結婚して子供までいる男のIS   作:ホロホロ

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リアルが忙しくて投稿遅れました!すいません!




過去編とかいう名のダイジェスト 学生編

前世の俺は、例えるなら量産型人間といったところだ。

 

別に不幸だったわけではない。寧ろ幸せな人生だろう。友達は少なかったが、唯一無二の親友と呼べる人物もいたし、優しい両親も、歳が離れた弟もいた。

 

ほんの少しの絶望と、ほんの少しの希望が繰り返さされる毎日。そのたびに絶望しては立ち直り、希望を見出だしてから挫折した。

 

まさに普通。全て平凡。

 

その事を認めずにいた時期もあったが、そんな時期はとっくに終わっている。今では完全な黒歴史だ。忘れ去りたい記憶だ。

 

そんな俺にも人生の転機が訪れた。

 

少し表現が違うな。人生の終わりが訪れたと言うべきか。

 

死因は転生者死亡率ランキング第一位『交通事故』だ。他の二次創作の転生者と違う点は、俺を轢いたのはトラックではなくタンクローリーだったところか。

 

そしてテンプレの如く神のミスで転生を果たした。特典を5つ持って。

 

ん?神は全能だからミスはしないって?俺も思ったよ。試しに全能の逆説とかを神にやらせたかったが、機嫌を損ねては不味いと思い辞めといた。機嫌損ねて存在ごと消されるとか嫌だし。

 

そんなこんながあって今、俺は五歳児。現役幼稚園児だ。

 

どうやらISの世界らしいが、二次創作で言うオリ主は一夏と幼馴染み設定がよくあるため、俺もそれに成ろうとしていたが、最初から詰んでいた。

 

1976年5月14日

 

これが俺の誕生日だ。

 

正確に明記されていなかったが原作開始が2000年代の筈だ。つまり俺が原作に関わる頃にはオッサンになっている。ハーレム計画も全て台無しだ。

 

「あぁ・・・泣けてくるぜ・・・」

 

中年のオッサンがIS学園に入学?ピチピチスーツ?コスプレ制服?

 

全部羞恥プレイだ。その手の方とコスプレ好きは大丈夫だろうが、俺には無理だ。

 

「どうしたの?たっくん・・・」

 

ラブリーマイエンジェル涼風たんの登場だ。

 

ちなみにたっくんは俺のことだ。双子の弟もいないし、野球をするつもりもない。以前涼風に『甲子園に連れてって』と言わせた事があるが、残念ながら舌っ足らずで『こうちえんにちゅれてって』となってしまった。無念。

 

「いやいや、なんでもないよー」

 

「そうなの?」

 

「はいはい、あっちで遊ぼうよ!」

 

涼風は基本無口だ。幼稚園に入って最初の頃からの付き合いだが、初めの二週間は一言も話をしなかった。それでは孤立するのは目に見えている。

 

偽善だと分かっていても、精神年齢は20以上だ。孤立するのは可哀想だったため、話しかけたら懐かれたと・・・一人ぼっちは寂しいもんな・・・

 

「うん・・・わかった・・・」

 

 

 

 

 

 

 

小学校四年生になった。

 

展開が早いって?特に何もなかったんだよ!

 

「あいつ女子といっつも一緒にいるぜ!男子の癖に!」

 

現在、俺と涼風クラスでの扱いこんな感じだ。思春期入りかけの男子特有の『女子の事が気になるけど話せない』病が起こっている。一部だけだが。

 

今、俺を馬鹿にしたやつは、実は涼風のことが好きだったりする。上記の病と、『好きな子にちょっかいをかけてしまう』病を併発している憐れなモテない男子だ。まるで前世の俺だな!

 

ん?涼風はどうなってるって?

 

「なあ涼風!帰りにゲーセン寄ってこうぜ!」

 

「うん・・・一回家に帰ってからね・・・」

 

相も変わらず無口系ロリだが、態度が柔らかくなり、以前より話すようになった。

 

さーて今日は最高スコアを更新してやるぜ!

 

 

 

 

 

 

 

中学三年生の夏。

 

今までと変わらずに涼風と過ごしていた、今年はそうもいかない。誰しもが通る地獄道『受験』だ。

 

1900年代は2000年代とは違い、子供の数がとんでもない。頭の良い学校に行くには相当勉強しなければいけない。俺は転生者にため学力は全く問題ないが、涼風は違う。そのため俺が勉強を見ていたりする。

 

最近になって気づいたたが、涼風の見た目が中一の頃と変わっていない。やったぜ!このままいけば合法ロリだ!

 

「なにか言った?」

 

「いえ、なにも言ってないです」

 

 

 

 

 

 

 

高校生活二年目。

 

結局、涼風と一緒の学校に進学した。

 

最近、涼風が帰りに腕を組んでくる。

 

ここまでされれば流石に気づく。今までは黒歴史で、一刻も早く消し去りたいフレーズ『あれ?あの子って俺のこと好きじゃね?』だ。

 

俺の中の悪魔が囁く。

 

『もう付き合っちゃいなよ!器量良し、頭良し、合法ロリの最高の幼馴染みじゃないか』

 

俺の中の天使が、悪魔に対しての反論を述べる。

 

『そうですよ!武さん!あなたがギャルゲで真っ先に攻略するヒロインは幼馴染みじゃないですか!目指せ幼馴染みEND!』

 

俺の脳内会議は満場一致で告白という形になった。

 

 

 

 

 

 

 

涼風に告白して三ヶ月。普通に告白したら泣きながら喜んでくれた。もうちょっとサプライズ的なかんじが良かったかな?と、いまさら後悔している。

 

ここまで来ると、原作が始まる始まらないだとか関係ないよな。そもそも原作を忘れてるし・・・

 

今度は目指せ幸せな家庭作り!

 

 

 

 

・・・のまえに就職だ。働きたくねぇ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あらゆるジャンプ系の漫画は言っている。

「書くものに迷ったら過去編だと・・・」

というわけで過去編『学生』でした。次からは普通に戻す予定です。あと、ダイジェストですいません。いつかはダイジェストではない方も出します。

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