明久と優子ともう一つの世界   作:e4705

7 / 19
オリジナルバカテスト 第5問

70kmある道のりを自動車で2時間で行きました。時速は何kmあったと考えられるか答えなさい。

吉井幸久の答え: 時速35km
教師のコメント: 正解です。時速は距離÷時間(h)で出せるので覚えときましょう。

木下優子の答え: 時速140km
教師のコメント: それだと、30分で着いたことになりますよ?高速道路でも使ったんですかね…?

吉井明久の答え: 時速1224km
教師のコメント: まず、車はそんなスピード出ません。第一、どうやって時間調整したんですか?


今回はちよっとヤバい?話です。

明久「そんなネタ放り込まないでよ、バカバカしい。」

まぁ、それはほっといて…「ほっとけるかぁ!?」…ですよねー。
でも、時間もないし…「あるだろ!」…本編へGO!


STORY4 世界史Aとショタコンとプログラム構築③

~10月27日 10時35分~ 明久Side

 

明久「えーっと、3時間目は世界史Aかぁ~。」

 

優子「確か明久君って、世界史Aは苦手よね?」

 

明久「それ以前に殆どの教科が苦手なんだけどね…」

 

そう、元々勉強が苦手なのだ。だから、ほとんどの教科の内容が理解不能なのである。

 

幸久「本当バカな兄ちゃんだよねぇ。僕とは大違いだよ!」

 

明久「うるさいなぁ~、お前も世界史A出来ないくせに調子に乗るなぁ-!」

 

幸久「わぁー!兄ちゃんが怒ってきた!優子姉ちゃん助けて~」

 

優子「アキヒサクン?オイタはそこまでにしましょ~ね?」

 

明久「なんか優子さんから殺気が… ごめんなさぁぁぁい!」

 

…結局こうなった。優子さんは弟に対して優しすぎるよ…」

 

優子「あら?だって、アンタの学力向上のために折角このアタシが勉強に付き合ってあげようとしているのに毎回毎回逃げるんだもん。全く…こっちの身にもなりなさいよ。」

 

明久「分かっています。反省していますから関節を曲げるのはやめてぇぇぇ!」

 

??「はーい、授業始めますよ。」

 

明久「ほら、授業始まるから…、早く…これ外して…。」

 

優子「…分かったわ。次から態度を改めなさいよね?」

 

明久「はい、善処します。」

 

 

 

幸久Side

 

兄ちゃんは将来絶対奥さんの尻に敷かれるかな…。

 

??「今日はローマ帝国ついて学習しましょう。…って、哀川君!?どこに行くんですか!?あと、幸久君!?授業中に早速寝るのはやめましょうね!?あと…」

 

この人は僕たちのクラスの担任の七橋先生だ。

 

 

☆ 人物プロフィール 6

 

 

七橋真由美 社会科・1年3組担任

 

年齢:34歳

容姿:ダークブラウンのロングヘアでふわふわしている。下手すれば女子高生と見間違えるくらい若い。

身長:159cm

誕生日:3月5日

性格:すごく優しい。ルールを大事にしようとするしっかり者。ただ、少しショタコンが絡んでいる。

 

 

違う高校ではあるが、2人の娘がいる二児の母。社会科が得意なだけあって、世の中のルールを守ろうとする意識が高い。ただ、軽度のショタコンであるために、そのことが絡むと意識がだんだん崩れていくほど。だから、男子生徒を指導するときはなるべく理性を失わないようにと気をつけている。一応学年主任なので、システム完成後は全科目のフィールド展開が出来るようになる。

 

 

 

七橋T Side

 

はぁ~、私大丈夫かなぁ?今日も男子生徒を指導するけど、また理性を失わないようにしなきゃいけないのよねぇ…。

 

七橋T「では、落ち着いたところで授業再開します。えーっと、教科書の61ページを開いて…って、ちょっと○○君!?何で教科書を枕代わりにしようとするんですか!?」

 

ヤバい…私の理性が…

 

??「先生?いちいち注意してたら授業進みませんよ?…まぁ、先生が軽度のショタコンということは誰でも知っている訳ですけど…」

 

