カンカンという鐘の音が、この紅魔の里に鳴り響く。
これは紅魔の里の警報音だ。何者かが紅魔の里に侵入したようだ。
毒ガスをばら撒いた紅魔戦線のあと、当分紅魔の里は安全かと思っていたが、まだまだ油断は出来ないようだ。
「敵は何体だ? 正確な情報を伝えろ」
「はい隊長! 敵は隊長のオフィスに侵入した模様です! 防犯システムに反応がありました」
俺のオフィスだと? あそこには魔王城攻略のための計画書が保管してある。尋問で得た貴重な情報も。
魔王軍に知られるわけにはいかない。そうなればまた一から別のプランを作り直す羽目になる。
やり直しなんてめんどくさすぎるぞ。
「すぐにとっ捕まえろ! 今すぐ――」
「隊長! 侵入者を捕えました! センサーの記録によると、敵はどうやら単独犯のようです!」
その心配はあっけなく終わった。ここにはノイズ最新鋭の防犯装置が設置されている。
ブラックネス・スクワッドの隊員にぐるぐる巻きにされ、里の中心に連れてかれる犯人。
「俺の秘密部屋に忍び込むとはいい度胸だな! 魔王の手先か? いくらで雇われた?」
「……」
侵入者はモンスターではなく人間のようだ。それでマリンの張っていた結界には反応しなかったのか。犯人は口をつぐんでいる。
「紅魔の里に盗みとは! いったいどんな奴だ? いい度胸してるねー」
「ただで済むと思うなよ!」
「どんな奴なんだ? 男か? 女か?」
アラームを聞き、野次馬のように集まってくる紅魔族たち。
黒の隊員と紅魔族に囲まれる銀髪の盗賊。
「なんだ男かよ」
紅魔族の誰かが呟く。その言葉にピクっと反応する侵入者。
「マサキ、相手が人間なら、あの血も涙もない拷問は禁止ですからね!」
「相変わらず甘いな、マリンは。男女平等、人類もモンスターも皆平等。平等主義こそ俺のモットーだ」
「私の目の青いうちはそんなことはさせませんわよ」
マリンが俺を止めようと立ち塞がるため、言い合っていると。
「せ、先輩!? なんで地上に!?」
賊はマリンの姿を見て、罰の悪そうな顔をし、驚きの声をあげる。
「おい先輩だってよ! マリン、お前の知り合いか?」
「知りませんわこんな人。でも、なんとなくエリス教徒の気配がしますね」
盗賊の顔を覗き込み、首を傾げるマリン。
「あ! ああー。先輩が地上にいるわけないか。ゴメン! 人違いだった」
何か納得し、困った顔で照れくさそうに謝る盗賊の少年。
「本当にエリス教徒なのか? マリン」
「ええ、間違いありませんわ。このアルカンレティアやアクセルで出合ったプリーストたちと同じ感じ。どことなく暗黒神の香りがしますわ」
「誰が暗黒神だよ! アクシズ教徒の人達は少しくらい他宗の人にも敬意を払うべきだよ。いくら後輩だからって怒るときは怒るよ?」
暗黒神呼ばわりされて怒る少年。いや少女。あまりにスラッとした体だったから気付かなかったが、声で女性だとわかった。
「それにしても解せんな。エリス教徒はアクシズ教徒同様魔王退治に熱心だと聞いたが、なぜ善良な冒険者であるこの俺の邪魔をする?」
「「善良?」」
マリンと盗賊から同時に突っ込まれるが。
「うるさいぞお前ら。過程はどうあれ俺は魔王退治に生涯をかけている! 幹部も倒したし数々の成果もあげた! これが善良じゃなくてなんなんだ? ああ?」
逆ギレして言い返す。
「マサキは善から程遠い存在でしょう? 悪の化身と言った方が正しいほどに。まぁそれは置いといて、この盗賊はきちんとした裁判にかけましょう。それが更正への第一歩ですわ。」
「ノイズに引き渡すのは、洗いざらい情報を聞きだした後だ!」
