音楽家系の俺が同人ゲームを作ることになった件について 作:通りすがりの猫。
加藤先輩がギャルゲーを始めて数時間が経ち現在の時刻は19:00、どうやら倫也先輩のルールでBAD ENDはノーカウントでもう一回やれという謎が・・・いや、それに応える加藤先輩もどうかと・・・。俺?一人暮らしだから門限もくそもないから大丈夫。さてそれまで俺はただひたすらラノベを読んでいた。決して
「そっちじゃないよ、澤村さんのことだよ」
・・・どうやら澤村先輩の話をしているようだ。
「この前、あんなに思いっきり断られたんだし、もう二度と話をきいてくれないんじゃないかな?」
確かにあんな断られ方をされたらもう無理なんじゃ・・・。
「まあ、向こうはそのつもりかもな。携帯も着信拒否されてるし」
・・・ん?着信拒否?つまりそれなりの仲ではやっぱりあるんですね。
「だからまぁ、布石を打った。あとは待つしかない」
「つまり倫也先輩にはなんかしらの方法で澤村先輩と直接会話をする方法があり、言い方的にもうまもなくそのタイミングが来る為の策があるってことですか?」
「そういうこと、例えば萌え豚に『ヒロインの可愛さに萌え死ぬ!』って薦めたゲームが実は『可愛い萌えヒロインが死ぬ』鬱ゲーだったら怒るだろ?」
「「ごめん(なさい)、言ってる意味がよくわかんない(わかりません)」」
「二人揃ってそんなこと言うか・・・、じゃあ例えばシナリオ厨に『これ絶対泣けるから!』って薦めたゲームが、実はバグだらけで正常に作動しなくて逆の意味で泣けるゲームだったらキレるだろ?」
ああ、それならわからなくはないけど加藤先輩が全くわかってない顔をしている。先の二つの例でわからなかった
「・・・その例えもわかりにくいよ榊原君」
ちょっ・・・なんでさらっと
「
「「本題が一番わかりやすいってどうなの(なんですか)?」」
「で、そんな仕打ちを受けたら、貸したやつに一言言わなきゃ気が済まないだろ?」
「いや、そうですか?」
「済まないんだよ!特にオタクは!」
「それで、わざわざ
「そういうことだ」
「ていうか気になってたけどさ、安芸君って澤村さんのこと詳しいよね?」
「・・・どうしてそう思う?」
「だってほら、本名とか家族のこととか、昔のこととか・・・考えすぎ?」
加藤先輩、たぶん考えすぎじゃないと思いますよ。
「考えすぎついでに、もう一つだけ教えておこうか」
そうして倫也先輩は西窓のほうに行き正面を指した。
「あいつの家が金持ちだって言ったよな」
「それは噂できいたことあります」
「それも本当だ、ここからでっかい屋敷がみえるだろ?」
「まさか・・・」
「そのまさかだ、あれが澤村邸」
「あ、あそこからなんか光がみえますよ?」
「えっと・・・あ、本当だ。なんだろ自転車?」
「倫也先輩!この家の前でとまりましたよ!」
「ああそうだな」
「あ、安芸君・・・入ってきたよ!この家に!」
なんで鍵を持ってるんですか澤村先輩・・・。
「倫也先輩、この部屋に近づいてきますよ!」
「ああそうだな」
「あ、安芸君・・・?なんか転んだみたいだよ?」
「無茶しやがって・・・」
「・・・倫也先輩、どうやら振り出しに戻されたようですよ・・・」
「ああそうだな・・・二人とも」
「「なに?(なんですか?)」」
「一応伏せておけ」
あれ?なんか音がきこえてきたぞ、と思った直後だった。
「何が萌えバトルアニメだああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~!!」
澤村先輩が怒声と共に倫也先輩の部屋にはいってきた。
この作品を読んでくださってる方でアクマゲームも読んでくださってる方に連絡です!馬鹿な主が間違えてアクマゲームを消してしまった為、急遽バックアップからあげ直しましたのでお手数ですがご確認の程よろしくお願いします!