ダンジョンに近代兵器を持ちこむのは間違っているだろうか   作:ケット

29 / 99
Lv.2

 やっと目を覚ましたベルは、少し腰が軽かった。

 脇差『ベスタ』以外の武器は、椿・コルブランドが深層に持って行ってしまった。

 瓜生がくれた、工業製品の刀とボウイナイフ。ヴェルフ・クロッゾが打ってくれた短剣。

 瓜生が出した予備は本拠地にたっぷりあったが、必要はなかった。

 

 数通の、メモ程度の手紙を椿が書いてくれた。

 ベルには、

「天晴であった。

 見事折れなかったが、もう使えぬ武器を借りていく。ダンジョンで気絶したのが悪い。

 かわりに戦をたたえ、拙者の倉の刀の二三一番をさしあげるので使ってほしい。以前より話を聞き、そなたがランクアップしたらと打っていたものだ。

 短刀は、ヴェルフ・クロッゾに材料を渡すから打たせよ」

 と。

 またファミリアの居残りの幹部にも手紙。

(ベルやヴェルフに、以下のものを渡すように……)

 と。

 そしてヴェルフ・クロッゾにも、まず「折れなかった」の一言。ベルのためという条件で、自分が持っている素材のあれとそれを与える、と。

 

 ベルが寝ている間。

 パーティでありながら、仲間の死闘を見ることもできなかったヴェルフは悔しさに震えていた。

 そして椿の手紙を読んだ。ヘスティアがアイズ・リヴェリア・レフィーヤから聞いた、ベルやビーツの死闘の断片を話した。

 見舞いや看病よりも全身全霊で打った。文句を言おうとしたヘスティアも、その鬼気迫る姿に納得し、

「君は打つ。ボクは看病する。全力で」

「ああ……二度と、ベルとビーツが傷つかないよう全力で打つ。看病は、頼むっ!」

 となった。

 ベルのために、かなりいい素材を用いてこれまた折れず切れることに徹した、武骨な短刀を打った。やや細身で軽いが厚く、片手用だが刃長は49センチと脇差に近い。

 また自分が打ったベルの軽装鎧は……エイナが買った腕プロテクターもだが……ミノタウロスとの死闘で壊れたことを知り、屈辱を感じてかわりの軽装鎧を作った。ベルの戦法では手の甲から肘を防御に使うことが多いので、そこをしっかり固める。

 また、ビーツの鎧も打った。

 

 ベルが目覚めてから。

 ビーツはベルよりずっと早く、17時間程度寝込んでから飛び起き……当然のように、

「おなかへった」

 ミノタウロス半強化種の魔石の大金が、治療費とその食費でさっぱりと消し飛んだ。

 

【ヘファイストス・ファミリア】留守番の老幹部が、何度も信じられないと椿団長の、さらに【ロキ・ファミリア】団長フィン・ディムナの添え書きも読み返し……倉庫から刀を出してきた。

 それ以上に、ベルの腰の脇差……主神ヘファイストスの手になる、神名を神聖文字で入れた品に目をむいていたが。

 逆にそれは、

(それを持つということは、主神に認められた冒険者……)

 と、ベルを信じることにもなった。

(もし不正に手に入れたのだとしたら、とうに破滅しているはず……)

 である。

 人間では最高といわれる鍛冶ファミリア団長の刀は、見ただけでも手にしただけでも衝撃的だった。

『ドウタヌキ』の名だけ。ヘファイストスの名も、椿の名もない。

 恐ろしく簡素だった。厚いニス以外徹底的に飾りのない、赤黒く木目の詰んだ白木の鞘。笄(こうがい)・小柄もない。

 頑丈一点張り、試し切り用の『切り柄』。中子を、握れるように削った二枚の硬木板ではさみ、鉄環と生鉄の目釘で固定しただけ。普通の柄に比べかなり長い。

 手にして驚いた。重い。

 抜いてみたベルは、衝撃すら抱いた。

 ヴェルフが打った短剣同様、恐ろしく飾り気がない。定寸、反りはごくわずか、見た印象はほかの美々しい刀とは違い、

(なんとも醜いが凄みがある……)