「どんな方法で聞きだすつもりです?」
「……。言わせんなよ恥ずかしい」
俺が恥ずかしそうに告げる。
「……ッ!」
ジロりと睨みつけるマリンに、プイッと目を反らす。
「ねぇ、ねえ頼むからお願いします! 助けてください! じゃなかったお願い! なんだかその姿見てると調子狂うな。ねえキミ、その姿からして熱心なアクシズ教徒なんだろ? あたしはさ、キミの言うとおりエリス教徒なんだ! キミたちのとことは後輩の間柄だから、あの男を説得してくれないかなあ? あたしは誓って言うよ! 魔王軍の手先なんかじゃないからさ! 盗みなんてやったのも、ちゃんとした理由が! これには訳があるんだってば!」
盗賊はマリンを見て懇願するように頭を下げた後、ハッと気付き首を振って普通に砕けた口調でお願いする。
「オホホ……いえプークスクス! エリス教徒からお願いされるなんて初めての経験ですね。私の故郷アルカンレティアでは、エリス教の教会にイタズラをするなといった苦情ならよく聞いたのですけど」
「キミらなにやってるのさ! あたしもいい加減怒っていいかな?」
「私の故郷の話は置いといて……。あなたが熱心なエリス教徒だと言う事はその強いオーラでわかりますとも。そんなあなたが魔王の手先になるはずがないことはよく理解しています。この不肖マリン、あなたに協力しましょう!」
「ほんと!? ありがと先輩! じゃなかったマリンさん!」
マリンとエリス教徒の盗賊。どちらも熱心な宗教家だからだろうか。なぜか意気投合している。
うーん。なにこいつら。何を勝手に決めているんだ。
オーラ? なにそれ? 信者同士の電波でも出てるのかよ?
「アクア様も暗黒神エリス様も、共に魔王を倒すという目標を持った同士ですからね! 信者である私たちも、共に手を取り合っていきましょう!」
「それはうれしいね。暗黒神呼ばわりはアレだけど。ああ……本物の先輩も、マリンさんみたいに真面目だったらなあ。あたしもこんなことしなくてすむのに……。うーん……なんだかマリンさんを見てると変な気分になる……これはなんなんだろ?」
俺を送り込んだあの女神のコスプレをしているマリンを見て、なんだか困ったように目線を反らす少女。
その挙動不信なところはともかく、俺なりにも推理してみよう。このぺったんこ女の目的は……。
「お前の目的がわかった。寄せて上げるブラならノイズで売ってるから買って来い。パッド無しでも結構膨らんで見えるって噂で大ヒット商品らしいぞ?」
「なにおう! 誰がパットだ! 違うから! 正直に言うよ! あたしはクリス! エリス教の盗賊だよ! 危険な神器を回収するのが役目なの!」
盗賊の少女はプンプンと怒って、そう自分の名前と目的を堂々と告げた。
「ふっなるほど、では我らも名乗りましょうか!」
「俺達はノイズによって造られた最強の改造人間!」
「戦闘用改造魔道兵! 種族名は紅魔族! 魔王を倒した暁には! いずれ世界にその名を轟かすだろう! でもあなたは先に! 私達の凄さをもっと広めるのです!」
盗賊クリスの名乗りを聞き、なにか琴線に触れたらしい。
いちいちポーズを決めて張り合っている紅魔族を遮る。
「お前らうるさい。話が前に進まないだろ! 黙ってろ!」
「……そ、そうなんだ。改造人間? いいのかなぁそんなの勝手に作って。ちょっと困ったなあ」
なにが困るというんだ。こいつには関係ない話だろう。さっきからこのクリスという女の会話はどこかおかしい。
手っ取り早く俺のチートアイテム、バニルアイを使ってこいつの正体を確かめよう。
……。
…………?
