本当にありがとうございます!ひどい駄文ですが今後ともよろしくお願いします。
ステラside
ステラ 達はテロリストによって、ショッピングモールの室内広場に集められていた。
彼女達は、 いきなりいなくなった月読を探していると突然銃持った男達に囲まれ、周りの一般人を巻き込まないために抵抗せず捕まったのだ。
「ちょっと雫!どうするのよ、このまま捕まってても先には進まないわよ!」
だんだん何もせずに捕まっていることに焦れたステラは、となりで何かをしている雫に小声で話掛けた。
「少し黙っていられないんですか、あなたは。今、ここにいる人を守るための術を仕込んでますから待ってください。」
雫はステラの方を見ることなく答えると、術に集中するために黙りこんだ。
「そうですよ、ステラさん。今は雫さんにまかせて、私達は 他の人に被害が及ばないように気をつけましょ。」
今だ不満そうなステラに、爐もなだめる様にそう言った。
(確かに私だけが出ていっても、他の人を全員助けられないけど…、だからってじっとしているのも性に合わないのよね。)
「どうか!この子だけは助けてください!
「うるせぇ!助かりたきゃ大人しくしてろ!」キャッ‼」
若い母親がテロリストに息子だけでも助けてとすがりつくも、テロリストはそんな母親を蹴飛ばし怒鳴り付けた。
ステラは飛び出しそうになる気持ちを必死で押さえ、こぶしを強く握った。
しかし、息子の方はそうはいなかったようで、蹴られた母親を守るためか、テロリストの頭にアイスを投げ付けると、足飛び付き殴り始めた。テロリストは一瞬ポカンとしていたが、顔を真っ赤にすると、怒りにまかせ力一杯に子どもを蹴り飛ばすと、銃口を向けた。
「大人しくしてろ!って言ったろクソガキ!」
それを見ていたステラは、我慢の限界に達し、魔力を高めると飛び出した。
(ごめん、雫、爐センパイ、もう我慢できない!)
「そんなに死にたきゃ殺してやるよガキ!」
テロリストは男の子に向け、銃を乱射したが、炎の龍が弾丸を飲み込み、男の子に当たることはなかった。
「私の炎は弾丸ごときじゃ貫けないわよ。」
ステラはテロリストと男の子の間に立つと飛んでくる銃弾をすべて炎の龍を操り溶かし消した。
「ヤキン君、何をしているのかな?」
そんな広場に現れてたのは、真っ黒い洋傘をさし、喪服を着て、狐の面をした男とスーツを着た若い女だった。
「ヤキン君、私は君に人質は大人しくさせておけと言っただけで、殺せとは言っていないはずだがね?」
喪服の男はヤキンに優しく語り掛けた。だが、ヤキンの方は、今にも倒れそうになりながら、突然敬語を使い始めた。
「す、す、すみません! あ、あのがきが、お、俺に、あ、アイスをぶつけて来たんです。」
それを聞いたスーツの女はヤキンを鼻で笑うと、冷たく言いはなった。
「まるで子どもの喧嘩だね、くだらない。そんなツマラナイ理由で父の命令を無視するなんて。」
女は鏡を取りだしヤキンに殺気を当てた。
ヤキンは遂に崩れ落ち、涙を流して、許してください!、と叫び始めた。
「水那母、落ち着きなさい。ヤキンだって大人さ、自分のしたことの責任くらい自分でとる。」
狐面の男は、水那母の肩に手を置きそうささやく様に言った。その声には相変わらず優しさがふくまれていた。
「そう言うわけだ、ヤキン君。大人の君は、自らの手で責任をとるべきだ。自殺したまえ。」
その優しい声のままに喪服の男は言いはなった。すると、ヤキンは絶望したような顔をして、腰のベルトに付いていたサバイバルナイフを取ると自らの首に当てた。
「た、頼む!許してくれ!。いっいや許してください!」
自らの首をナイフで切りながら命ごいをする光景に、人質もテロリストもみんなガクガクと震え、恐怖によって顔を強張らせた。
ヤキンは首から血を大量に流しながら、ビクビクと痙攣し絶命した。
「あんた自分の仲間を!」
ステラは目の前の伐刀者が、何らかの能力を使っていると考え、鏡月を怒鳴り付けた。
「ああ、あなたはステラ殿下ではないですか!。今日はとても運が良いようだ。何せ世界一の魔力を持つ腹を私は手に入れられるのだから!」
そう言うと鏡月は、少しずつステラに近付いて来た。ステラは言い知れぬ恐怖に駆られレーヴァテインを取り出すと鏡月に斬りかかった。
「ビショウ君、出番だ。」
狐面の男の声に合わせるかのように一人の男がステラの前に躍り出ると、左手を斬撃に向け付きだし、それを受け止めた。
