次の()の中に適する語を入れなさい。
2つの整数a,bの最大公約数が1であるとき、a,bは( )であるという。
吉井幸久の答え: 互いに素
教師のコメント: 正解ですね。苦手なはずなのによく答えられましたね。努力の結晶でしょうか。
吉井明久の答え: 地球上に存在しない何か
教師のコメント: それを数学的にどう表せと言うんですか。
12日も空いてしまい、すみません…!
明久「で?今度は何の理由なの?」
まあ…、いろいろと学校の事とかがありましてね。
明久「本音は?」
ネタがなく、あまり進みませんで…って、何言わせんだよ!
明久「あーあ、自爆したよこの駄作者は…」
駄作者と言うな!ろくに勉強出来ないくせに!
明久「なんだと!言ったな!よし、今から猛勉強してこの駄作者より上に立ってみせるよ!」
はっはっはっ、それはできるかな?
明久「くーーっ!悔しい!自分がバカなのが相当悔しいよ!…だったら、頑張るのみ!負けるもんか!」
と言って明久はどっかに行きました。というわけで、本編どうぞ!
はやくも11月…そのころ明久たちは…
~1年3組教室 A.M.9時55分~ 明久Side
明久「2時間目は数学なのか…。」
優子「数学は苦手?」
明久「計算ならいいんだけど…、なんで文字を使うの!?もはや数学じゃないでしょ!」
幸久「僕もそう思うね!数学なんだから、数字だけ出てくれればいいんだよ!なんで、図形の話が出てくるんだよ!」
…よく考えてみれば変な争いだった。
図形なんて他の教科に出てくるわけないし、生活の上で必要な項目だった。…なんで弟と出来ないことについて競っていたんだろう?
優子「…そんなことはどうでもいいでしょ。ほら、授業始まるよ。」
明・幸「はーい。」
図形かぁ…、今やってるところってけっこう難しいんだよね。『三角比の応用』なんて、社会に出たときに役に立つもんなのかなぁ?
僕はしぶしぶ自分の席に戻っていった。
しかもさぁ、第2余弦定理であるcosB=c^2+a^2-b^2/2ac ってどういう意味?一応教わったんだけど、いまいち意味がよくわかんない。だけど、三角形の面積を求める公式のS=1/2bc・sinA はなんとなくわかるかな…
通常の三角形の面積の求め方のS=1/2×底辺×高さの公式を、見方を変えてつくられた公式だから。
??「では、授業を始めるぞー!」
あの人はイケメンだと女子に大人気の十和田先生である。
☆ 人物プロフィール 10
十和田雅紀 数学科・2年1組担任
年齢:25歳
容姿:金のブロックリバースショート(最近流行の髪型)で、すらっとしている。
身長:190cm
誕生日:6月29日
性格:一見ワルな感じだが、実はとても優しく、だれとでも仲良くなれる性格。細かいことは一切気にしない。
そのイケメンな風貌は日本中のありとあらゆる女子を虜にするほど。ただ、本人が割と鈍感なため、自分がスタイルで人気になっているということを気にしていない。自分は、この年齢で高校の、しかも担任を受け持つのは正直奇跡であると自負している。
十和田T「今日は三角比の公式を利用して空間図形への応用に入っていくぞー!」
先生、周りを見て。女子全員が先生に夢中で話を聞いていないみたいだよ。
空間図形、イメージはなんとなくわかる。だけど、何を解いていくんだろう?
そんなことを気にしているうちに先生が重要なことを話し始めた。
十和田T「いいか?数学というのは結果が大事だ。過程はあっていても答え方1つで○なのか×なのかが分かれる。私は細かいことを気にしない性格であるが、みんなは回答の最後まで細かくチェックしていくように。いいね?」
「「「はーーーい!!!」」」
…今、返答した90%は女子。男子はあまり応えなかった。
十和田T「さ、いくぞ!」
…そこはちょっと気にしたらどうなんだ?本当に先生って鈍感だよねー。
幸久「兄ちゃんが言えたことでもないけど。」
さらっと読むなー!このバカ弟!
