オーバーロードVS鋼の英雄人 『完結』   作:namaZ

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最終章
守りたいもの。倒すもの。


 幸福になりたい。

 幸せでありたい。

 それがなんであれ、誰もが求める普遍的な渇望の根源。

 心の拠り所を、魂の平穏こそが集合的無意識。

 皆ちゃんとわかってる。意外にも理屈をこねくり回す天才やら、察しの良すぎる切れ者よりも、アホの子の方が物事の本質を理解している。

 立場、役職、家柄、身近な人間関係、赤の他人、それからそれらからたくさんの重石を背負って生きている。

 生きていく上で必ず積まれていく重石。

 自分こそがその重石を一つ一つ積み重ね、高く、重く、降りられない柱にしている元凶とどれだけの人が理解しているか。

 生きている限り枷は増え続け、長生きするほど本質からぶれていく。

 完璧にはなれない『魂宿る者』。

 空想創作(ファンタジー)のご都合主義、俺TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEは、いとも容易く現実(リアル)に否定される。 

 

 

「……………………………………」

 

 

 未来は不透明。過去()はどこまでも追いかけてくる。

 空想を夢見るのは終わり。現実逃避は、時間が長ければ永いほど忘却させた現実に清算される。

 

 

「……………………………………――――――たい」

 

 

 圧制された感情は無くなるわけではない。忘れようと逃避し、目を背ける行為は、問題の先送りにしかならない。

 故に。

 

 

「……………………………………――――――死にたい」

 

 

 叱責。失敗。気にしないように心掛けていた過去(責任)を突如突き付けられた人間は、大抵同じ言葉を胸の内で呟く――――――消えたいと。

 

 

(都合よく死にたい消えたい。ふざけんな馬鹿かよ死ねよ消えろよ!!) 

 

 

 モモンガは一つ勘違いをしていた。この世界に降臨したプレイヤーは原初の祈り『ユグドラシル』により、種族関係なく感情が抑制されている。勿論、種族特性も考慮されており、抑制される感情は異業種より人間種の方が大幅に軽いものとなっている。

 この心配りは『ユグドラシル』の優しさと後悔。

 この世界の現実を前に、心を保つ最終ブレーキ。現代人が中世や、戦国時代など人の命が軽く簡単に死ぬ時代を心と魂を濁らずに適応させる者はごく少数。生物を殺し、殺される行為は、日本人にとって耐えられる許容範囲を超えている。

 故の後悔。

 欲望の王を作り上げてしまった『ユグドラシル』最後の悲劇。

 抑制された感情は罪悪感を消し去り、プレイヤーを増長させた。

 強くてニューゲーム。異世界転生。転生チート。

 そんなありきたりな三文小説を『ユグドラシル』は叶えてしまった。

 

 真の神は宇宙を創造し、プレイヤーをこの世界に転移させた。

 それは神の気紛れなのかもしれない。暇つぶしなのかもしれない。観察なのかもしれない。壮大な実験なのかもしれない。

 けれど、差別しなかった。

 国を滅ぼす力も、まともな感性や罪の意識などの道徳的価値観から使えなくなる。

 どんな仲の悪い敵対者でも話し合いで解決するしかない世界の住人が、「人を殺してしまったが、これは正当防衛。それに、少しずつなれてきた」とか完全に割り切るのが無理なのだ。

 よって、『ユグドラシル』のルール崩壊はNPCの縛りだけではなく、プレイヤーが残酷な世界で生きやすくしていた感情の抑制も、種族に感性を引っ張られる心を守る措置も、不要と取っ払った。

 神が招いたNPCとプレイヤーが元の状態に戻る。その結果――――――

 

 

「やめろ消えろいなくなれ。俺が何をしたっていうんだッ俺を苦しませるなよ仕方ないじゃないか!!お前ら俺の頭の中から出ていけよ!!アイツら死んでまで俺を虐めて楽しいのか!?………最悪だ。最低だ……………おれは屑だ」

 

 

 アンデットであった『モモンガ』なら耐えられた。

 死の支配者(オーバーロード)である『アインズ』なら些事だと切り捨てた。

 だが、『鈴木悟』は押し潰された。積み重ねた柱が人間『鈴木悟』を逃がさない。

 殺した。殺した。殺した。大勢を虐殺した。

 初めて殺してしまった偽造兵士。

 モモンとして斬り殺したモンスターの断末摩。

 リ・エスティーゼ王国との戦争で殺した死者18万人の大虐殺。

 マッチポンプや、ナザリック下僕の被害者を数えればそれこそ膨大な数に膨れ上がる。

 人を使った実験。

 交配。

 嗜虐。

 餌。

 皮肉なものだ。最も多数から憎まれている罪人アインズが、罪人ならば構わないと許可を出した。

 誰よりも血に汚れているのは自分なのに。

 

