 

 

 

 

「これなんだよぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

 

 

 

時は約1時間前に遡る。

 

1度状況を整理しよう。

俺は山吹 聡 普通の高校生だ。

いや、普通と言ったら少し語弊がありそうだ…

俺は少しオタクな高校生だ。

別にオタクだからって頭も悪いわけじゃないし友達付き合いも悪いわけじゃない。ただ、少々性格に難があるだけだ。

"ちょっと"人よりアニメやゲームが好きだったり、"ちょっと"異世界転生に憧れを持ってたりするだけだ。

しかし、人間なんて、個性あっての人間だ。だからやはり俺は普通の高校生だ。

ちなみに「ひねくれた考えだ」という主張は却下するので悪しからず。

ということで、あくまで普通の高校生だ、いや、だった。

 

つい先程俺は不運なことに事故に巻き込まれてしまったのだ。うん、まぁこれは予期せぬ事態だ。事故について詳しく話そう。

俺はいつも通り学校から下校していたのだ。

いつも通り、耳にイヤホンを付け、大好きな2次元アイドルの曲を流し、テンション高めに下校していた。

しかし、事は唐突に起きた。

視線をおもむろに上にやる。少し小さめのマンションから新婚さんであろう明らかなバカップルがベランダで花瓶を持ちながらキャッキャとはしゃいでいる。俺は鼻で笑いながら通り過ぎようとしたその時、

「マジバカップル過ぎだろ!流石に無いわ〜!」

ととても大きな声で後ろの学生が叫ぶ。

どうやらリア充がイチャイチャしてるだけだった。

今叫んだやつ…同情するよ…

しかし、ここから思わぬ自体になる。なんと頭上のバカップルが後ろの声に反応。

彼女さんが怒らしい

「誰がバカップルよ!私と健くんはもう新婚なんですぅー!バカップルなんかと一緒にしないでくれる!!」

「あっ!ちょっ!!!」

「あっ、ちょ?」

不意に頭上を見上げると目に飛び込んできたのは赤褐色の空だった。

 

バリン!

目の前が赤く染まる。と同時に青い文字で「GAME OVER」と表示される。

別にこの世に未練があるわけじゃない。

確かに死に方はダサい。だが、死んでしまってはそんなもの関係ない。

ただ、一番最後、やりたかったことがあるか?と聞かれれば迷わずこう答えるだろう。

 

ツッコミたかった。と

 

 

 

 

「なにが普通の学生だ!末期すぎんだろオレェェェェェェェェ!!!!!」と…

 

 

 

そして事故ったあと目が覚めたらこの地面があるのかもよく分からない真っ黒な空間にいたのだ。

 

うん

冷静に考えても分かんねぇわw

ここどこだよww

 

そんなアホみたいな思考を巡らせていると突如頭上から光が指してきた。

そこに現れたのは美少女だった。

紛れもなく、一片の余地なく、"美少女"だった。

「山吹 聡さんですね?」

「……あ、はい」

見とれていたのでつい反応が遅れてしまった。

「まず最初にお悔やみ申し上げます。」

「それ俺にいうこと?」

「あ、…そうですね。」

「「…………」」

「あの、それで…ご要件は何でしょう?」

「それあなたが聞きます!?嘘でしょ!」

「あ、失礼致しました!私としたことが…」

自分自身にポカッっと効果音がしそうなゲンコツをかます美少女…

いったいなに?

 

「あ、まず自己紹介から、私の名は『大天使サリエル』《死を司る天使》でございます。よく「堕天使だ」なんで言われますが歴とした天使ですのでご安心ください

「あ、はい。どうも。で、大天使様が俺にどのようなご要件で…」

「では、早速本題に入らせていただきます。山吹 聡さん…

 

転生しませんか?」

 

 

「………はい???」

 

 

 

「それでは詳しく説明致しますね

あなたは「地球という場所で不運な事故にて亡くなった」との報告を受け、閻魔様が天か地かの判決を下すはずだったのですが、なんせ善にも悪にも中途半端だったもので判決を私に丸投げしてきたんですよ。」

「閻魔様適当だな!おい!」

「そこで私も頭を悩ませましたがやはりどちらにも決めれなかったので別の策を取ろうと思い立った所であることを思い出しまして…」

「ある、こと…?」

「あなたの元居た世界とは別時空の世界の話ですが…王の衰退によって私のテゴm……その世界の住民の勢力も衰えてきてしまったんですよ。」

「おっと?今聞いてはいけないことを聞いてしまった気が…」

「それは忘れてください♪でないと即刻地獄行きです♪」

「はい!喜んで!」

「と、いうことで衰退した世界を救って頂きたいのですが!」

「なるほど。ちなみにその世界とはどんな世界かね?」

「剣と魔法、冒険者と魔物が抗争している世界です。」

「よし行こう!すぐに行こう!!今すぐ行こう!!!」

「そう仰ってくれると思っておりました♪それでは転生を開始したします!」

 

 

「我が大天使 サリエルの名においてこの者の魂を導かん!」

 

 

「そうサリエルが叫ぶと共に俺の周りを青白い光が包んでいく。」

 

 

今思えばどうしてあの時ちゃんと聞かなかったのだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

「自分がどっち側に転生するかを…」

 

 




閲覧誠にありがとうございました!!
前作とは全く違う感じの小説で書く方も戸惑いまくっております!あ、前作見てない方は是非(笑)
これからどんな展開になっていくのか。作者も楽しみです(笑)
それでは次回から、宜しくお願いします!

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