明久と優子ともう一つの世界   作:e4705

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どうもー、e4705です。
バカテス2作品目となります。今回は明久と優子がもう一つの世界に行って試験召喚システムを立ち上げるというお話です!

「ひどいよ…また面倒なことに巻き込みやがって。」

明久君、そういわずに、楽しんでくださいよ?

「そっか、楽しませるのは作者の仕事なんだもんね♪せいぜい、がんばりな。」

…なんか明久の口調がきつくなってるよ。


…そんなことはどうでもよくて、今回もオリジナルバカテストの用意もしてありますのでお楽しみにー。
では、本編へLet's Go!


プロローグ1st 学園長から

明久Side

 

1年生も半年が過ぎたある日… 僕は学園長に呼び出された。

 

「実は、アンタに頼みがあってさね…」

 

学園長からの依頼、「何だろう?」と思いながら聞いてみる。

 

「何でしょうか?ババァ長。」

 

「そんな風に呼ぶんじゃないよ、クソジャリ。…頼みというのは」

 

…なんという切り替え! 注意もしていられないほど重要なことなのか?

 

「実は私、もう一つの世界の学校の校長と大の仲良しでね…」

 

「もう一つの世界… ですか?」

 

「そうさね。この学校は立ち入り禁止区域の一つに『アナザーワールドへ』という場所を設置してあるのさ。」

 

「??? そんなものどこにも見当たりませんけど?」

 

「当たり前さね。私が秘密にしてあるからさ。」

 

なんでそんな重要なものを学校に設置するのさ… 別にここじゃなくてもいいでしょ…

 

「で、そことつながるもう一つの世界… そこに『信越高校』という高校がある。」

 

「その高校がどうかしました?」

 

「そこに私と仲良しの校長がいるんだが… 実は、2人でその学校に『試験召喚システム』を導入させようと計画していてね…」

 

「へぇ~、すごい計画ですね…」

 

学園長は、計画すること自体は結構スケールの大きいものばかりだが、やるたびにいつも問題が生じる。でも、今回はわくわくする内容だったのでとりあえず聞く。

 

「でね、アンタともう一人に手伝ってきてほしいさね…」

 

「いいですけど… 学園長は行かないんですか? それと、手伝うなら他の人2人連れてきてもよかったじゃないんですか?」

 

「私はこの学園を離れるわけにいかないから無理さね…。あと、『観察処分者』のデータを書き込む必要があるから1人はアンタ確定さね。」

 

「…一応聞きますけど、向こうにも僕と同じような人がいるんですか?」

 

「…本当はいないと思っていたけど、いたさね。アンタと同じ、特殊な『バカ』の人が。」

 

え?本当に?それはスゴいことだ…

 

「ソイツは… 実際に会ってみな。そのほうがいいさね。」

 

「わかりました。あと質問が2つあるんですけど…」

 

「何さね?」

 

「1つは… まとめて言いますが、ワープできる場所って最大何人ですか?あと、僕たちが行ったらその場所はどうなるんですか?」

 

あ、ここで質問を2つ言っちゃった。バカだ…

 

「最大2人さね。あと、アンタたちが行った後はその場所はなくなるさね。」

 

「え?じゃあ… そっちで暮らせと?」

 

「お、吉井にしてはカンがいいね。そうさね。だから、アンタたちには… 3年の夏ぐらいまでそこで生活してもらうさね…」

 

「えーーーーー!? それ、本当ですか?」

 

「当たり前さね。あたしゃ嘘なんて言ってないつもりだよ?」

 

「…わかりました。あと、もう一つの質問ですが、『もう一人』って誰ですか…?」

 

そこでちょうど誰かが入ってきた。

 

「1年Aクラスの木下優子です。学園長、話ってなん… あら?吉井君?」

 

「え?木下さん?…じゃあ、『もう一人』って…」

 

「そう。木下優子、アンタさね。」

 

「…はい?」

 

「…ぇぇぇぇえ!?そうなの!?」

 

突然の登場に動揺する。まさか木下さんだなんて…

 

「ち、ちょっとどういうことですか学園長?」

 

あ、木下さんも動揺してる。…かわいいなー」

 

「ちょっと? 声にでてるわよ?//」

 

「あ、ごめん…」

 

「木下、今から説明するさね。吉井、終わるまでちょっと待ちな。」

 

「「はい。」」

 

~説明中~

 

 

 

優子Side

 

「…なるほど、そういうことですね?」

 

わぁ…吉井君と一緒に行くんだ。なんかわくわくするな~♡ でも…みんなとお別れしなきゃ…。

…離れたくないけど、学園長先生の頼みだからしかたないわね…。

 

「はい、引き受けます。」

 

「こっちとしてもありがたいさね。吉井、お前はどうするさね?」

 

 

 

明久Side

 

木下さんと2人で行くんだ… よし、それだったら…

 

「僕もよろこんで引き受けます。」

 

