sin45ºを比で表しなさい。
木下優子の答え: 1:√2
教師のコメント:正解です。ここは三角比の基本なのでしっかりとおさえましょう。
吉井明久の答え: sinって何ですか?あと、何で45ºなんですか?それに、数学に英語が混じるのは変だよ!
教師のコメント:…書き殴って書くほどのことですか?
今回はいよいよ出発のシーンです!
「…僕をこんな複雑な感情にさせないでよ。」
ごめんね?明久。こうしないと物語的に面白くないから。
「酷い!僕を何だと思って…!」
わかったわかった。以後気をつけるから関節外すのはやめていただけますかーーー!?
「これは君への制裁措置だ!」
※作者は立ち直るのに2時間かかりました。
「そんなこんなですが、本編どうぞ!」
セリフ取るなぁ…ヒドいよ…
明久Side
「おいっ!これはどういうことだ!?明久、説明しろ!」
今、雄二と秀吉、康太と4人で屋上にいる。幸いなことに、集会後の授業はなくなった。そして、屋上にきたその直後、いきなり雄二に胸を掴まれた。
「説明って…あれが全てだよ。」
「じゃかのう、明久よ。どうして前もって言わなかったのじゃ?こっちが悲しいじゃろうに…」
「…秀吉に同感。何故言わなかった。」
と、さらに問い詰める3人…
まあ、無理もないか。
「だって…、前もって言ったらみんな止めようと意地でも仕掛けようとするじゃん。…僕は、学園長の持っている理想について行きたい。」
「明久、お前…」
ん?どうしたんだろう…
「お前、頭おかしくなったか?ついに崩壊したか?お前の口からそんな言葉がでてくるとは… それに、あのクソババァを『学園長』と呼んだ?ついにこの世も終わりか?」
何かと思えば… 人がこんな辛い思いしているときに罵倒するような言葉をかけないでほしいなぁ!
「雄二いぃぃぃぃ…! ふざけるな!」
「おっと、これは悪かった。だから許してほしい…と言おうとしたけと関節外そうとするなぁぁぁぁぁ!」
「しょうがないでしょ?僕がこんな辛い話をしようとしているのに雄二が罵倒するんだもん…」
「全く…、お主ら2人には呆れるのじゃ。」
結局、この事態がおさまるのに2分かかった。
「はぁ、はぁ、…で?続きは?」
「…何て言おうとしたか忘れたよ!」
「ごめんごめん、悪かったから、もう許してくれ。」
「全く…」
「じゃが…、1つ不可解なことがあってのう。」
「…俺もある。」
「ん?どうしたの?」
不可解なこと?何なんだろう…
「どうしてお主はそこまで学園長について行こうとするのじゃ?」
「ああ、それはね… 僕はこれでも一応『観察処分者』だから。…そう、人に依頼された仕事はやらなくちゃいけないでしょ?で、僕はそのために『貢献』しなくちゃいけない。たとえ、僕に犠牲が生まれても…
…確かにみんなの気持ちは分かる。僕だって友達が何処かへ行ってしまったらそりゃ… 悲しいに決まってるよ。…だけどね、人って時には大きな決断をしなければならない時が来る… そう、まさに今の状況だよ。
…前もって言わなかったことについては謝る。だけど今、僕がこういう気持ちでいるということを理解してほしい。」
これが、今の僕に言える精一杯の言葉だ。
「…そうか。お前もいろいろと辛いことがこれから先も続くだろうと思うけど、代表として一言言わせてもらう。『がんばれよ☆』」
「お主はいつまでもわしらと友達じゃからな?わしらも忘れんけどお主も忘れるでないぞい。」
「…人生の中でもすごい貴重な経験をする。絶対にいい思い出作って帰ってこい!」
「…みんな、…ありがとう!」
優子Side
「…どうしてもっと早く言ってくれなかったの?」
今、代表に責められている。代表は、私が前もって言わなかったことに対して怒りをあらわにしているようだ。
「しかもこれは決定事項だそうではないか。」
「優子~、どうしてボクらに相談してくれなかったの…?」
まずい、久保君と愛子にまで責められちゃった。これは事情を説明するしかなさそうだわね…。
「…みんなを泣かせたくなかったのよ。それにあらかじめ言っちゃったらみんな、対抗策を立てようとするじゃない?…この計画は学園にとって大きなアピールポイントになるから中止にさせたくないのよ…」
「でっ、でも~、優子じゃなくても…」
確かにそうではある。他の人が代役を務めてアタシは断るというのもありだった。ただ…
「学園長に指名されちゃった以上、Aクラスの威厳として断る訳にはいかないでしょ?せっかくチャンスを貰ったのに無駄にはしたくないし…」
「…この計画に関して優子は強い感情を持っている。」
「そうね…それに、大事な思い人が行くって言うからアタシも行く決断を…って、はっ!アタシは今何を…//」
「大事な思い人?誰のことだい?」
「…優子に大事な思い人♡」
「ボクも気になるな~」
あーーーー、言ってしまった…
どうしよう?なにかはぐらかせることできないかな…?
