ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~ 作:風森斗真
というわけで、楽しみにしていたかたはお待たせしました。
「花の都でファッションショー」の番外編スキット集です。
なお、今回は菖が中心になってるものが多い上に、ある意味、作者がやりたいからやったものもありますが、大目に見ていただければと。
わかりにくい、という方のために、今回の元ネタを↓
・菖の友人:パリの大学で一緒に講義を受けたことがある友人。
元ネタは「Fa○e/」シリーズから、フランスの聖処女と巌窟王
・菖の先生:元SASの考古学者。日本人とイギリス人のハーフで菖の両親共通の友人。月影博士の行方探索に協力してくれている人の一人。
元ネタは「
まぁ、「色々クロスオーバー」のタグつけてるし、問題ないすよね?(^^;
ともあれ、本編どうぞ。
……あ、今回のあとがきはスキットの代わりにちょっとしたお知らせを書きました
~「飛行機の席順は……」~
(パリへ出発する数日前)
ゆり「つぼみ、ももか。わかっているわね?わたしたちが集まった理由」
ももか「えぇ、もちろん」
つぼみ「はい!」
ゆり、ももか、つぼみ「「「誰が菖の隣に座るか、それを決めるためよ/ね/です」」」
つぼみ「全員が菖さんの隣に座るためには、行きか帰りのどちらかで、菖さんには窓際の席に座ってもらう必要があります」
ももか「全員が平等で座るには、それが一番だものね……それで?どうするの??」
つぼみ「ゆりさん!行きの便でわたしと菖さんをサンドイッチにしましょう!!」
ゆり「あら、それはおもしろそうね……いいわ、つぼみ。その案にのりましょう」
ももか「うわ、一瞬で決まっちゃった……というか、二人とも、どんだけ菖くんのことが好きなのよ……ま、かくいうわたしもだけど」
~「離陸前の飛行機の中にて」~
つぼみ「……」(((;ω;lll)))ガクガクブルブル
ゆり「……」(--lll
菖「え、えぇと……なんで二人とも、俺の腕つかんでるの?」
つぼみ「はっ?!す、すみません!!……け、けど……」
ゆり「えぇ……さすがに、飛び立つ瞬間が怖くて……」
つぼみ「菖さんは怖くないんですかぁ?」(半泣き
菖「いや、俺は慣れてるから。というか、二人とも空、飛べるよね?なのになんで飛行機はだめなのさ?」(苦笑
ゆり「自分で飛ぶのと、飛行機だと感覚が違うから怖いのよ……」
菖「そんなもんかなぁ?」
~「菖の友人」~
(パリ市内の大学にて)
金髪の少女「ボンジュール、ショー!」
菖「ボンジュール、レティシア。久しぶり」
レティシア「む~!レティでかまいませんといったはずです!もうお忘れですか?!」
菖「ごめん、レティ」(にっこり
レティ「構いません。少しからかいが過ぎました……ところで、なぜあなたもここにいるのですか?エドモンド」
エドモンド「私がいてなにか問題でもあるのか?私もここの学生なのだがね」
菖「お、エドモンド!久しぶり」
エド「エドで構わんと言ったはずだ。よもや長く日本にいたために友人を忘れたか?……まったく、残酷なことだ」
菖「ははは、忘れてないって……というか、二人して同じこというなよ」
レティ、エド「「同じことを言わせるあなた/お前が悪い」」
菖「……はい、ごめんなさい」
~「菖の両親」~
(パリ市内のとある喫茶店にて)
ゆり「お久しぶりです、おじさん、おばさん」
菖父「あぁ、久しぶりだね、ゆりちゃん」
菖母「すっかり美人さんになっちゃって」
ゆり「ふふふ、おばさんだって変わらず若々しいですよ?」
母「あらやだ、ゆりちゃん、お世辞もうまくなっちゃって」
父「何を言ってるんだ。母さんはいつだって若いじゃないか」
母「あらやだ、あなたまで」
ゆり「……菖、相変わらずみたいね、あなたの御両親」(--;
菖「……穴があったら入りたいよ……いい歳して恥ずかしい……」(-▽-;
両親「「何か言ったか/かしら?菖」」
菖「なんでもありません」
母「それで?菖とゆりちゃんはもう付き合ってるの?」
菖、ゆり「「――っ??!!げほっげほっ?!」」
母「あらあら、その反応ということはもしかしなくても」
菖、ゆり「「母さん/おばさん!冗談はよしてくれ/ください!!///」」
母「あら、残念。ゆりちゃんはまんざらでもなさそうだけど」
ゆり「――っ????!!!!!/////す、すみません!友人を待たせているのでわたしはここで!///」
母「あら、残念。それじゃ、またいつかね。ゆりちゃん」
父「……で、菖。本当のところはどうなんだ?」
菖「ノーコメント」
~「菖の先生」~
(パリ市内にて)
菖「先生!キートン先生じゃありませんか?!」
キートン「ん?……あぁ、菖くんか!久しぶりだね。そちらのお嬢さんがたは?」
菖「俺の日本の友人です。眼鏡をかけてるのがゆりで、その隣がももかです」
ももか「菖、この人は?」
ゆり「……もしかして、考古学者のキートンさんですか?」
キートン「えぇ、そうですが……もしかして、菖くんが何か言っていたんですか?」
