新人提督と駆逐レディの鎮守府運営録   作:X君Vs.

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はい…皆さんお久し振りです…。
生きてます…。
一応言い訳させて頂きますと、自分の通っている高校に、実習の授業が週1であるんですね。それが1日4時間なんです。で、バイトもした事がない軟弱な作者は耐えきれずにズルズルと気づいたら1ヶ月過ぎていました…(´>∀<`)ゝ
…ごめんなさい。
夏休み入ったのでこれからはしっかり投稿して行きます…!多分!
それでは11話、よろしくお願いします!

浴衣…いいですよねっ…!


11話 レディと浴衣とお祭りと。前編。

執務をこなしながらこんにちは。提督です。

最近暑くて死にそうになりながらも、暁さんのおかげで仕事を続けています、提督です(大事な事なのでry)。

時刻は12時ちょい過ぎ頃。

 

今は7月。文月です。提督、現在文月病に掛かってます。え?そんなものない?

ありますよっ!何言ってんですか!えっ、分からない…?しょうが無いな…。わかりやすく言うと、それは…文月バテだっ!

ん…?無理やりすぎる…?その流れ飽きた…?

うっ、うるさいやいっ!

 

まぁ、それはさておき。皆さんは7月と聞いて何を思い浮かべるかね?海?それとも山?BBQなんかもいいね!

しかし否っ!否である!男なら夏に見たい女性の姿があるだろうっ!

えっ?水着?はぁ…これだから素人は…。確かに水着の女性も魅力的だ。がっ!夏!女性が最強に輝く姿は…!『浴衣姿』であるっ!(一個人の考えです)

 

浴衣はヤヴァイぞ…。それはもうヤヴァイ…!水着とは違い派手な露出は無いものの、また違った色気があってだなぁぁぁっ!!!

 

「あ、あの…司令官さん…?大丈夫…ですか?」

1人脳内問答に集中していた提督に若干引きながら暁さんが聞く。若干です。ドン引きではないです。

 

「す、すまない…すこし集中しすぎた…」

危ない…。危うく自我を失う所だった…。恐るべし…っ!浴衣…っ!

 

なんで急に浴衣姿の話になったかと言うと…。実は今日!鎮守府近くの港町にて夏祭りが開催されるのだぁぁぁ!

ふはは!楽しみ!実に楽しみ!提督、今なら仕事一瞬で終わらせられる気がするっ!…うん。気の所為。

 

「暁さんは今日の夏祭り、行くの?」

うん。アレだけ1人で盛り上がってたのにね。まだ聞いていないっていうね。

 

「えっ?夏祭り…ですか?そうですね…」

暁さんは今日なんだ…等と呟きながら考えている。

知らなかったのか暁さん…。言っておいて良かったぁ…。

 

「暁さんさえ良かったら一緒に行こうよ。他の艦娘も誘ってみんなでさ!」

このチャンスを逃す訳にはいかない…っ!迷っている今が畳み掛けるチャンスだっ!

 

「うーん、お仕事も今日のコレを終わらせちゃえば暫くは落ち着きますもんね…分かりました。行きましょうか、司令官さん」

やっ…、やっ…、やっ…、、、やったぁぁぁぁっ!

女神のような微笑みを向けながら了承してくれた暁さん。

 

「ありがとうっ!今日まで仕事頑張ってきて良かったぁ…!」

体をぷるぷると震わせながらガッツポーズをする提督。うん。正直自分でもそろそろ危ないと思っている。うん。

 

「それで他には誰をお誘いするんです?」

提督の全力のガッツポーズに苦笑いを浮かべながら暁さんが聞く。

 

「んー、暁さんに任せるよっ!正直提督が言うと鎮守府がぶっ壊れそう…」

想像しただけで恐ろしくなるよね…。うん。

 

「あ、あはは…」

その様子を想像したのか暁さんが引き攣りまくり、乾きまくった笑いを浮かべる。

 

「ま、ということで頼んだよ。暁さん。」

丸投げしてしまうのはどうかと思うが、ここは任せるしかない。ほんとに頼んだよ…暁さん…!

 

 

あの会話から約4時間が経過しました。あれからは特にいつもと変わらずに、お昼食べたり残りの執務を終わらせたりしました。無論暁さんと。

 

「さて、暁さん何人か誘えた?」

さてさて、何人くらい来るかによって提督の財布の中身が決まる訳だけども。更には何人の浴衣姿が見れるかが、かかっている訳だけどもっ!

ふふふ、3人くらいかな…。それとも4人くらい…?

 

「それが…誘った相手に片っ端から断られまして…。何故だか笑顔で…。」

…あるぇ〜?おかしいぞぉ?

