日本で『同性同士の結婚』は認めているか、認めていないか答えなさい。
吉井幸久の答え: 認めていない
教師のコメント: 正解です。ただ、LGBTを保障する動きは世界で急速に広まり、日本も『渋谷』で2015年3月に「パートナーシップ条例」が可決・成立されたそうです。
木下優子・吉澤悠大の答え: そんなのもちろんOKでしょ?
教師のコメント: …後で職員室に来て下さい。
はい!今回はバレーボールの話ですね。作者自身も中学校でバレーボールの経験があり、選抜に選ばれたほどです。(主に身長で)(最終選考で落ちました)
学校の部活ではそれほど強いといったわけでもなかったんですが、僕にとっては貴重な経験をしたなぁ…と今でもしみじみと感じます。
…そんなことは置いといて、本編へLet's Go!
プログラムの初期設定が終了してから早1ヶ月経ち、10月のある日…
明久Side
明久「1時間目は体育かー。今日はバレーボールなんだね。」
優子「アタシできるかしら…」
幸久「僕は中学校の時にやってたからできるよ。でも、明久にはちょっと…ねぇ。」
まさか、弟にバカにされるとは思わなかったよ…
よーし!やってやろうじゃないか!
明久「ぼ、僕だってできるよ!弟にコケにされてたまるもんか!」
幸久「おー、兄ちゃんすごい気合い。」
優子「え?明久君?やったことあるの?」
明久「そ、そうさ!小学校のときに2年くらい…」
あちゃー…、嘘ついちゃったよ。本当はバレーボールのルールすら分からないというのに…。
キーンコーンカーンコーン
瑛梨奈「授業開始5分前よ、早くいきましょ。」
明久「OK!」
こんなに気合い入れちゃったよ…後で優子さんになんて言おうか…。
~体育館~ 再び明久Side
先生「みんな、整列!」
この人は体育科の水谷先生である。
☆ 人物プロフィール 4
水谷武 体育科・1年2組担任
年齢:29歳
容姿:茶色のソフトモヒカン。筋肉ムキムキだが絶対に見せようとしない。
身長:186cm
誕生日:6月17日
性格:熱血フルパワー!! だけど、時々おっちょこちょい。
息子の『水谷海成』が1年4組にいる、1児の父である。人に接するときは明るいけど、妻が怖いので、妻の前だと頭が上がらないらしい…。得意なスポーツはバレーボール。高校のインターハイで優勝経験があるくらい強い。しかし、学校の備品を間違って家に持って帰ってしまうくらいのおっちょこちょいなのである。幸い他の職員にはバレてないけどみんなは『いつかバレるんじゃないか』と心配している。
(先生→T)
生徒A「これから1時間目の授業をはじめます。礼!」
『『『『『お願いします!!!!!』』』』』
水谷T「いつものように準備体操をして、ネットを立ててくれ!」
『『『『『はい!!!!!』』』』』
水谷T「先生は必要な道具を持ってくるから先にやっていてくれ!」
そうして先生は器具庫へ走って行った。
明久「今日もなんか忘れていそうだね…」
幸久「今日は何だろうね?」
どうやら幸久は水谷先生が『忘れる』ということを前提に話しているらしい…。
優子「今日は何も忘れてなければいいんだけど…」
瑛梨奈「そうね…「大変だーーー!」…あーあ、やっぱり。」
その声を聞き、瑛梨奈さんは器具庫へ。
The 3rd Person Side
瑛梨奈「先生…、また忘れましたね?今度は何ですか?」
水谷T「実は、得点板を家に置いてきたらしい…」
瑛梨奈「『置いてきたらしい…』ってそれ、ほぼ確定じゃないですか!何やってるんですか!?」
水谷T「すまない…坂井よ。」
瑛梨奈「謝るならみんなにしてください!…もう! …じゃあ、体育館の壁にホワイトボードがありますから、3組の教室からマーカーペン借りてきますね。」
水谷T「なんなら、私も一緒にいこう。」
瑛梨奈「いやいや、それはダメですよ。生徒たちが待っているんですから。早く事情を説明してきてください。そして、生徒たちに謝ってください。」
水谷T「…わかった。ごめんな。いつも迷惑をかけてしまって…」
瑛梨奈「いいんですよ。もう慣れましたから。」
そう言って瑛梨奈は教室へと向かっていった。
先生は生徒たちの元へ…
水谷T「みんな心配かけてすまんな。実は、得点板を私の家に置いてきてしまって…それで今、坂井にマーカーを持ってきてもらってる。本当に面目ない…」
海成Side
海成「全く…、父さんっていつもこうなんだから。息子として恥ずかしいよ…。」
幸久「まあまあ、落ち込むなって。あれは海成のお父さんの癖なんだから、直りにくいんだよ。今日も大目に見てやったら?」
海成「…わかった。でも…」
後でまた、クラスのみんなの笑いものにされるよ…
☆ 人物プロフィール 5
水谷海成 1年4組
容姿:赤のウルフカットで、顔が超イケメンだと女子に絶賛されるくらい。
身長:174cm
誕生日:12月6日
性格:以外にも寡黙。周囲にたいしてそれほど強い感情を見せない。だけど、しっかり者である。
得意科目:国語系・英語系以外全部
苦手科目:国語系・英語系
体育科の教師を父に持つスポーツ一家のように思えるが、じつは、相当運動神経が悪いらしい…。というのも、母の遺伝によるもので、母も運動神経が悪いらしい。友達が多い割に会話をすることがあまりない。学力に関しては相当優秀で、学年トップ10に入るくらいすごい。
5分後…
瑛梨奈「先生ー!お待たせしました!」
水谷T「坂井、ご苦労だった。さあ、はじめるぞ!」
『『『『『おぉぉぉぉぉ!!!!!』』』』』
明久Side
どうしよう…ルール全然わかんないよ。
優子「明久君、どうしたの?そんな暗い顔して…」
明久「い、いや!なんでもないよ… あ、あはは…」
優子「そうかしら?…まさか、ルール分かんないの?」
明久「えっと…、その…」
優子「はっきり言いなさい。」
明久「はい、分かりません。調子に乗ってました。ごめんなさい。」
あーあ、優子さんにバレちゃったよ…。情けないなぁ…。
優子「…そんなことで怒ったりしないわよ。ちゃんと一緒に学びましょ?ね?」
明久「…ありがとう。」
こうして僕と優子さんでバレーボールを1から学んだ。弟はというと…
幸久Side
幸久「とぉりゃーー!」
バゴーーン!
