~瑛梨奈の家~ A.M.6時 瑛梨奈Side
瑛梨奈「ん~、朝は気持ちいいわね。」
そう言って私は下に降りた。
??「あっ、ねーちゃんおはよう。」
瑛梨奈「おはよう、翔太。」
☆ 人物プロフィール
坂井翔太 信越第3小学校 4年3組
容姿: 青の緩い7:3分け。で、筋肉量がけっこうある。
身長: 146cm
誕生日: 4月26日
性格: 元気で明るい。時に素直な感じ。
瑛梨奈の弟。元気な性格である上、姉をいつも困らせている。勉強に対しては熱心な方で、最近のテストはいつも100点ばっかり。
翔太「今日は何処か行くの?」
瑛梨奈「そうよ。だから、お留守番お願いね。」
翔太「はーい。」
なんか、素直な子っていいわね。
~信越ショッピングストリート入口~ A.M.10時
幸久「ごめーん、待った?」
瑛梨奈「いや?今来たところよ。」
今日は吉井兄弟の弟とデート…もとい、一緒に行く日なの。
幸久「どっちにしろ変わらないと思うよ?」
瑛梨奈「…お願いだから、ここでさらっと心を読まないでくれる?」
…私、泣きたいわ。
幸久「あ、ごめんね。」
??「おや?そこにいるのは坂井さんと吉井弟では?、気づき。」
瑛梨奈「その口調…、まさか冬也君?」
幸久「そうか、冬也君なんだ~。何しに来たの?」
冬也「今日はちょっと新しい参考書を買いに来てね…予定。」
瑛梨奈「そう…さすが学年主席ね。」
幸久「僕も驚いたよ…。」
冬也「まあ、それはそうと、今日早起きしてケーキを焼いてみた…」
瑛梨奈「…いいわ。なんかあやしいし。」
幸久「僕も遠慮しとくよ…。そんな『----』を…」
冬也「『----』とは何だ!?僕がせっかく頑張ったのに…怒り。」
幸久「じゃあ、味見したの?」
あ、そこ私も気になる。たぶんしていないだろうけどね。
冬也「1回もしていない。事実。」
やっぱり…
幸久「じゃあ、ここでしてみてよ。」
冬也「…………」
『カサッ』←箱を置く音
『ダッ』←冬也がダッシュで逃げる音
瑛梨奈「…これ、どうする?」
幸久「兄ちゃんに食べさせる。」
吉井兄弟の…、もういいわ。幸久、それは危険すぎるわ。
幸久「…やっぱりやめた。これは業者に廃棄してもらうよ。」
瑛梨奈「それが最善ね…。」
とにかく、死は免れたわ…。
A.M。10時30分 幸久Side
僕たちは本屋の「BOOK 豆の木」へ入った。
幸久「僕あっちにいってるね。」
瑛梨奈「じゃあ、わたしはここにいるわ。」
30分後… 瑛梨奈Side
そういえば幸久って何読んでいるのかしら?気になるわ。
瑛梨奈「幸久~?何読んでいるの…ってあら?」
幸久「な、なあに?瑛梨奈さん。」
瑛梨奈「今、幸久が後ろに隠したその本がすっごく怪しいのよね…」
幸久「べ、別にいいじゃん!聖書を読むくらい…って、あれ?」
瑛梨奈「聖書…?どうやら、O☆HA☆NA☆SHIが必要ね…!」
幸久「ひぃぃぃ!ごめんなさぁぁい!僕の趣味はHな本を読むことが趣味でこれはつい本能が出てしまって手に触れてみ…って、あれ?」
瑛梨奈「懇切丁寧な説明どうもありがとうねぇ!!」
あ、しまった!!つい本当のことをしゃべってしまった!しかも瑛梨奈さんからドス黒いオーラが…!
幸久「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
このあと、20分叱られ、さらに瑛梨奈さんの要望につき合わされた。
そこで行ったお店が女性洋服店の「Link Ring」である。
瑛梨奈Side
瑛梨奈「じゃあ、これ着てね♪」
幸久「…はい…って、これ着るの!?僕に女装趣味なんかないよ!?」
瑛梨奈「さっきの約束…」
幸久「…はい、着ます。」
まったく…、兄のほうも性欲丸出しなんだから…、やっぱり兄弟ね。
3分後…
瑛梨奈「え、これが幸久?すっごくかわいい!!!」
幸久「うぅ…はずかしいよ。」
瑛梨奈「あ、店員だ。すみませーん、この人の写真撮ってもらえますかね?」
店員「いいですよ。すごくきれいな女の子ですね。あなたの妹さんか何か?」
瑛梨奈「いいえ、ただの友達です。」
店員「そうですか、わっかりました!じゃあ、そこのお嬢さん?こっちに来てね!」
幸久「…はい。」←ちょっと声を高くしている
これはこれで結構さまになっているじゃない。女装趣味なんてないとか言ったけど…こっそり家でやってたとか?
