初めまして、弥生(偽)、着任…。あ、気を使わないでくれていい…です。 作:千雪 葉月
第1話
ん…ここは…どこ?…私はだれ?
あたりを見回す、医薬品が入った棚、消毒液のツンとしたにおい…医務室?
あれ?なんで?
記憶が確かなら…?
記憶?
…なにも…思い出せない…わからない?
?
どーゆーことー?
これが記憶喪失?
いや、昨日食べた晩御飯は思い出せる…焼き鳥おいしかったです
起き上がってみるとあることに気づく、
背が低くなってる、あれですか?
どこぞの名探偵ですか?
「…鏡…え?」ふと漏れたその声は幼く女の子らしい声だった。
「なにこれ?艦これ?」鏡に写ったのは銀髪の美幼女…
幼く、そして人見知りの少女…間違いなく、駆逐艦娘、弥生゛である。
艦これをはじめたのは中学生のころだ…
「マイクラやるなら艦これで遠征だけでもやれ」兄に言われてちまちまとやっていたら、高校生になるころには、気がつけばハマっていた。
好きな艦娘はいろいろ(LOVE×→LIKE○)だが、なかでも睦月型が好き(LIKE)だった。
ロリコン?いや違う、年齢が少し近いからセーフ。
なに?今は?セウト!!
でもなんで弥生になったの?
なるなら提督じゃないの?
それに…そこまでやってたわけじゃないよ。
確かに高校生になって携帯電話買ってもらったその日に艦これはじめたけど…
……まあ…こういうのってなんとかなると思う…たぶん…
「…さ…さむい…」
着ている服は病人用の服である。そして下着は…
それを悟った瞬間私は思考回路が停止しました。
…着てませんでした…下着。
ふと横を見ると机がありそこに制服一式(下着含む)
………
卯月でーす。うーちゃんって呼ばれてまーす!!
今日は非番そしてついに姉妹艦の弥生がうちに来たのだー!
いまは医務室で寝てるらしい…イタズラのチャーンス!!
ガラァ!!「卯月入りまーs…」
「…あ///」
そこには今まさに服を着替えようとしていた弥生がいた。
もちろん服なんて着てない…
ボンッ「…ぴょん///」ドサッ
………
弥生?です…///
服を着替えてたら卯月が入ってきて鼻血を出して倒れました。
これどうしたらいいの?…そうでなくとも血すごい量だし……
てか、裸を見られました……そ…その…いくら卯月とはいえど裸を見られたのは…恥ずかしいです…
………
「むぅ…」
「あ、起きた?」
卯月が目を覚ますと自分に馬乗りになり自分のほうを覗き込む弥生がいた。
「!?や、やよい!」
あわてて身を起こす卯月だったが…
「あ…ちょ、ま」ゴンッ!!
勢い余って弥生のおでこにお頭をぶつけてしまった。
「…」プルプル
「…」プルプル
「…えーと…怒ってる?」
「……怒って…ません…」
あ、これ…おわった…。
…これはダメなパターンだと卯月は思った。
「…」
「…」
「あの!」「その!」
「「!?」」
「…」
「…」
((気まずい…))
………
「あー、さっきはごめん着替えてるとは思ってもなかったぴょん」
「弥生も…そのカギかけたりしたほうが…よかった?」
「いやまあノックしなかった卯月が悪いぴょん」
「いえ、鍵もかけずに服をきがえていた弥生の落ち度です。」
「「…」」
「なんだか」
「仲良くできそうだぴょん」
これが私が弥生として過ごすなかで初めての出会いだった。
ふと普通の喋り方をしようとしてもどうしても弥生と同じ感じになるのがなぞだった。
基本こんな感じでやっていく予定です。
書き貯めがあるのでしばらくは連載が続きます。
感相、評価お待ちしております。