ハートキャッチプリキュア!~もう一人の戦士"大樹の騎士"~   作:風森斗真

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割と適当です
ちなみに、今回は某有名アプリゲームのアーケードが出ております
ここまでいわば、わかるよね?

本編どうぞ


試験終わりの高校生たち

中間試験が終了した当日。

菖たちはいつものメンバーで試験終わりのストレス発散に遊びに出かけていた。

場所は、駅前に最近できた少し大きめのゲームセンターだ。

ゲームセンターと銘打ってはいるが、ちょっとしたアミューズメント施設になっており、部屋数は少ないがカラオケも完備している、若者のちょっとしたたまり場になっていた。

 

「しかし、よくこんな場所ができたもんだよな」

「最近まで会社が入ってたみたいだけど、倒産したからアミューズメント会社が買収したんだって」

「へぇ……」

「ところで、何が入ってるとか知ってるのか?」

「アーケードが主みたいだな。UFOキャッチャーもあるけど」

 

小狼の問いかけに、明がそう返していると、静がぽつりとほかにもあることを告げてきた。

 

「プリクラもある、らしいな」

「ふ~ん……あ、さくらちゃん、小狼くんと一緒にプリクラ撮ってきたら?」

「え?……あ、え、あ、そ、その……」

 

静のつぶやきが聞こえたのか、ももかが隣にいたさくらにとう耳打ちすると、さくらは顔を真っ赤にしておろおろしながら小狼のほうへ視線を向けた。

小狼も静のつぶやきが聞こえていたらしく、若干、顔を赤くしながらさくらに視線を向けていた。

 

「……さ、さくらが、撮りたいなら」

「と、撮りたい!!」

「なら、行こうか」

「うん!」

 

小狼の提案にさくらが華やかな笑顔を咲かせると、小狼の手を取り、まっすぐにプリクラのコーナーへと向かっていった。

そんな、明堂学園の生徒一同が公認しているほのぼのカップルを、菖たちはにやにやしながら見守っていた。

 

-------------

 

その後、二人だけでプリクラを撮ってきたさくらと小狼をニヨニヨ顔でからかった菖たちは、それぞれ自分たちが気になったゲームに興じることになった。

ちなみに、君尋はひまわりと静とともにUFOキャッチャーに、明とももかは二人同時プレイが可能なシューティングゲームに、小狼とさくらはレーシングゲームのほうへと向かっていった。

一方、菖とゆりは最近、多くの人々の間で流行しているアプリゲームのアーケード版があったため、そちらへむかっていった。

 

「噂じゃ聞いてたけど、ほんとにあった……」

「これがそうなの?」

「あぁ」

 

ゆりの問いかけにうなずき、菖は席に座り、コインを投入し、ゲームをスタートさせた。

 

「そういえば、これはどういう内容のゲームなの?」

「端的に言えば、現実に実在した英雄や実在する作品の登場人物を選択して戦わせるRPG、かな」

「実在した英雄や登場人物?もしかして、諸葛孔明とかシャーロック・ホームズとか??」

「そゆこと」

 

なお、本来は男性である人物が女性として描かれていたり、どう考えても人格破たんしていたり、明らかに人間ではない姿になっていたりするのだが、そこはそれ、ゲームなのでご愛嬌、というものだろう。

そうこうしているうちに、このアーケードゲームの特徴の一つである、一回プレイするごとに一枚もらえる、専用のカードが飛び出してきた。

菖はそれを取り出した瞬間、目を輝かせた。

 

「どうしたの?いいのが当たった??」

「欲しかったキャラがきたんだよ」

「そうなの……ちなみに、どんなキャラ?」

 

ゆりの質問に答える代わりに、菖は入手したカードをゆりに見せた。

菖から差し出されたカードを見てみると、白いフードをかぶった剣士が描かれていた。

カードの下の方を見ると、剣のようなマークの上に、「アーサー・ペンドラゴン」と名前が書かれていた。

 

「アーサー・ペンドラゴン……もしかして、アーサー王伝説の?」

「そゆこと」

 

ゆりからカードを回収し、菖はそのままゲームを開始した。

菖がやっているのなら、自分もやってみよう、という好奇心に駆られ、ゆりもコインを投入し、ゲームをスタートさせた。

すると、菖と同じく、プレイ用のカードが出てきたため、手に取ってみた。

そこには、白い鎧をまとっている、黒髪でくせ毛をしている爽やかな印象を受ける青年が描かれていた。

先ほどと同じようにキャラ名が書かれている部分を見てみると、剣のようなマークの上に、「シャルルマーニュ」と書かれていた。

 

――そして、これを読み込ませればいいのね?

 

恐る恐るといった感じで、ゆりがカードを指定された場所に置くと、画面にカードと同じイラストの青年が現れた。

 

『我が名はシャルルマーニュ!どうか、この名を胸に刻んでおいてほしい。我がマスターよ!!』

「……??!!」

 

画面に現れた青年のセリフが、字幕とともにステレオから流れてきた。

心なしか、その声は隣でゲームをプレイしている菖のものにそっくりだった。

あまりの驚きに、ゆりは思わず目を丸くしてしまったことは言うまでもない。

 

なお、その後、明とももか、菖とゆりに分かれて、エアホッケーで勝負をしたり、格闘ゲームで対戦したりと思い思いの時間を過ごしたのであった。




おまけ

~格ゲー対決~
明「せんせー、格ゲーで勝負しようぜ!」
菖「オーケー、フルボッコにしてやんよ」
ゆり「菖、ちょっといい?」
菖「ん?」
(ゲームスタート後)
明「なっ?!ちょ、はっ??!!あの複雑コンボを??!!……なぁぁぁぁっ??!!し、菖!!お前いつの間にそんな高等テクを……って」
ゆり「ふふっ、I'm winner.」
菖「……代わってくれって言われて代わってみたが……」( Д ;
明「……すっげぇびっくりしてるよ、俺も……」( Д ;

~エアホッケー対決~
明「お?エアホッケーだ」
ももか「ペア対決もできるみたいね」
明「なら、俺とももか、せんせーと月影でどうだ?」
菖「格ゲーのリベンジマッチか?」
ゆり「うふふ、受けて立ちましょう♪」
(ゲームスタート後)
明、菖「「おぉぉぉぉぉっ!!」」( □ メ
ゆり「はぁぁぁぁぁっ!!」
ももか「そりゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」(>▽<

君尋「……なぁ、これエアホッケーだよな?」( Д ;
静「もはや別ものに見えるな」(-ω-;
小狼「白熱しすぎてる気がするな……」( □ ;
さくら「ほ、ほえぇぇぇぇ……」
ひまわり「ちょ、ちょっとこれは……」

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