NARUTO-カルタ外伝- 転生者の独擅舞台《チーターライフ》 作:新名蝦夷守
ではさっそくつづきです。どうぞ・・・
「はんっ・・・どんなもんよ!オレの
本体のオレはというと、土遁影分身、雷遁影分身、火遁影分身、風遁影分身、最後の影分身体の大爆破の勇姿を踏ん反り返って見ていた。
そして、地面に犬神家状態で突き刺さっている仮面が割れたから元仮面の男に向かってそう言い放ったのだった。
いやぁ、すっきりした。いままで散々やられまくっていたから同じような手でやり返せたのは本当に清々した。
ざまぁみろ、って感じだな、うん。
まぁそれまでやられっぱなしで、上半身裸で傷だらけ、ズボンもビリビリでダメージパンツと化しているオレが言ったら笑う奴もいるだろうけど。
「さてと!他のところの戦況はと・・・」
大蛇丸VS志村ダンゾウ+α。
激しい忍術合戦を繰り広げているが、どちらも決定打に欠けるようだ。お互いに風遁系の術をメインウエポンに戦術を立てているようだ。だが、よく見るとダンゾウの子飼いの暗部が1人減っている。ということはどちらかというと大蛇丸の方が優位に戦闘を進めているのだろう。
自来也+『暁』3人衆VS山椒魚の半蔵。
こちらの戦況はほぼ一方的な展開のようだ。
自来也と弟子たちのコンビネーションは時が流れていても抜群のようで、半蔵は防戦に徹している。ただ、こちらも決定打には欠けるようで半蔵の動きから見てもまだ余裕はありそうだ。
先にどちらが拮抗状態に痺れを切らし動き始めるかでまた状況は変わるだろう。
そして、カカシ・天間・コロウ+『暁』の構成員VS雨隠れの忍び+ダンゾウ子飼いの暗部衆。
こちらは主に天間とコロウの活躍が目覚ましく、互角以上の戦い。むしろこちらが優位に立って戦闘を行っている。
『暁』の構成員の戦闘能力はまちまちだ。忍びとしての能力が高い者もいれば、武力に頼らない平和をつくりたいという強い使命感を持った一般人というのもいる。まぁ、半蔵との会談に参加しているメンバーだけをみると一応忍びしか参列していなかったため不幸中の幸いとも言えるが、それでも実力は下は下忍程度から上は上忍級までと幅が広い。
そういう事情もあり、今はカカシとコロウが遊撃として戦力が手薄なところを補強し戦っているみたいだ。
じゃあ、オレが行くべきところは・・・。
「ダンゾウのところだな」
あいつのことは是が非でもここで討ちたいし。と、地面を蹴ろうとしたその時だった。
またか。
《泥遁・泥底無》
足元を泥沼と化したところは《土遁・黄泉沼》と同じだったが、そこから先が違った。泥で形成された腕が泥沼から生えオレの足を捕縛して引きずり込もうとしてきたのだ。
「やばっ」
自身を纏っている雷遁のチャクラを一瞬だけ爆発的に増幅させてその拘束からなんとか逃れたオレはぶっ飛ばしたはずの元仮面の男に意識を再び向ける。
「初めてだよ・・・ここまでこの僕をコケにしたバカ野郎は」
頭蓋骨陥没とか全身火傷、出血多量、もしくは感電死。そういったような死因で、もう既にお亡くなりになられているとばかり思っていたそいつは、犬神家状態から這い上がり、地に足をつけていた。所謂、仁王立ちだ。
男は激怒していた。憤怒していた。
その様子が男の身体に纏っている溶岩のようなもので強調されているようでもあった。
というか、溶岩のチャクラそのものだった。
「絶対に許さんぞォ!この虫けらがァ!じわじわと嬲り殺してやるッ!!」
右手左手と別々の印を結び、最後に両手を合わせる。
《熔遁・灼河流岩の術》
すると、灼熱の火山弾が大量にオレに向かって襲ってくる。
ったく。どうなってやがるんだ・・・写輪眼でコピーできない術ばっか使いやがって。溶岩とか、孫悟空の
《水遁・水陣柱》
地面から突き上げるように発動させた水遁の柱で熔遁の術をいなす。
今度はそれを見た男はまた左右別々の印を結び、再び合掌。
《溶遁・溶怪の術》
強酸性の粘質液体を口から吹き攻撃してくるが、写輪眼で見切り、回避。
《嵐遁・励挫鎖苛素》
両手から強力なレーザー光線が複数本飛ばされてくるが、これも回避。
《沸遁・巧霧隠れの術》
広範囲の無差別型攻撃じゃないとオレに術が当たらないと判断したのか、強酸性の霧を発生させ、尚且つ決定打を与えるための機を狙うためか身をも隠した。
敵も味方も関係ないこの攻撃。これではオレだけじゃなく、他の仲間にも被害が及ぶ。
オレは考えるまでもなく《風遁・大突破》を上向きで放ち、強酸性の霧を吹き飛ばす。
こういう自分の味方にまで被害が出る術を平気で使って来るやつは嫌いだ。
仲間をなんだと思ってやがる。
霧が晴れたことによって姿が露わになった男に対して心の中でそう吐き捨て、術を放つ。
《水遁・水断波》
オレの口から超高水圧カッターが放たれ一直線に男に向かっていく。
その凄まじいスピードと威力に避けきれず、耐えきれず直撃した男の心臓部分にはポッカリと穴が空き、男は力なくゆっくりと地面へ倒れていった・・・。
いや、違う。この嫌な感じは・・・幻術ッ!
くそ・・・。いつからだ!?してやられたッ!!
《解ッ!》
「へぇ。良くこの一瞬で僕が死んだのが幻術だって見抜けたね。そのいつのまにか開眼している写輪眼のおかげかな。とはいっても、その一瞬があったおかげで僕の勝利が揺るがなくなったんだけどね」
後ろから声が聞こえ、すぐさま回避行動をとると共に振り返る。
そこにあった顔は・・・。
「って、ジュウくんッ!?え、もしかしてまだ幻術にかかってるの!?解ッ!」
「そんなに喚くなよ。カルタ。これも僕の顔のひとつだよ」
まぁ、そんなこと言ってももう君には関係ないけどね。と続ける。
《禁術・心統身の術》
そう聞こえたと同時にオレの視界はブレ、目の前にあったジュウの顔はおろか何も見えなくなる。
そしてオレの意識は真っ暗な暗闇へと堕ちていった・・・。
サプライズ投稿でした。驚いていただけたでしょうか。
こんにちは。新名蝦夷守です。
いやー衝撃のラストでしたねー笑
まさかこんなことになろうとは!初期構想からの逸脱ですねぇ
次回以降必見です!(←自分で言うか)
それと、血継限界がポンポンと繰り出される描写。
テンポよく、スピード感を出したく書いてみたんですが、上手く描写できているか不安が残りますね。
もしかしたら、安っぽく感じて不満が残る人がいたらごめんなさい。
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なるべくポジティブでお願いします!!笑
今回はこの辺で。では、また次回よろしくおねがいします・・・