先生「ごめんなさい…、ちょっと私を落ち着かせて下さい。このままだと理性が…ヤバいんです…。」

 

??「あっ、ごめんなさい。分かっていながら話しかけるなんて僕が悪かったです。陳謝。」

 

 

 

☆ 人物プロフィール 7

 

桐谷冬也 1年3組 学年主席

 

容姿:黒のショートヘアにシルバーの四角い眼鏡を着用。体型は誰にも気付かない程度の肥満。

身長:180cm

誕生日:4月26日

性格:冷静沈着で品行方正な感じ。語尾に名詞をよく作る。

 

得意科目:国語系・理科系・英語系・情報

苦手科目:家庭科・音楽

 

 

劣るものが何もないと言うくらいの『優等生』な感じだが、それとは裏腹に料理が駄目で歌がとてもオンチなのである。しかも、料理に至っては調理中に化学薬品や毒つきの生き物を入れて皆を死に貶めるくらいの『殺人料理』をやるほど。(実際にみんなは死んでいないのでご安心を)情報収集は得意中の得意なのである。

実際に彼女が1組にいるらしい…

 

 

 

七橋T「ちょっと…、自習を…していてください…。私が落ち着くまで少々お待ちください…。」

 

 

 

明久Side

 

ある意味すごい人だよね、七橋先生って。僕が助けてあげたいけどそんな事したら先生の理性が完全に崩壊するだろうし…ここは素直に見守るしかないか…。

 

優子「アタシ…先生の気持ち分かるわ。」

 

うん、だって優子さんはBL関係が好みだからこの劣悪な関係に共有できると思うよ。

 

優子「アキヒサクン?イマノココロヲタシカニヨミトッタワ。…ちょっとこっちに来なさい。」

 

明久「え?ぼ、僕には何のことだかさっぱり…って、優子さん!?今関節を増やそうとしてるよね!?あらぬ方向に関節がぁぁぁぁぁ!!」

 

優子「心の中でも言っても良いことと悪いことがあることくらい覚えておきなさい!」

 

明久「ぎゃあーーーー!すいませんでしたーーー!」

 

幸久「ヤレヤレ┓( ̄∇ ̄;)┏ですな。」

 

悟「全くだ。こんな不条理な関係があってはいけないと俺もつくづく感じているぜ…ってユウダイ?ドウシタンダ…?」

 

悠大「それって僕のこの思いを踏みにじろうとしてるわけかなぁ?僕の大好きなサ・ト・ル・ク・ン?」

 

悟「わぁぁぁぁぁ!?悪かった、悪かったから全力で襲おうとするのはやめろぉぉぉぉぉ!」

 

 

 

瑛梨奈Side

 

これは世界史Aの授業なのに何で保健体育のような話題に切り替わっているわけ?先生は引きこもるし、一部の生徒は追いかけっこ始めるし、一部の生徒は襲おうとするし…もう、メチャクチャよ。

 

ピーンポーンパーンポーン

 

「生徒の呼び出しをします。1年3組の吉井…」

 

あっ、あの例の放送だわ。でも、これじゃあ、明久君と木下さんは行けそうにないわね…

 

優子「アタシのBL好きが校内中に広まっているのは何故かしらねぇ?」

 

明久「自分で引き金を引いたからでしょ…って、いたいいたいいたい!骨折するぅぅぅ!」

 

瑛梨奈「2人とも、呼び出されてるわよ。」

 

優子「行きたいのはやまやまなんだけどね、ちょっと、明久君を始末しなくちゃいけないから幸久君一人で行ってきてほしいと伝えてくれない?」

 

瑛梨奈「…校長の呼び出しを断る訳にはいかないけど、まあ、いいわ。私が校長に事実説明するために幸久君と行くわ。」

 

幸久「でも、ルーム長なのにいいの?」

 

瑛梨奈「幸久君!?いつの間に!?…いいわ、手間が省けたし。大丈夫よ、幸久君。この事態はきっとあの先生が解決してくれると思うから。だから、一緒にいきましょ?」

 

