周りには
そして
その事に気付いた小傘は、
「この空間は架空の世界・・・。現実にあるかもしれないしないのかもしれない。そんな世界の再現品・・・・・・」
小傘の言葉を聞き、
この空間の意味を・・・・・・
「ツマリ此処ハ偽物ノ世界デアリ、破壊シ放題トイウワケカ・・・」
「えぇ、確かにその通りよ。だけど、それだけじゃないのよ」
「・・・何?」
そのシャドーメイカーの手には二つの丸いものがあった。
「私が本気で戦えるって事よ!!」
小傘の言葉と共にシャドーメイカーは丸いものを
よく見るとそれからは紐みたいなものが出ており、その紐の先には火がついていた。
そう、シャドーメイカーが持っていた物とは・・・・・・
ドカ―――――――――――ン!!!!
ドカ――――――――――――――ン!!!!
「バ、爆弾ダト!?ナンテ物ヲ投ゲヤガル!!??」
「爆発が貴方だけの十八番と思わない事ね!!」
それを見た小傘はすぐさまその軌道から離れた。
「キラークイーン、第一の爆弾!!」
ドカ――――――――――――――――――――――――ン!!!!!!
「くッ、
「ナ、ナゼ傷ガ治ッテイル!?確カニ爆発ニ巻キ込ンダハズダ!!」
「あぁ、そう言えば言ってなかったわね。この空間ではあらゆる傷もすぐに治る様になっているのよ!!」
「何ダト!?」
「何度モ喰ラッテタマルカ、キラークイーン!第二の爆弾、シアハートアタック!!」
『コッチヲ見ロ』
するとキラークイーンの左手から髑髏があしらわれた丸い物体が飛び出したと思うと、シャドーメイカーが投げた物へと向かった。だが、シャドーメイカーの投げた物が破裂したが、爆発ではなく煙がまき散らされ、フランを包み込んでしまった。
「シ、シマッタ!?アレハ煙玉ダッタノカ!?」
フランが驚愕している間に煙の中から鎖が現れて、
「クソッ、コンナモノスグニ」
「いいえ、その前に終わらせてもらうわ・・・」
鎖を解こうとしていると、煙の中から小傘が
「許してねフランちゃん!後で饅頭買ってあげるから!!」
グサッ!!
「クッ、バ、バカナアアァァァァァァァアアァアアァアアア!?!?!?」
「ふぅ、何とかなったわね、さて・・・・・・意識はあるんでしょう狂気ちゃん?」
手元の人形を見ながら小傘は問い掛けた。
すると、人形の目に生気が宿り動き始めた。
『こ、これは一体・・・』
「貴方は消えたくないから攻撃してきたのでしょう?だからフランちゃんから貴方の意思だけを抜き出して人形に移したのよ」
『何だと!?そんな事が可能なのか!?』
「えぇ、私のスタンドである『シャドーメイカー』は触れたものの能力・概念を付加・強化させる事が出来るの・・・」
『何!?』
シャドーメイカーの能力を聞き、狂気は驚愕した。
その能力はフランのスタンド、キラークイーンより応用が利き、手数を稼ぐことができるからだ。
その様な話をしているとフランが気が付いた・・・・・・
「・・・んっ、こ、ここは・・・」
「気が付いたかしらフランちゃん?」
「あ、小傘お姉ちゃん!!」
気が付いたフランは何故自分が此処にいるのか分からず困惑したが、小傘がいる事に気が付き笑顔を浮かべてチ被いて行った。それを狂気は気まずそうな表情を浮かべて見ていた・・・
「ねぇ、何で私が此処にいるのか知ってる?」
「えぇ知っているわ。何故かというと・・・・・・」
フランの疑問を解消する為に小傘は先程までの事をフランに話した。
それを聞きフランは、何故自分が狂気に乗っ取られたのかを思い出した・・・
「そういえば、部屋で過ごしている時に目の前を誰かが通ったと思ったら、ブレスレットが壊れて・・・・・・」
それを聞き小傘の中で疑問が浮かんだ。
フランがしていたブレスレットは狂気を馴染ませる為に小傘が作った物だ。
そんな物を狙って壊されたとなると、何処から情報が漏れたのか。
今の小傘には分からなかった。
だが、今は目の前の事に対応しなければと思い、フランへと向き直った。
「そう、わかったわ。それじゃあ、そろそろ紅魔館へと戻りましょうか?」
小傘がフランにそう問いかけると、フランは黙って頷いた。
それを確認した小傘は、指を一度鳴らした。
すると、小傘とフラン、狂気を光が包み込んだのだった・・・・・・