ゆり「彼とは幼馴染なので、考古学の論文については耳にタコができるほど聞かされて来ましたから。それに、キートン先生の講義についても」
菖「ははは……」(-▽-;
キートン「ははは。さて、それじゃ改めて。太一=キートンと言います。ご存知の通り、考古学者です。といっても、博士号も取っていなければ、身を置いている大学もありませんがね。まぁ、お見知りおきを」
ゆり「月影ゆりと言います」
ももか「二人の親友の来海ももかです。よろしくお願いします、先生」
キートン「えぇ、よろしく……ところで、菖くん」
菖「はい?」
キートン「パリ第一大学で私がお世話になった先生の講義が開かれるんだが……」
菖「ぜひご一緒させてください!!」
ももか「反応早っ?!」
ゆり「菖、龍之介さんたちには知らせておくから、いってらっしゃい」
菖「サンキュー、ゆり!」
キートン「……誘う前に同行することが決定したか。君の行動力は称賛に値するものだね」(苦笑
~「菖とオリヴィエ」~
(アパート裏庭にて)
オリヴィエ「……何やってんの?」
菖「見ての通り、読書」
オリヴィエ「ふ~ん?……面白いの?その本」
菖「人を選ぶかなぁ……俺は面白いと思うけど、えりかといつきは頭パンクしちゃうかも」
オリヴィエ「つぼみとゆりは?」
菖「ゆりは知的好奇心が旺盛だし、つぼみは頭がいいからね。読みたがるかどうかは別だけど」
オリヴィエ「ふ~ん?」
菖「……本、読まないのか?」
オリヴィエ「そんな暇なかったし、興味もないから」
菖「それはもったいない!」
オリヴィエ「え?だって、たかが本でしょ?知識なんて持ってても意味がないよ」
菖「そんなことはないさ。知識というのは、重さを伴わない財産。それに何より、学ぶ意欲ってのは大事なものだよ」
オリヴィエ「ふ~ん……なんで、そこまでして知ろうとするのさ?」
菖「……俺が追い求めてる答えを見つけるため、かな」
オリヴィエ「答え?」
菖「価値観や人種、そんなくだらないものを全部取っ払って、みんなで生きていくことができないか」
オリヴィエ「……無理だよ。砂漠の使徒とプリキュアがいい例だ」
菖「そうかな?砂漠の使徒の目的が世界の砂漠化だとしても、そこには彼らなりのやむを得ない事情があると俺は思うんだ。なら、その事情を理解して、受け入れて、彼らと一緒に生きていくことだってできるんじゃないか?」
オリヴィエ「……あんた、ほんとにプリキュアの味方?」
菖「そうだよ?けど、プリキュアが絶対的に正しいわけじゃないし、砂漠の使徒が絶対的な悪だとも思っていない。そもそも、正義だとか悪だとかって、どうやって決めるのさ?」
オリヴィエ「それは……わかんないよ。だって、そんな基準なんてないんだし」
菖「そう、だからどっちも正しくないし、どっちも悪くない。なら、共存できる。俺は、その答えを探すために、考古学を学んでいるんだ」
オリヴィエ「ふ~ん……」
菖「オリヴィエにもいつか、自分が取り組みたいと思う何かが見つかるよ。その時のために、知識は蓄えておいて損はない」
オリヴィエ「……考えとく」
~「ファッションショーの助っ人は……」~
菖「で、オリヴィエが抜けた穴は誰が?」
ゆり「……どうやら、あの人が助っ人をしてくれるみたいよ」
菖「あの人?……あぁ、
ゆり「えぇ」
つぼみ「はっ?!あ、あなたはいつかのイケメンさん??!!」
コッペ(人間モード)「……(にこっ)」
つぼみ「――っ?????!!!!!/////」
菖「……もしかしなくても、つぼみはあの人がコッペ様だってことを」(ひそひそ)
ゆり「知らないみたいね」(ひそひそ)
コロン「なら、黙っておこうか。そのほうが面白そうだし」(ひそひそ)
菖、ゆり「「賛成」」(ひそひそ)
~「ファッションショー本番を控えて」~
つぼみ「うぅ……緊張してきました……」(><;
えりか「まったく、つぼみは緊張しすぎ!かっちょよくなった菖さんでも眺めて、その緊張といてきなさい!」
いつき「それ、逆効果じゃない?」(^^;
菖「なにを騒いでるんだか……にしても、さすがさくらさん。二人とも見違えたよ」
ゆり「ちょ?!……い、いきなり何を言ってるのよ?!///」
ももか「うふふ~♪まぁ、それほどでも~♪///」
えりか「……余裕そうに見えて、もも姉ぇ、顔が紅いっしゅ!」(・∀・
ももか「え、えりかぁ?!」(><メ
ゆり「ふふふ……照れてるももかも可愛いわね」
えりか「ともあれ、いよいよ本番っしゅ!みんな、気合い入れていくっしゅ!!」
つぼみ、いつき「「おー!」」
ゆり、菖「「って、えりかが仕切るのね/のか?!」」
ももか「なぁに勝手に仕切ってんだか」(^^;
活動報告に「大樹の騎士」のリクエストコーナーを設けました。
もしなにか、「こういうことをしてほしい」というものがありましたら、そちらのコーナーにコメントください。
気まぐれに選んで、気まぐれに執筆いたします。
なお、執筆したお話は、リクエストにもよりますが、基本的に「日常編」あるいは「オールスターズ編」に投稿させていただきます。