次の日本語を英訳しなさい。
トムとブラウンは昨日、公園で女性を見かけたが、そのひとはとてもかわいかった。
木下優子の答え: Tom and Brown saw a woman in the park yesterday, who was very cute.
教師のコメント: 正解です。この文章は関係代名詞の非制限用法を使わないと成立しない問題です。なので、覚えておきましょう。
吉井幸久の答え: Tom and Brown saw a woman who was very cute in the park yesterday.
教師のコメント: 一見正解のように思えますが、これだと、「トムとブラウンは昨日、公園でとてもかわいい女性を見かけた。」という日本語になり、不正解です。問題は、人を見かけたがその人の状態はどうだったかというふうに訳す必要があるため、これでは回答不十分ですね…
吉井明久の答え: Tom and Brown saw a woman
教師のコメント: あと3分の2書けば正解ですよ!
今回は明久が猛勉強する回です。
明久「この駄作者にあんだけこてんぱんにされたんだからがんばらないわけないでしょ!?」
とりあえず黙りなさい。これ以上しゃべるとネタばらしになるぞ。
明久「むぐぅ…、しょうがない。じゃあ、本編どうぞ。」
さりげなくセリフ取るな!
~みんなの家~ 明久Side
ある土曜日のことである。
カリカリカリカリ…
僕は今、猛勉強中である。
幸久「なにもそんなに張り切らなくても…」
弟がちょっと呆れた表情で言ってきた。
「いいの!僕はやるって決めたんだから!」
※なぜそうなったかはSTORY5をご参照ください。
優子「しかし…、いざとなると集中力高いわねー。もっと前の段階からやっていたら基礎は完璧にできていたんじゃない?」
確かにそれはごもっともな回答である。
「僕だって初めからそうしたかったよ…」
優子「それはさっき言われたからでしょ?」
……ここまで来るともう何も言えない。文脈判断が全然できないバカである。
今日はいろんな人がやってくるらしい。何のためかって?それはもちろん僕の勉強の成果を見に…
ピーンポーン
あ、来たみたいだね。
幸久「僕が出るよ。」
優子「お願いね。」
ガチャッ
瑛梨奈「おはようございまーすって幸久?」
幸久「そうだよ。今、明久は絶賛勉強中だから。」
瑛梨奈「(まさか幸久が出迎えてくれるなんてわた…ってちがうちがう。今日は明久君の勉強のお手伝いをする日だった。)」
幸久「瑛梨奈…?どうしたの?」
瑛梨奈「い、いや!何でもないわよ!///」
瑛梨奈さんと幸久、何の会話をしているんだろう。…まあ、この間デートしていたくらいだし、何の会話か大体想像つくんだよねー。
優子「ほら、手が止まっているわよ。」
明久「あ、ごめんね。」
そう言って僕はまた書き進める。ちなみに今やっている教科は現代社会である。
瑛梨奈「そうね…、今の総理大臣の名前くらいわかるわよね?」
明久「えーっと、桜田首相だっけ…?」
瑛梨奈「ちょっと…違うわよ。総理大臣は安倍首相よ。」
優子「ちょっと待って。前の世界にいたときは明久の答えであっていたわ。」
瑛梨奈「そうだったの?でもね…今はこっちの世界だから、問題も回答もこっちの世界に合わせてるはず…ってそれはあなたが決めたんじゃないの?」
優子「…はっ!そうだったわ。社会はこっちとあっちの世界で内容が大きく異なるからこっちの世界に合わせようって決めたんだった。ごめんなさい…」
瑛梨奈「いいのよ。こっちにきてまだ日が浅いし。」
やっぱ社会系は混乱するなぁ…、事情がこっちとあっちで全然違うから覚えなおす必要があるんだよね…
瑛梨奈「もし、あっちの世界に帰ることになったら教科書ごと持っていくといいわ。こっちで覚えたことを基に出題させてくれると思うわよ。」
幸久「そうだね。その辺は学園長と交渉してみるよ。ありがとう。」
瑛梨奈「いえいえ、お安い御用よ。//」
なんでこの会話で瑛梨奈さんの顔が赤くなるのか正直わからないよ…
1時間後…
ピーンポーン
あっ、もしかして悟と悠大かな?ちょっと行ってみよう。
ガチャ
明久「あ、やっぱり来たんだね。」
悠大「おじゃましまーす。」
悟「入るぜ。…ったく、俺は一人で来るからいいってのに悠大が聞こうとしないから…」
あーなるほど。だから全身に引きずられた跡があるのか。
悠大「別に一緒に行ったっていいでしょ?悟君の自由は僕の自由…」
悟「おい、その発言はやめろぉぉぉ!」
…はい、今日も悟と悠大はいつものようにバカしております。
「「明久に言われたくないよ(ねぇぜ)!!」」
…また心を読まれた!?しかもこのフレーズどっかで聞いたことあるような…
優子「まだー?続きやるわよ!」
あ、忘れてた。悟も悠大も僕を目的としてやってきたのに当の本人がやっていなきゃ話にならないよね。
明久「今行くよー!」
悠大「悟君もほとんどの教科が苦手だから僕がみっちり教えてあ・げ・る。」
悟「…今日の俺は地獄を見ることになるぜ…」
なんか悟がすごい悲しそうな表情をして僕の部屋に行ったよ。何があったの…?