 

 "それでも――――――ああ、それでも……楽しかったんだ"

 

 

 許されざる禁忌の味。

 ルベドは語った。『世界は理不尽で満ちている。その最たるのが『力』『知』『優劣』。三つ目は『権力』と置き換えてもいい』と。

 この三つは、人に責任()を背負わせ――――――酔わせ狂わせる。

 

 人は武器を抜く時は、少なからず緊張する。大の大人も抜き身のナイフ一本を握れば、多大なストレスを感じたっておかしくない。

 だが、アインズの肉体(アバター)はそんなモノとは比較にもならない。 

 魔法一つで18万人を殺す。

 天候を操り、耐性がなければ絶望のオーラは歩くだけで生物を殺し尽くす。

 そんな力をいきなり手渡され、はたしてまともな神経で受け取れる奴がどれだけいるというのか。

 

 六大神は苦しみながら現実と向き合った。ストレス障害。鬱病。自傷行為。大切な仲間とも殺し合い――――――それでも、支え合いながらこんな異世界に転移した意味をさがし続けた。

 現地人との通じない言葉の壁を乗り越え、同じ釜の飯を食べ、リアルでは世の中クソゲーと勝手に人に絶望していた彼らが人の生きる素晴らしさを知ることが出来た。

 そこにはナザリックのような遊びは一つとしてないマジもんの生存競争。

 ゲームのようにダメージ前提の戦術は無理。蘇生魔法があるからと死にたくはない。

 竜王などの脅威が普通に闊歩する弱者と強者の差がアンバランスな世界で人間を守り続けた六大神。

 制御の効かないNPCを一人の個人と認識し、対話と滅びをもってギルド安寧まで導いた覚悟。

 そんなただの人間であったプレイヤーが、過酷な環境でその魂を成長させた。

 

 故に、『鈴木悟』は運がいい。

 もしも『ユグドラシル』の法則が存在しなければ、ナザリックはNPCの勝手な行動で滅びている。

 大切な、皆で作り上げた子供達と居場所の崩壊は『鈴木悟』には耐えきれない。

 六大神の秩序の無い世紀末とは違い 。『鈴木悟』は法則で守られ、全てが肯定される『力』とイエスマンしか居ない『権力』を所持する彼の異世界ライフは、愉快で楽しい有利なゲーム『知識』を持つご都合主義の主人公。

 

 楽しくないはずがない。自分に都合がいい環境。何をしても許される絶対な忠誠心は、重くとも気分はよくなり人を増長させる。

 そんなゲームの延長線が欲望を育てた。

 厳しさを知らないから。

 抑制された痛みしか知らないから。

 手足のように動くNPCしか知らないから。

 異世界の本当の脅威を知らないから。

 優しく守られたプレイヤーは、原初の祈りに気付きもせず、自分勝手に世界を荒らす。

 そこに込められた祈りも願いも優しさも――――――都合のいい法則に誰も疑問を抱かない。

 異世界転移はそういうものと変に物知り顔で割り切るから齟齬が生まれる。

 

 よって、これは神が下す天罰。

 暴力も痛みも知らない調子に乗るガキに現実(リアル)を教える怒りの鉄拳制裁。

 

 

「楽しくない楽しくない楽しくない楽しくない楽しくない楽しくない――――――俺は楽しんでいないッ!!アイツらは敵だ……俺を殺しに来たんだ殺してもいいだろォ!!?実験も検証も悪人がいくら苦しもうが誰も関係ないだろ!!むしろ世界のためだ!!資源の再利用くらい誰でもやるよなァ!?……そうだよ。俺が世界征服した方が幸せになるんだよ。こんなクソゲーとはおさらば……みんな仲良く平等にすれば誰も実現できなかった理想郷が手に入ったんだ!!それを邪魔しやがってフザケルナ!!フザケルナ!!フザケルナアアアアアアッ!!!全人類の損失だ。俺なら出来た。俺だから出来た。あぁあぁ此れで世界に平等はなくなった。世界平和は無くなったんだ……どっかの誰かのせいでな……………………」

 

 

 自己嫌悪に陥った人間は、そのまま自己に堕ち続けるか、他者に責任を擦り付ける。精神を守る自己防衛は存外優秀で、それはときに自分を含め周りを滅茶苦茶にする。

 今の『鈴木悟』は何も見えない。何も聞こえない。

 暴走したNPCにも気付かない。

 閉ざされた自己に引きこもる彼は、誰にも干渉されない未熟な卵。

 自力では、腐るか壊れるしかない『鈴木悟』は腐敗し続けていく。自ら望んで、魂と精神を汚していく。

 口では自分は悪くないと正当化しながらも胸の内は、目を背けても追い掛けてくる過去()が肉体の自由を束縛する。

 

