戦姫と勇者と鋼の三重奏   作:白騎士君

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シンフォギアGの10話で思い付いたネタ

ウェル「何せ我々はかかる災厄に対してあまりにも無力ですからね」

マジンガーZERO「………」

マジンエンペラーG「………」

ゲッターエンペラー「………」

マジンカイザー「………」

グレートマジンカイザー「………」

マジンカイザーSKL「………」

真ゲッターロボ「………」

鋼鉄神ジーグ「………」

ガイキング・ザ・グレート「………」

勇也「コイツ等が居ても?」

ウェル「間違っている。平行世界の人間がこんな物を造って、生み出すなんて……」









ノイズやバーテックス、どれも人知を超えた存在。でも彼等(マジンガーZERO達)は神や悪魔すら超える存在。
シンフォギアや勇者であるの世界に来たら、ノイズやバーテックスの最後の日だ。


目覚める鋼の力

リディアン音楽院の教室

 

「…………」

 

勇也はある状況に苦しんでいた。

 

(し、視線が……辛い)

 

そう、勇也は女子生徒の視線に釘付けにされて苦しんでいた。

何故こうなったか、2時間前に遡る。

 

2時間前…

 

この時、勇也はリディアン音楽院の門の前まで来て入ろうとしたが、

 

「其処の貴方」

「はい?」

 

門の所で立っていた女生の教師に声を掛けられ、反応した勇也。すると、教頭が勇也の方に向かって来た。

 

「『日比野勇也』君で間違いありませんね?」

「は、はい。そうですが…?」

 

教師の質問に素直に答えた勇也。教師は持っていた表を見ながら何かを確認していた。

 

「勇也君。貴方はそのまま行かず、体育館の舞台裏に待機してくれるかしら?」

「え?何で?」

「実は貴方はリディアン音楽院の初めての男子生徒なの。だから、教室には行かずそのまま体育館に向かって下さい」

「ええ!?」

 

聞かされた勇也は驚いた。転生したとはいえ、まさか自分が入学する学園が初めての男子生徒でこの学園は今までは女子校だった事を知った。

勇也はそんな事を思いながら教師の後に付いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在…

 

(此処で三年も登校するのか……。バアルが来る前に俺の精神の方が持たない)

 

あの後、教師の指示通りに体育館の裏側で待機して入学式が始まって校長の話の時に勇也の名前を言い舞台に立ったが、本当に男性教師以外、生徒全員女子、女子、女子だった。

勇也はなんとか自己紹介を済ませて舞台裏に戻り、無事入学式が終わった。

だが…まだ授業が残ってる為、安心は出来ないと分かり勇也は静かに溜め息を付いた。

すると、隣に居る生徒が同じクラスの子に教科書を貸した姿を見た。

 

(あの子、確か担任教師に怒られた子だっけ?)

 

勇也はそう思うとふっと気付いた。

この子、木から降りられなくなった猫を助けて担任教師に怒鳴られた『立花』と言う女の子だった。

 

(教科書を貸して大丈夫なのか?入学したばっかなのに…)

 

勇也がそう思っていると案の定、立花と言う人は担任教師が質問するが教科書が無い為、あたふたとしていた。

それを見た勇也はこっそりと立花に答えを教えた。教えられた立花は答えを言い、何とか難を逃れた。

 

「あ、あの…」

「ん?」

「教えてくれてありがとう」

「どういたしまして」

 

立花にお礼を言われた勇也は自分の教科書を立花にも見える位置に置いた。

 

「え?」

「教科書無いと不便だろ?これならお互い見れるから安心だろ」

「あ、ありがとう」

 

勇也はそう言うと立花がお礼を言い、無事授業を終えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。勇也は今、自分の寮を探していた。

だが、勇也はあまり気が進まなかった。それは自分が住む寮に女子生徒と同居する事になったのだ、しかも二人。

理由は今年の入学生が多い為、寮が満員な為仕方なく女子生徒と同居する様にと校長に言われたのだ。

 

「あ」

「「「此処だ」」」

「………」

「………」

「………」

「「「え?」」」

 

暫くして、住む寮を見つけて思わず声を出すと声が重なるのが聞こえて驚く。確認すると勇也と同じ驚いた顔をしている立花と見知らぬ女子生徒だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生寮

 

