初めまして、弥生(偽)、着任…。あ、気を使わないでくれていい…です。   作:千雪 葉月

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投稿が遅れてしまい申し訳ありません。



12話

弥生です。渡されたケータイを確認すると細かい設定はされておらずほとんどが初期状態でした。細かい設定といくつかのアプリのダウンロードを済ませると前から気になっていた地形を把握するためマップを開く…

 

GPSはまだ使えるらしく自分の位置が表示され次に地形が表示される…

 

表示されたマップからは日本はほとんどなくなっていた…

 

 

しかし日本のあった所、正確には現海上に浮遊物がいくつか浮いていた。

 

 

………

 

 

駆逐艦寮

 

「如月お姉ちゃん…このマップだけど…」

部屋に帰ると如月がいたので現在の地形について聞いてみることにした。

 

「今の日本についてね…最初見た時は驚いたけど…なんでも地下鉱物資源、メタンハイドレードの類の採掘のしすぎで地殻変動を起こして沈んだらしいの…あ、ここがこの鎮守府のある場所、いまでは大型の人工島がいくつか浮いてて今はそこを第二の日本としてくらしてるの」

 

なるほど…わかりやすく言えばハイスクールフリートの世界観ですか…

 

「そういえば…私服を買いに出かけるって聞いたんだけど、私達も付いていっていいかしら?」

 

…いやな予感がする…それも、とてつもなく…。

 

 

………

 

 

「…どうして…こうなった?」

左右は睦月と如月に挟まれ後ろからは卯月が付いてくる、

睦月はデニムパンツに水色のシャツといつもの改二パーカー(袖の名前とかなし)、如月は意外にも清楚でおしとやかな雰囲気の紺のロングスカートに白のシャツ、腰に改二パーカー(無印)を巻きつけている、この格好を見てふと今が五月なのを思い出した。

最後に卯月、こちらはシンプルに紺とピンクのジャージ、アクセサリに睦月型標準装備の三日月をかたどったバッチ、そして私はというといつもの制服にお世話になりっぱなしの黒のパ-カー、

 

「みんなとお出かけ、しかも私服を買いに行く…楽しみにゃし」

「ふっふっふ…どんな服を弥生に着せようかぴょん」

「あら~それいいわね~ふふっ」

これは絶対着せ替え人形にされる…別にいいけど…だって私今の流行だとかわからないし…

 

鎮守府のあるフロートから商業設備のあるフロートまでは船を使うらしいのだが…

「で、なぜ改二等揚陸艦に?」

私たちがやってきたのは鎮守府の港湾施設の桟橋に係留されている改二等揚陸艦に来ていた、地方港を何度か訪れた人ならわかるだろうが…たとえば小豆島行きのフェリー乗り場のように二等輸送艦の艦首のハッチが陸地側に下げられている状態で係留されている、

 

「町へ行くにはこれが速いの」

「それにここに予備の服とかもあるから適当なの選んでその制服から着替えるぴょん」

「最近は艦娘を狙った誘拐が多発してるから、弥生ちゃんも気をつけたほうがいいわよ」

 

「知りたくなかったです、そんな情報…」

 


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