なんだ? 魔道具で覗くと眩しくて見えない。こんな事は初めてだ。
何者だ? この女。ただの盗賊ではないのかも知れない。要注意しなければ。警戒して聞く。
「……神器か。よく俺が神器を集めているとわかったな。誰にも言ってなかったのに」
「神器。確か変わった名前の勇者候補にしか与えられないと言う、伝説の武器ですわね? アクア様に選ばれしものが手にするという」
「そう! それのことだよ!」
マリンにコクコクと頷くクリス。
選ばれしものか。モノは言い様だな。あの女神はそんな大層な事を言ってたか? 魔王のせいで人口が減っていくから、チートアイテムつければ行ってくれるでしょ? とか。投げやり気味だった気がするんだが。
今更だがチート前提の世界とか、ゲームバランスがおかしいと思うのだが。敵を強くしすぎないか?
「……」
疑いの眼差しでクリスをじっと見る。あの女神の信者とは違うようだが、後輩の間柄ならどうせ似たようなもんだろう。
「な、なに? なんかあたし、へんなこと言ったかな?」
「いやこの世界の女神って、どうせロクでもない奴なんだろうと思って」
「なんで? 何でそう思うの? 女神に何か恨みでもあるの!? そうだ、女神といっても、うちやアクア先輩以外にも、他人を傀儡に出来ちゃう復讐の女神とか、地形が変わるほどの破壊力を持った怠惰と暴虐の女神とか色々いるよ?」
やっぱりクソじゃん。危ない奴しかいないじゃねえか
つまらん話を聞いて時間を無駄にした。地面に唾を吐く。
「ペッ」
「ひど! もういいよ。このままだといつになっても本題に入れなそうだから質問といくよ。ねぇキミさ、もし自分の体と他人を入れ替えれる神器があったらどうする?」
俺を見上げ、囚われの身だというのに余裕の表情で尋ねるクリス。
「はいはーい! 私! ダグネスと交換したい! やりたい! やりたい!」
アルタリアが手を上げて叫ぶが、みんな慣れたのか放置している。
「うむ、女の子と体を交換して、胸を揉んだり、女湯に入ったりしても合法になるな。夢のアイテムじゃないか」
「この変態! そんなことさせるか!」
紅魔族の一人の男がそんな事を言いだし、女性陣に耳を引っ張られていた。
俺はその姿をみてヤレヤレと言った風に肩をすくめながら。
「発想をエロに縛られすぎているな。そんなイタズラなんかよりも、もっと有意義な使い方があるぞ。まずは有名貴族と入れ替わり、そいつの姿で預金を引きだして隠す。それをあとでこっそり回収する。金だけじゃない。どんな隠したい秘密も暴ける。無論軍用でも使えるな。敵と体を交換してこっそり敵将暗殺なんてのも思いのまま。もはや世界を手に出来る神器と言える。この場にないのが惜しいよ」
「「「「うわあ」」」」
俺のアイデアを聞いていっせいにドン引きする一同。
「やっぱキミは悪人だよ! あたしは人を見る目には自信があるんだよね! キミの本質は一目でわかるよ! 救いようのない悪だって! 地獄に落ちろサトー・マサキ!!」
軽蔑の眼差しを向け、俺に毒をはくクリスに。
「なぁ地獄に行ったらどうなるんだ? 悪魔と一緒になって人間の魂を奪うお手伝いとかも出来るのか? 悪行なら自信があるんだが、悪魔は雇ってくれないかな?」
逆に地獄について質問すると、困った顔をし。
「……やっぱりキミは天国に行かせたほうがいいかもしれないね。さすがに魂だけなら何も出来なそうだし」
まるで自分が俺の死後の行き先を決めるかのような口調で、言い返すクリス。
「でさ、神器を集めてるんなら君も知っているだろ? 神器は選ばれたものしか使えないって。だからキミには必要ないはずだよ? あたしが女神アクアのもとに責任を持って届けるからさ!」
必死に懇願するクリスに。
「断る! 俺にとって神器はトロフィーなんだ。いいか? 回収した神器を並べた部屋にいるとな、思うんだ。こいつらはこんな強い神器をもらったと言うのにあっけなく死にやがった。だが俺は生きてる! 非戦闘向けの魔道具を貰ったのに世界に名を轟かせ、今やノイズの大隊長に出世している! そうやって優越感に浸るのが俺の隠れた趣味なのさ」
自慢げに答える。そう、あの神器に囲まれてると、やっぱり俺って凄いんだなあって実感できる。この世界での大きな楽しみの一つを奪われてたまるものか。
「うわあ……ひどっ! キミさあ、いくらなんでもクズ過ぎじゃない?」