「いや〜、まさか教えてくれたのと教科書を見せてくれた人と一緒になるなんて思わなかったよ〜」

「もう響たら、すみません響に教科書見せてもらって…」

「良いよ。入学初日に教科書を貸す人なんて珍しいと思ったけど」

 

と、二人の少女と話し合う勇也。二人は同じこの寮で一緒になる『立花響』と『小日向未来』。

 

「う〜、変な子だと思われたよ〜未来ぅ」

「もう響!それにしてもいくら先生の指示や入学生が多いからって同居させるのはどうかと思うけど」

「まぁ、仕方ないよ。多分先生達は入学生が予想以上に入った事に驚いてるんだよ。ところで…自己紹介をしてなかったな」

 

勇也が話しているとお互いの自己紹介がまだだった事に気付く。それには響や未来も同じだった。

 

「あっ、それもそうだね。じゃあ私から、立花響、15歳! 誕生日は9月の13日で血液型はO型! 身長はこの間の測定では157cm! 体重はもう少し仲良くなったら教えてあげる! 趣味は人助けで、好きなものはご飯&ご飯!あと彼氏いない歴は……」

「もう響~!そんな事まで紹介しなくていいから!…私は小日向未来です。響の親友で同じクラスの1回生です」

 

と、響がどうでもいい紹介をして未来は恥ずかしくなったがすぐに落ち着き自身も自己紹介をした。

 

「俺は日比野勇也。これからよろしく」

「うん、よろしく!ところで勇也君は引っ越して来たって先生が言ってたけど、引っ越してどの位経つの?」

「勇也でいいよ、昨日来たばっかりだから此処の町の事をよく知らないんだ」

「だったら、今日未来と一緒に町を案内するよ」

「え?」

 

突然の響から町の案内をすると言われて驚く勇也。

 

「響、今は夕方だよ?全部案内したら夜になるよ」

「大丈夫。暗くなるまで案内させるから、これも人助けだから」

「俺は別に構わない。丁度、話し終わったら町を探索しようと思ってたんだ」

「ほら、勇也君もそう言ってるんだし」

「はぁ…。分かったわ」

 

未来は今の時間では夜になると言ったが、響や勇也に言われて、諦めたのか未来も行く事になった。勇也のリディアン周辺の案内に行こうとした時、勇也が響に質問をしてきた。

 

「あの、立花さん」

「響で良いよ。後、敬語を使わなくて良いし」

「そうか、俺だけ呼び捨てするのもなんだし俺の事は勇也って呼んでくれ。小日向さんも良いかな?」

「うん、分かった」

「良いよ。後、私の事も未来って呼んで良いよ」

「ああ。ところで響、さっきの自己紹介で仲良くなったら本当に体重教えてくれるのか?」

「えっ!?」

「ゆ、勇也!本当でも、そんな事聞かないの!」

 

突然の勇也の質問の内容に響は頬を赤くし、未来も頬を赤くしながら勇也に注意をする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リディアン周辺の町

 

「それにしても授業の時、勇也の演奏凄かったね!」

「そうだね。あの曲って何だったの?」

「ん?あれは昔やっていたゲームに流れた曲でよくそれを聴いて、演奏したんだ」

 

勇也は二人に町の案内をされながら授業の時の事を話していた。

それは担任教師がレクリエーションで生徒達に好きな歌や演奏をするという事だった。勇也の番が来た時、彼は転生する前によくやっていたスパロボのBGMを聴きながら自身が持っていた楽器で演奏をしていた。

その時、使った楽器がピアノでJAM Projectの『Rocks』の演奏をした。勇也の演奏を聴いて、リディアンの生徒達や先生にも大好評だったらしい。

 

「あっ、そろそろ暗くなるよ」

「そうだな。響、そろそろ戻……どうした?」

 

空が暗くなっていき、そろそろ学園に戻ろうと響に声を掛ける勇也だが、響が何か見つめていた。

見ている物が気になり、勇也と未来は響の後ろから覗くと其処には……。

 

「何だ?」

「嘘…」

 

勇也は先にある物を不思議に思いながら見て、未来は驚きのあまり恐怖してしまう。

其処に居たのは世界の災厄とされる特異災害、

 

「ノイズ…」

 

『ノイズ』だった。

勇也達の前に20体のノイズがゆっくりと勇也達に向かっていた。

 

「あれは一体…?」

「勇也!あれはノイズだよ!忘れたの!?」

(ノイズ。まさか……あの人が言っていた『バアルに似た存在』って、コイツ等なのか!?)