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……………………なんで死んでるんだ。俺もお前らもゲームなら即コンテニューで復活。笑顔で挨拶が基本だろ。反省会開いて、対策して、攻略法を考えて……わいわい楽しくプレイするのがゲームの醍醐味だろ!!異世界転移?アバターが強くて周りが弱いチート無双?アホか馬鹿か脳ミソ腐ってんのか!?そこにリアル持ち込んだら純粋に楽しめなくなるだろがァ!!」

 

 

 心が壊れる。精神が崩壊する。このままでは罪悪感に殺される。罵倒はブーメランとして自分に返ってくる。

 堕ちる。堕ちる。堕ちる。闇に堕ちていく。

 『自己正当化』しようにも犯した行いが重すぎる。

 『自己肯定』には遅すぎる。

 俺は悪くない。俺は悪くない。俺は悪くない。俺は悪くない。俺は悪くない――――――吐いた言葉の数だけ自分を追い詰める。

 

 防衛本能は外部情報を遮断する。これ以上辛い現実を直視しないよう。

 体を丸め、両手は顔を覆い、密着させた足は胴体を隠す。

 アバターは涙を流さない。

 骨は熱を発しない。

 心臓の鼓動も、生命を保証するモノが綺麗に削がれている。

 『鈴木悟』を証明するモノが一つもない。

 落ち着かない。自分が自分じゃない。

 これ以上なにもこぼさない様に、なにも無くさない様に、なにを守っているのか分からないけど不安を払拭するために――――――殻に閉じこもる。

 強固に『鈴木悟』は拒絶する。

 

 

 "——————"

 

 

 それは友情ではない。もう失ったものだから。

 

 

 "——————"

 

 

 それは仲間ではない。もう去ってしまったものだから。

 

 

 "——————"

 

 

 それは忠誠ではない。もう拒絶したものだから。

 

 

 "——————"

 

 

 それは絆ではない。もう断たれたものだから。

 

 

 "——————"

 

 

 だがもしもその殻を解す者が現れたなら。

 それは――――――

 

 

『……モモンガさま』

 

 

 それは――――――無償の愛。

 

 

『あなたを守ります』

 

"――――――"

 

 

 無償の愛を与えてくれる人は、自分に何も利益がなくても、見返りを求めず相手の為に尽くせる人。

 

 

『あなたを尊敬します』

 

"――――――"

 

 

 無償の愛を与えてくれる人は、相手の気持ちを考えられる人。

 

 

『あなたを支えます』

 

"――――――"

 

 

 無償の愛を与えてくれる人は、自分の時間、労力などを犠牲にして相手に尽くすことができる人。

 

 

『あなたの力になります』

 

"――――――"

 

 

 無償の愛を与えてくれる人は、あなたの意見に耳を傾けてくれる人。あなたの気持ちを汲み取り、あなたの主張を受け入れようと努力してくれる人。

 

 

『あなたを許します』

 

"――――――"

 

 

 無償の愛を与えてくれる人は、相手を理解しようと思える人。良いところも悪いところも含めてあなたという人間であるということを分かっていて、あなたにダメなところがあってもそれを理解し受け止める人。

 

 

『あなたと今、一緒にいます』

 

"――――――"

 

 

 無償の愛を与えてくれる人は、自分の心が満たされている人。

 

 

『……わたしは幸せ者です』

 

"――――――"

 

 

 愛を人に与えられる人は、自分のことも同じように愛している人。

 『鈴木悟』は感知する。

 鼓動が、感触が、吐息までもが卵の殻を温める熱となる。解ける。溶ける。とかされる。

 他者を責め、自己も責めていたそんなどうしようもない事態を、助けてくれる誰かを待ち望んでいた。

 

"助けてくれ"人が信じられない。

"助けてくれ"人が怖い。

"助けてくれ"人に嫌われる。

"助けてくれ"人と目を合わせるのも嫌だ。

"助けてくれ"いじめないで。

 

 誰か助けて。俺を大切にして。愛して。構って――――――一緒にいてくれ。

 

『はい……ここにいます』

 

 

 名前も知らない誰かに『鈴木悟』は安堵し、安心してその優しさに身を委ね――――――眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クリストファー・ヴァルゼライドは困惑する。否、意外性を前にただただ純粋に驚いている。