そのまま、その男はステラの腹を右手で殴り吹き飛ばした。
「彼はビショウ君と言ってね。私が来るまで彼らのリーダーだった男さ。」
鏡月は笑いながらビショウのことを説明した。
ステラはビショウを見て愕然としていた。何故なら、ビショウは右目を潰され、顔中に痣があり、左手の皮膚は焼かれて指が全てくっついており、右手の指は全て第1間接で切り落とされていた。
「彼は最初は反抗的な男だったのだがね。少し話し合ったら私に協力してくれることになったんですよ、ステラ殿下。」
そんなステラの視線に気付いたのか鏡月はステラを見下ろしながら話した。
「さてさて、やっと自己紹介ができますね。私の名前は御笠川鏡月。隣にいるのが娘の水那母です。皆さん、どうぞよろしく!」
鏡月はそう高らかに宣言すると、ヤキンに飛び掛かった少年を見た。
「では、先程の続きをしましょ「あなたが月読君の父親ですか?」…話をさえぎるのは関心しませんが、まぁ、息子の友人であるようですし、それに免じて許しますよ、お嬢さん。」
言葉を続けた鏡月をさえぎり、爐が声をあげた。
(爐センパイはこの男をしっているの?しかも、こいつが月読センパイの父親ってどうゆうこと?イッキはたしか、月読センパイは一般家庭出身だって言ってたのに。)
ステラはビショウに殴られたお腹をかばいながら、立ち上がり急に声をあげた爐に疑問の眼差しを向けた。
「あなたはまだ生きていたのですね、鏡月さん。あなたのことは、10年前に月読君が殺したはずなのに。」
鋭い殺気を鏡月に向けながら、無感情な声で爐は話を続けた。
鏡月は面白そうにそれを見るとふむ、と考える様な仕草をし先程の母親に目を向けた。
「なるほど、君が息子を失敗作にした子かい?なるほど、なるほど。しかも、優秀な伐刀者のようじゃないか、ステラ殿下同様腹を借りるとしよう。しかし、君の相手はまた後でゆっくりとするとして、 まずは、先程の罰を子どもに与えないとね。ここにいる伐刀者を全員取り押さえろ!」
鏡月が大きな声でそう言うと、ステラ、爐、雫に人質とテロリストが襲い掛かり、3人を押さえ込んだ。
「おや、3人もいたのか、本当に私は運が良い!黒鉄の娘も手に入れられるのだから!
さて、なんで人質が君達を取り押さえたのか不思議だろう?私のデバイス、
「本当に人間のクズですね。」
爐は押さえつけられながらも鏡月を睨み付けるのだけは止めようとしなかった。
「まぁ、君達3人の相手は先程も言ったが後にしよう。まずは君だ、子どもを罰するのは親の役目だよ。」
そう言うと鏡月は3人から目を反らし、近くにいた母親に語り掛け、ナイフを投げて母親の近くに落とした。
そしてヤキンの死体を指差しながら言った。
「見たまえ、君の息子と喧嘩をしたヤキン君は、自らを罰するために自殺した。しかし、子どもが一人であれを行うのは難しいだろう。だからこそ、母親である君が罰を与えなければならない。さぁ!ナイフを取り息子を罰したまえ!私も手伝おう!大丈夫だ…精神は支配しないとも、キチンと息子を罰する感覚を感じたまえ!」
「お、お願いです!私はどうなってもいいですから!息子だけは!」
母親は鏡月に懇願しながらナイフを拾い、立ち上がると少しずつ気絶している息子に近付いて行った。
「観客は静かにしていてくれたまえ。」
声を上げようとしたステラ達の口を人質が塞ぎ、人質達も口を閉じひたすらその光景を眺めていた。
遂に母親が息子にたどり着きナイフを振り上げた。
「さぁ、ナイフを降り下ろし自分の息子に罰を与えたまえ!」
「いやぁああああ!」
母親は叫びながらナイフを自らの息子に降り下ろす。ステラは目をきつく閉じその光景を見ないようにした。
ガキンッ!
金属同士が勢いよくぶつかった様な音がした。ステラは恐る恐る目を開けるとそこには、デバイスを手にした一輝と気絶した母親がいた。
(イッキ!来てくれたのね!)
一輝はゆっくりと鏡月に向けて、デバイスを構えながら 言いはなった。
「御笠川鏡月、僕の最弱をもって、あなたの最悪を食い止める!」
ショッピングモールでの戦いは新たな局面へと突入した。
普段より長くなりました。
さて、鏡月はモデルは戯言シリーズの西東天です。中身は全然違いますが少し意識はしてます。次回はかっこ良く登場した一輝回にするか、一話丸々いなかった月読回ににするか未定です。
それではまた次回もよろしくお願いします!感想評価よろしくお願いします!