この素晴らしい世界にデストロイヤーを!   作:ダルメシマン

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三部 3話 落ちてきた女の子

 これはいつもの日常。

 紅魔族は山へモンスターをしばきに、俺は新しく創設した部隊の訓練をしていた。

 そこに大きな影が現れる。

 

「モンスターが出たぞー!!」

 

 紅魔族の誰かが叫び、見るとドラゴンが飛んでいた。

 まだ生き残りがいたんだ。空を飛ぶモンスターはあらかた壊滅させたんだと思っていたが。

 

「ドラゴンスレイヤーの称号は俺のものだ!」

「なんの! まけるか!」

「この私の爆発魔法で!」

「お前はもう倒したんだから遠慮しろよ!」

 

 ドラゴン目掛け、凄まじい轟音が響き渡った。

 

「お気の毒に」

 

 紅魔族の前には相手がなんだろうがひとたまりもないだろう。むしろドラゴンに同情して呟いた。

 すぐに静かになる森。

 これで終わりだと思ったが、意外なことが起きた。

 

「くっ! 放せ!」

 

 紅魔族が連れてきたのは、魔族の少女だった。落とされたドラゴンに乗っていたらしい。

 ロープでぐるぐる巻きにされ、悔しそうにこちらを睨みつけている。

 

「お前たちが捕虜を取るとは珍しいな。やっと情報の大切さがわかったか?」

 

 紅魔族に連行されている少女を見て聞くと。

 

「そんなことより! 見ろこの魔族の少女を!」

「少女だと!? 私はこう見えて君たちより長く生きてるんだから? 口に効き方に気をつけろ!」

 

 捕まっているのに強気な魔族の少女。

 

「ほう、面白い。お前を新しく出来た俺の拷問室に案内してやろうか?」

 

 余裕の表情で睨み返して告げる。

 

「てめえ! なにを言っている! この方は紅魔族の客だぞ!?」

「お前なんかに手を出させるか! ねえ。もう安心していいわ」

 

 するとその少女を庇うように立ち塞がる紅魔族たち。

 

「え? ええ?」

「は?」

 

 俺と魔族はほぼ同時に疑問の声をあげる。

 

「まずはこちらから質問と行こうか」

「ふふん、そういうことね! 自分の手で拷問するつもりね。でも私は、そんな事に屈しないから! これでも魔王軍の幹部候補だったんだからね! あんたたち私を生かしたことを後悔するから!」

 

 そんな敗北フラグのような事を言う魔族の少女。っていうか自分で幹部候補だって喋っているが。まぁ突っ込むのは無粋だ。紅魔族の尋問がどれほどか見せてもらうとするか。

 赤い眼でジロジロと囲まれる魔族だが、臆せずに言い返す。

 

「なに!? なにが聞きたいの! 絶対に話さないから! 魔王軍の弱点とか聞き出すつもりでしょ! 何も言わないわ。殺すなら殺しなさい!」

「「「「そんなことはどうでもいい!」」」」

 

「「えっ!?」」

 

 紅魔族達の声をそろえた言葉に、俺と魔族はついハモってしまった。

 

「まずはその眼帯! どうしてそのかっこいい眼帯をつけてるのか、教えてもらおう!」

 

 そう、この魔族。なぜか左目に眼帯をつけているのだ。確かに気にはなる。

 

「え? これのこと? これは昔目に傷を負ってから……仕方なくなんだけど?」

 

 想定外の質問につい話してしまう魔族。

 

「なるほど」

「いつその目に封印された禁呪を呼び覚ますのか、わくわくしてたが何も無かったのはそういうことか」

「でもかっこいいのには変わりないです!」

「異議なし!」

 

 紅魔族たちは眼帯をみて盛り上がっている。

 

「では次に行かせて貰おうか」

「さっきはどうでもいい質問だったからつい答えちゃったけど……。あ、わかったわ! あなたたち、最初はどうでもいい質問をして、段々と重要な情報を聞きだすつもりでしょ!? そんな手には乗らないから!」

