この素晴らしい世界にデストロイヤーを!   作:ダルメシマン

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デストロイヤー・レムナント ……ボツネタなど
【最終章の予告】


 目の前に広がるのは……燃え広がるノイズの町並み――

 

マサキ「またこの夢か」

マリン「『逃げるのよ! 遠くに逃げるの!』 何のことなんですアクア様! 何から逃げるのです!?」

マサキ「マリン、お前も見たのか? この国が崩壊する夢を」

 

マサキ「神と悪魔、光と闇、双方から警告が来るとは……この国で一体何が起ころうとしているんだ?」

 

 

 

――WARNING!――

 

マサキ「俺には向かう奴は誰だろうと容赦しない。魔王だろうが、紅魔族だろうが……博士だろうがな!」

 

――WARNING!――

 

ゲセリオン「我が名はゲセリオン! 最強の魔王幹部よ。魔法も! 物理も何も効かないのさ。私は無敵の存在なのだよ!」

いっくん「なんだこいつは! スライムか? 魔法も何も通用しない! 逃げろ!」

 

――WARNING!――

 

ノイズ王『紅魔族……ブラックネス・スクワッド……お前たちには期待していたが、我も我慢の限界だ。いつになったら魔王を倒せるのだ? 将軍!?』

マサキ「お待ちください総督。まもなく制圧する手筈です!」

ノイズ王『もういい。ドクターには新しい兵器の開発を急がせている。コードネームは“機動要塞”』

 

――WARNING!――

 

マサキ「俺が次の魔王になったら、全てがうまくいくと思わないか? 勿論人を襲わせたりしない。モンスターはちゃんと管理する。俺がこの世界で新しい秩序を作るんだ。長い平和が訪れる」

マリン「それはディストピアって言うんですよ。ろくな世界にはなりませんわ」

 

――WARNING!――

 

紅魔族26~30「我らは最強の紅魔族! アルティメットファイブ! 暴走の欠陥を抑えつつ最大限まで魔力を引き出した紅魔族の完成形です!」

いっくん「そうか、歓迎するぜ! 楽しみだな」

 

――WARNING!――

 

マサキ「魔王城を封鎖しろ! 兵糧攻めだ! 結界を作動していればテレポートも出来まい! 限界になって出てきた奴らを殺せ!」

黒の部隊「イエッサー。将軍、封鎖は順調です」

紅魔族「魔王だろうが幹部だろうが出て来い!」

 

――WARNING!――

 

マサキ「ようやく会えたな。魔王よ。俺の名はサトー・マサキ。ノイズの将軍だ。俺の噂は耳に届いてるだろう? 降伏すれば命は助けてやる! 抵抗するなら……死よりも恐ろしいものが待っているぞ」

 

――WARNING!――

 

ひゅーこ「ねぇ、知ってる?」

ななっこ「なにをです? ひゅーこ」

ひゅーこ「爆発魔法は最強の魔法じゃないの。実はもう一つ上があって、その名は――」

 

 

――警報! 警報! 魔道技術国ノイズは滅びました――

 

 

マサキ「馬鹿な……何が起きた! 勝利を目前にして?」

アルタリア「でもよ、マサキならどうにか解決法をみつけるんだろ?」

マサキ「無茶を言うな! こんなの想定を超えてる。……無理ゲーだよ。どうしようもない」

巨大な動く構造物を眺めながら。

 

――警報! 警報!

 

紅魔族に包囲されるマサキ。

いっくん「サトー・マサキ! お前の身柄を拘束する!」

マサキ「やってみろ。出来るものならな」

 

―ー警報! 警報!

 

ひゅーこ「これは人間だけじゃない! 魔王、モンスターにとっても! この世界全てのものにとって脅威よ!」

 

――警報! 警報!

 

いっくん「俺たちの魔法が全く通用しないなんて」

ななっこ「退却! 退却です!」

いっくん「クソッ! いくらなんでもでかすぎるんだよ!」

逃げ惑う紅魔族たち。

 

――警報! 警報!

 

ブラック・ワン「将軍! この先にはなにがあるのですか?」

マサキ「俺にもわからない。なにも。俺はこれまで、多くのものを踏みにじってきた。モンスターだろうが、人間だろうが……なにもかも。それがこの結果なのか?」

 

――警報! 警報!

 

アーネス「愚かな人間共! こっちに非難しな! 早く逃げるんだよ! 全くなんであたしが人間の誘導なんか! これもあの旦那のふざけた予言のせいだ!」

 

――警報! 警報!

 

れいれい「なにがあっても、マサキ様に付いて行きます! 運命の人ですから!」

アルタリア「お前と出会えて楽しかったぜ! 多くのモンスターを血祭りに上げてきた! 私らは最高の仲間だ」

マリン「マサキは勇者ではなかったのかもしれません。でもあなたと、いいえあなた達と過ごした時間は消えません。マサキの外道っぷりにはいつも手を焼かされましたが、今はいい思い出です」

マサキ「やめろよお前ら。まるでこれで最終回みたいじゃんか。遺言みたいなことは言うなよ!」 

四人が手を取り合う。

 

――警報! 警報!

 

ななっこ「この作戦が終わったら、私達はどうなるのでしょうか」

マサキ「好きにすればいい。ノイズはもう無い。自分達で決めるんだ」

 

――警報! 警報!

 

マサキ「これが最後の作戦! 最後のクエストだ! この先の未来は、俺にもわからない。どこにも勝者のいない戦いをこれから始めるぞ! いや、終わらせるんだ! 俺たちの手で!」

紅魔族「はい!」

黒の部隊「イエッサー!」

 

――警報! 警報!

 

マリン「私にアクア様の声が聞こえる理由がやっとわかりました! これを止めるため! それが使命なんですね!」

マサキ「マリン! よせ!」

 

 

 

 

 

バニル『大きな蜘蛛が……全てを破壊するだろう……』

 

 




クライマックスにかけての予告編として作った駄文です。
作成時期はゲセリオン戦の前らへんだったと思います。
時系列もミスリード(笑)を誘うためにちゃんと無駄にバラバラにしてます。

作ってすぐ公開しようか悩んだのですが、正直言って読者には不必要な上に章の途中で急に話がぶった切られるのもなあと思って放置しました。
ぶっちゃけ何度も見返すことでラストスパートに向けて自分のモチベーションを上げるために使ってました。

予告での台詞は本編で使わなかったり、改変されたりしてて、やっぱり先に公開しなくてよかったなあと今でも安堵してます。
嘘予告になりますしね。

マサキが魔王城を兵糧攻めにしようとしてた名残もあります。
いざ魔王城を封鎖したとき、紅魔族25人とブラックネス(略)25人に加えてゴーレムだと兵糧攻めは無理があるよなあと思い本編では作戦が変わってます。

やっぱり公開しなくてよかったなあと何度も思う予告編でした。

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