ダンまちにアクシズ教を!【更新停止】 作:アクシズ
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2017/4/14
『
戦闘ではまだ活躍することは少ないが、この空間拡張能力と皆を癒す笑顔があるだけでも、優秀な団員といっていいだろう。
そして猫人二人がお店が休みな今日、皆は一つのテーブルを囲い、見事にだらけていた。
そもそも【かずみん・ふぁみりあ】の活動内容はアクシズ教を遍く広め、たまに結界が綻んでいないか、様子を見にテレポートで世界各地を視察する。といったもので、その上かずみんの布教活動は人助けのついで、常にそれを探し続けるようなものではなく、大抵トラブルの方から勝手に近寄ってくる。
迷宮都市にいるのにダンジョンへ籠ることもなく、こうやってまったりして、外をふらつくような毎日。かずみん曰く今は充電期間なのだそうだ。1000万という切りのいい信者数を達成し、約束の少年ベルと再会する為、オラリオにはバカンスで来たのだという。
なのでこうしてだらけている、らしい。
「あ~別に寒いわけじゃないけど、コタツが欲しくなるわ」
かずみんを膝に抱え、お菓子を食べこぼしつつそういうアクア。
「アクア喋りながら食べるのは行儀が悪いぜ、かずみん君にお菓子がボロボロこぼれてる」
「アクアの与えるものなら、何でも受け止めてみせましょう」
アクアと同じように、膝の上にぱーるを乗せながら言うヘスティア。
かずみんは開けた口を上に向け、零れ落ちるお菓子をダイレクトチャッチしてる。
「かずみんのアクア好きは大したものだニャ!ニャーが同じことされたらその相手ぶっ飛ばすニャ!」
「アーニャはおつむが弱いからきっとこぼされても気づかないにゃ」
「ニャにおう!」「にゃんだやるか?」
そのまま席を離れ、取っ組み合いを始める猫人達。この二人は何かとお互いに対して、ちょっかいを出し合う。にゃんぱすーの猫コミュでもよく見かける光景だから、きっと猫というものは、仲間とじゃれ合うのが好きな種族なのだろうとかずみんは理解している。
そんな二人がかずみんの『
アーニャ・フローメル【
Lv.フォー!
力 :けっこうあるニャ!
耐久:カッチカチだニャ!
器用:色々できる子ニャ!
俊敏:見えない早さニャ!
魔力:それは、正義ニャ!
狩人:モンハンするニャ!
堅守:カッチカチ+ニャ!
耐異常:効きにくいニャ!
《魔法》
【ジャスティスレイ】
・
・正義の光ニャ!
・詠唱式【ジャッチメント】だニャ!
《スキル》
【
・正義執行時キラキラ光るニャ!
【
・アクシズ教徒はやればできる子元気な子
クロエ・ロロ【
Lv.ふぉ~
力 :まかせるにゃ
耐久:まかせるにゃ
器用:まかせるにゃ
俊敏:まかせるにゃ
魔力:まかせるにゃ
調合:まかせるにゃ
逃走:まかせるにゃ
耐異常:きかぬにゃ
《魔法》
【フェレス・クルス】
・
・
《スキル》
【
・アクシズ教徒はショタコンだって堂々と胸を張って生きられる。
見事にバグったその内容を見て、アーニャは喜びクロエは信じられない顔をしていた。ちなみにアーニャはクロエと違い魔法が発現してなかった為、かずみんが魔法大国アルテナで購入した
「これ何の本ニャ?」「まさか、これは・・・」「おやクロエは物知りさんですね」「金持ち連中にはこういった魔導書をコレクションしてるようなのがよくいてな」
「高いのかニャ?」「ああオラリオで買おうと思えば軽く億は超える」「1億ヴァリス超えるニャァァァアッァァア!?」「これはアルテナで買ったもので、そこまで高くはなかったですよ」「なる程、こっちじゃ競売にかけられて売られるのが普通だからにゃ」
そして珍しく遠慮する一面を見せたアーニャだが、正義の味方には必殺技が必要です!と強くかずみんに勧められその結果、素敵な魔法が発現したと同時に新たなスキルも得た。願ったのは正義ニャ!だそうにゃ。
クロエはアーニャに比べると、大人しいステータスだが。かずみんは確信しているという、彼女はまだ本気を出していない、と。一体何に本気を出すのか知りたいような知りたくないような、まぁいいここは軽く流すとしよう。
この二人はまだ『豊饒の女主人』のウエイトレス業あるため、常に一緒とは言わないが、休みの日は結構一緒にいる。特にアーニャはアクシズ仮面を一緒にやりたい、だが黒い仮面が可愛くないと、特別に自身の瞳と似た黄色の仮面を被り、アクシズイエローとなった。クロエはその活動に参加はいまのところしていなく、ホームで惰眠をむさぼるか、理想のショタっ子を求めて都市をはい回っている。未だ至高は現れないらしい。
それと新たに加入したこの二人の猫人はレベル4であり【かずみん・ふぁみりあ】は出来たばかりだが、派閥
「平和ですね~」「へいわ~!」
