NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》   作:新名蝦夷守

56 / 128
主人公カルタ。ちょっとの間、おやすみです。

本編とは深く関係ありますが、サイドストーリーとしてお届けします。

まぁ、章の名前からしてどんな内容か分かりますよねー笑


では、早速・・・どうぞー


間章 NARUTO-オビト外伝- 戦場の少年時代《ボーイズライフ》
048.うちはオビト


 押忍!オラ、オビト!うちはオビトだ!

 

 ・・・って、こんな感じの入りでよかったのか?

 カルタに教えてもらったんだけど、すげぇ不安なんだが。

 これ、スベッてない?コケてない?大丈夫か?

 

 ・・・こほん。

 

 気を取り直して!

 

 テイク2。

 

 よっ!俺の名前はうちはオビト。

 木ノ葉隠れの里の名門忍び一族であるうちは一族に生まれた、現在中忍の13歳だ。

 

 新人下忍だった頃の羽衣カルタ、筧ジュウ、桜田ラクサの臨時担当中忍として任務を受けていたこともある。

 

 というわけで、今回は俺、オビトが物語の語り手となろう。

 

 さて、どこから話したものか。

 とりあえず、まずは自分のことから話そうか。

 

 夢はでっかく火影だッ!と、前までは思っていたんだが、あいつらと出会ってから将来の夢は変わった。

 

 だから、

 

 今の将来の夢は忍者学校(アカデミー)の先生になることだ!

 

 忍者のたまご達・・・。略して"忍たま"だね!と、カルタは言っていたがそんな通称や略称はいままで俺は聞いたことがない。まぁ、カルタが言っていたそれはひとまず置いておいて。その子たちを立派な木ノ葉の忍びに成長できるよう精一杯、粉骨砕身サポートするんだ!

 

 と、このことを以前、何かの機会があったときに俺の担当上忍師であり、他里からは「木ノ葉の黄色い閃光」と恐れられている波風ミナト先生に言ったら良い夢を持ったね。とイケメンスマイルで言われた。

 

 俺の心の彼女。マイスウィートエンジェルである同級生で同じミナト班のチームメイトでもある、のはらリンに言ったときには、それはもう見るもの全てを魅了する(←これはオビトの主観です)魅惑のめちゃくちゃかわいい空前絶後超絶怒涛で史上最高未曾有といっても決して過言ではない程のプリティチャーミィな天元突破の笑顔で「そうなんだ!頑張って、オビト」と言われた。これにはもう参ったぜ。流石は俺の天使。俺が天にも昇る心地だった。

 

 天使ちゃん、マジ天使!

 

 え?気持ち悪い?そんなことよりカカシの反応だって?

 

 ・・・そんなあいつの反応聞いたって大した反応は返って来ねーよ。

 

 んー、たしか。

 

「あ、そうなんだ・・・。ま、がんばれ。遅刻常習犯に忍者学校(アカデミー)の先生は向かないと思うけど。というか、面接段階で落とされるような気もするけど」

 

 なんか、こんな感じだったような気がする。

 

 あー。思い出しただけでも腹が立つようなスカしっぷりだったぜー。あんときのカカシは!

 だから思い出したくなかったんだよ。こんちくしょー。

 

 マイスウィートプリティエンジェルのリンのところまでで回想はやめときゃよかった。後悔後先に立たずとはこういうときに使うんだな。

 

 え?今度はカルタの反応はどうだったのかって?

 

 それは、あいつは良い奴だからな。カルタは「それなら山田先生や土井先生みたいな尊敬できる先生になれるよう応援しています!」って、そんなふうに言われたよ。

 それにしても忍者学校(アカデミー)の先生に山田先生や土井先生って名前の人いたっけか。

 きっと、カルタが尊敬するくらいの人なんだからすごく教え方が上手だったり、人として鑑のような存在なんだろうな。よし、俺もそんな先生になってやる!!

 

 あ、そうだ。

 

 ちなみにラクサも応援してくれるって言ってくれた。そして私も先生って呼ばれる忍者の女医さんになれるようオビト先生も私のこと応援してくださいとも。

 

 あぁーなんで女の子の笑顔ってあんなに胸にキュンと来るのかなぁ。

 

 おっと、いけないいけない。俺にはリンという心に決めたエンジェルがいるんだった!余所見、寄り道はしちゃあいけねぇぜ、うちはオビト!

 

 そして、最後に残念なお知らせだ。

 

 ジュウのことだ。

 

 俺も詳しくは聞いていないが暗部としての任務中に戦死、殉職したらしい。

 

 あいつはいつもカルタと切磋琢磨しあっていて、そりゃ実力もあるし才能もあるし、生意気なところも多少なりともあったんだが、俺にとっては可愛い教え子だったんだ。

 

 ・・・だったのに。

 

 ・・・畜生。

 

 これだから戦争は嫌いだ。まだ未来のある、若い才能に溢れる奴から死んで逝っちまう。

 

 こんな戦争は俺たちの代までで終わりにしたい。

 

 早く平和を取り戻さないとな。

 

 いままで木ノ葉の未来を守って死んでいった仲間たちのためにも。

 そしてもちろん、ジュウのためにも、な。

 

 

 

 平和を取り戻すための戦い。

 第3次忍界大戦は佳境を迎えている。

 

 俺たちミナト班は、この大戦をこれ以上長引かせないためにも重要な、ある任務を受けることになった。

 

 西部戦線。

 

 木ノ葉が今、唯一戦端を開いている戦線。

 

 この戦線では、木ノ葉と砂隠れ、岩隠れの里、三大国が三つ巴の戦いを行っている第3次忍界大戦の中でも激戦区中の激戦区。

 

 後の世で、『神無毘橋の戦い』と呼ばれた戦場。

 

 今回はそこを舞台にした物語。

 

 

 

 俺が語る物語は、カルタの語るそれとは少し違うかもしれない。

 

 でもそれはそれで、それとして聞いてほしい。

 

 

 

 

 

 それじゃあ!

 

 『NARUTO-オビト外伝- 戦場の少年時代(ボーイズライフ)

 

 はじまりはじまりーっ。

 

 

 

 はい!そこ、ぼけーっとしていないで!ここは拍手するところだろ!

 

 

 




新名蝦夷守です。

お気に入り登録、評価、感想。ありがとうございます。
活動報告でのアンケートも引き続きお待ちしております。
よろしくおねがいします。


さて、本編から少し逸れました。

原作とは違う経験をしたオビトとカカシは今回どのような結果をもたらすのでしょうか・・・。気になりますねー笑

次回も明日更新いたします。では!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。