鉄血とゴジラって相性良いと思うんですけどねぇ……
「分かった。こっちも準備して待ってるぜ」
シン達が地球を無事出発したとの報告をオルガは受けていた。
通信を切り、椅子に座る。
「ふぅ。シンが帰って来たらこっちのガキ共も嬉しがるだろうな」
かれこれ会わずに一年である。
(俺達も最初の頃と比べると随分とデカくなったもんだ……)
鉄華団は大きく変わった。しかし、それはシンも同じである。
(形態変化とやらで今度はモビルスーツみたいになってるしな)
まぁシンについては難しく考えるだけ無駄なのだが。
(少し眠ぃな……ビスケット達との打ち合わせまでまだ時間はあるか……)
なので少し仮眠を取る事にする。
(…………)
目を閉じたオルガは二週間前のモビルアーマーとの戦いを思い出し始めた。
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「団長ー!!採掘場から新しいガンダムフレームとモビルアーマーが出てきたって!あとプルーマとかいうちっこいのが沢山!」
部屋でユージン、ビスケット、デクスターと事務仕事をしていたオルガの元へ年少組の一人が息を切らせてやってきた。
「モビルアーマーだぁ?」
「アーブラウのあれか……」
先程の事務仕事の最中も難しい顔をしていた二人だか、新しい厄介事に更に眉をしかめた。
「二人ともここは俺とデクスターさんに任せて行ってきなよ」
そんな二人にビスケットが気をきかせて提案する。
「済まねぇな二人とも」
「いえいえ、お二人がついていれば皆さんも安心すると思うので是非行ってあげて下さい」
そのデクスターの言葉に押されて、二人とも急いで出る準備をする。
「うし、行くぞユージン」
「後は任せたぜビスケット!」
そう言い二人は出ていった。
「ライド!状況はどうなってる?」
二人でモビルワーカーを飛ばして来て郊外の採掘場へ到着する。
それを見つけ駆け寄ってきたライドにオルガが現状の報告を求めた。
「あ、今整備長が叫びながら走って行っちゃって……」
「……本当ブレねぇな、あのオッサン……」
それを聞いたユージンが呆れ顔をする。
「整備長はまぁいい。モビルアーマーは起動して無ぇんだな?」
「そうだよ。団長」
「……分かった。皆を下げさせろ」
それを聞いたライドが整備長は?とジェスチャーする。
「ふん縛ってでも連れて来い」
「了解!!」
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ゴジラを倒す。索敵。エイハブリアクター。壊す。壊す。壊す。壊す。壊す。壊す。壊す。否。地球。火星。到着。人類。発見。殺す。人類。殺。殺。殺。殺。殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺。
妨害。対象検索。
……Aswg01。
阿頼耶識。人類。人類ではない。攻撃。攻撃。攻撃。
対象停止せず。
攻撃。攻撃。
味方機が停止。攻撃。攻撃。攻撃。
味方機が更に二機停止。子機の被害甚大。
異常。コックピット。破壊。
……対象停止せず。想定外。異常。異常。
味方機全滅。全ての子機の指揮権を掌握。
対象を包囲。殲滅開始。
異常。異常。全ての子機の停止を確認。
対象。接近。回避。不可……
本機の被害甚大。被害甚大。至急修理。要請。至急……
……自己修復。開始。ナノマシン放出。修復完了まで本機を一時休止……
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モビルアーマーの元へやって来た鉄華団が誇る二機のモビルスーツ。
バルバトス・ルナノーヴァとグシオン・ディアボルスである。
モビルアーマーを視認した事で二機は自然と【覚醒形態】へとなっていた。
それも相まって、異常な出力のエイハブリアクターがモビルアーマーの覚醒を促す。
システムの再起動が終わり、モビルアーマーのカメラアイに光が灯る。
そして哭く。
嘗ての厄災が目を覚ました。
両方のブースターを全開にし自身が眠っていた大地から羽ばたく。
そして土煙を巻き起こしながら滞空し、テイルブレードを青色の鈍重そうな機体へ飛ばした。
直撃。
確かな手応えを感じテイルブレードを引き戻そうとするモビルアーマー。
しかし、何故か引き戻す事が出来ない。
『よぉ、大層なご挨拶じゃねぇか』
相手の機体がテイルブレード受け止めていた。
それも片手で。
300年前の戦いを思い出しモビルアーマーが何とか距離を取ろうとブースターを吹かすも逆に、
『どっこら……しょっと!!』
相手の機体に引き寄せられてしまった。
『ナイス昭弘』
そこでテイルブレードをもう一機の白い機体にテイルブレードを基部ごと切断される。
『フン!!!』
そしてグシオンの拳がモビルアーマーを採掘場の中へ叩き戻した。
底に叩き付けられたモビルアーマーが体勢を立て直す。
その一瞬の隙にバルバトスが近付き……
『じゃあね』
【
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「オルガ!オルガ……って寝てるね」
「何だよ。これから会議があるってのに」
「疲れてるのかもね。少し寝かせておいてあげようか」
オルガ「すげーよ……ミカはぁ……」ムニャムニャ