幸久「…分かった。」

 

大丈夫、きっと『あの先生』が駆けつけてくれるはず。

 

 

 

~校長室~

 

校長「…というわけなんですね?」

 

瑛梨奈「はい。本来なら明久君たちの3人だけで実行させるつもりだったと思いますけど、ちょっと手が離せない状況までになってしまっているもんなので…代理として私にやらせてください。」

 

…無理だって分かっている。でも、あの2人がいない状況でやると負担が大きすぎるだろうし…

 

校長「…まあ、よしとしましょう。ただ、これは内部事項ですので周りに言いふらすとかはやめてくださいね?」

 

瑛梨奈「いいんですか?ありがとうございます!」

 

幸久「確かに、今回の計画は2人だけじゃ絶対に終わらないだろうし…瑛梨奈さんが居てくれるだけで助かるよ~。」

 

瑛梨奈「といっても、まだよく分からないから、教えてね?」

 

幸久「もちろんだよ!」

 

こうして私と校長と幸久君の3人だけでプログラム構築③がスタートした。ちなみに今回は「0点になったときの対処法」というのらしい。

 

校長「私は普段この部屋からあまり出ないので学校自体があまりよくわかっていないんです。なので今回、坂井さんが来てくれたことに感謝します。これで、いちいち構内図を確認しなくてもいいわけですし…」

 

瑛梨奈「どういたしまして。で、戦争?」

 

幸久「ああ、試験召喚戦争のことだね?」

 

~幸久説明中~

 

瑛梨奈「へぇ~文月学園にはそんなのがあるんだ。で、どういうこと?」

 

幸久「つまり、この学校では格差はつくらないから戦争しない代わりにイベントを増やそうと思っていてね…」

 

瑛梨奈「要するに、そのイベントで召喚者の点数が0点になったときはどうしたら良いかということ?」

 

校長「まだそんなに説明していないのによく分かりますね。」

 

瑛梨奈「こうみえて、頭の回転は速いほうなので。」

 

そう、だから成績はいつも上位にあるのである。

 

校長「そうです。どうしたら良いと思いますか?」

 

瑛梨奈「文月学園と同様に『補習制度』を採用したらどうですか?」

 

校長「つまり、文月学園の補習担当人のように運動能力がとてつもなく優れている先生でもいるんですか?」

 

瑛梨奈「校長…、もう少しそういうところに興味を抱いたらいかがですか?自分の学校なんですよね?」

 

校長「すみません。最近は外部の人間と関わることが増えてきて、この学校を疎かにしてしまっていましてね…。」

 

教頭「駄目じゃないですか-、あなたはこの学校の校長なんですから…。もう少しこの学校に対する意識を持っていただかないと行けませんよ?」

 

校長「本当にすまない…。次は注意するから。」

 

瑛梨奈「そんなことはどうでもよくて…、『運動能力がとてつもなく優れている先生』ですよね?ぴったりな人がいるじゃないですかぁ。」

 

幸久「やっぱりあの先生なの?」

 

??「それは俺のことかな?」

 

瑛梨奈「そうです!…って、えぇぇぇぇ!?」

 

幸久「あっ、先生!あの事態は収まりましたか?」

 

先生「ああ、3秒で落ち着いた。全く…どうやったらあんな状況になるんだ?」

 

幸久「あれはウチの担任のせいです。」

 

 

 

幸久Side

 

七橋先生があれだからああいう事態になるんだよ…

 

先生「で、校長は今回、何の用です?」

 

校長「ああ、実はな…」

 

~校長説明中~

 

先生「で、その役割を俺にやれと?」

 

教頭「口が悪いですよ。笹嶋先生。」

 

笹嶋T「おっと、これは失敬。」

 

 

 

☆ 人物プロフィール 8

 

笹嶋尚武 数学科・1学年学年主任補佐

 

年齢:36歳

容姿:黒の完全なモヒカン。筋肉量が半端なく、生徒を10人くらい持ち上げることも可能なほど。

身長:176cm

誕生日:5月13日

性格:威厳あふれるオーラ出しまくり。ただ、内心は優しい。生徒の指導に対して結構厳しい。

 