暁さんの誘いが断られた…?いや、でも笑顔だったんだろ?友達じゃないとかそんな訳では無さそうだ。何故…?

ハッ…!待て!待て待て待て!be cool!be cool!俺!

これはっ!暁さんとっ!2人っきりでっ!お祭りなのではっ!ないのかっ!?やった!みんなありがとう!

 

えっ?何人もの浴衣姿の艦娘に会いたかったんじゃないのかって?いや、うん。そうだったんだけどもさ。あのスーパー淑女レディ暁さんと2人っきりだよ?勝てないよ…!その言葉の魔力には…!

 

「そっ、そそ、そっかぁ…残念だなぁ!」

誤魔化せていない。誤魔化せていないぞ、提督。誤魔化す事を考えてすらいないのか、提督。はい。考えてないです。

 

「そ、そうですね…?残念です…」

暁さんもそんな提督を不思議に思いながらも本当に残念そうにシュン…としている。かわいいです。はい。

 

「な、なぁ暁さん。そっ、その…さ2人だけど、祭り…行かないか?」

っしゃぁぁぁぁ!よく言った!よく言ったぞ俺!

 

「えっ…?司令官さんがそれでもよろしいなら…お願いします」

一瞬、驚いたような顔をしながらも、肯定の意思を伝えてくれた暁さん。マジ淑女。

 

「そっ、そっか!じゃあ早速行こうか!」

なーんか大事な事忘れてる気がするけど!そんな事よりっ!暁さんと一緒に祭りを楽しむぞー!

 

 

なんて意気込みながら鎮守府の門へと向かっていると、工廠の中の明石から声をかけられた。俺じゃなく暁さんに。

 

「あっ、暁ちゃん。漸く来たわね、待ってたのよ。さっ、こっち来て!あっ、提督は来ないでくださいね、てか来んな」

あっていきなり暁さんを拉致り、こんな冷たい言葉を浴びせてくる始末。提督悲しい…俺がなんかしましたか…?うっうっ…。

暁さんもえっ?えっ?と驚きながらも工廠の中へと連れ込まれていく。

 

約15分が経ちました。防音されている工廠の中からおー!とかキャー!とかいろいろ聞こえてきます。まさかとは思うけどうちの鎮守府の艦娘全員いたり…します?

あ、提督は今ボッチで待っています。悲しい。

 

そしてようやくその工廠の扉が開いたと思うと、そこには…

 

紺色ベースに朝顔の柄が綺麗に仕立てられた浴衣に身を包んだ暁さんが立っていた。

 

 

…はぇ?えっと…あれ?…うん。頭が混乱するよね。

な、何故暁さんが浴衣姿に…?しかもすっげえ似合ってるし…、マジレディ…。そして1番重要な事…それは…っ!

何故暁さんに浴衣を勧めるのを忘れていたか…だぁぁぁぁっ!なにやってんだ俺!しっかりしろぉぉぉ!

 

「あっ、あの…司令官さん…その…ど、どう…でしょうか…」

さて、身長の問題ではあるが、浴衣を着た暁さんに頬を赤らめながら、緊張からか、恥ずかしいのか若干瞳は涙に濡れている、という上目遣いで質問をされる俺。

 

うっ!ドクンッ!からの病院搬送までが見えたが何とか耐える。よく耐えた俺。ブラボーである。

聞かれた質問の答えなんて決まっている。寧ろこれ以外ありえない。

 

「うん。よく似合ってる…かわいいよ、暁さん。」

心の底から出た本心を暁さんに伝える。

 

「あっ、ありがとう…ございます…」

恥ずかしいのか顔を真っ赤にしながら尻すぼみになっていく暁さんの感謝の言葉。

後ろからは他の艦娘からキャー!やらヒュー!やら聞こえてきているが、不思議と気にならない。

 

「それじゃあ、行こうか」

そう言いながら差し伸べた俺の手を、

 

「…はい!」

暁さんは綺麗な、いつもよりも少し子供っぽい笑顔でとった。




はい!前編終了です!終わり方が最終回っぽいですがまだ続きます(笑)
そして皆さん、本当にお久し振りです。

さて、この話、1番悩んだのが暁さんの浴衣です。最後まで悩みました。なので作者が1番見たいものを想像してみた結果ああなったのですが、作者はあまりそういったセンスがありませんので「えっ、暁にこの浴衣…?」と思う人も居るかも知れません。
ですので、作者は作者の。皆さんは、皆さんの思い浮かべる暁さんのベストな浴衣を想像しながらご覧になって頂けると幸いです。

因みに作者は水着よりも浴衣とか着物とかの和服が好きなのです。えっ?知ってた?…君たちのような勘のいい読者は好きだよ…!

ではそろそろこの辺で。また後編でお会いしましょうっ!

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