 第九階層『ロイヤルスイート』。

 白亜の城を彷彿とさせる荘厳と絢爛さを兼ね備えた世界は、侵略者を迎え入れることを想定していない住居するための空間。

 大浴場や食堂、美容院、衣服屋、雑貨屋、客間、応接室、円卓の間、執務室等で構成されている。また、ヴァルゼライドにその手の知識が無かったため分からなかったが、エステ、ネイルサロン等々多種多様にリアルの娯楽が点在している。

 プレイヤー=神

 この方程式が、歪な世界に住む住人の共通認識。

 ヴァルゼライドとてその認識は変わらない。此度の戦争は神殺し。相手が災厄の魔王と知って、理解して、剣を握るのだ。

 故に驚く、俗物的な欲の香りが鼻孔をくすぐる。

 神というには人間臭い。

 そんな生活感漂う第九階層の巨体な階段を降る。

 彼は現在地が何階層なのかは知らない。だが、先の階層はここの住人のパーソナルスペース。最深部は近いと推察する。

 警戒を怠らず最後の段を降りる。

 敵は居ない。

 索敵をし罠にも気を配りながらも、気配がない。

 

 

「…………妙だ」

 

 

 不自然なほど静か。敵は明らかに早く来いと誘っている。

 一本道の通路を進み。英雄はその奥に立たずむ討ち滅ぼす悪を双眸に捉えた。

 

 

「はじめまして。私はパンドラズ・アクター。宝物殿の領域守護者を務めておりましたただのドッペルヘンガーと申します。以後、お見知りおきを」

 

 

 優雅に、されどやけに芝居かかった挨拶は、劇場の役者を彷彿させる。

 

 

「薄々お察しかもしれませんが、私の背後にそびえる扉こそナザリック最下層にして最深部であり心臓部。第十階層『王座』を象徴する王座の間でございます」

 

 

 三メートル以上はあるだろう巨大な扉、その右側には女神が、左側には悪魔が異様な細かさで彫刻が施されている。

 

 

「あぁ……英雄……誉れ高き人間の戦士よ。刃を交える前に私は貴方の口から名を知りたい。どうか名乗っていただけませんか?情報としてではなく、直に魂に刻みたいのです」

 

「……王を守る門番というわけか。なるほど、ここはすでに死地。道理だな重要な場所ほど厳重に防衛装置で護られている」

 

 

 玉座の間の手前に存在するこの空間こそが最後の砦。半球状の大きなドーム型の部屋。天井には4色のクリスタルが白色光を放ち。壁には穴が掘られ、その中には彫像が置かれている。彫像はすべてソロモンの72柱の悪魔を形どったもの。この部屋こそ最終防衛の間であり、level100のパーティー二つくらいなら崩壊させられる威力を持つ。

 

 レメゲトンの悪魔像。るし★ふぁーが作った超希少金属製のゴーレム。その数が72柱中67体しかいないのは製作者が途中で飽きたからである。

 当然ヴァルゼライドはその脅威を知らない。

 パンドラの偽造された強さも知らない。

 それがヴァルゼライドの闘志をより増幅させる。

 怪しすぎるのだ。この部屋の全てが。

 さっさと奇襲でも何でもすればいいのにこの男は名を訪ねた。

 それこそが王道。

 これこそが様式美。

 パンドラズ・アクターは正面切って"英雄譚"に対峙する。役者として、俳優として、千変万化の顔無し(アクター)は主演に挑む。

 

 

「クリストファー・ヴァルゼライド。この名を恐怖として魂に刻めパンドラズ・アクター。俺がお前を滅ぼす者だ」

 

 

素晴らしい(グロースアルティヒ)……」

 

 

 演じる必要性がない。生まれ持っての王の覇道。モモンガ様の後天的に備わった偽りのオーラとは異なる先天的な黄金の精神。

 

 

「役者泣かせですね……それでは"目覚めろ(アオフヴァッヘン)"」

 

 

 不動のレメゲトンの悪魔像が起動する。ただ一人を殺す過剰な暴力。ここの戦力だけで竜王を鏖殺できるという真実。パンドラもまた"究極の一振り"を抜いた。

 

 

「さぁさぁ来るがいい"英雄"!!運命が私をここへ導いた!!」

 

 

 魔王復活のために――――――この命を。

 

 

「来るがいい魑魅魍魎の化け物。最後に勝つのは俺だ」

 

 

 魔王を倒すために――――――輝く明日を。

 

 

「「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」

 

 

 光り輝く黄金の一閃と、空間を揺らめく白銀の一閃が――――――交差した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







愛に満ちています。

感想お待ちしています。

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