ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
正直、少しばかり適当なので、そのあたりはご容赦いただきたく
……というか、まじでネタが出てこない……
「さすが、ももかの妹だな」
「あぁ、かなり作りこまれてる」
「え、えへへ~……ま、まぁ、それほどでもあるっしゅ!」
放課後、ファッション部の部室でもある被服室では、中等部ファッション部員のほかに、ファッションモデルの助っ人として参加することもあるゆりとももか、そして菖の三人と、その同級生である君尋、静、明、小狼、ひまわり、さくらの六人がいた。
要は、いつもの高校生メンバーがファッション部の部室に全員集合しているという状態だった。
最初こそ、声や名前、噂は聞いたことがあっても、菖とゆり、ももかの三人以外は実際に会ったことがない、明堂学園のアイドルたちにみんなどぎまぎしていたのだが、つぼみたちが潤滑油になってくれたようで、いまではすっかり打ち解けていた。
「ずいぶん、にぎやかになったわね」
「そうだな……さて、暇になった俺はどう時間をつぶすか……」
と呟きながらも、菖はカバンの中から一冊の本を取り出していた。
いつも通りのことではあるが、読書で時間をつぶすつもりのようだ。
その様子を見ていたゆりは、そっとため息をついた。
「あなた、またここで読書して過ごすつもり?」
「何か問題でも?」
きょとん、とした顔で菖はゆりに問いかけた。
その態度に、再びため息をつくと。
「問題ないけれど……少しはつぼみたちのほうに加わろうとか思わないの?」
「ん~……思わないでもないけど、そんな空気じゃないからなぁ、いまは」
いわれてみれば確かにその通りである。
普段ならともかく、いま、つぼみたちは普段なら会うこともない人達と交流しているのだ。
その邪魔をするのは、少しばかり気が引けるというもの。
ならば、今は放っておいたほうがいいだろう。
「……それなら、わたしもあなたに倣おうかしら。隣、大丈夫?」
「大丈夫」
「なら、失礼するわね」
ゆりの問いかけにそっけなく返した菖だったが、そんなことは気にすることなく、ゆりは菖の隣に腰掛け、文庫本を取り出した。
しばらくの間、二人の間には沈黙だけが流れていたのが、。
「……にしても、にぎやかだな」
「……そうね」
いまだ、菖とゆりの二人を除き、ファッション部と高校生組の交流は続いており、そのにぎやかさは時間が過ぎるごとに増しているようにすら思えた。
もっとも、菖にしてもゆりにしても、そのにぎやかさを不快に思っているわけではないようだ。
その証拠に、視線は本に向けたままではあったが、その表情はどこか穏やかなものだった。
「……にしても……」
「えぇ……」
「「いつのまにあんなコスチューム、用意してたんだ/のかしら?」」
視線は本にむいていたのだが、視界の端にはしっかり明たちの様子が捉えられていたため、交流会がいつの間にかコスプレ大会になっていたことに気づいていた。
そのコスチュームの数はなぜか幅広く、文化祭のファッションショーで菖が着た黒い和服のようなコスチュームや学ラン、中華風の衣装にどこかの反逆者のようなコスチュームまであった。
いつの間にそんなものを用意していたのか、菖もゆりも気になったのだが、なぜか突っ込んだ瞬間、自分たちも巻き込まれるのではないかと感じ、突っ込まずにいた。
もっとも、二人が少し距離を置いていたことに気づいたえりかと明、ももかの三人によって、菖とゆりも強制参加させられることになったのだが、巻き込まれた本人たちも、まんざらではなさそうであったとか。
あとがき代わりのその後の話~スキット風~
~高校生組のファッションショー~
菖「……で?なんで俺まで巻き込まれてるの??」
明「我慢しろ、俺らだって巻きこまれてんだからよ」
君尋「正直、こんな恰好をする羽目になるとは思わなかった……」
ひまわり「四月一日くんも御剣くんも、似合ってるよ?」
君尋「ひまわりちゃんも似合ってるよ、その恰好」
ゆり「ところで、気のせいかしら?さくらはなんだか慣れているような感じがするのだけれど?」
さくら「ほえ?」
小狼「まぁ、小学生のころから色々着せられてたからな、さくらは」
さくら「はうぅぅぅぅぅぅぅ……」
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ももか「ちょっと、えりか?なんでわたしのぶんはないわけ?」
えりか「だってもも姉ぇまで来るって思ってなかったもん!てっきり仕事だと思ったのに」
いつき「ま、まぁまぁ……」
ももか「まぁ、それはいいわ……明くん、かっこいいし♪」
えりか「そういや、もも姉ぇ、やけに明さんのこと推してるけどなんで?」
ももか「だって明くんはわたしの
中学生組『……えっ?……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ??!!』
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菖「なんか騒がしいな」
ゆり「そうね……おおかた、ももかが爆弾発言でもしたんじゃない?」
静「あいつはちゃっかりトラブル巻き起こすからな」
明「あぁ……まったく付き合ってるこっちの身にもなってほしいぜ」
君尋「本音のところは?」
明「可愛いから許す」
ひまわり「すっかり惚気てるね、明くん」
小狼「まったくだな……」
ひまわり「小狼くんとさくらちゃんも似たり寄ったりだけどね?」
さくら「は……はうぅぅぅぅぅぅぅ……」