正午 幸久Side
…僕は女装を解いて、瑛梨奈さんのおすすめのお店である「ラ・セディーヌ」へと入った。そこにいたのが…
??「いっただきまーす!」
なんか聞き覚えのある声…まさか!
幸久「あれ?そこにいるのは…」
あ、やっぱり明久たちだ。悟もいるのか…
悟「よう。」
幸久「よっ。」
と、明久がそこでとんでもない発言をした!
明久「あれ、幸久?どうした…ほぉ、これはまさしく『デート』ですな?」
幸久「っ!///」
瑛梨奈「っ!///ご名答よ。そういうあなたたちも?」
瑛梨奈強いなー、恥ずかしい言葉を言われてもすぐに切り返せるんだもん。
明久「っ!///」
悟「やっぱ兄弟だな。2人そろっておんなじ顔を…って何しやがる!」
悟の胸元を2人でグッとつかんだ。
明久「弟と一緒にされたくないよ!」
な~に~を~!
幸久「こんなバカ兄ちゃんと一緒にするな!」
悟「だって、兄弟なんだから似ていたって当然ジャン」
明・幸「黙れ!このバカ悟!」
けんかは続いてった。
P.M.1時30分 瑛梨奈Side
私たちは今、ゲームセンターに来ている。なにやら明久君と悟が欲しいと言ってるものがあるらしい…。
…まあ、どうせアイドルまがいのものなんでしょうけど。←大当たり
明・悟「えへへ…//」
この2人は何妄想しているのかしら…?とそこへ、優子が
優子「この2人どうする?」
そうね…あっ!ちょうどいいところがあったわ!
瑛梨奈「縛って笹嶋先生の所に持っていきましょ?」
優・幸「そうね(だね)。」
明・悟「それだけはご勘弁を~!!」
ふふっ、冗談よ。
P.M.3時10分 幸久Side
幸久「どうして西側に7つも公園を固めて建設したのかなぁ?」
瑛梨奈「明らかに無駄よねぇ…。」
??「あの~」
幸久「…何、駄作者?」
駄作者「なんでそんなあだ名?」
幸久「…依頼?」
駄作者「ここカットで」
幸久「ふざけんなぁぁぁ!」
P.M.4時20分 瑛梨奈Side
正直、『試験召喚システム』ってあんまり興味がなかった。あの時もつい成り行きでやっていた。それに、これが学校や国の貢献につながるのかしら?って疑問も抱いていた。しかし、今になってようやくその答えが見つかった。
校長「今回は坂井さんが手伝ってくれなかったらもうちょっとかかっていましたよ。」
試験召喚システムの利益を知った今の私ならこんな言葉が言える。
瑛梨奈「この学校において召喚獣の研究を手伝わせてもらえるなんて素敵です!」
これで信越高校と向こうの世界にあるという文月学園の親睦が深まればなぁ…と願っていたけど、あっちはあっち、こっちはこっちだからなかなか難しい…。
…そんなの、取っ払えばいいじゃん。できないことなんてないはずだよ!!
瑛梨奈「あの~校長先生?ちょっとよろしいですか?」
校長「どうしたのですか?坂井さん」
~説明中~
校長「本当にそんなことができるんですか?」
瑛梨奈「じゃあ、このシステムは実現不可能であると定義することになりますよ?」
校長「確かに…。不可能を可能にする方法… やってみるよ。できる限りね。」
瑛梨奈「ありがとうございます!その際は全力でサポートいたします!」
校長Side
そうか…、坂井さんも思い切ったことを考えるものですね。…もともとこのシステムは、学園長の話にもあったが実現不可能に近いと言われてきた。だが、今こうやって実現の段階に入り込んでいる。ある意味奇跡的なことだ。だったら、できないこともないはず。
私はこの子たちの別れの涙を見たくない。せめて、みんなが笑顔でずっといられるように…だけど、タイムリミットはこの子たちが3年になった時の夏…
できるかどうかわからない。…いや、やってみせる。たとえできない可能性のほうが高くても、やらなければ結果なんてわからない。…私にできることを精一杯やろう。…きっとできる。
いかがでしたか?
まあ、皆さんそれぞれいろんな感情をお持ちでしょうけれど。
明・幸「ふざけんなぁぁぁ!」
えっ?
明久「どうしてくれるんだ!僕の貞操!」
幸久「全くだよ、駄作者!」
あのね?駄作者はやめてよ…、あと、ストーリー的に面白いかなって…だから僕の全身の骨を折ろうとしないでぇぇぇ!
次回はいよいよプログラム構築最終回!ここまで来たかいがありましたねぇ…
そんなわけで次回もお楽しみに!