『強い、強すぎるよ…』
『あんなのに勝てるわけがない…』
みんなを圧倒させました。てへっ☆
The 3rd Person Side
時が過ぎ、5時間目に学園長が呼び出しをいれたので明久たち3人は校長のもとへ…
校長「今回はテスト方式の変更についてですが…皆さん、よろしいですか?」
明久「だいじょうぶです!」
校長「では、前回と同じようにデスクに座ってください。」
「「「はい!」」」
校長「確認ですが、文月学園にいたときはどのような方式でしたか?」
校長先生がみんなに確認を取る。
優子「確か、1時間という時間制限で何問でもとけるという方式だったと思います。」
校長「わかりました。で、答えに間違いがあってもそこで終了ではないですよね…?」
幸久「はい、そうです。」
校長「さらに、途中で切り上げてもいいんでしたよね?」
明久「確か、そうです。…何で知っているんですか?」
校長「学園長といろいろ話し合っていましたから…だから、これはその『確認』です。」
明久「分かりました。」
明久Side
校長「次に内容ですが…こちらはどうしますか?」
明久「えっ?自分たちで決められるんですか?」
校長「構いませんよ。しかし、ここは高校ですので…そのへんをわきまえてくださいね?」
へぇ~、自分たちで決定できるなんてすごいな…
明久「じゃあ…「アタシにやらせてください。」…え?」
優子「だって…明久がやると碌なプログラムにならないわ。」
優子さん、それはいくらなんでも酷いよ…、確かにあっているけど。
校長「じゃあ次は、試験タイプですが、通常の試験に加えて、…どうします?」
おいおい、そこも自分たちで?全く…すごいや。
幸久「そこは僕に任せてください!」
校長「結構きついですよ?大丈夫ですか?」
幸久「全然問題ありません!」
校長「じゃあ、幸久君に任せます。最後に『観察処分者』の仕様についてですが、これは…明久君、手伝ってもらえますか?」
明久「はい、分かりました。」
何で僕だけこんな役回りなんだろう?僕も優子さんや幸久のやつやりたかったのに…
30分後…
校長「終わりましたね?皆さん、お疲れ様です。それでは、最後にできあがったものを確認します。」
2人ともどんな感じにしたんだろう?
校長「まず、テスト内容ですが、回答を進めていくたびに難しくなる方式でいきます。で、点数の上限は無しとします。先生に申告すれば指定したテストを受けられる。各教科の得点の和と『総合科目』を連携させる。各大問における設問の最大は6問。…そんな感じでいいですか?」
優子「はい、相違ありません。」
さすが優子さん。僕だったら確かに碌なプログラムになっていなかったと思うよ。
校長「続いて、試験タイプですが、通常の定期試験に加え、イベント前に受けられる『補充試験』、イベント中に受けられる『回復試験』、そして、先生の出す難問に答えて規定以上の点数が取れたらごほうびがもらえる『挑戦試験』こちらに関しては1日に最大3人までとします。あと、旅行先などでも試験が受けられる『外出試験』、以上5つのタイプでよろしいですね?」
幸久「はい、OKです!」
ほう、幸久も結構苦労して考えたんだ。僕じゃこんなの思いつかないよ…
校長「最後に『観察処分者』の仕様ですが…、明久君、もう少しスピーディーにできたはずですよね?」
明久「ごめんなさい。僕がバカなもんですから…」
校長「…まあいいとして、仕様は、物理干渉が可能、召喚者にフィードバックが入る。フィードバックは月1で調整可能。ただし、割合がずっと低いのは禁止。高→低→高→…の順番で行く。さらに、召喚獣の訓練の一環として先生に召喚獣を利用した雑用を義務づける。自分でフィールド展開可能だが正当な理由がない限りは展開禁止。『観察処分者』の任命基準は『総合科目』が500点以下または、社会に反する行為をした場合に適用。…大体こんな感じでいいですね?」
明久「はい。」
全く…、作業スピードが速すぎるよ!いくら僕でもそんなに決められないって!」
校長「今、心の声が…」
明久「い、いえ!何でもありませんよ!」
はぁ…、次から気を付けなきゃ。
校長「以上で本日は終了です。次回は10月27日の3時間目にお呼びします。またいつものように放送しますのでそしたらお願いしますね。」
「「「はい!」」」
何も、放送しなくたっていいのに…」
優子「まあ、そう言わないの。ありがたいことなのよ?」
明久「うん…また声に出てた?」
優子「ええ、はっきりと。」
この『癖』もそろそろ直さなくちゃいけないな…。でも、難しいんだろうな…あの『水谷先生』のように。
どうでしたかね?まさかこの話題で4000字を超えるとは思いませんでした。
さて、次回は世界史Aの授業と共にプログラム構築のことも書いていきます。たしか、幸久は世界史が苦手だったよね?
幸久「しょうがないでしよ!?世界の歴史なんて知らなくても生きていけるんだから…」
まあ、確かにわかりますね。作者自身も苦手ですし…
…というわけで、次回もお楽しみに!