新人提督と駆逐レディの鎮守府運営録   作:X君Vs.

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はい。また投稿期間を開けてしまいました。皆様本当に申し訳ありませんでした。
後編投稿です!
それとお知らせです。
これから新学期が始まったり、それに合わせた課題の消化やテスト勉強が俺を待っています(白目)。
それによりこの作品は不定期の投稿になってしまいます。本当に申し訳ありません。ですがしっかり完結まで持っていこうと思いますので応援よろしくお願いします!





やっぱりうれしそうなレディって、いいよね。


7話 レディと建造と不機嫌と。後編。

アレからしばらく走って、俺と暁さんは只今工廠前でございます。

本当なら今すぐにでも扉を開けて中に入り、建造を開始したいところだ。が、出来ない。

なぜかって?それはですね。…………扉がひらきませぇん!!!きっと明石さんがカギをかけていったんだね。しっかり者だね。

 

「どうします?司令官さん」

どうするかと聞かれてもなぁ…。

 

「明石さんを待つしかない…かな。こじ開けるわけにはいかないしね。」

まぁこじ開けろって言われても無理なんですけどね。筋力的に。あ、一応言っておくけど俺はもやしじゃないです。平均的にはあります。

 

「そうですよね…。」

 

「ちょと焦りすぎたかな。ははは。」

乾いた笑いしか出ません。暁さんも苦笑いです。ははは。

 

なんて悲しみに包まれていたら、後ろからぜぇぜぇと息切れが聞こえてくる。

お、来たな。

 

「ちょっと…お二人とも…早すぎますって…」

 

「ご、ごめんな、明石さん。ちょっと焦りすぎた…。」

 

「まぁ…いいですけど。じゃあカギ開けますのでちょっとどいてもらっていいですか?」

そう言って明石さんはカギを開け、中に入るよう促してくれる。

 

「ありがとう」

俺と暁さんはそれぞれお礼を言って中に入る。

やっぱりちょっと不気味だな。薄暗いし、機会にあふれてるし。

 

「それで、今回は建造ですか?開発ですか?」

さっそく明石さんが本題を切り出してくる。

 

「あぁ、そうだった。今回は建造をお願いしたいんだ。」

 

「まぁ、そんな気はしてましたよ。それでは、艦種をどうするか選んでください。」

 

「あぁ、駆逐艦を一隻頼む」

そうお願いすると明石さんは暫くなにかを考えてからニヤニヤと俺を見てくる。

 

「ははぁ~ん。そういうことですか~。」

 

「な、なんだよ…?」

まさか…目的と艦種を言っただけで俺の建造に踏み切った理由を見切ったというのか…!?

 

「いーえー。別になんでもありませんよぉ~。」

嘘つけ。なんでも無いのにそんなニヤニヤするわけなかろう…。

 

「………?」

暁さんは何のことだかわかっていないようだ。まぁ、そうでしょうね。ていうか暁さんにまでバレたら恥ずかしさで倒れます。マジで。

 

「そ、それよりさ!聞きたいことがあるんだよ!」

話を逸らすべく大き目な声で明石さんに話を振る。

 

「なんですか?」

若干ニヤつきながら答える明石さん。腹立つ…!

 

「建造ってどんな感じにやるんだ?俺見たことないからわかんないんだよ。」

実際メッチャ気になってる。昨日もそれが気になって寝る前に10分くらい寝れなかったくらいだ。うん。10分くらい。

 

「あ、それ私も気になります!」

暁さんも興味津々である。目がキラッキラしてる。かわいい。

 

「あぁ、そのことですか。うーん…。なら、見ていきます?」

 

「え、でも…いいのか?」

大丈夫なんだろうが、一応聞いておく。確認は大事だよね。うん。

 

「ダメなら最初から言ったりしませんよ」

笑いながらそう言ってくる明石さん。まぁ、そうですよね。

 

「どうする?暁さん。」

暁さんに確認をとる。暁さんが見ないなら俺もやめておこうと考えてる。いくらしっかりしてるレディだと言っても艤装を付けてなければ、少し昔の艦艇に詳しいだけのただの女の子。一人にするのはちょっとばかり不安だからね。

まぁ答えは決まってるようなもんだよね。だって目がキラッキラだもん。輝いてるもん。

 

「見たいです!」

ですよね。知ってました。

 

「じゃあ、よろしくお願いするよ。明石さん」

 

「わかりました!では始めます!」

そう言ってでっかい窯のようなものにぽいぽいぽーいと資材を投げ入れていく明石さん。…適当に入れてるようにしか見えなかったが…。いやっ!それは俺が素人だからだ!

そう勝手に貶して勝手にフォローをする俺。

 

「あぁ、資材は適当に投げ入れてますよ?」

ちくしょう!台無しにしやがった!っていうかサラッと心を読むんじゃないよ。

 

「あ、そうなんですか。へー。」

うん。暁さんはかわいいなぁ。なんて軽い現実逃避をしていたら窯のようなものの上についたタイマーのところに『00:20:00』と、表示された。なんだ…?20分?

 

「これが建造にかかる時間ですよ」

 

「へぇ、これが。」

 

お茶を飲んだり雑談したりして20分後。

 

「お、出来ましたよ!」

そう言って窯のようなものの隣のベルトコンベアーのようなものから黒いものが出てきた。…これは、艤装?

 

「おぉ!これは暁ちゃんの姉妹の艦娘ですよ!」

 

「やったな!暁さん!」

まさか一発で暁さんの姉妹を引けるとは!持ってる!提督持ってる!

 

「はいっ!」

暁さんも姉妹に会えるのがうれしいのか今にも飛び跳ねそうである。

しかし…

 

「あの…艦娘は…?」

そう。その艦娘が現れないのである。なぜ?

 

「あぁ。それならもうすぐですよ」

???どゆこと?

そんな感じに疑問を抱いていると鎮守府の入り口の門についているベルが鳴る。

………まさか、、、ねぇ?まさかそんなはず…

 

「あっ!来ましたよ、提督」

…提督もう驚きません。はい。

 

そうして門まで行くと。

そこにはきれいな茶色の髪を肩口まで伸ばして、暁さんと同じ制服を着た活発そうな少女が立っていた。

 

「あなたが司令官ね!『雷』よ!雷じゃないわ!そこのとこもよろしく頼むわねっ!」

なんだろ、この声を聞いているとすっごく雷に甘えたくなってくる…。

 

「あぁ、こちらこそよろしく。雷。暁さんとも仲良くしてやってくれ。じゃあ暁さん、あとは頼んだよ」

あとは姉妹水入らずの時間を楽しんでくれ!

 

「はいっ!ありがとうございます!司令官さん!」

 

こんな感じで俺と暁さんの初めての建造が終わったのだった。

 




はい。後編終了です!
ついに『ダメ提督製造機』こと、雷ちゃんの登場です!なぜ雷ちゃんかって?作者の趣味です('ω')

この話を書いてるときに間違えてブラウザを閉じてしまった時は絶望しました。自動保存機能、マジで感謝です。神です。
それではまた次回にお会いしましょう!







暁さんと雷ちゃんに挟まれて眠りたいだけの人生だった( ˘ω˘ )

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