 

 はっと何かを気付いた顔をし、顔を叩いてもう一度睨みなおす魔族。

 

「どうして右手だけ長手袋を着けてるんだ!?」

「そうだ! かっこいいぞ!」

「どういうことなの?」

 

 今度は彼女の手袋について聞き始めた。

 

「え、ええっと。これは恥ずかしいんだけど。笑わないでね。昔失敗でやけどをして……右手だけ大火傷を負ったの。だから跡を隠すために仕方なくね! べ、別にかっこつけてるわけじゃ……ないんだからね!」

 

 ついつい答えてしまう少女。 

 

「かっこいい!」

「いいな! 片手だけっていいな! 斬新!」

「あえて左右を非対称にする。これはいい」

 

 またもや頷きあう紅魔族。

 

「なんで指だけ穴が開いてるの?」

「そ……それはこの方が機用に出来るから……別に中二病じゃないし。私魔王軍の中でもそうやってからかわれるんだけど、そんなことは無いんだからね! ほら見て! ちゃんと火傷してるでしょ?」

 

 もじもじと恥ずかしそうに、グロい傷を見せながら答える魔族だった。

 

「いいな」

「いい」

 

 そんな彼女の様子に、ご満悦の紅魔族。

 

「じゃあその衣装について聞こうか。そのピチピチの衣装。どこで手に入れた?」

 

 ライダースーツのような衣装にもつっこみを入れる紅魔族。

 

「こ、これは魔王軍の支給品で……渡されたから着せられただけで。別に私の趣味じゃ……ってなんなのお前たち! ちゃんと真面目な質問をしてよ! なんで見た目の事ばかり聞くの!? ねえ!」

 

 恥ずかしい服装のことばかり聞かれて耐えられなくなったのか、抗議する魔族だったが。

 

「これはアレだな。いっくん」

「ああ、俺たち紅魔族のファッションに、革命が起きるかもしれないな!」

 

 頷きあっている紅魔族たち。

 

「わーっしょい! わーっしょい!」

「かっこいい魔族! いいわ!」

「君からは多くの事を学べそうだ」

「歓迎するわ!」

 

 いつの間にか胴上げをされている魔族。

 

「ね、ねえあなた達! 質問はこれで終わりなの? 魔王の情報とか聞き出したりしないの? ちょっとおお!」

「その辺はなぁ」

「私達が本気出せば魔王なんていちころだし」

「余裕余裕」

 

 魔王軍の情報なんかより、この魔族の服装に夢中になる紅魔族だった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 捕らえた魔族の少女を、絶対に殺さないと紅魔族に約束した後、拘束したまま博士の研究所へと向かった。

 

「博士、いるか?」

 

 ただの玩具置き場とは違う、博士の改造人間を作るほうの研究所の前に立って、ノックしようとしていると。

 

『いいかい、アルタリアちゃん。体にはね、こちらに出っ張りがある。そしてこっちにはそれを入れる穴が、その意味がわかるかい?』

『ここが入るんだな!? そうだろ?』

 

 ――この声は……博士とアルタリアか。

 なんでアルタリアがこんな所に?

 

『じゃあくっ付けるぞ! うん、ぴったりくっ付けると気持ちいぜ! なんだか楽しくなってくる』

『ご名答。よく出来たね。次は別の方向から試してみようか? 二人で一つになるんだ。もっと近づけて、引っ付き合うんだ! わかるかな?』

 

 なにを言っているんだこいつらは? っていうかアルタリアもなぜこんなノリノリに?

 ナニを引っ付けているんだ? あのハゲとなにをしてる?

 そういえばアルタリアの性知識は小学生並だったっけ? 無知なことをいいことに、いろんなイタズラをされているのか? 