「なんとでも言え。もう慣れたわ。だがこれだけは言っておく。どんな神器をもらおうが活躍しようが死んだら終わりだ! 生き残ったものこそ正義だとな!」
俺ははっきり堂々と演説を終えた。
「と、まあね。こんな悪人たちに神器が渡らないようにするのが、私の役目なんだよ。だから神器を返してくれないかなあ?」
呆れた顔で、取り囲む人々に答えるクリス。
「悪人である事は……否定はしない」
ジロジロと周りの視線が痛いが、意にせず言い放つ。
「クリスさんに神器を渡すべきですわ! マサキ! どうせ自分で使えないなら、元ある場所に戻すのが筋といえます!」
「仮にこの女が事実を言っていたとしてもだ。渡すわけにはいかんな。さっきもいっただろ! あれは俺の勲章なんだ! どうしても欲しけりゃ、俺が死んだ後にするんだな!」
「いい加減にしなさい! マサキ! 今までの事は魔王を倒すためだからと言う事で見逃してきましたが! 今度ばかりは別です! すぐにアクア様に返しなさい!」
「そもそもこの女が本当に神器を返すのか保障がないだろ? だったら俺が保管したほうがいい! 紅魔の里なら絶対に安全だから!」
俺とマリンは最初は言い争っていたが、
「大丈夫です! なんだか信じられる気がするんです! 勘で!」
「そんなもの信じられるかこの偽預言者! いんちきカルト!」
「言ってはならないことを言いましたね! 許しませんわ!」
途中から取っ組み合いのケンカになった。
プリーストのクセに普段前線で戦ってるから無駄に力が強い。押し切られてしまい、そのまま8の字固めにかけられる。
「素直に渡しなさい!」
「断る! いててててて!」
この女! 屈辱だ!
そういえばマリンとこうやって争うのは初めてだったな。レイやアルタリアが暴走するのを止めるのは慣れっこだったが、そういえばマリンの対策は考えてなかった。
「マサキがやられるなんてのは珍しいな」
ニヤニヤと微笑んでしゃがみながら俺を見下ろすアルタリア。
うるせえパンツ見えてんぞ。
「くっ! やめろお! 放せ! よしまず話し合いといこうか! だから技をとけ! 頼むマリン! なあ! ん?」
もがきながらジタバタしていると、すぐ側で急に魔力が大きく高まった。赤い火花がバチバチと鳴っている。
これは……この反応は……。
「こんな事初めてなので面食らいましたが……、いくらマリンでも、マサキ様に手を上げることは許しませんよ。それが私のさだめなのですから!」
れいれいが目を赤く光らせ、莫大な魔力を高めながらマリンの方へと歩いていく。
「レイさん、いいえれいれいさん。私にも譲れないものがあるのですわ。あなたと同じように」
マリンは俺の技を解き、立ち上がってファイティングポーズを取りれいれいに対峙する。
「……。あなたと揉めるなんて想定外でしたが、マサキ様の障害は全て破壊するのが私の仕事です。お互いの譲れないもののために戦いましょう!」
「受けて立ちますわ! 正義の鉄槌を見せてあげます! 全てはアクア様のために!」
赤い目と青い目で、瞬きもせずお互いを見つめ合っている。
「マリン! レイ! お前らが戦うのか! こりゃ見ものだぜ! どっちが強いんだ? なあどっちが強いんだ?」
突如始まったバトルに大はしゃぎのアルタリア。やめろ! いちいち煽るな! バトルバカであるお前の決闘とは訳が違うんだぞ? 訓練の延長ではない、互いの存在意義をかけた殺し合いになる。
「はあああ」
「ふううう」
お互いに魔力を高めあい、あたりの空気が震えている。青の魔力と赤の魔力がぶつかり合い、火花を散らしている。紅魔族も、ブラックネス・スクワッドも、盗賊エリスもその様子を見てビビッている。
なんてこった! 目の前で俺の仲間たちが一瞬即発の状態になっている。
これがよく聞く修羅場という奴か? ヒロイン同士でどっちがメインになるかぶつかり合う。
……いや全然そういうのとは程遠いのは俺が知ってます。見えはってすいません。だって恋愛要素の欠片もないし! メンヘラとカルト女がケンカしてもただただ危険で怖いだけだ。
「よせ、れいれい! 仲間同士での争いなんてよせ! マリンは今まで一緒に冒険をしてきた仲間――」
そこまで言いかけたところで、ふと気付く。いや撃つな。撃っちゃうだろうな。れいれいならやっちゃうかあ……。
早くなんとかしなければ。手遅れになる前に!
