瑛梨奈「哀川、Happy Birthday!!」
「うわっ、しょっぱなから何だよ!」
翔太「姉ちゃん最近からこんな調子なんだよ…」
冬也「ほう、これは驚きです。驚嘆」
龍一「で、この『トップ・オブ・バカ』の誕生日会に俺が参加してもOKだったのか?」
「龍一…もっとマシな言い方無かったのかよ」
龍一「おっと、すまんすまん。『観察処分者』だよな」
「だーーーかーーーらーーーあああ!!!!!(#^ω^)」
冬也「おっと、激おこですな。噴火」
ありさ「ほんと、龍一って哀川をおちょくるのが得意だよなwww」
翔太「この高校生メンバーのなかにいる僕が疎外感たっぷりなんですが」
瑛梨奈「まあまあ、細かいことは気にしない♪で、ありさを連れてきた覚えはないんだけど…?」
ありさ「だって、なんか面白そうじゃん」
龍一「お前って、普段あまり乗り気でないのにこういう人のイベントになるとすぐ乗ってくるんだよなぁ…」
ありさ「え、おかしいか?」
龍一「そんなこと言ってないけど」
「…相変わらず他の人に対して冷たいな」
翔太「それより、僕からのプレゼントなんだけど…サッカー好きかなと思ってサッカーボールをあげようと思うんだけどどうかな」
「本当か!?俺、サッカー好きだけどボール持ってなかったからちょうど良かったぜ!ありがとうな。今度一緒にサッカーしよう!」
翔太「喜んでくれてよかったー」
瑛梨奈「そして私からのプレゼントは2段ケーキよ。上と下で違う味にしたから食べてみて」
もぐもぐ
「おっ、これは俺の大好きなレモン味とカボチャの味だな!どっちもおいしいぜ!」
冬也「そのチョイスは何なんですか、疑問」
龍一「悟って昔から甘い物自体苦手で、チョコケーキとかストロベリーケーキとかそういうものが食べられないんだよな」
「そうなんだけど、瑛梨奈の作ってくれるケーキは毎回砂糖が不使用だからこの俺でも食べられるんだよ!」
瑛梨奈「けっこうこれって大変なのよ。甘くしない代わりにどうやって素材の味を引き出そうか毎回考えすぎちゃって…」
ありさ「まず、そんなことできるのか」
龍一「ああ、人によっては砂糖がダメっていうことがあるからな」
冬也「だからレモンで甘酸っぱくしてカボチャで特有の甘さを出したわけですか、理解」
「甘いものがダメと言ったが、カボチャの甘さは何故か平気なんだ」
瑛梨奈「そんな人、今まで見たこともないけど何があるかわからないものね」
ありさ「なんじゃそりゃ…」
翔太「ねえ、悟にとって16歳ってどんな年だった?」
「どんな?そうだな…まず、明久たちが唐突にこの世界・高校にやってきたというのが大きいな」
瑛梨奈「なんたって『違う世界からワープしてきた』というのが驚きよね。現代の科学で本当にそんなことができるの?って思ったけど、よく考えてみれば、試験召喚システムが導入されたことだって現代科学からすればイレギュラーなことよねって思った結果、納得してしまったのよ」
「そう考えてみれば俺にとっても濃密な1年だった気がするな。この高校に入れたのも奇跡か?って思うくらい狭き門だと思ったぜ…」
ありさ「はっはっはっ!何を言うかと思えば『学力最下位枠』で入ったのが問題なんでしょーがwww」
龍一「もっと勉強の理解度を上げれば普通に入れるんだぞ?それを最下位でもってドキドキしながら入ってくるなんて…」
「うるせーーー!俺の学習力の低さを笑いネタにするなっつってんだろ!?」
翔太「(この高校に入りたいと思っているけど、ちゃんと学習してきたことを理解してから入ろっと)」
ありさ「んでだ、私からのお祝いはこのお菓子の詰め合わせだ。ちゃんと砂糖不使用にしてある」
「本当か!うれしいぜ。クッキーとかまともに食べたことなかったからなぁ」
龍一「俺からはこの学習セットをくれてやろう。いい加減まともに覚えなよ」
「うれしいのはうれしいが、余計なんだよ…(#^ω^)0」
瑛梨奈「明日は金曜日、雑用は外周3周よね?」
「なんでお前がそんなこと知ってるんだよ…」
瑛梨奈「あなたのスケジュール表、見ちゃった☆。なかなかハードだと思うけど頑張って!」
龍一「ほうほう、あさイチでやってそのまま授業か。朝弱な悟にとっては一種の修行になるな☆」
ありさ「まあ、せいぜい頑張ってくれな☆」
翔太「僕も見守っているからさ!☆」
「う、
うるせーーー!!!ちゃんとやってやらぁ!!!!!(# ゚Д゚)アーーーーーー!!!!!!」