原作:ロクでなし魔術講師と禁忌経典
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曰く
呪文なしでも、たいていの魔術は使用できる......というよりも殴るほうが早いと言って魔術なんて使わない
なので
魔術なんか使わなくても己の肉体のみで戦い抜き
そして
筋肉は最強の武器にして防具であるの理論で学院史上最も優秀な成績で誰もが卒業していった。
そんな魔術(物理)を愛する者にして元
それは、とある日の早朝の一風景
「なぁ、ジョン。講師やらないか?」
「OK!」
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「それにしても、珍しいね。システィが忘れ物するなんて」
綿毛のように柔らかなミディアムの金髪と、大きな青玉色の瞳が特徴的な少女こと、私......ルミアは隣を歩く友人のシスティーナと合流して私達の通う学院に向かって歩き始めました。
「そのせいで屋敷まで往復することになって、あなたまで待たせて......本当にごめん」
「ひょっとして......システィ、やっぱりあのことが響いてる?」
システィが少し肩を落として憂鬱そうにため息をついていました。普段の彼女は隙がなく、忘れ物などは基本的にはしませんが
「かも、......ね」
私に心配をさせないために健気に笑を作っていますが、長い付き合いの私には彼女が何を考えているか手に取るようにわかりました。
「やっぱり、ざんねんでさ......ヒューイ先生、なんで急に講師を辞めちゃったのかなぁ?」
システィの言うヒューイ先生とは最近まで魔術学院にいた講師のことです。
イケメンで授業もわかりやすく、質問にもちゃんと答えてくれるので生徒からの評判も良かったのですが、急に辞めてしまったのでシスティのようにショックを受ける生徒も多かったようです。
そして近くの十字路に差し掛かった時です。
「ちょっといいかな、お嬢さん達」
「はい、なんでしょ......」
後ろから声をかけられて振り向くこそこには、筋肉モリモリマッチョマンの男性がいました。重要なことなので、もう一度。筋肉モリモリマッチョマンの男性が立っていました。
身長はかなり高く、茶髪で温和な顔立ちをしておりどことなく父性を感じる優しい感じがする。
が、問題はその出で立ちだった。
仕立ての良いであろうホワイトシャツは少し破けており健康的に焼けた肌と衝撃的な第一印象を与えるムキムキでバッキバッキ?の筋肉がこれでもかと言わんばかりに自己主張をしている。
下半身には黒のスラックスを着用しているが、これもまたピチピチで本気で走れば破けるのは誰もが予想できた。
そしてその体格に不釣り合いな小さなバックを片手で持っていた。
「呼び止めてすまないな。道を聞きたいんだがいいだろうか」
「は、はい......えっとどこに行きたいんですか?」
システィの顔が引き攣っており、かるく放心しているので代わりに私がこたえた。
「魔術学院にちょっと野暮用があるんだ」
「それなら......
魔術学院に行くための道を教えながら改めてその人を観察する。
魔術学院赴任する新しい講師かと思い確認するが
「いや、ちょっとこれを届けにな」
そう言ってカバンから絶対に入らないような大きさの四角い箱のようなものを取り出して、私たちに見せてからまたしまった。
「それは一体?」
見たことないものだし、そもそもどうやってカバンに入れていたのだろうか。
「そうだな、有り体にいうなら......素人でも説明書を読めば簡単に扱える
説明になってないです、とは言えないかった。
「道を教えてくれてありがとう、感謝するよ」
と言った後に土煙をあげるほどの速さで突然駆け出したからだ。
「あ、はい。お気を付けて」
すごい速さだったのでもう土煙も見えなくなった
「一体、何だったのかしら?」
気を持ち直したシスティが話しかけてきた。
「すごい人だったね、本当に......本当に」
筋肉とか、その筋肉が出す威圧感とかいろいろ
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アルザーノ魔術学院についた私たちは魔術学院東館校舎二階の最奥にある二次生二組の教室に入り、最前列の席にそれぞれ座りました。
そしてしばらくすると朝のホームルームが始まりました。と言っても、担当の講師が不在なのでみんなはそれぞれ自習をして時間をつぶしていました。
すると突然教室のドアが開いて
「失礼するぞ諸君」
一応しぶしぶといった感じに断りを入れながらセリカ=アルフォネア教授が入ってきました
「今日はこのクラスに、ヒューイ先生の後任を務める非常勤講師がやってくる」
その知らせにクラスのみんながいろいろな反応を見せる中で私の隣に座っているシスティが手をあげました。
「お、何か質問か?システィーナ=フィーベル」
「はい、アルフォネア教授」
「いいだろう。おそらく新任の非常勤講師についてだろうが、相違ないか?」
「はい、そうです」
「そうだなぁ......しいて言うなら
クラスのみんなが少しだけ緊張しながら教授のほうを見ていました
筋肉モリモリマッチョマンの変態だ」
「「「「「「「え?」」」」」」」
「セリカぁああああああああああああああ!!」
窓ガラスが割れ何かがこの教室に乱入してきた
体格から男だと分かったその姿は異様だった。
ボロボロになりかろうじて形を保っているホワイトシャツ
おそらくスラックであっただろう膝までを隠す黒い布
そして鍛え上げられた見事な肉体
そして、おそらくいや確実に
「あ、あ、あああ_____貴方は____ッ!?」
そしてその人はシスティと私を見ながら
「俺は講師ではないと言ったな?」
「えぇ、はい」
確かに非常勤講師なので講師ではないことは確かだが
「あれは嘘だ」
なんだろう少しだけイラっとしました。
「それよりもセリカ」
話をそらすようにその人はアルフォネア教授のほうを向きました
「なんだジョン?」
ジョン......おそらくこの人の名前でしょう
「ここの学食はいつからプロテイントッピングをやめたんだ!?」
この学院には一応学食があり、私たちなどもよく利用していますがそんなメニューというよりトッピング聞いたことありません。
「あぁ、それならお前たちの代が卒業した後に廃止しようと思ったんだが。なぜか他の学年や一部の講師からの反対が激しかったので、裏メニューとして残してあるぞ」
「仔羊の丸焼きも?」
「あぁ」
「特性すっぽん丼も?」
「あぁ」
「恨みを忘れないためのシロッテの若枝定食も」
「それはメニューの下に小さな字で書いてあっただろ」
「マジか」
え?なにそれ個々の学食そんなメニューもあるの?という顔をみんなしていました。正直、私も知りたくなかったです。
「そんなことよりもどうして窓から来たんだ?」
「道に迷った」
「なら仕方ない。お前の給料の一部から弁償だろうな」
「《OK》パンッ」
返事と同時にジョンさん腰から取り出した銃を発砲しました
「どんな手段を使ってももう減給は確定だぞ」
するとジョンさんがまるでFXで有り金を全部溶かしたような顔になって
「あァァァんまりだァァアァ」
といった後に今度は窓から飛び降りてしまいました。そして体中に泥をつけてそこら辺にあった一番高い木に登って、その頂上で奇声をあげはじめました。
「仕方がないので、あいつの代わりに私が紹介してやろう」
もうみんな諦めたような疲れたような表情をしていた。
「奴の名は、ジョン=メイトリクス。そして元