「二人ともやめろ! 俺はマリンを信じるから! マリンがこの女を熱心なエリス教徒だというなら、俺も信じるよ!」
「マサキ様! 妥協するんですか?」
信じられない、と言った顔で俺の顔を見るれいれい。俺がマリンに折れたのを見て驚いているのだろう。これまで俺はマリンがいくら注意しようと卑劣な行為をとめることは無かったのだが……。ここで内輪もめになるくらいなら、外道プレイは封印だ。
いくら俺が悪党でも、仲間を大事にしたい。ほかはともかく、特に付き合いの長いこの3人が揉める姿は見たくない。
「よし、うん。マリンは拷問にも付き合ってもらったからな。たまにはお前の言うことを信じてやってもいいよな。今日がその日にしよう。その盗賊娘のことはお前に任せる。これでいい。だかられいれいもやめろ。ほら、お前だって何度も彼女の回復魔法に世話になってきただろ?」
「くっ……くくくくくくく……」
俺の説得を聞き、れいれいは目を瞑って少し怯み。
「この盗賊は魔王とは関係ない。そうなんだろ? だったら見逃してやっても俺の野望の邪魔にはならないはずだ! だから許してやる! な!?」
「ダメです! マサキ様!」
かっと目を開いて言い返された。
「マサキ様は……私の知っているマサキ様は……仲間になんと言われようと! 自分のやり方を変える人間ではありませんでした。そんな姿は見たくないです」
「い、いやまぁそうだけど……たまには例外もあるだろ?」
「いけません! マサキ様が折れるなら、代わりに私が戦います! それが私の『愛』です!」
俺の言葉はもう耳に届かないようだ。愛に狂った戦士がそこに立っていた。
「望むところですわ! 私も今までマサキ達の悪行に、ただただ黙認していたわけではありません。本当に人の道を外すとき、命を懸けてでも止める決意がありました!」
マリンまで本気でれいれいと戦うつもりだ。もうすでに手遅れだった。
「お前ら、ほんとにやめてくんないかなあ」
「「ダメです!!」」
くっ! こいつら頭固すぎだろ! 出合ったときからそうだったけど、より融通が利かなくなってないか?
「シンプルに決めようぜ! マリンが勝ったら盗賊は自由。レイが勝ったら拷問部屋行きな!」
「「いいでしょう!!」」
アルタリアの勝手なルールに同意する二人。
「見てくださいクリスさん。貴方の身は私が必ず守ってあげますわ!」
「マサキ様! 私の『愛の力』を、ご覧になってください!」
今ここに、勝とうが負けようが俺は損しかしない戦いの火蓋がきって落とされた。
「あわわわ……なんでこんな物騒な事になってるの? 私はただ神器の回収に来ただけなんだけど!」
涙目になりながら叫ぶクリス。
お前のせいだぞ!
次回! 激突! マリンVSれいれい
なんでこうなっちゃったんだろ? クリス出してきゃっきゃするだけの予定で、二人の戦いなんて考えてなかったのに。
ドラゴンボール超一時間スペシャルの影響かなあ?