結婚して子供までいる男のIS 作:ホロホロ
「決闘ですわ!」
あらやだ奥さん!決闘ですってよ!決闘!
何故こうなったかと言うと、36万・・・いや、1万4000年前だったかな?。嘘だ。大体15分位前の話だ。
三時間目の授業はクラス代表を決めるとかで潰れた。正直、授業が潰れてラッキーなんて思っていたが推薦されてしまったのだ。俺が。
ちなみに一夏も推薦されていた。
ん?治人?あいつは夏実に推薦されてたよ。
そこでチョロコットさんが「極東の猿なんかに任せられませんわ!このわたくしが相応しいんですの!決闘ですわ!」的なことを言い、一夏がそれに乗ったと・・・
そして先生が承諾し、来週にアリーナで決闘を行う。
もう少し平和的な決闘が良かったな。ISを使ってのアクションデュエルとか面白そうじゃん。アクションカード『回避』ばっか使われてそうだけどな!
あぁ帰りたい。
やっと授業が終わったので、寮に向かっている所だ。
治人と夏実、一夏と一緒に自分達に宛がわれた部屋に向かっている。一夏が1025室、治人と夏実が1026室、俺と嫁は1027室という部屋割りだ。正直、詰め込みすぎではないだろうか?
まぁ我が愛しのホームではないが、嫁が先に行っているのだ。もはや第二の我が家と言っても過言ではない。
そんなルンルン気分で部屋に到着。治人達も部屋の鍵を開ける所だ。
その時に、一夏の部屋の方から「ズドン!」と鈍い音が鳴った。中にコマンドーでも居たのだろうか?あんま関わりたくないな。どうやら治人達も関わらない様に部屋に入っていった。
じゃ、俺も部屋に入るか!
ドアノブに手をかける。俺の頭の中では某、心がピョンピョンするアニメの『ドアを開けたとたんの部分が流れている。
「ドアを開けたとたん~見知らぬ世界へt・・・」
丁度、涼風が風呂場から出てきた。バスタオル一枚で。
「ただいま!」
取り敢えず挨拶。
だが、この程度では動じないのだ!ラブコメだったらこの後、「きゃー変態ー!」とか言って部屋から追い出されるが、生憎そんな年でも関係でもない。もっとスゴい事だってしたんだ!今更裸がどうした!
「お帰りなさい」
うん!可愛い!
でも、本当に俺と同い年かよ・・・中学生にしか見えねぇ・・・可愛いからどうでもいいんだがな。
「着替えたらご飯作るけど何がいい?」
「肉じゃが!」
肉じゃがは俺の好物だからな。ジャガイモは腹にたまるし、残ったら翌日に食べればいい。しかも美味しい。欠点の無い食べ物と言える。
「分かった」
そう言い、奥の方へ行ってしまった。
この際、食堂が下の階に有ることなど忘れようではないか。
ふと思ったが、最近二人っきりの時間なんて無かったような気がする。いつも四人でいたからこうなるのも久しぶりだ。双子は隣の部屋に居るけどね!
何時までも玄関に突っ立ってないで、さっさと奥に行こう。靴を揃えて奥に行く。すると何処かで見たような家具の配置をしていた。
「この家具達の配置って何処かで見たことあるような・・・」
思い出せ俺!何処かで見た光景だぞ、これは!何だっけ、何だっけ、何だっけ!
思い・・・
出せない・・・
ほらそこ!回想失敗は負けフラグとか言わない!
実際、相当頑張ったのに思い出せないなんて・・・特典に絶対記憶能力を貰っとけば良かった。
「なぁ、涼風この家具の配置って・・・」
着替え終わったのだろう。涼風かシャワールームから出てきた。
「懐かしい?昔、治人と夏実が産まれてない頃住んでたアパートに似せてるんだ」
思い出した!そうだよ!最初の頃に住んでたアパートと一緒だよ!
「ああ、懐かしいな」
なんせ数十年も前の話だ。懐かしいに決まってる。
「あの頃は良かったな。何か自由って感じがしてさ」
何故だろう。歳を取ると若かった頃がドンドン美化されていく気がする。
「後悔してる?」
「いいや、全然!」
やっぱり今が一番だな!
肉じゃがを食べ、久々に二人っきりで談笑した。主に昔の話で。
「昔、ハーレム作るとか言ってなかった?」
「忘れて下さい。お願いします」
完全な黒歴史だ。しかも俺が三歳の時に言った事をいまだに覚えてる涼風って一体・・・
「余ったから、持ってって」
肉じゃがが詰め込まれたパックを渡してくる。双子に届けろという事だろう。
「分かった」
肉じゃが入りパックを持ち、双子の部屋のドアを開ける。
そこにはキスをしながらこちらを見て固まった兄妹が・・・
「ごゆっくり・・・」
そっ閉じは基本だと思う。
玄関の前ではヤメヨウネ・・・
思い・・・出した・・・を聞くたびに笑っちゃいます
ちなみに作者はワルブレ(アニメ)をリアルタイムで見て笑い転げてました。
ISでデュエル・・・ライディングの方でも面白そうですね。
だれか書いてくれねーかなー(チラチラ