ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
斗真「いやはや、豪華だったわね」
ゆり「えぇ」
つぼみ「はいっ!」
菖「みんながみんな、まさかオンエアでオールスターズとは、ってびっくりしてたな」
斗真「……そのうち、Hugっと!中心で書こうかな、どうしようかな……」
実のところ、S☆Sで二次小説書こうかなとかかんがえてたりしてます
……ぶっちゃけ、そろそろこっちの方はネタが、ね……
まぁ、それはどうでもいいとして
今回、あとがきに配役を書いときます
(私が忘れそうだし(汗
ユリウス王子とルーナ姫が互いに互いをからかい合っていた日の夜。
シャルルは宿屋の一室にいました。
その部屋には、もう一人の青年がいました。
彼はシャルルの従者、アスト。シャルルの幼馴染であり、最大の理解者です。
「それで、シャル。今度はいつまで滞在するんだ?」
「さて、どうするかな……」
「って、決めてないのか!」
「いつものことだろ?」
「まぁ、そうだが……」
シャルルの返答に、アストはため息交じりに返しました。
実は、この遍歴の騎士シャルルはけっこうな気まぐれ屋で、国にせよ街にせよ、滞在する期間はその時々の気分次第だったりするのです。
もっとも。
「……今回はけっこう長くなるんじゃないか?」
「う~ん……どうだろ?」
その返事にアストは、あ、これは長くなるな、と感じました。
「……はぁ……まぁいい。それはそれとして、聞いたか?」
「何を?」
「一週間後、舞踏会があるそうだ。隣国の王族も交えて」
「ふ~ん?」
「って、興味なさそうだな」
「そもそも、俺らみたいな流れ者に招待状が来るはずないしな」
「……まぁ、そうだな」
シャルルからのもっともな意見に、アストは残念そうにため息をつきました。
その態度に、何か引っかかるものを覚えたシャルルは、ニヤリ、と笑みを浮かべました。
「もしかして、その隣国の姫に懸想してるのか?」
「いや、それはユリウス王子だろ?俺は……って、なにちゃっかり言わせようとしてるんだ!!」
アストは顔を真っ赤にして、シャルルにむかって反論しました。
実のところ、アストは隣国の姫の護衛騎士の一人に想いを寄せているのです。そのことを知っているシャルルは、ニヤニヤ、と笑みを浮かべてあえて、本人の口から言わせて、からかおうとしていたのです。
もっとも、アストが途中でそれに気づいたため、失敗に終わりましたが。
「確か、チェリムだったか?」
「あ、あぁ……って、俺のことはいいんだよ!てか、シャルルの方こそどうなんだよ?」
「何が?」
今度はシャルルが首をかしげました。
「ルーナ姫、だっけ?この国の姫といい雰囲気だっただろ?」
「あぁ~……けど、俺は無理だろ」
「そうか?」
「身分が違い過ぎる」
片や一国の姫、片や浪々の身である遍歴の騎士。
身分の差に開きがありすぎます。
それはシャルルにもわかることでした。
当然、アストもわかっています。
「そりゃそうかもだが……かといって、このままあきらめんのか?」
「ん~、諦めるとかそういうのじゃないと思うけど……まぁ、俺が一国の王か、導師になれれば、話は変わってくるんだろうけど」
伝説の導師は、社会的なつながり、つまり、家族のようなものは持たなかった、とされていますが、伝承では一人の姫と恋仲に近い関係になっていたと言われています。
「そりゃ、導師になれれば話は変わるかもしれないけど……」
「その代わり、世界を平和に導く使命を果たさなければならなくなる……自由に旅ができなくなるのは、俺はやだなぁ」
苦笑を浮かべながら、シャルルは答えました。
自由に旅をして、困っている人々を助けて回る。それが、シャルルの今の生きがいでした。
それがなくなるのは、少しばかり寂しいものがあるようです。
「ま、所詮、俺らは浪々の身。そんな奴らに舞踏会の招待状なんて来ないさ」
「……そうだな」
本日、二度目のその言葉に、アストはため息をつき、それ以上、何も言ってきませんでした。
ですが、この時の二人は、まさか自分たちに招待状が届くような事態が起こるとは、まったく思ってもいませんでした。
あとがき代わりの配役紹介
ルーナ姫:ゆり
シャルル:菖
ユリウス王子:明
プラナ姫:ももか
アスト:小狼
チェリム:さくら
サフラ:いつき
フラン:つぼみ