 

『はぁはぁ、今度もいっしょにやろうか。せえので行くぞ。はぁ』

『いいぜ! 面白くなってきたからな! はぁ、こうか? これでいいのか?』

 

 どんどんヒートアップしていく会話に……。

 

『もっと近く! 近づけて!』

『こうだな? これでいいんだな? はぁ、やるぞ!』

 

 俺はドアを蹴破った。

 

「うちのバカ女になにを教えてる! この変態じじい!! ぶっ殺すぞ!」

 

 中にいたのは、案の定アルタリアと博士。なにかの物体を二人で組み立てていた。

 

「よーーっす! マサキ!」

「急にドアを蹴るとは何事だよ。びっくりしたなあ全く」

 

 博士が持っていたのは合体ロボの玩具だった。アルタリアに正しい遊び方を説明していた。

 

「見ろよマサキ! この玩具なあ! 合体して大きくなるんだぜ! 凄いだろ!」

 

 目をキラキラさせて、純粋な表情でロボットを見せてくるアルタリア。ああ、俺にもこんなときがあったなあ。

 

「そうともアルタリアくん。そういわれると作ってよかったよ。君は間違った遊び方でよく壊すから、教えてあげたんだ」

「紛らわしいんだよお前ら! こんなオチかよ! 心配して損したわ! くっそ!」

 

 ……そういえばアルタリアは博士の作った玩具をすぐにぶっ壊してたな。3歳児以下かよ。

 アルタリアには大事な話があるといい、その辺の玩具を渡して、博士と二人で話す。

 

「で、君のほうはなんでうちの技術部にカラコンなんて作らせようとしたんだ?」

「この世界の貴族ってのはな、色々見て回ったがみんな金髪で碧眼なんだ。目を青くさえすればあとは髪の毛を染めるなりカツラを被るなりで、簡単に成り済ませる。何もしらないバカなやつらから貴族命令と言って巻き上げる事が! 可能になる!」

「相変わらずのクズだね佐藤君。まぁいいや、それで今回は何の用事だい? 今は第二世代の紅魔族の設計で忙しいんだ。今度は魔力の暴発が無いように少し能力を抑えないとね」

 

 貴族成りすまし計画について教えてやると、博士はもう慣れたという表情で……いつもマリンがしてる表情と同じ顔でボヤいた。

 

「忙しそうには見えなかったが?」

「息抜きがいるんだよ! 息抜きが!」

 

 製造途中の合体ロボの玩具を見せつけながら、熱心に反論する博士だった。

 

「で、その子はなに?」

 

 博士は俺が引き連れている手枷をはめられた少女を見て尋ねた。

 

「こいつは、紅魔族が捕まえた魔族だ。コイツの事で博士に相談があってな」

「ゲスな佐藤君のことだから、なんかヤバイ薬で拷問した後で肉便器にするんじゃないの?」

 

 博士の言葉を聞き、俺を見てビクッと顔を歪ませる魔族の少女。

 

「俺を何だとおもってるんだ。いやな、こいつ紅魔族の奴らに気に入られてさ。もし怪我でもさせたら無駄な怒りを買いかねないし、手出しできないんだよね」

 

 それを否定し、事情を博士に説明する。

 

「で、俺にどうしろって?」

「それがだな、コイツを殺す事もできない。でも紅魔族に渡すとさあ、勝手に逃げられるかもしれないだろ。だからコイツを無力化する方法を思いついてさ」

 

「無力化ですって! フン! やれるものならやってみなさいよ! 私は魔王様に忠誠を誓った身! どんな事にも屈しないんだから!」

 

 気を取り直して、俺から少し離れながらいう魔族。

 

「ずいぶん威勢のいい捕虜だね。で、その方法とはなんだい?」

「なぁ博士。あんたは普通の人間を紅魔族に改造することは出来たよな。その方法で、逆にこの魔族を人間に出来ないか? そうすれば魔王軍には戻れないだろうし、仲間も増えるし一石二鳥だろ?」

 

「えっ!?」

 

 俺の提案に驚きの声をあげる魔族。

 

