ジータ、パーシヴァル、アニラ、ユエル、レ・フィーエです。
口調おかしいところがあればごめんなさい。
ご指摘いただければ修正いたします。
「チョイサー他心!」
「一応分からない家臣のために解説しておくが、チョイサーとはチョークとチェイサーのことだ。どちらもウォーロックジータのリミットアビリティだ。他心陣は言うまでもないな」
「エーテルブラスト!」
「魔法少女がえげつない全体攻撃とは…俺も負けていられないな。消し炭にしてやろう」
「くふふふふ!おぬしらは仲が良くて楽しそうじゃのう!」
「アニラか。お前はなぜバハ短剣のこのPTにいる?」
「プレイヤーがかわいいから、のような適当な理由で入れてるとかそんなところじゃろう。やれやれ。細かいことは後じゃ!今は目の前の敵を――」
「終わっている、だと?」
「なあなあ!うちの紹介せえへんうちに終わるの、やめてくれへん?」
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週末は輝きを集めるのに必死になる。普段からしっかりマルチバトルに入っていればいいものを、このジータは毎週毎週、学習しない。特にこの1週間は、
「さぁフェンリルを周回してフィンブル3セット作るわよ!」
などとほざき、土パを酷使しているだけだった。
「あの…ジータさん。こちら今週の輝きなんですけど…」
輝きの管理を任されているのは、団で最もしっかりしているだろうという理由でサラ(9歳)だった。フェンリル討伐戦で忙しい中、頑張って作ったであろうサラから提出された書類を見て、ジータは慌てて火パを招集した。
「いいかしら。あなたたちの使命はあと2時間以内に栄誉の輝きを500、集めて来る事よ!私もウォーロックで行くから、いつも通りお願いね」
というわけで、ひたすらティアマトHLを討伐することになったのだが。
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「ああもう、なんでよ!どのティアマトHLも弱すぎるのよ!」
「くっ。俺としたことが。家臣の期待に応えられないとは」
「かたじけないのぅ…。アビリティを減らすかのぅ…」
「気にしても仕方あらへん!今はぎょうさん倒すことが大事や!ほな、次行こかー」
1人の陽気なエルーンを除き、意気消沈していた。そう。栄誉の輝きの上限を稼ぐ前にティアマトHLが討伐されてしまうのである。
「間違いないわ。同じようにマルチに入ってくる人が多すぎるのよ!」
「ええやん、気にせず次やで、次!」
「BP使いすぎるとレ・フィーエに怒られるのよねー」
「ええって。団長がやることやもん、間違ってあらへんって!」
「そ、そうかしら…そうよね。気にしてても仕方ないわ。オッケを交換するためだもの。みんな、次も全力で行くわよ!」
そんなときに限って、フレンド欄はコロマグかアテナ4凸で埋まっているものである。
「うそでしょ、なんなのよ!どうしてフラム4凸が並んでいるのよ!シヴァを置きなさい!」
「おいジータ。時間がないぞ。急いで選べ」
「はいはい、炎帝さん、仕方ないからアテナ4凸で行くわよ!」
こうして勝負は始まった。
「幸いにして人数もまだ少ないし、相手のHPも70%残っているわ。一気に行きましょう」
「消し炭にしてやる」
「我に任せよ!」
「おしおきや!」
各々、アビリティを放つ。その時、ジータの目が光った。
「ここよ!来たわ!」
合体召喚の欄にシヴァの姿がうつる。
「アビリティレールなんて吹き飛びなさい!間に合え、アテナ召喚!!」
歴戦のジータは一瞬のシヴァを見逃さない。
「来たああああああ」
発動、第三のアイギス。
「さぁみんな、1ターンで決めるわよ!通常攻撃!」
「おいジータ。何をしている。チェイサーを押し忘れているぞ」
「え?」
時すでに遅し。弘法にも筆の誤りとは、まさにこのこと。
「いやああああああああああ!!!!」
貢献度、3万。果たして間に合うのだろうか…。
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「ジータさん。しっかり栄誉の輝きを集めて来るのは立派だけれど、少しBPを使いすぎですわ」
「はい、反省しております」
「先週も先々週も同じ言葉を言ってますのよ?覚えてらっしゃる?」
「はい、返す言葉もございません」
「いいこと?今後一切APやBPの無駄遣いを禁止します。もっと効率よく、選んでバトルをしてくださいな」
「以後、気を付けます」
レ・フィーエにいくら怒られようともジータ団長はめげない。しょげない。泣いちゃだめだ。いけいけ、ジータちゃん!ジータちゃんの空と紡ぐ物語は始まったばかりだ!
第三のアイギス 完
実際、これくらい楽しくやれればいいんですけどね!!!