 感じだ。

 身幅はややひろく、重ねが斧のように厚い。

 波一つない直刃は鋼とは微妙に違う、深い青みとかすかな紅が漂う。

 本来の切り柄に鍔(つば)・はばきはない。が刃と中子の境に直接、小ぶりの鉄鍔を接合してある。これまたなんの飾りもない黒鉄の円盤。

 奇妙なことに、手に吸いつくようにバランスがいい。

「これは……」

【ヘファイストス・ファミリア】の留守番も、ヴェルフも、ベルも呆然と、いつまでも眺めていた。

「これほどまでに、折れぬ、切れる、それだけに徹した刀とは……素材も、レベル2程度の鍛冶師が打てば10万ヴァリス程度に収まるものしか使っていない。それでも、特に折れぬことは第2級に匹敵する」

 留守番の老鍛冶師が賛嘆する。

「椿・コルブランドの作なのだから千万にはなる……だが、名を隠せばよほどの目利きでなければ、20万もつけぬだろう」

 と、手早く切り柄を分解し、中子にもどこにも銘がないことを確かめる。

「くそ……くそ、くそ、くそ」

 ヴェルフは強烈な感動・屈辱・嫉妬に、泣き叫びそうになっていた。

「おお、その意気ならば、することは一つじゃ」

 老鍛冶師に背中をひっぱたかれたヴェルフは、目を張り裂けんばかりに見開いて、飛び出した。工房に。

「ワシも負けてはおれん。これほどのものを見てその気にならぬなら、鍛冶師などやめたほうがよいわ。

 小僧っ!」

 名のある冒険者でもある老幹部の、すさまじい声にベルは圧倒された。

「この刀と、その御神脇差に恥じぬ冒険者とならねば許さん!大切に手入れし、使い潰せ!」

 ミノタウロスの咆哮以上の、圧倒的な力を残して、老鍛冶師は工房に走った。

 ベルの手には、重い刀があった。

 そして、ベルの胸も燃えていた。

 徹夜してでも素振りを……そんな炎が燃えていた。

 

 

 エイナ・チュールが最初の報告で絶叫し、頭を抱えながらまとめたベルとビーツのランクアップ報告は、予想通りお蔵入りだった。

 ベル・クラネル。

 最初の方は、上レベルの冒険者の援護を得て5階層で多数のゴブリンを倒す。

 ソロで膨大なキラーアントを斬る。

 パーティとはいえ、11層前後で多数のオークやシルバーバックを倒す。ゴブリンやキラーアントは、自分から『怪物贈呈』を求め、血肉(トラップアイテム)を使ってまで多数撃破。

 強化種疑惑があるミノタウロスを単独撃破。

 ビーツ・ストライ。

 赤ん坊のころから一級冒険者に育てられ、急峻な山を駆けまわる。

 物心つく前から、朝日が出てから日が沈むまで、特訓または食糧集めの狩り。

 オラリオに来てからはベルのパーティで上同。

 レベル6の第一級冒険者と一対一で戦い、傷を負わせる。

 まともな冒険者が読めば間違いなく切れる。

 また、エイナはベルの、ランクアップで発現する発展アビリティをどうするかも相談された。

 瓜生はしばらく帰ってこない。またエイナは知らないが、瓜生がいても、

(ここのベテラン冒険者じゃないおれにわかるか、好きにしろ)

 と言われるだけだろう。

 ビーツは相談しなかったので普通だと思っていた。単に『気』というこれまた初出のものが出て、ヘスティアがまたも頭を抱えただけだ。

 

 そしてベルは、スキル欄に出た『英雄願望』をヘスティアにからかわれてボロボロになって布団にもぐることになる。

 