「ま、待って! なにを考えてるの!? この私を人間にする気? ええっ?」

 

 慌てる魔族の少女だが。

 

「それは流石に無理だね。魔族を人間にするには、触媒として別の人間の体を使う必要があるね。つまり人間の体が最低一体必要だね」

「人を掻っ攫って材料にするのはさすがに無理だな。倫理的にも」

「そうよ! あなたたち、少しは考えなさいよ! 魔族の私が言うのもなんだけど、人として超えてはいけないラインがあるわよ!」

 

 俺たちの会話を聞き、彼女はホッとした表情で胸を撫で下ろす。

 

「でもね。うちにはドナー制度ってのがあってね。そういえば丁度病院に若くして病で死んだ人間の少女が運ばれてたっけ? その子の体をもらえれば出来るかも」

「それなら話は早い。今すぐコイツを人間に改造してくれ!」

「え? えええ!? 待って! そんなのウソよね? なにを考えてるの? この人でなし! そんな事が許されると思ってるの? ねえちょっと!」

 

 彼女の反論を無視しそのまま台へ拘束していく。

 

「科学の発展には、多少の犠牲はつきものだ。時には論理を無視する事もある」

「そ、そうだ。この子は魔族なんだろ? だったら極限まで魔力を引き出しても暴発する事はないはず。よおっし、最強の紅魔族へと生まれ変わらせてあげよう」

「や、やめてー!! 殺される覚悟はあっても! 人間にされるなんて嫌ア! お願い! 魔族の戦士らしく死なせて頂戴! おねがいよおおお!!」

 

 彼女の懇願も虚しく、そのまま手術室のカプセルに入れられた。

 そして……。

 

「完成した! 最大限まで魔法適正を上げた上に、更に限界以上まで引き上げた。間違いなく最強の紅魔族になるだろ。最高傑作だな、うん」

 

 手術中のランプが消える。

 中から出てきたのは御馴染みの改造人間。

 青い肌が人と同じ色に変わり、またもちろん目の色も真っ赤になり、新たな紅魔族が生まれた。

 

「ふざけないで! よくも私を人間にしたわね! 絶対に許さないから!」

 

 他の紅魔族は改造されるなり、はいマスターと言って博士に従ったものだが、この元魔族は別のようだ。

 

「ほお、記憶が消えてないとは、さすがは元魔族。強い精神力を持ってるね。記憶が消えなかったのは君が二人目だよ」

 

 元魔族の反論を無視して感心する博士。

 

「ありがとよ、博士。じゃあ俺はこれから生まれ変わった彼女を紅魔族に紹介してくるわ」

「じゃねー!」

 

 そのまま彼女を引き連れて、紅魔族たちの住むノイズ前線基地、通称:紅魔の里に戻った。

 

 

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「と、言うわけで。お前たちに新しい仲間が加わった。仲良くしろよ」

 

 無事人間に光落ちされた元魔族を、紅魔族たちの前にお披露目した。

 

「おお! 歓迎するよ! ようこそ紅魔族へ!」

「あんたもたまにはいいことするわね!」

「君とは仲良く出来そうだ!」

「ファッションの事で色々話しましょ!」

 

 大喜びで彼女を歓迎する紅魔族たち。

 

「そういえば名前を決めないといけないわね」

「空から落ちてきたから、ひゅーこでいいんじゃない?」

「確かにドラゴンからひゅーって落ちてきたな。それで決まりだな!」

 

 勝手に名前まで決められる元魔族。これまで黙っていたがついに耐え切れないといった表情で。

 

「ふざけないで! 私は人間の姿に落とされたかもしれないけど! でも心は未だ魔王軍と共にある! それにひゅーこなんてふざけた名前は絶対嫌! 私にはちゃんとした名前があるんだから!」

 

 そういえば名前を聞いてなかったな。衣装については色々と質問攻めに合ってたけど。

 