「じゃ、2人とも決定さね。詳しい日程・重要な書類は後日送るからそれでいいかね?」

 

「「わかりました。」」

 

 

 

3日後…

 

 

 

The 3rd Person Side

 

2人の手元に文月学園の退学届、信越高校の入学届、その他関係書類が届いた。

 

「いざ、こうなると大変だわね…」

 

優子は引っ越しの準備を内緒で進めた。しかし、秀吉に見つかってしまった…

 

「どうしたのじゃ、姉上よ。部屋の掃除か?」

 

「へ?そ、そうよ。たまにはいいでしょ?」

 

「その割には何か不自然なものがあるのじゃが…」

 

秀吉が見つめたその先に、優子のキャリーバッグが2台…

 

「べ、別になんでもないわよ。さっ、あっち行った行った」

 

そう言って優子は秀吉を強制的に退場させた。

 

 

 

秀吉Side

 

何なのじゃ?姉上が何か隠し事をしておるみたいじゃ。

それに…、あそこにあったのはキャリーバッグ。なぜそれが姉上の部屋にあるのじゃ…?

…まさか!

 

 

 

明久Side

 

いきなり引っ越しの準備か…、なんか大変だな…。

出発は来週、向こうに行ってもいろいろと大変なことがありそうだな… でも、木下さんが一緒なら一安心だね。

 

 

 

The 3rd Person Side

 

「本当にいいのですか?」

 

説明を理解した西村先生が問いかけた。

 

「こうするしかないさね… なんだって『試験召喚システム』を立ち上げるには召喚者と観察処分者のデータがいるからさ。」

 

「…それは仕方ありませんね。それに… これは学園長の夢の一つでもありますしね…」

 

と、少し寂しそうな表情を見せる高橋先生。

 

「まぁ、アイツらには申し訳ないけど、これもひとつの『貢献』に値することだからねぇ…」

 

「わかりました。では後日、1学年の緊急集会を開き、報告します。」

 

「あぁ、頼んだよ…」

 

高橋先生は今まで他人に見せたことのない涙を浮かべて退出していった。

 

「学園長、あなたの夢とあらば、私もできる限りのことをいたします。」

 

「あぁ、わかったよ…」

 

西村先生も涙を浮かべて退出していった…。

 

 

 

7日後…

 

 

 

明久Side

 

ついに出発の日が訪れた。今日はそのための緊急集会を開くらしい…

 

「木下さん、ついにこの日がきたね…」

 

「えぇ、そうね… あと、弟と区別するためにもこれから『優子』って呼んでくれないかしら?」

 

「え?いいの?ゆ、優子さん…//」

 

「吉井君なら、い、いいわよ…//」

 

意外だ。優子さんがこんなにも積極的になるなんて…

 

「じ、じゃあ、僕のことも『明久』でいいよ…//」

 

「わ、わかったわ。明久…///」

 

え!?いきなり呼び捨てなの!?優子さんも大胆だな… よし、僕も呼び捨てでいこう!

 

「あ、ありがとう、優子…///」

 

…はずかしー//

 

 

 

優子Side

 

え!?明久が私のことを呼び捨てで呼んでくれた!?…今日は願ったり叶ったりだわ。

 

「じゃあ、そろそろ始まるから行きましょ。」

 

「うん、わかったよ。 …優子///」

 

…きゃー♡

 

 

 

The 3rd Person Side

 

「ではこれから、1学年の緊急集会を始めます。今からお話しすることはとても重大なことですのでよく聞いてください。」

 

高橋先生のアナウンスとともに一同は静まりかえった。

 

「今回お話しする重大なことは、Aクラスの…」

 

ここまで話したところで高橋先生が…泣いてしまった。

 

『た、高橋先生?大丈夫ですか!?』

 

『先生!落ち着いてください!』

 

この衝撃的な光景に動揺する一同… この混乱が収まったのは3分後であった。

 

 

 

ここで、代理として西村先生が話すこととなった。

 

「えー、話を続ける。重大なことというのは、『Aクラスの吉井と木下が転校する』ということだ。

 

『『『『『え、…えーーーーーーーーーーーーー!?』』』』』

 

突然の報告に一同は騒然としてしまったのである…




…やっぱり駄作ですよね?

「いい作品にしないと即・刻・完・結させるよ♪」

…怖い、明久が怖くなってるー!?
これはがんばらなくちゃ!始まってすぐに完結は嫌だしね…。


というわけで、次回は… いきなり別れのシーンです!
…うん、つらいよね。悲しいよね。よしよし…

「…なんで雄二と別れるの?なんでこの学園とおさらばしなくちゃいけないの?…いやだ、…いやだあぁぁぁぁぁぁ!」

明久…しょうがないよ。これは『運命』なんだから。
でも…そばに優子がついてきてくれるから、大丈夫だよ…?

「ひっぐ…、がんばる。…僕、がんばるよ!」

よかったあ~、明久の元気が戻ってきた。

はい!以上です。次回もお楽しみに~

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