 ベルとビーツが回復し、レフィーヤ以外のパーティでダンジョンに向かった……ヘスティアは神会に出かけた。

 泥をすすっても無難な二つ名を勝ち取ってくる、と悲壮な覚悟を固めて。

 だが、そのヘスティアは何も知らされていない。オラリオの真の闇の深さを。

 今回ほど、二つの意味の実弾が飛び交った神会もなかったろう。金と暴力という。

 究極の出来レースだった。根回しという脅迫が、ロキ・ヘファイストス、二つの大派閥から回されていた。

「ソーマのやつデメテルちゃんのところで、一から酒造りの修行をしてるそうな。新しい、酒造にしか興味がない団員を集めて」

「これまでの団員全員クビだってさ」

「団長はギルドの牢獄だそうな」

「【ファミリア】潰しぱねえ……」

「エイナちゃんを怒らせたら潰されるのか」

「『妙な音』一体な」

「はいはーい次の話いくでー!ええな!」

 司会のロキが危険な話をぶった切る。視線に容赦ない殺気をこめて。

 ラキアの侵攻開始の話は出た。半面、18層や24層の話題は出さず、それでいて極彩色の魔石を持つ怪物の話は出した。

 そして神々お待ちかねの、命名式。神々としては痛々しさに転げまわり、子らは憧れに大喜びする名前をつける。神々と人の感性の違いを如実に表す。

 ヘスティアはあきれかえり、昔弱小時代には苦しめられたヘファイストスは、

「あんたの気持ちはよーくわかる……」

 と遠い眼をした。

 眷属のヤマト・命に、神の感性で言えば嫌がらせである二つ名をつけられ号泣するタケミカヅチ……そこで、ロキがじっと神々をにらむ。

「オーラス、新しいファミリアから3人か……つまらなそうなんからやるで。とっととすませんとな」

 ロキの表情は凍りついていた。声がはっきり言って棒だ。

「ええ、とっとと。とてもさっさと。つまらない子だから、角が立たない程度に名前を決めて、次の本命で楽しみましょう」

 普段は神会では無関心派のヘファイストスが、隻眼から炎を出さんばかりに神々をにらみまわす。手元の瓜生の資料を握りつぶしながら。

 平凡そうな青年。だが、確実にオラリオを変えてしまう、無限大の力。

(余計なことは言うな)

(シャンシャン神会絶対)

 オーラが文字になって読めるほどの、すさまじいプレッシャー。

「ウリュー……男(野郎)か、つまらんやっちゃな。外で頑張ってランクアップしたんか。じゃあ、うちから出すで。『無限の剣製(アンリミテッド・ブレイド・ワークス)』なんてどや?」

 ロキは台本を読んでいることを隠そうともしていない。

「とっても面白いわね」ヘファイストスも完全に棒読みの早口。ひたすら殺気があふれている。「私も思いついたんだけど、『限りなき軍勢(インフィニット・ストラトス)』なんてどう?」

「ええなあそれも。ちょっと合わせて『無限軍備(アンリミテッド・ストラトス)』でどや?」

「いいわねそれで。い・い・わ・ね」

 地獄の底から響くような、女声最低音。全ファミリアの生命線を握る武器製造最大手ヘファイストスの、殺気が神々を圧する。

(逆らったら武器売らない)

 と。死刑宣告にほかならぬ。

 最強ファミリアのロキは、はっきり逆らってはいけないとわかる。

 それに、適度に痛い名前なので、横暴だと文句を言うほどでもない。

(落としどころ、というもの……)

 である。

「じゃあさっさと本命やー」

 ロキが脂汗を流しながら怒鳴った。

「本命ね」

 ヘファイストスも合わせる。

「史上最速ランクアップ記録更新者に回ろうではないか」

「異議なし!」

 タケミカヅチとミアハも、青ざめた表情で叫んでいる。

「お、おい」

 やっと意識が戻って文句を言おうとしたヘスティアのすねを、テーブルの下でヘファイストスの長い脚が蹴りつける。

(逆らったらつぶすで)