30分後…
今、問題を解いている。えーっと、ここはあの第2余弦定理をcosCを中心にして解くのか…で、ここは正弦定理っと。…一応当てはめていくだけだから簡単だけど、実際のテストは何の公式を使えばいいのかというのを考えなくちゃいけないからなぁ…それはそれで大変なのである。
明久「ねえ優子さん。これはどうやって解くの?」
優子「ああ、これはね…」
瑛梨奈Side
みんな、熱心にやっているわね。私は数学得意だからササッと解けちゃうけど…
悟「なあ、坂井。これはどうするんだ?」
え?あの不真面目な悟君が熱心に数学の問題を解いている…!?どういう風の吹き回しなのかしら?
悟「おい、坂井、おーい、聞いているか?」
瑛梨奈「…はっ!ごめんなさい。えーっと、これね。これは…」
悠大Side
悟君もがんばってるね。よーし!僕も…って、ここそんなに得意じゃないんだよね…どうやって解けばいいの?…こんなときには!
悠大「ねえねえ冬也君。ここってどうやって…」
明久Side
十和田T「では、答えを言っていくぞー。(1)は4cmで、(2)は45°。(3)は…」
よし、ここまでなら僕でも一応解ける。
十和田T「(7)は24だ。この図形は単位が記されていないから要注意な。」
しまったぁぁぁ!この図形の単位を勝手にcmと思い込んで回答を24平方センチメートルと書いてしまった…。なんてへぼいミスなんだあああぁぁぁ!
優子「そんなに落ち込むことないでしょ?その失敗ってよくありがちなんだから…」
そうなの?…次は間違えなければいいか。問題文と図形をよく見てから回答しないとね。
ピーンポーンパーンポーン
アナウンス「えー、1年3組の…」
あ、いつものあれだ。
明久「優子さん、行こう。」
優子「ええ。瑛梨奈、幸久君、いくわよ。」
瑛梨奈「今回もいいの?」
優子「だって、いつもお世話になっているし、今後の為だもん。」
瑛梨奈「ありがとう。」
~校長室~ 明久Side
校長「プログラム構築計画…それも今回で最終回となります。みなさん、ここまでご苦労様でした。」
もうこれで、最終回なのか…しかし、わずか1ヶ月半でここまでいくなんてすごいじゃないか。前もって準備していたからなのかな?
優子「それで、今回はなんですか?」
校長「今回は『腕輪』についてですね。あと、細かい設定・調整などなど。だから、今日が一番大変かつ時間がかかるんじゃないでしょうか?3・4時間目は欠席許可いただいているのでご安心ください。」
そうなんだ。って、校長先生ってどんだけ権力使ってんの?正当な理由なら生徒に許可なく勝手に欠席許可が取れるんだもん。ある意味あのババァ長と似ているよね…
瑛梨奈「そ、そんなにかかる仕事なんですか…?」
校長「そうですね…、これは製作のほうに時間をかけますからね…あと、調整・点検をしっかり行わずに始動したときにいきなりトラブル、なーんてことはイヤですからね…」
まあ、それもわかる。僕が文月学園に入学する前からシステムの不具合がたまに聞こえたからね。
校長「時間もないですし、とっとと始めましょう。『腕輪』ですが、条件として、単教科で400点以上とるか、総合科目で4000点以上とるかという感じでいいですかね。」
本来、文月学園であればそれは問題ないことである。ただ…
瑛梨奈「校長、ちょっと待ってください。」
校長「どうしました?」
瑛梨奈「それだと、この高校のおよそ70%の生徒が腕輪を所持出来ると言うことになります。この学校の生徒の学力は疎らといえども、平均が割と高い高校です。腕輪の所持条件を基準点としてこのままいけばみんなは今のままで満足してしまう恐れがあります。」
確かに、このままいけばみんな満足してこれ以上点数を上げようとしなくなる危険性が高い。現時点では文月学園に合わせてあるけど、高校によって学力なんて違ってくるから一律に合わせたらそれこそ不備が生じる。だったら…
校長「そうですね…じゃあ、単教科500点以上、総合科目6000点以上に引き上げましょうか。」
優子「だいたいそれでいいと思います。その調整はアタシにやらせてください。」
校長「わかりました。この調整はあなたに託します。あと、腕輪の効果についてですが…どうします?」
あ、そっか。腕輪があっても中身が無いんじゃただのかざりだよね。
幸久「それについてですが、オリジナルの設定に加えて、ある世界からのデータを基に構成された能力を使用したいと思います。ちょっと待っててくださいね…」
そう言って弟は携帯を出し、ある人に電話をかけた。
??「もしもし、御坂です。…って、幸久君?」
幸久「もしもし御坂さん、あのー、ちょっとご相談が…」
へ?御坂?あの御坂美琴さん?幸久があの人とつながっているの?訳分かんないよ…
~幸久説明中~
御坂「なるほど、そういうこと…だったら、協力するわ。じゃあ、あたしのPCでデータを送るわ。アドレスは…でいいわね?」
幸久「OKだよ、ありがとう。でも、サーバーに記録が残るんじゃ…」
御坂「あ、大丈夫よ。そのへんは改造が得意な人に任せるから。」
幸久「さすが。じゃあ、お願いね。」
御坂「了解。じゃあね。」
…なんか世界をこえて絆が深まった気がするよ。
明久「ところで幸久、どうやってあの御坂美琴さんと知り合ったの?」
幸久「実はね、出会い系サイトでたまたま御坂さんの名前が出てきてね、それで連絡を取り合おうと思って…」
待った、それは危ないんじゃ…
幸久「確かに本物か疑ったけど、雰囲気的に本物だなーって確信して、それで連絡先を交換したら本物だったという…」
なんか弟が危ない世界に踏み込んでるよ!?大丈夫なの!?