かずぱーる姉妹はいつでも仲良しである。
「まっこの私がいる限り、平穏な毎日は保障されているようなものだし」
『ブウィ~ン、ブウィ~ン』
だが、そんな平穏に忍び寄る悪の気配が・・・
「むっ平和と言ったそばから『エマージェンシー』か、結界の中にモンスターが侵入したようです。アーニャとクロエは外の街での活動は初めてですが、打ち合わせ通りに行きますよ!さぁ皆わたしを掴んで下さい。それとこれを被るのも忘れずに」
皆にカラフルな仮面を配りだす。
「よしっ可愛い信者の為!いっちょやってやりますか!」
そう言いつつ青の仮面を被るアクア。
「あくしばくべしー!」
気合い十分のぱーるはピンクの仮面だ。
「気を付けるんだぜ?」
ぱーるの頭を撫でながら皆を見送るヘスティア。
「外界への初出勤ニャ!全部ニャーに任せるニャ!」
アクシズイエローは元気一杯だ。
「やれやれ、まぁにゃーの力見せる時がきたということかにゃ」
ニヒルに笑うクロエには黒の仮面、以前かずみんが被っていたものだ。
「よし皆準備おーけーですね!?行きますよ【テレポート】!」
かずみんが魔法を唱えた瞬間、その場にはヘスティアのみしか残らなかった。ちなみに、にゃんぱすーは猫集会にお出かけ中。かずみんが実は緑仮面枠も欲しいと思っていることを感じた優秀な眷属は、オラリオ中から相応しい勇者を探しているのだ。
「無事戻ってくるんだよ・・・・・・」
♢
ここ港街メルクは近年稀にみる好景気に沸いていた。その名の通り港を中心として栄えてきた街だったのだが、海に増え続ける魔物達のせいで、このままではこの街の未来は・・・・などと悲観していたのは既に過去のこと。
女神アクア率いる正義の集団、アクシズ教団がこの街から見通せる範囲の海に、魔物避けの結界を張ってくれたため、過去にないくらい安全に海産物を得ることが出来、その恩恵は街全体に広がった為である。
だが例外、イレギュラーというものは常にやってくる。女神アクア曰く、この結界は完全ではない、何らかの偶然、または悪意によってモンスターが入り込むことはあり得ると。なので常に心構えはしておきなさいと。
そしてこの数少ない例外が現れた。大型モンスターが街の近くまで接近してしまったのだ。
「とうちゃん!とうちゃん!やだよ!僕をおいていかないで!」
少年は絶望していた。海で遊んでいたところへ突然モンスターの襲撃。子供をかばった父親が倒れ、そしていきなりのことで後れをとる警備の者達は次々と倒れていく。
「くそっ!アクア様の結界で弱っているはずなのに、なんて強い怪物なんだ!」「弱音を吐くな!まだだ!俺達の後ろには戦えない者達がいるんだ!」「うおおおおおおおおおお!アクア様!我らに力を!」「俺は帰ったら幼馴染のアイツと結婚するんだ!」「「バカお前それ死亡フラグ」」
そんな気合いを入れた屈強な戦士達ですら、その怪物にはかなわなかった。
「そんな・・・・・とうちゃんがやられて、みんなまで・・・・さっきまではあんなに楽しかったのに・・・・・」
あまりの絶望に、少年がすべてを諦めてしまいそうになったその時、それは現れた。
どこからともなく壮大なオーケストラが鳴り響く。
「少年よ諦めるのはまだ早いぞ!」
「────え?」
少年が頭をあげるとそこに、五色のカラフルな仮面を被った、超格好いい戦士達がいた。
「困った人がいるのなら、助けて見せましょう!アクシズぅぅぅぅぅレッドぉぉぉ!!!」
「少年、ニャー達が来たからにはもう安心ニャ!アクシズイエロー!だニャ!」
「ふむ、中々可愛いお尻をしているな少年。ならば守ろう!アクシズブラックにゃ」
「ぱーるもがんばるよ!アクシズピンク!」
「主役は最後にやってくる!我が名はブルー、水の女神アクシズブルーよ!」
「「「「「悪しばくべし!魔神戦隊アクシズ仮面参上!」」」」」
『ドォォォォ~~~~ン』とその五人の戦士達の後ろから、それぞれの色に合った煙幕が吹き荒れる。
「ちょっ!これかずみんっけむいわ!煙多すぎよ!」「あっごめんなさい、気合い入り過ぎちゃいましたかね」
なんだか凄い!この格好いい人たちならもしかして!その少年と同じく街の人々もそう思ったのか一斉に歓声が沸く。
「アクシズ仮面!どうかこの街を、みんなを助けて!」「「「アクシズ仮面!」」」
【セイクリッド・ヒール】
アクシズブルーの体が蒼い光を放ち、傷つき倒れていた者達が瞬時に回復する。
「何だこの聖なる光は!?」「傷が・・治る?」
「ピンクは彼らの回収を」「らじゃー!」「ブルー皆のこと任せませたよ」「まっかせなさい!」
「さぁイエロー、ブラック。大きい獲物です、あまり舐めてかからないで『あんなやつニャーだけで余裕だニャ!』あっこら」
体長10Mを超える大きいタコ型モンスターに殴りかかるイエロー。そして・・・
「ニャんだこれ~ブヨブヨして攻撃が効かないニャ!」