「…しようと思ったんだけど、そんな都合の言い話なんてなかなかないわよね~」
「…優子、嘘をつくのは苦手なの?」
「…えっ?」
しまった!代役に嘘だとばれたー!
これじゃ、隠しようがないじゃない!
「…って、そんなことはどうでもいいのよ。アタシが言いたいのは、…その」
「…優子、もったいぶらないで言って」
「わ、分かったわ…。…言いたいことは、この計画の実現にはアタシたちの友情関係を犠牲にしなきゃならないのよ…」
…これは仕方ないことなのよ。
「…優子、それはもう気づいている。」
「そう、これはもう『運命』なんだからね…」
「…離れていても優子とボクらは友達だよ?永遠に…」
「…そう、もう気づいていたのね。みんな…ごめんね?」
今、一番感情が揺れているアタシ。
どうしたらいいのよ…
「…優子が謝ることじゃない。…学園長の夢、叶えてあげてきて。」
「…大事な思い人がいるんだろ?大丈夫、木下さんならきっとやれるよ。」
「ボクたちはこの学園から応援しているからがんばって、優子☆」
「ありがとう…みんな。」
「…で、優子。本心は?」
「思い人の明久君と一緒に行けるからとてもうれしいのよ~♡
…って、 何いわせるのよー!代表-!//」
「…優子、かわいい。」
「……」
「あ、あはは~☆」
いい雰囲気だったのが一瞬にして壊れてしまった…
アタシったら何嬉しそうに言ってるのよ…
16:00 明久Side
いよいよ出発の時が来た。今回見送ってくれるのは学園長・教頭・西村先生・高橋先生の4人だけである。
…何故かというと、「あんな立ち入り禁止区域に全校生徒は入りきらないさね…」ということらしい。
「いよいよだな、お前たち。半年しかお前たちのことを見てやれなかったがとても楽しかった。向こうに行っても楽しい学校生活を送るんだぞ?いいな?」
「「はい!」」
「私はかける言葉が見当たりませんが、とにかく、がんばってください。」
「高橋先生、涙は似合いませんよ?」
「はっ、ごめんなさい…」
「君たちの活躍を祈っているよ。」
「「ありがとうございます!」」
「さあ、お別れの時間さね、アタシはアンタたちと出会えたことがなによりさね… さあ!行って来るさ「待ってください!」…ね?」
へっ?この声はまさか!?
「兄ちゃん!僕も行くよ!」
「幸久!?お前、どうしてここに!?って、学園長!これじゃあ定員オーバーじゃないですか!」
「ああ、説明書をよく読んでいなくてねぇ…よく見たら定員は『3人』と書いてあったさね。」
「「…えぇぇぇぇ!?」」
「やったー!兄ちゃんと一緒だー!」
「そんなのありーー!?」
…こうして僕らは優子さんと幸久で『もう一つの世界』へと旅立って行ったのだった…。
いかがでしたかね?
「ちょっと、弟が出てくるなんて聞いてないよ?」
だって、この方が魅力的でいいでしょ?
「そっかそっか、…これはO☆HA☆NA☆SHIが必要だねー。」
え?ちょっと?明久?顔が笑っていない…ってぎゃーーーー!
「次回もお楽しみにね☆」
誰かーーー!助けてーーー!