ポルカ〜剣の王の伝説〜   作:ガラスのハート

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第17話

ポルカの目の前に小国が広がる。

 

その国は海と面していて小さな城の城下町は貧乏ながらも活気があった。

 

そして、隣には今は復旧の目処がつかないで連合軍に土地を横から奪われたポルカの祖国が広がっていた。

 

ついたのだ、王女の血族の地に。

 

ポルカは溜息をついた。

 

「灯台もと暗し、近くにいたのか⋯⋯」

 

ポルカは国を目指す。

 

「その中でフツフツと連合軍に言いようにされていた怒りがこみ上げても来た」

 

目の前に門が現れた。

 

門番がポルカに槍を向ける。

 

ポルカは亡き王女から受け取った剣をかざした。

 

「私はポルカだ」

 

門番はその剣に刻まれた紋章に目をとめる。

 

門番はポルカにしばらく待てと伝えて、何やら門に付いてる小窓から中と連絡をとりあった。

 

しばらくすると、小窓から1人の男が覗き込みポルカの顔を見つめた。

 

その男はガッツポーズを取ると門を開けるように指示をかけた。

 

門が重い音を立てて開く。

 

門が開くと男がポルカにかけよる。

 

ポルカも男の顔を見て安心の笑みを浮かべた。

 

男はポルカと握手をする。

 

「兄貴、久しぶりです!!」

 

ポルカは手を強く握り返した。

 

「ルイーズ、お前こそこんな所にいたのか」

 

ルイーズは涙をこぼした。

 

「はい、このルイーズ・ドン・ベンジャミン、ドン・ベンジャミン家三男の名に恥じぬようにこの街で生きてきたつもりです」

 

ポルカは苦笑いを浮かべた。

 

「相変わらず堅いなお前⋯⋯」

 

すると、ルークもやって来た。

 

「ポルカさん、久しぶりです!」

 

ポルカは目を丸くした。

 

ルークはポルカに近寄る。

 

「本当はヘラクレスともう少し行動したかったのですが、ヘラクレスからはここでポルカを待てと言われまして 」

 

ポルカは空のビール瓶を取り出した。

 

「ルーク、黒騎士は味方と見てもいいのか?」

 

ルークはうなづいた。

 

「彼は変態ですが、誇り高き騎士です、彼は連合軍にクーデターを起こすつもりです」

 

ポルカはビール瓶をルークに投げて渡した。

 

「そうか、黒騎士の狙いが見えた⋯⋯」

 

すると、何者化がポルカの手をいきなり取った。

 

その人はボロボロの兵士のようなカッコをしたクリーム色の髪の女性だ。

 

歳は17ぐらいだろう。

 

その女はどこからともなく現れてポルカの手を取ったのだ。

 

ポルカは驚いて顔を上げた。

 

女の目線はポルカの靴に向いている。

 

ポルカに取ってはそれは懐かしい同民の癖で社交的な者の証拠だった。

 

周りを見渡せば俯いて歩いている人が沢山いる。

 

それは消して皆がこの国に嫌気が指しているのではなくポルカの祖国の民の癖と同じで単に皆がシャイなのである。

 

ポルカに取ってはそれはまるで祖国のような表情で暖かい後継だ。

 

まるで亡き祖国に帰ってきたような気分だ。

 

ポルカは静かに気分が有頂天になった。

 

女はポルカの手を強く握った。

 

ポルカは女に目線を戻す。

 

女は一瞬だが、ポルカの顔を見た。

 

青色の瞳は済んでいて美しい。

 

女は子猫のように高い声で喋った。

 

「そうだ、我らが黒騎士のクーデターを利用して我等が国を取り戻すのだ」

内容なんてポルカの頭に入らない、その声には亡き王女の面影があった。

 

女はポルカの頬を抓った。

 

「人の話を聞いているのか!?」

 

ポルカは我に帰る。

 

女は抓る手を離した。

 

ルイーズが大慌てで女を抱えあげた。

 

「キエロ王女様、そう何度も何度も脱走しないで下さい、それに何ですかその格好は!!」

 

キエロとは鈴蘭の花のこと、別名を谷間の姫百合。

 

ポルカはキエロのプックリと膨らんでいる胸に気が付き少し冷静になり、肩を落とした。

 

「カーリナ様も大きくなられたらああなってしまわれたのか⋯⋯」

 

キエロはルイーズの顔に蹴りを入れて地面に落ちるとポルカの方に慌ててはい寄った。

 

性格はカーリナ様によく似てお転婆見たいだ、いや、カーリナ様の方がもう少し大人しかったような気がする。

 

ルイーズが顔を抱えながら悲痛な声を上げる。

 

ポルカがそれをなだめるのだった。

 

キエロ王女はポルカの背後に隠れて静かな声でポルカに語りかけた。

 

「私のことを怨んでない?」

 

ポルカは小声で返す。

 

「なぜ?」

 

落ち込んだ声が帰ってくる。

 

「少なくとも私はカーリナを連合軍と同じで見捨てたわ、その後しばらくも遠縁ながらも血族である事を隠していたお陰で貴方には多大の迷惑を掛けたし」

 

ポルカは少し明るめの声で返す。

 

「だが、今は助けてくれる、それにカーリナ様を守れなかったのは私の責任だ」

 

ポルカは剣のグリップを握った。

 

「この剣はカーリナ様のため、我が祖国の為にある」

 

キエロ王女はポルカを背後から抱きしめる。

 

「私は?」

 

ポルカはうなづいた。

 

「勿論、王女の血族であるキエロ様のためでもある」

 

ルイーズがポルカを見つめる。

 

「兄貴、何をこそこそと話してるんですか?」

 

ポルカはルイーズの瞳を見つめた。

 

「私の決心に付いてだ、私はキエロ王女に続く」

 

キエロ王女はポルカから離れて、明るい声をあげた。

 

「好き勝手してくれた、連合軍に一泡吹かせてやろうじゃない」




その声にはカーリナ姫の面影があった。

キエロ姫はポルカに抱きつく。

すると、ポルカが泣き出した。

「巨乳は違うんだああああ!!」

ルイーズがポルカに取り次ぐ。

「兄貴、でも耳を済ましてくだい、ロリボイスですよ、甘甘ですよ!!」

ポルカはキエロ姫を見つめる。

「やっぱ違う、ロリ巨乳は巨乳からの発展系でロリでは無い!!」

ルイーズがポルカを抱きしめた。

「なら、自分の胸で、兄貴いいいいいいいいい!!!!!」

ポルカはルイーズに取り押さえられる。

「ちょっ、まっ、こんな展開だけは嫌だぞ!!!!」

ルイーズは服を脱ぎだした。

「兄貴、俺はつるペタですよ!!」

ポルカが血の涙を流す。

「それは胸板だ、それに雄っぱいがしっかりとあるからお前は巨乳だ!!」

モザイク

「アーーーーーーーー!!!!!」

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