 と、世界破壊者と書いてロキとルビをつけた顔に書いてある。

 ヘスティアが硬直している隙に、もう話はベル・クラネルで大騒ぎをして、次のビーツ。

「さてもう一人やなー。同じくドチビの……外で『経験値(エクセリア)』稼いできたんやな……かわいいやんか、うちがほしかったーっ!ビーツたんらぶりー!」

 ロキが絶叫する。

「かわいいじゃないか……」

「黒髪つんつん萌え」

「しっぽ!しっぽ!」

「よし、『聖尻尾(セイント・テール)』で」

「やめろ今でもファンたくさんいるんだぞ」

「芽美ちゃんは俺の嫁だ、つぶすぞ」

「や・め・ろ」

「なかよし編集部も何血迷ってんだ、同一世界観の続編をピクシブで公募なんて」

「なか編が終わってるのは平常運転だ」

「さくら復活させたりな」

「立川先生(泣)……」

「この子、ものすごい食べるらしいぞ」

「オラリオに来たその日に、あの『鯨飲馬食』の寸胴グヤーシュとアンチョビパスタのレニエ山盛、『肉のガノン』のスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス定食、さらに『マクレミッツ』の20ポンドバーガーをはしごで秒殺したんだと」

「あのガレス・ランドロックすら敗退したという伝説の寸胴グヤーシュを……」

「それだけでもランクアップものだな」

「『食えるもんなら食ってみやがれ』の全部食べたらタダセットを2セット食い尽くして店主が大泣きしたってよ」

「それはないだろ、1セットでも無理ゲーだぞ」

「うちの眷属(子)、かなりのフードファイターなんだけど1セット食いきれなかったんだぞ」

「オレ目撃者。天井まで届きそうなのが……瞬時に消えた。ずるはやってなかった」

「もう、オラリオのチャレンジメニューがある店にはすべて肖像画つき手配書が回っているそうだ」

「昇格偉業もすごいな、あの『女神の戦車(ヴァナ・フレイヤ)』アレン・フローメルの左手首と足指の骨を折ったって。瀕死になりながら」

「Lv.1で?ふかしだろ?」

「本当よ」

 美しすぎる女神が妖艶に微笑んだ。

「よし、では『食欲獣娘(リトル・フードファイター)』」

「よしてくれえ……ひ、ひとの情けがあるのなら……」

「「「「「ない」」」」」

「てかおれたち神だし、ひとの情けなんてあるわけねーだろ」

「いいじゃないか、異議なし!」

「ハイけってーい!」

 自らの無力に号泣するヘスティア……

 

 ベルは『リトル・ルーキー』。

 終わって、特に神友(しんゆう)の裏切りに憤るヘスティア。

 ロキはむしろおびえた表情の小声で、

「ええか。ウリューについて、詮索されたないねん。問題にしたないねん。騒ぎにしたないねん」

「かといって、無難すぎる名前だと不満を持つ神々も出るわ」

「そや。適度に痛い名つけて、バカどもを満足させてやらなあかんねん」

「ええ、知らせなくて悪かったけど、あなたに腹芸は無理だから」

 ロキもヘファイストスも、見事に息が合っていた。

「ちゃんと一筆取ってある。どんな痛い名前でも、切れてオラリオを消し飛ばしたりしない、ってな……」

 本当にそんな誓約書に、『瓜生』と漢字の認印が押してある。

「実際『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』やな、あれは……」

「それはそれで危なすぎるよ……」

 

 