2時間後…
ピーンポーン
誰かな?もう来る人は全員来ちゃったし…
??「吉井君ー!いるかー!」
ん?この声…どっかで聞いたことあるような…
ガチャ
十和田T「よぉー!元気か?」
明久「あれ?十和田先生?どうしてここに?」
十和田T「ん?坂井から聞いてなかったのか?」
瑛梨奈「あらやだ、明久君に伝えるの忘れちゃったわ。今日、先生が新品の模試を持ってきてくれるよていだったの。明久君たちの家で勉強会をやるって伝えたから…」
なーんだ、そういうこと。てっきり家を間違えたかと…
幸久「先生はそんなへぼいミスしないでしょー。兄ちゃんじゃあるまいし。」
明久「心を読むなぁー!そしてまたバカにしたな!」
幸久「だって、事実なんだし…」
明久「うぐっ、そう言われると否定できない…。」
瑛梨奈・十和田T「(もうちょっと反論できるだろ…)」
…そんなことはいい。って、もう12時かぁ。お昼何にしようかな…
明久「ねぇみんな、お昼は何がいい?」
優子「そうねぇ…結構人数多いし、パーティーに向いてそうな料理がいいかしら?」
明久「そうだね。うーん…、じゃあ、パエリアにしよう!」
優子「パエリアは明久の得意料理、いいわね!」
幸久「それにしよう!」
瑛梨奈「じゃあ、私手伝うわ。」
悠大「僕も手伝うよ。悟君はどうせできないだろうし…」
悟「うるせぇ!料理なんてしたことねぇんだよ!…じゃあ、そっちで準備でもするわ。」
それが一番かな…?中には、料理に変な物混ぜる人もいるし…
十和田T「私も手伝おう。一人暮らしだと料理は基本中の基本になるしな。」
明久「ありがとうございます。」
40分後…
明久「できたー!」
優子「やっぱり明久は料理の才能だけはあるみたいね。」
優子、『だけ』は余計だよ…
昼食も終わり…僕は再び勉強に集中した。
優子「あ、そこは13じゃなくて±13よ。」
明久「ありがとう。」
悠大「それは②じゃなくて⑥だよ。理由はね…」
悟「…へぇ、そういうことか。なるほど。」
瑛梨奈「幸久、それは4103(5)じゃない?」
幸久「えっ?うそだぁ。これはどうやっても4004(5)だよ?」
瑛梨奈「ふふっ、ひっかからなかったわね。」
幸久「だましたなぁー!」
瑛梨奈「あら、そういう問題だって無きにしも非ずなのよ?」
幸久「…そっか。ありがとう。」
瑛梨奈「ほんとはちょっとからかったけど。」
幸久「えーー!?」
2時間後…
十和田T「どうだー?なからいい感じか?」
明久「そうですね。」
十和田T「じゃあ、模試を配るぞー。一応英語までの10教科あるからな。時間はそれぞれ30分、英語Rだけリスニング20分あるからな。一教科200点満点で今回は配点高めだから注意してな。じゃあ、5時間半だが、全力でがんばれ!」
いまは午後3時、終わるのは午後8時半かぁ…。…そうだ!
