結婚して子供までいる男のIS   作:ホロホロ

3 / 9
ヨスガノソラではダメイドが好きです!でも穹のほうがもーーっと好きです!

ただしメガネ、てめぇは駄目だ


3

一夏が叩かれた自己紹介から約一時間半。授業が終わり、俺達は質問攻めにされている。

 

「武さんって何歳なんですか?」

 

「治人君って武さんの弟さんですか?」

 

これだよ。女子特有の謎テンション。わざわざニュース等で既に公開されているような情報を聞いてくる謎行動。女子とかいう謎生物の行動の一つだ。

 

でも質問に答えてあげる俺優しいなー・・・はぁお家帰りたい。

 

なんかこの後イベントが有ったと思うけど俺の頭の中は早く寮に帰る事しかない。早く帰って嫁とイチャイチャしてぇなぁ。

 

「ちょっと、よろしくて」

 

一夏と佑人が話している中に突っ込んでいく金髪ドリル・・・思い出した!確か名前は・・・セシリア・チョロコット

だったか?即落ちヒロインのイメージしかないな。

 

「訊いてます?お返事は?」

 

金髪ドリルの時点で察してたが、やはり高飛車系お嬢様ヒロインか。ギャルゲでの、この手のヒロインは何故か攻略が後回しになるんだよなぁ。真っ先に攻略するのは、攻略しやすい、かわいい、優しい、の三拍子揃った幼馴染に限る!

 

「あ、ああ。訊いてるけど・・・どういう用件だ?」

 

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話かけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

『・・・・』

 

治人も一夏も絶句しちゃったよ!夏実なんて今にも殺しそうな目で睨んでるよ!チョロコットさん逃げて!超逃げて!

 

「悪いな。俺、君が誰だか知らないし」

 

自己紹介は何のために行われたのか・・・それを本人に直接聞くなんて・・・すげえよ一夏は。

 

「セシリア・オルコット。イギリスの代表候補生にして入試での成績はトップクラス。所謂、エリートだ」

 

家の息子は解説キャラもこなせる様だ。

 

「あなたはこちらの猿と違ってまともそうですわね」

 

以外に高評価の我が息子・・・でもね、君の妹が呪詛を呟いているのには気づこうね。

 

「なあ、治人」

 

「なんだ?」

 

「代表候補生って何?」

 

周りからガタガタと音が聞こえる。何人かがズッコケたんだろう。流石、アニメ次元・・・

 

一夏の言葉を聞いてチョロコットさんが怒っている。そのまま自慢のドリルヘアーでギガドリルブレイクしそうな勢いだ。

 

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」

 

「おう。知らん」

 

『・・・・』

 

今度は治人とチョロコットさんが絶句している。そりゃあ代表候補生を知らない人間なんて時代錯誤もいいとこだよな。TVでCM、一杯流れてるし。

 

「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、ここまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビが無いのかしら・・・」

 

チョロコットさんに全面同意だな。

 

代表候補生なんて一般常識だ。一般常識を知らなければ社会に出たとき苦労するんだよぁ・・・

 

「で、代表候補生って?」

 

「お前、本気で言ってんのか?まあ良いか・・・国家代表IS操縦者の、その候補生として選出される者のことだ。さっきも言ったがエリート様だな。」

 

「そう!エリートなのですわ!」

 

エリートに反応してチョロコットさんが復活した。エリートは復活の呪文の可能性が微レ存!?

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡・・・幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

 

「そうか。それはラッキーだ。」

 

「・・・馬鹿にしてますの?」

 

火に油注いじゃたよ・・・治人なんて苦笑いだぞ・・・

 

「大体、あなたISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。世界で数人しかいない男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待はずれですわね。」

 

イギリス人なのにすげぇ日本語うまいな。普通こんな長文、外人は話せないぞ・・・これがエリートか・・・

 

「俺に何かを期待されても困るんだが」

 

「ふん。まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ。」

 

やったね一夏ちゃん!優しくしてくれるってよ!

 

「ISのことでわからないことがあれば、まあ・・・泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから」

 

あれこのパターン不味くね?決闘とかしちゃうパターンじゃね?

 

「入試って、あれか?ISを動かして戦うってやつ?」

 

「それ以外に入試などありませんわ」

 

「あれ?俺も倒したぞ、教官」

 

「俺も倒した。だよな父さん、夏実」

 

何でこっちに話を振るんだよ!特典使ってまで使って影薄くしてたのに!

 

「まあ・・・倒したな・・・完膚なきまでに・・・」

 

「そうですよ!兄さんは凄いんです!ああ・・・強くて優しい『私だけ』の兄さん・・・」

 

『私だけ』をすげぇ強調してるのが恐ろしいな・・・下手したら刺されるぞ・・・それでも娘を愛してるがな!

 

「わたくしだけだと聞いていましたが?」

 

「え?父さん!?嘘だろ!?」

 

一夏は違う事で驚いている様だ。そんな驚く事か?

 

「女子ではってオチじゃないか?」

 

今だショックから立ち直れない一夏に変わり治人が答える。

 

「つ、つまりわたくしだけではないと・・・?」

 

「まぁ、そうなるな」

 

「なっ!?そうなるってどういう意味かしら!?」

 

「いや、そのままんまの意味だけど」

 

キーンコーンカーンコーン

 

懐かしき学校のチャイム・・・この年で生徒として聞くことになろうとは・・・

 

「っ・・・!また後で来ますわ!逃げないことね!よくって!?」

 

そう言いチョロコットさんは席に戻ってしまった。

 

治人はポカンとし、一夏は・・・っていつまでショック受けてんだよ!

 

 

 

 

 

 




作者は2006~2007年の頃が一番アニメが面白かったと思ってます。

中二の頃、鏡の前でギアス!って叫び、晴れ晴れ愉快踊ってました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。