 ダンジョンでは、ベルもビーツもランクアップして間がないので、調整として11階層。

 今日はヤマト・命、ヒタチ・千草も来ている。

 昨日一日、タケミカヅチの指導も受けて膨大な素振りと、命や桜花との練習試合をやっている。

 最高速度で飛びこんで袈裟切り、すぐ横に飛ぶのを繰り返した。

 自分がいかに速くなっているか、稽古でできる程度は実感している。そして、向上したステイタスに頭がついていっていないことで、対人戦ではむしろ弱くなっている……と、叩きのめされて教わった。

 命も桜花も、その点では痛い目を見たらしい。

 

【タケミカヅチ・ファミリア】の屋台では、朝早くから朝組の二人が塩飴や塩ようかん、塩昆布、甘酒などを売っている。塩飴は真似る屋台が出ているが、ようかんは極東に詳しくなければできない。今も竹皮に包まれた塩ようかんを一本丸ごと、7人パーティが買っていった。

 冒険者の行きの波が終わったら昼過ぎまで一休みし、帰る冒険者に大きいどんぶりでまずぬるめで塩を入れた煎茶をたっぷり、次に少量の抹茶と和菓子を出す。疲れ切った肉体には最高のものだ。

 それから夕方以降、夜組に交代し、焼鳥とおでん、焼酎と燗をつけた日本酒。

 どれも、たくさんの冒険者たちが行きは塩と甘味を、帰ってすぐは水と塩と甘味を、そして夜には酒と美味を求めて寄ることになる。

 

 道中をゆっくり行って慣らす。

 椿・コルブランドの刀は、さすがにすさまじいものだった。

 重ねが厚いのに、刃筋が決まった時の切れ味がとんでもない。厚く硬い皮のオークや重装甲のハード・アーマードも、刃筋さえ決まれば豆腐同然。

 刃筋が決まらないとちっとも切れない、という厄介さもあるが、折れることはない。

「見事な業物だな。常に刃筋が通るよう精進せよ、と言っているような刀だ」

 と、命も感動している。

 試しに刀を納めたベルは、脇差『ベスタ』と、ヴェルフが新しく作った細身の片手脇差『フミフミ』を抜く。

 ベルが倒したミノタウロスの角、それに椿がくれたフォモールの骨と超硬金属(アダマンチウム)とミスリルの合金を重ねている。

 ほぼ同じ長さの二刀は、切れ味も威力もすさまじかった。

 とてつもない速度で走りながら斬りまくる。オークなど止まっているも同然に、斬られたことすら気づかずに斬られていく。

 

 ビーツも、動きを妨げないようかなり頑丈な鎧を着ている。

 動きの速さはベルにも負けず、長大な槍の一撃は上層のモンスターはすべて一撃必殺。シルバーバックやハード・アーマードも含めて。

 

 さらに、階層主扱いされているインファント・ドラゴンが出た時。

 ベルの手に、スキル『英雄願望(アルゴノウト)』の光が集まった。

 それで増幅された雷電の付与呪文を帯びた刀は、一撃でドラゴンの巨体を両断した。

 そこにいた冒険者たちは、その圧倒的な威力に恐怖した。

(な、なんだよ、あれ)

(長文詠唱?それにしても、レベル5かそれ以上?)

(確か、2にランクアップしたばかりだとか)

(うそだろ?)

 直後、シルバーバック3頭を一人で倒したビーツも含め、【ヘスティア・ファミリア】は冒険者たちの注目と嫉妬を集めることになる。

 そしてベル・クラネルは二つ名『リトル・ルーキー』をもじった、『インチキルーキー』の噂も立つことになる……

 

「中層、13階以降に行くなら、サラマンダー・ウールが絶対に必要よ。これは絶対守って、死ぬのはベル君だけじゃない、仲間もよ」

 とエイナ・チュールに言われ、それは稼ぐために11階層で稼いだり、またタケミカヅチに動きを見てもらったりして数日間過ごした。

 ヴェルフ・クロッゾも装備を打つために時間が必要だった。

 中層への挑戦という、大きな飛躍のために。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。