明久「みんな、今日終わるの遅いから泊まってく?」
みんな「賛成ーー!」
満場一致だった。
明久「あと、誰が一番点数高いか勝負しない?」
優子「いいわね、学力向上につながるわ!」
これも、みんな賛成してくれた。
模試は順調に進み、午後8時半…
十和田T「そこまでっ!じゃあ、模試は回収して私がチェックする。明日の朝には返却できるかな…?」
明久「ありがとうございます。」
そして、僕の提案通り僕たち以外の3人は泊まることにした。
もちろんこの家に来たときからみんなは泊まる準備をしていた。僕は気になったけど、『質問したら負けだな』という、何かよく分からない思いを抱えていた。(十和田先生は帰りました。)
夕食も終わり、午後10時…
明久「お風呂さぁ、誰と入る?」
この言葉だと誰かと入ることを前提にしているみたいだ。というよりそのまんまなんだけどね。
優子「アタシ、明久と入りたい…///」
えーーーっ!?ちょっと優子さん!?それはいくら何でもだめでしょー!
瑛梨奈「優子、ちょっと自重したら?明久君が可哀想でしょ?」
何か、捉え方によっては優子をいじめてるような発言だけど…
優子「…冗談よ。瑛梨奈と入るわ。」
瑛梨奈「最初からそうしてくれればいいのにねぇ…?」
うん、本当にそのとおり。じゃないと僕の理性が切れまくりだからね。
悠大「じゃあ僕は…」チラッ
悟「…んっ!?な、何でこっちを見たんだ?…っ、まさか!」
悠大「もちろん一緒だ・よ・ね?」
なんか悠大が恐ろしいほどのオーラを出して目が笑ってない状態で悟を見つめてるよ!?
悟「…はぁ、ここから先は地獄だぁぁぁぁ。」
…ドンマイ、悟。
幸久「僕は兄ちゃんと入るよ。」
明久「くれぐれも変なことすんなよ?」
幸久「わかってるってー!」
そう言って悠大と同じオーラを出そうとするのは何故…?
このあと、僕たちは普通に入ったが、悟と悠大が愛の…に走ってしまったので、だいぶ時間がかかってしまった。
悟「誰かーー!助けてくれぇぇぇ!」
悠大「逃がさないからね?」
その夜…
明久「はぁ~、明日がどうなることやら…」
優子「大丈夫でしょ?あれだけやってきてるんだから。」
今、僕の隣に優子がいる…
何だろう、この胸のドキドキは…
明久「……///」
優子「どうしたの明久?顔が真っ赤よ?」
明久「い、いや!?何でも無いよ!?///」
どうしよう…僕の回りには僕の理性が切れるのを押さえつけてくれる人がいないよ…
優子「…明日はイベントで学校に行かなくちゃならないから早く寝ましょ?」
明久「う、うん…//」
はぁ~、なんか寝られそうな気がしないけどまあ、いいか。
その頃… The 3rd Person Side
幸久「瑛梨奈、どうしたの?」
瑛梨奈「ああ、ちょっと電話してくるね。」
幸久「わかった。」
そう言って瑛梨奈は部屋から出たとき、ちょうど携帯が
Prrrrr Prrrrr
瑛梨奈「あら?十和田先生?どうしたのかしら。」
ピッ
瑛梨奈「もしもし?」
十和田T「ああ、俺だ。実はな、模試の事なんだが…」
瑛梨奈「どうかしました?」
十和田T「…誰かに盗まれた。」
瑛梨奈「盗まれた…って、えぇぇぇぇ!?それ、ヤバくないですか!?」
いかがでしたか?
盗まれてしまったみんなの模試…
一体誰が盗んでいったのか?そして、その目的は何なのか?
瑛梨奈「テスト盗んで何がしたいのかしら?そんなの盗んだって何にもならない…って、私思ってたんだけど、何か心当たりある人が一人浮かんでくるのはなぜ?」
誰か思いついたの?
瑛梨奈「そうね…、これが出来る人で私の知っている限りだと…間違いない、あの人だわ。」
さあ、その人とは一体誰なのか…?
次回からプログラム完成イベントが始まります!ついに盗んだ犯人が明らかに?