 

この世界に転生した勇也はノイズについての知識は全く無く、首を傾げた。

勇也の様子を見た未来は少々怒りながら、ノイズの名前を勇也に教える。教えられた勇也は転生する前に女性が言っていた一部の言葉を思い出し、似た存在がノイズだと驚く。

 

「未来、勇也!逃げないと……っ!?」

「なぁ!?」

「そんな……!」

 

我に返った響は二人に逃げる事を伝えるが、後ろを振り向くと既に15体のノイズが待ち構えていた。

更には左右の道には5体のノイズが現れ、完全に囲まれていた。

 

「ひ、響…」

「へいき、へっちゃらだよ。未来」

「くそっ!」

 

怯える未来を励ます響。勇也はなんとかしようとそこら辺にあった石を掴みノイズに投げようとするが……、

 

「駄目だよ勇也!石を投げてもノイズに通用しないよ!」

「何!?」

 

未来が勇也にダメージは与えられないと伝え、それを聞き、驚く勇也。

そんな中、ノイズはゆっくりと三人の間近まで歩いてくる。

 

(どうする!?アイツ等はダメージを与えられないし、逃げる事も出来ない!だが、このままだと…)

 

勇也は考えるがどれも無理だと感じた。

するとノイズは攻撃態勢に入っていた。

 

(何も果たせず、何も守れず、ここ死ぬのかよ!!)

 

勇也が諦めかけたその時……、

 

(聞いて……感じて……考えて……)

 

頭の中で誰かの声が聞こえた。

 

(誰だ!?)

(貴方の…貴方の中に……眠ってる者を……鋼の戦士を……目覚めさせるのです)

 

勇也に伝えると、謎の声は聞こえなくなった。

勇也は謎の声の言う通りに聞いて、感じて、考えた。だが、その瞬間ノイズが勇也に向かって来た。

 

「「勇也!!」」

 

響と未来が勇也の名を呼ぶ。ノイズが勇也に触れる寸前に来た時……、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の元に現れ、纏え!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇也が叫ぶと、身体が光り出し、ノイズを吹き飛ばした。吹き飛ばされたノイズはそのまま炭に変わった。

突然の光に響と未来は目を瞑った。光が収まり目を開けると其処に居たのは……、

 

「え?」

「勇也……?」

 

響と未来は目を見開いて唖然とした。勇也の立っていた所に赤く大きなバックパックを背負い、左腕には盾と鞘が融合し剣が納刀されて、ツインアイの所にゴーグルを付けたロボットだった。その姿はどことなく凶鳥の機体『ヒュッケバイン』の姿に似ていた。




中断メッセージ

『新たな精神コマンド?』

東郷「この機体をこのマスに移動。そして精神コマンド、集中を掛けて…」

友奈「東郷さん。何してるの?」

東郷「スーパーロボット大戦をやってるのよ、友奈ちゃん」

樹「さっき東郷さんがやった精神コマンドって何ですか?」

東郷「精神コマンドは乗っているパイロットが持つ能力の一つでマップの攻略の鍵にもなるの」

風「ふぅ〜ん。じゃあもし新作のスーパーロボット大戦が出る時に精神コマンドに『女子力』を追加してほしいわね」

友奈「じょ、女子力?」

風「そう!効果は敵の気力を50減らすのよ!どうよ、素晴らしくない!」

夏凛「そんなもの出るわけないでしょ」

夏凛「逆に出たとしても、効果が敵味方の気力が100減らす。役に立ったない精神ね」

樹「そうなるとお姉ちゃんが絶対に持ってるから。多分、プレイヤーさん達は主に使う気ないんじゃないかな?」

風「な、何を〜!!」

園子「みんなは精神コマンドを使う際はよく考えて使ってね〜。使い過ぎるとボス戦やマップ攻略が詰んじゃうからね〜」

園子「それじゃあ、また〜」

『次回予告』

己の眠る力を目覚めさせた勇也、無事ノイズの撃退に成功する。
そんな中、勇也は自分の秘密を響と未来に教える事を決意。だがそれは、次元が崩壊しもう一つの青の星が現れる合図であった。

次回『説明と次元震』

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