アカメが斬る!の世界で頑張ってみる   作:アランベール

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原作に早くいきたかった。


一話

 「生まれたか!よく頑張ったなソフィア!」

 

 ソフィアは子供を抱きかかえ男にゆっくりと渡す。

 

 「男の子よイアン。名前はユミト。私たちの大事な息子」

 

 「ああ、立派に育つだろう。なんたって俺らの子供だからな!」

 

 

 

 

 

 

 十二年後

 

 

 「ユミト?何してるの?」

 

 「瞑想をやってたんだ」

 

 「瞑想?」

 

 と純粋な疑問をぶつけてくるのはユミトの幼馴染のクライヴ。そのあまりの純粋さに心が温まり、心なしか頬が緩む。ユミトの顔がにやけていることに気が付くと不満げな顔をする。

 

 「なんでにやけているのさ。あ!そうだユミト。村長が呼んでたよ。話があるんだって」

 

 「わかった。すぐ行くよ」

 

 ユミトは雪を払い落としながら立ち上がり村に戻っていった。

 

 

 ユミトは転生者だ。神から六つの特典を貰い転生した。修行をして強さと医者としての技量を手に入れたが、まさかの赤ちゃんスタートだったためだいぶ鈍っている。そのため毎日村で手伝うことで体作りの修行としていた。村は辺境にあり、危険種も見かけることがあった。そのまま村を襲おうとした奴もいたが覇気、鍛えれば鍛えるほど強くなる体、剣術や体術のおかげで楽に倒せた。疫病もあったがさすがカエル顔の医者の医術。死人が一人も出なかった。オペオペの能力と医術はばれないように使ってきたのでばれてはいない。しかし見せた部分でも十二歳ではとても優秀だったらしい。ユミトはそうは思っていないようだが。(エスデスやナイトレイドを基準に考えているため)

 

 ユミトは獣道を突っ切り、一直線に村へ戻っていた。考えていたことといえば

 

 呼び出しっていったいなんだ?危険種討伐とかか?

 

 といったことである。途中危険種にも会ったが一太刀で死んだので気にしていない。

 

 

 

 「ユミトや。お主はこの村で一番強い。危険種も苦労せず倒せる。お主なら将軍にもまちがいなくなれるじゃろう。本来ならあと四年待つのじゃがもう村は限界じゃ。帝都で仕官して村を救ってくれぬか」

 

 ユミトは何も反応を示さないが内心焦っていた。

 

 マジで?帝都行くの?絶対殺されるでしょ。でも村が限界なのも本当だしな。父さんも母さんも二年前に危険種で即死だったし、飢え死にする人も出始めてる。・・・行くか・・・・・・はぁ・・・・・・

 

 

 

 頑張って一兵卒から手柄をあげたら帝国一の剣士になった。軽く言っているけど結構大変だった。将軍になってからは肉体的苦痛より精神的苦痛がやばかった。なんたってあの大臣がいる。それがどれほどやばいか実際に会うとよくわかる。エスデス将軍とは関わらないほうがいいとほんとよく分かる。ナジェンダ将軍は優しかった。二人とも美人なのにまったく印象が違うのは性格のせいだろう。

 

 「――ミト将軍!ユミト将軍!聞いておられますか!」

 

 部下の声により現実に引き戻され、そちらを向くとびくっとされた。

 

 そんなに怖いのか俺・・・

 

 「それで何の用件だ」

 

 「はっ、大臣がお呼びです!」

 

 気を取り直して用件を言うように促したら大臣からの呼び出しだという。そろそろ帝国をやめるかと思いつつ大臣の部屋に向かう。

 

 「ヌフフフよく来ましたねユミト将軍。今日はあなたに話しがありましてね」

 

 相変わらずの気持ち悪さを大臣から感じるユミトだったがそれを感じ取らせないようににこやかに答える。

 

 「話とはいったい何でしょうか?あまり時間がないのですが」

 

 「そうですか。では手短にしましょうか。・・・将軍は医術の心得もあるとか、始皇帝の求めた不老不死についてどう思いますか?」

 

 音を立てながら大臣が肉を咀嚼する音だけが部屋に響く。ユミトはほうっと息を吐く。

 

 「それは誰であろうと不可能ですよ。用件はそれだけですか?それならば帰らせてもらいますが」

 

 「ええ、結構ですよ」

 

 表情を変えないままユミトは部屋から出て、大きな音を立てて扉を閉めていった。

 

 「・・・不老不死・・・・・・心当たりがあるようですねェ・・・」

 

 ・・・帝都から今日中に出なければいけないな。おそらく感づかれた。エスデスに見つかったら余計たちが悪い。

 

 

 「国家反逆を企んだ罪人ユミトを捕らえろっ!」

 

 ちっ、手を打たれたか。だが逃げ切れる。

 

 「絶対に逃げる。死んでたまるか!」 

 

 

 




次からは原作突入します。




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