「聞きなさい! 私の名は魔王軍幹部候補! ヒューレイアス・サルバトロニアよ! どう! 私の事はちゃんとそう呼ぶ事ね!」

 

 彼女が自分の名前をはっきりと名乗るが。

 

「長い」

「ヒュー……? なんだっけ? もうひゅーこでいいじゃん。大体合ってる」

「よろしく、ひゅーこ!」

「こればかりは紅魔族に賛成だな。名前長すぎるもん。めんどくさい」

 

 紅魔族たちのつぶやきに、俺も同意する。

 

「ひゅーこ! ひゅーこ!」

「わっしょい! わっしょい!」

「よろしく! ひゅーこ!」

 

 またも胴上げされる元魔族、もといひゅーこ。

 

「ひゅーこって呼ぶなあ!」

 

 その様子を見て、れいれいが尋ねる。

 

「危険ではないですか? いくら人間にしたとはいえ、まだ心は魔王軍のままなんでしょ? もし刃向かってきたら……」

「その心配は無い。あいつは改造された事によりレベルが最初からやり直しだ。今は何も出来やしない。あいつの冒険者カードは俺が預かっている。ポテンシャルは最強でも、カードが俺の手にある以上何も出来ないさ」

 

 博士曰く最強の紅魔族と聞いた。リセットされたことでかなりのスキルポイントも入っている。冒険者カードを見ればその才能は一目でわかる。わかるがまだレベル1だ。適当に割り振るだけでかなりの実力者になるだろうが、俺が持ってるから操作は出来ない。

 まぁいつか、こいつが本当に心から人間になった時にでも返してやろう。そう思ってポケットに閉まっておいた。

 

「そういえばあのかっこいい衣装はどうなったんですか?」

 

 ジャージ姿のひゅーこに気付いたななっこが聞く。

 

「え? あんなもの取ったわよ! だって人間に改造されたとき、なぜか怪我も治ったから。もうあの眼帯も手袋も必要ないし……」

「「「「それを無くすなんてとんでもない!!」」」」

 

 紅魔族が一斉に告げた。

 

「一応取ってあるぞ。ホラ」

 

 元々ひゅーこが着ていた衣装セットをななっこに手渡すと。

 

「そうこなくては!!」

「ちょっと! なんで私に眼帯をつけようとするの? もう怪我は治ったし、別に必要ないんだけど! ねぇ! 片目が見えなくなるだけじゃない? 手袋ももういらないって! なんでみんなで無理やり着させようとするの!? ねえ放してよ! 何の意味があるの! ねぇ……」

 

 紅魔族に押さえつけられ、無理やり元の衣装に着替えさせられるひゅーこ。彼女の叫びが紅魔の里にこだました。

 ひゅーこの加入以降、紅魔族の間では眼帯や穴開き手袋、ライダースーツが流行るようになった。

 

 




ひゅーこについて

型番BCMW-EX
紅魔族のカスタマイズ型
元魔族なため、張り切った博士が限界を超えるレベルの改造を施した。
他の紅魔族1~9や0(れいれい)のように、魔力が高まりすぎて暴発する事もない。
ポテンシャルは間違いなく最強の紅魔族。
なのだが冒険者カードを取り上げられているため、レベル1である。
リセットされてスキルもなにも覚えていない。現時点では最弱。


元々は魔王軍幹部候補である魔族のアークウィザード。ドラゴン使いでもあった。
ヒューレイアス・サルバトロニアという無駄に長い名前を持っていたが、誰も覚えてくれない。
眼帯に指空きグローブにピチピチの黒いスーツというファッションが気にいられ、紅魔族に捕まった。
元魔族だったため精神の抵抗力が高く、記憶を失っていない。
見た目は少女だがそこそこ歳をとっている。
自分は今でも魔王軍の一員だと思っているが……。

中二的なものが苦手で、眼帯や手袋も怪我で仕方なくつけていた。スーツは魔王軍からの支給品。
紅魔族やマサキには色々とついていけない。

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