「イエローまずは様子を見てさがりましょう!」「嫌ニャ!こんなやつニャーだけでってニャにをする!」
見事に触手にからめとられるイエローがいた・・・
「まったくイエローは馬鹿だにゃ、こういう柔らかいの殴ってどうするにゃ。こういうのはkillっ!!」
ブラックのナイフ捌きは素晴らしいもので、イエローを絡めとっていたタコ足は見事に切断され、二人して距離を敵から離した。
「助かったニャ~ブラック」「ふっ気にするにゃイエロー我が
「素晴らしいですブラック!そう戦隊モノは仲間との絆の物語でもあります。今ピンチにおちいったイエローが、普段いがみ合うブラックに助けられ、ツンからデレ期に突入!今こそ仲間の力を合わせる時。さぁ皆の正義の力をわたしに集中してください!」
「「「「ラジャー」」」」
なにやら正義パワーのようなものをレッドに集める皆。
【よし!正義の名のもと皆の力が1つになりましたよ!】
ちょっと正義っぽくない禍々しくも、綺麗な魔法陣がタコの足元に浮かぶ。
【さぁ悪を滅ぼす爆炎よ、顕現せよ!エクスプロージョンッッッッ!!!!!】
『ズドン!』と先程上げた煙幕のように大きい音であったが、よりシンプルに腹の底へと響くような低音と共に、巨大モンスターが爆ぜた。
「「「「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
「悪は滅びた!魔神戦隊アクシズ仮面!」
そうして勝利のポーズを決めるかずみん達は住民達にもみくちゃにされた。やっぱりアクシズ教団は最高だぜ!だそうだ。
「ありがとうアクシズ仮面!とうちゃんを助けてくれて!」
「あらいいのよ、何てったってアクシズ仮面はアクシズ教団所属の正義の味方だからね!」
「少年よ名は何というのです?」
「僕の、ううん、我が名はタロ、いつかアクア様に直接会って結界をありがとうと言う者!」
「───やだかずみんちょっと私泣けてきたんですけど!」
「きっとその気持ちは女神アクアへ通じていますよ」「本当!?」
「ええ本当よ───ありがとうタロ。あなたの気持ちはこのアクシズブルーが確かに受け取ったわ!私は女神アクア様と仲良しなのよ。ちゃんと伝えてあげるから安心なさい!」
「やったああああ!!!ありがとうアクシズブルー!大好き!」
抱きつく少年を優しくなだめるアクア。とてもコタツ欲しいわぁ~とお菓子食べこぼしながらだべってる、普段の姿からは想像出来ない程の女神っぷりだ。仮面被っててその正体はわからないが。
「やっぱり正義の味方は最高だニャ!」
「でもかずみんこんなのは所詮『わかっていますよクロエ』そうか」
「わたしは仮にも王族の出、少しは世界の仕組みというものを、分かっているつもりですし、このような事件はどこにでもある」
「だから正義の味方
「正義の集団アクシズ教団がもっと大きくなり、平和な世界に少しでも近づくというのなら、どこまでも・・・・・・アーニャ、クロエ、ついてきてもらいますよ!」
「初からそのつもりニャ!」
「ふっこれもショタっ子逆ハーレムへの道というのなら、付き合うにゃ」
「ぱーるもつきあうー」「あなたは最初からカウントされてますよぱーる」「うん!」
「うんうん、やっぱ平和が一番よね」
その後はカッコよくテレポートで立ち去り、ヘスティアも交えて、いつもの日々へと戻るアクシズ仮面達であった。
クロエの魔法は原作では名前しか判明してません。多分。何となくカースっぽい名前かなと
派閥等級の詳細わからず、詳しくわかるかた、いたら教えて欲しいです。
レベル2一人いるだけでI→Hみたいなので、単純にレベル3でG。レベル4でF。
レベル4二人とレベル2一匹でEとしました。
何となく色のイメージっぽい5人メンバーが揃った
赤 行動力溢れるリーダー かずみん
桃 かわいい妹ポジション ぱーる
黄 楽天的なムードメーカ アーニャ
黒 元暗殺者ダークな感じ クロエ
青 理性的かつ冷静で慎重 アクア様
うんアクア様っていったら青だし問題はなかった。
残りは緑だが
正義のエルフなんて存在するのだろうか
次回新章突入します《再会》ベル・クラネル
「やっと会えたね・・・・・・」
先日読者の皆様のおかげで日間ランキング8位に入れました。ありがとうございます。急にお気に入りの数が増えてびっくりしました。
高い評価を頂けることはやはり嬉しいです。そして逆に厳しい評価も頂いておりまして、その評価を付けられた話が原作開始前の章ばかりなのです。
私自身これが初めて公開した書き物でして、少し書き進めた今最初の章を見ると導入部が上手くいっていないかなぁとも思えます。
そこで編集し直すことで良くなるかはわかりませんが、新章突入前にその辺を少し試行錯誤してみたいなと、ですので新章開始まで少し時間がかかってしまうかもしれません。