 

一応全科目得意だが、数学が少し上だったので数学の教師をしている。主に生徒指導を担当している。かなりの力持ちで、400kgあるものでも軽々持ち上げられる。勉強に対して強い感情を持っていて、生徒がより賢い大人になれるようにと常日頃思っている。

 

 

 

笹嶋T「まあ、そこのところは構いませんが…、容赦しませんよ?」

 

校長「それくらいでちょうどいい。なんせこの学校の学力格差はかなりのものだからな…。」

 

笹嶋T「おおせのままに。で、一つ空き教室があるのでそこを補習室とさせていただきますが許可を。」

 

教頭「そこに関しましては問題ありません。すでに許可済みです。」

 

笹嶋T「感謝します。」

 

なんか今日は作業がスムーズに進んで良いな…。

 

校長「早く終わりましたね。じゃあこのまま次にいきますか。次は『召喚フィールド』ですね。」

 

瑛梨奈「とりあえず『観察処分者』は完成してるので置いときましょう。」

 

校長「そうですね。じゃあ次は、『教師』ですが…」

 

幸久「先生、いかなるときも正当な理由が無い限りはフィールド形成しては駄目ですからね!?」

 

笹嶋T「大丈夫だ吉井弟。その辺は心得ている。それによって生徒の身に何かあったら責任は全部俺に回されるからな…。」

 

校長「非常に重たい役目かもしれませんがすみません、ご尽力お願いします。」

 

笹嶋T「大丈夫です。何とかしてみせます。」

 

さすが笹嶋先生、安心できるよ。

 

校長「えーっと、教師は指定科目以外フィールド形成不能とする。芸術に関しては生徒の自由なので『芸術』という括りで召喚可能とする。また、教師も召喚可能とする。…でいいですかね?」

 

教頭「教師も召喚可能…、そうでもしないと生徒が暴走したりしたら大変ですものね…。」

 

確かに分かる。僕たち側が勝手に暴走する危険性も考慮しなきゃね。

 

校長「えーでは、今回の計画はこれで終了とします。皆さん、3時間目であるのにもかかわらず集まっていただきありがとうございました。」

 

 

「「「「(…あ、忘れてた。)」」」」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

ちょうど3時間目が終わった。

 

 

 

~1年3組教室~ 明久Side

 

優子「もうこれに懲りてアタシのBL好きに手を出さない?」

 

明久「…はい、もうしません。」

 

まったく…、酷い目に遭った。もう少しであっちの世界(冥界)に行っちゃうところだった…。

 

ガラッ

 

瑛梨奈「えーっと?とりあえず終わったでよろしいのかな…?」

 

明久「ごめんね瑛梨奈さん。手伝わせちゃって…。」

 

瑛梨奈「いいのよ明久君、どうせ学校全体に関わることだから。」

 

と、小声で会話したものの…、瑛梨奈さんに迷惑かけちゃったな…。

 

優子「…まぁ、今回はアタシも悪かったわ。ごめんなさい。」

 

瑛梨奈「優子の謝ることでもないわ。大丈夫、しっかり進めてきたから。」

 

「「ありがとう。」」




いかがでしたか?
次回はちょっと閑話に入りますか。

明久「どんな内容?」

えーっと、明久と女のドロ沼恋愛劇というのをやろうかと…「やらせるかぁぁぁぁ!!!」…えっ?

明久「なんで僕をこんなエッチなことに引きずり込もうとするのさ!」

だって…明久っていろんなことさせても面白いし…って、明久?どこに行くの?
…ってそれは、野球バット???

明久「さあ、打たれるのと投げられるのどっちがいい?」

あのー…、明久君?なんでそんな目が死んでいる…って、ぎゃぁぁぁぁ!!!すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!!!!


※毎度毎度お騒がせします。次回は普通に明久と優子、瑛梨奈と幸久のデート回ですのでご安心を…

明久「できるかぁぁぁぁぁ!」 ゴキッ!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。