ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~   作:風森斗真

192 / 346
……寒い……
え~……タイトルの通り、オープニングセレモニーです
背後の変身シーンは完全に削除させていただきますので、ご容赦を

あぁ、そうそう
中休み的な何かのネタ、決めました!
何になるのか?それは見てのお楽しみ!!

ともあれ、まずは本編をどうぞ!!


春のカーニバル♪~Ep.4:妖精たちからの感謝とオープニングセレモニー~

「妖精たちに……」

「感謝?」

 

二人の大臣の説明を聞いた一同は首を傾げた。

特にひめは、パートナー妖精であるリボンに対して、じとっとした視線を送っていた。

その視線に気づいたリボンは。

 

「な、なんですの、その目は?!文句がありますのですか??!!」

「あ、いやいや!リボンにはいつも、ありがとう、って思ってるよ?!……心の中で」

「「いや、心の中でかよ?」」

 

リボンの文句が響く中、ひめはそう弁明したが、その弁明の仕方に、菖と湊が苦笑を浮かべながらつっこみを入れた。

だが、ウタエンはひめのその言葉が気に入らなかったらしく。

 

「思ってるだけじゃ、伝わらないっす!感謝の気持ちは、言葉に出してこそ、外に出してこそっす!!」

『へっ?!』

 

ウタエンからの突然のその言葉に、オールスターズ一同は目を丸くした。

だが、同時に、パートナー妖精たちが、プリキュアとプリキュアの守護騎士たちに感謝する歌を楽しそうに歌う光景が脳裏に浮かび上がってきた。

そのあまりに楽しそうな光景に、その場にいた全員が喜びの表情を浮かべた。

 

「どうする?歌って踊っちゃう?」

「もっちろん!リボンとグラさんには、いっつもお世話になってるもん!!」

「そうね……いつも近くにいてくれるコロンには、感謝してもしきれないわ」

「はい!シプレにはいつもお世話になってますし!」

 

そういうわけで、プリキュアオールスターズの面々は、カーニバルへの参加を快諾するのだった。

ちなみに、菖と湊、そしてあゆみはプリキュアではない、ということで、客席に案内されそうになったのだが。

 

「「「菖さんはわたし/あたしたちの大切な仲間です!ぜひ、一緒に参加させてください!!」」」

「できれば、菖も参加させてほしいのだけれど?」

『あゆみ/ちゃん/さんと湊/くん/さんもわたしたち/うちらの仲間なんです/や!参加させてください!!』

 

と、それぞれのチームからの懇願があった。

しかし、歌とダンスがやらないと、と二人が渋っていると。

 

「「「歌だけで大丈夫なら、参加させていただけないでしょうか?」」」

「……どうします?あに……オドレン様」

「……わかりました!では、お三方は歌だけのステージということで、プリキュアのみなさんのあとに披露していただきましょう!!」

 

と、三人からの提案もあり、オドレンは特別に同席を許すことにした。

もちろん、その胸中には。

 

――ま、プリキュアどもと別個で始末すんのも面倒だからな。このほうが都合がいい

 

という、オドレンの計画があることは言うまでもない。

 

----------------------------

 

紳士、淑女、そして少年少女の皆さん(Ladies and gentlemen, boys and girls)!」

「長らくお待たせいたしましたっす!春のカーニバル、妖精大感謝祭!」

「「その舞台を彩るプリキュアたちの入場です/っす!!」」

 

オドレンとウタエンが設営されたステージでマイクを握り、カーニバルの開始を宣言した。

すると、ステージの奥から、ワゴンに乗ったプリキュアオールスターズの面々が次々と登場してきた。

 

「歌わないなんて、ありえない!断然、dancing!『ふたりはプリキュアMax Heart』!!」

「ぶっちゃけ、はっちゃけ!ときめきパワーで、歌もダンスも絶好調なり~!『ふたりはプリキュアS(splash)S(star)』!」

「今日は、歌にダンスにがんばっちゃうぞ~!けって~い!!『Yes!プリキュア5!!』」

「ダンスユニット『クローバーズ』としても活動中!みんなで幸せゲットっすよ!『フレッシュプリキュア』!!」

「ハルモニアで春のカーニバル、ですか?!やるっしゅ!『ハートキャッチ!プリキュア』!!」

「ここで決めなきゃ、女が廃る!気合いの歌とダンス、見せてくださいっす!『スイートプリキュア』!!」

「歌もダンスも、気合いだ、気合いだ、気合いだーっ!輝く笑顔がまぶしすぎ!『スマイルプリキュア』!!」

「春のカーニバルでも、キュンキュンさせてくれるっすよね?もちのろん!!『ドキドキ!プリキュア』!!」

 

それぞれの変身シーンが巨大スクリーンで映し出され、その度に、オドレンとウタエンが独特のフレーズをつけながら、代わる代わる登場したプリキュアチームを紹介していった。

そしてついに。

 

「さぁ、、みなさんお待ちかね!幻影帝国の魔の手から、世界を救いやがったこの人たちに登場してもらいましょう!!」

「お腹いっぱい幸せチャージ!妖精のみんなにハピネス注入!!無敵だ、わっしょい!『ハピネスチャージプリキュア』!!」

 

めぐみ、ひめ、ゆうこ、いおなを乗せたワゴンが、オドレンとウタエンの紹介を受けながら入場してきた。

さらに。

 

「そして、そして!彼女たちが新たな平和のカギになるのでしょうか?!満を持しての登場です!!」

「妖精の皆様、ごきげんよう!我らが戦うプリンセスが、今日は歌って踊っちゃうっすよ!強く、優しく、美しく!!『Go!プリンセスプリキュア』!!」

 

ウタエンの紹介と、万雷の拍手の中、プリンセスプリキュアの三人が会場へ入ってきた。

慣れているのか、単純に楽しんでいるのか、みなみときららは笑顔で拍手を送ってくれている妖精たちに手を振っているのに対して、はるかはがっちがちに固まった表情を浮かべていた。

明らかに緊張している。

その様子に、きららは呆れたように、さっきまでのやる気はどうしたのか、と問いかけていた。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。