〜Fクラス前〜
「…………………」
吉井明久。彼もまたFクラスを前に絶句していた。
(噂は聴いていたけどここまで酷いとは………)
(中はマシなはず……はず)ガラガラ
「おはよー「さっさと席に着け、この蛆虫野郎」う」
「ってどうして雄二が教卓に立ってるのさ」
「そりゃ先生がまだ来てないからだ」
「ふーん」
「悪い通して貰えるかな?吉井君」
明久の後ろから声を掛けたのは
「提先生!Fクラスの担任なんですか?」
「ああそうだ。一年よろしくな、吉井君」
「鉄人なんかが担任だったら不登校になってたよ(こちらこそよろしくお願いします、先生)」
「それ本人の前では言うなよ?(苦笑」
先生の登場により教室内も落ち着き始め皆席に着く。
「2年Fクラスの担任になりました提 督です。よろしく」
そう言って黒板に向かい名前を書こうとした所でチョークが用意されていない事に気が付く。
「全員にちゃぶ台と座布団が支給されます。不備があれば申し出てください。」
「不備しかない」とぶー垂れるFクラス面々を「自分で何とかしてくれ」で片付ける。
「では廊下側から自己紹介して貰おうか」
「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
立ち上がって自己紹介したのは男子の制服を着た女生徒………ではなく木下秀吉。れっきとした男だ。
「それとワシは男じゃ」
「そんな!?」「違う!秀吉は『秀吉』だ!」「好きだ!」
「違うと言っておるじゃろ。次じゃ次じゃ」
「……土屋康太」
十数人の自己紹介が終わり初めて女子生徒が現れる。
「海外育ちで日本語は会話は出来るけど読み書きは苦手です」
ツリ目がちな大きな目と透き通る様な白い肌に栗色の髪を後ろに纏めた勝ち気な美少女
。
「趣味は吉井明久を殴ることです♪」
島田美波。彼女もまた明久に助けられた一人であるのだが、事ある事に明久に暴力的な行動を取るため明久からはあまり好意を持たれていない。
「島田さん、例え冗談でも人を殴ると言うのは良くないですよ。まして彼はクラスメイトです」
「……はい」
先生に注意をされ『しまった』と言った顔をする島田。
「吉村榛名です。よろしくお願いします」
「「「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!巨乳美人来たぁぁぁぁ!!!!!」」」
『Foooooooo!!!!!榛名!榛名!榛名!』
突然騒ぎ出す
「鈴谷 光です。賑やかなクラスだね。よろしく♪」
「「「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!またまた巨乳美人来たぁぁぁぁ!!!!!」」」
『Foooooooo!!!!!!!!鈴谷!鈴谷!鈴谷!』
またも突然騒ぎ出す
「あと、人を殴るのが趣味の人は明久に近寄らないでください(ギロッ」
「ッ………!!!」
「落ち着いてください二人共。次の方お願いします」
「吉井明久です。気軽にダーリンって呼んでくださいね♪」
「「「ダァァァーーーーーリィィィーーーーーン!!!!」」」
「ウッ………失礼忘れてください」
吐き気を抑えながら次に回す吉井。その時教室前方の扉を勢い良く開き一人の女子生徒が駆け込んできた。
「あ、あの、遅れてすみません」
(._.)<たくさん書いたつもりでも全然量が足りない