瑛梨奈「…一度、インターネットの恐怖を学習し直す必要があるようだわね…!」
幸久「あ、あのね瑛梨奈!これは別に浮気とかそういうことじゃなくてね…!…で、…すいませんでしたああぁぁぁ!」
さすが我が弟、地雷踏んじゃったね。
校長「あ、データが届きました。これで腕輪に効果がつけられますね。」
っていうか、御坂美琴さんって実際にいたんだ…本とかでしか見たことないけどどっかの世界にいるんだ…。なんか、世界がつながるってすごい壮大なことだね!
校長「じゃあ、腕輪の効果の設定は幸久君に一括させましょう。あなたなら外部との関わりは結構良い方ですからね。」
幸久「わっかりましたー!」
校長「腕輪の製作に関しては…、明久君、私と一緒にやりましょう。」
明久「はい、がんばります!」
とは言ったものの…、あの人のスピードが早すぎて全然ついて行けないよ。まあ、自分の能力は前より上がったけど。
瑛梨奈「私はなにをすればいいんですか…?」
あ、瑛梨奈さんのこと忘れてた。
校長「えーっと、そうですね…、あっ、坂井さんには今まで構築したプログラムの修正と点検を行って貰いましょうか。いいですよね?」
瑛梨奈「わかりました。」
3時間後…
校長「そろそろ終わりましたかね?」
優子「こっちはOKです。」
幸久「僕もいいよ!」
瑛梨奈「こっちも終わったわ。」
明久「疲れたよ…」
校長「しかし、もうちょっと作業効率を上げられたかな…と。」
えーーー!?まだ上げるの!?
明久「それは勘弁してくださいよー!こっちだって全力でやったのにー!」
校長「冗談ですよ。よくがんばりましたね。」
まったく…!酷いよこの校長は!
教頭「…そのへんと先生のある癖はなるべく自重してもらえると私的にありがたいんですが…」
校長「なぬ!?」
えっ?校長のある癖?なんだろうな…
教頭「この人ったら、計画実行の当日までその計画があるということを伝えないんですよ!?しかも、それが癖となってたびたび起こすんです!いい迷惑ですよ!」
…そうなんだ。校長にそんな癖が…
瑛梨奈「どういうことですか…校長?…まあ、薄々感づいてはいましたけど。」
校長「…あのな、これには深ーいわけがありましてね…」
教頭「今日という今日は許しませんよ!」
校長「ひええぇぇぇ…!」
…うーん、なんかカオスな光景だよね。怒る教頭に怯える校長…なかなかシュールだよ。
でも、これでプログラムは完成した。あとは、これをみんなに伝えて実行するだけ…
これからが楽しみだよ!
いかがでしたか?
明久「絶対この駄作者より上に立つんだから!」
まだ言っているし…って、駄作者言うな!何度同じ事言わせんだよ!
明久「うるさい!僕は今頑張りたいんだ!」
えーっと、話がうまく噛み合っていないというか…
まあ、いいか。次は明久が頑張ります。果たして、明久はこの崇高なる作者より上に立つことができるのか…?
明久「崇高なる作者じゃなくて、駄作者でしょ?」
まだ言うか-!