裏切りの中に   作:スタージャンク

7 / 8
勘違い

転校生が来てから数週間が、たった。転校生が来てからというもの俺のクラスでもあいつの話でもちきりだった。やれ頭がいいだの、家は大金持ちだの………とにかくあいつの話ばっかりだ。まあ俺はどうでも良いんだけど。

 

「由比ヶ浜迎えにいくか」スタスタ

 

いつもなら放課後になったら直ぐ俺の所に来るんだけど…まさか………先生に怒られてるな

 

「えーと由比ヶ浜は…いたいた」

 

なんだよ怒られてないじゃん…転校生くんと喋ってるじゃん…まさか浮気!?……んなわけないか

 

「由比ヶ浜」

 

「ん?ヒッキーじゃん!?珍しいね迎えに来るなんて」

 

「お前が来ないからだろ…で今日はどうする?」

 

「あー…ごめんね今日優美子達とカラオケ行くからさ」

 

「そっか…雪ノ下には俺が言っとくわ」

 

「ありがとじゃねヒッキー」フリフリ

 

「さようなら比企谷君」

 

「お、おう」

由比ヶ浜はともかくなんであいつが挨拶するんだよ…友達かと思っちゃうだろ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ガラガラ

 

「あら?こんにちは、比企谷君」

 

「よお」

 

「由比ヶ浜さんは?」

 

「三浦達とカラオケだってよ」

 

「そう……それはおかしいわね」

 

「はぁ?何でだ?」

 

「だって三浦さんあそこでテニスしてるもの」

 

雪ノ下が指した方を見ると確かにテニスをしている、三浦がいた。

 

「なんで三浦がテニスしてんだ?」

 

「度々戸塚君にテニスを教えてるそうよ」

 

「へえーそうなんだ…じゃあなんで由比ヶ浜は三浦となんて言ったんだ」

 

「私が知るわけないでしょ?その足りない脳みそを少しは使ったらどうなの?」

 

「はいはい…」

 

「まあ考えられるのは、比企谷君に愛想を尽かして転校生やらとのデートね」

 

「いやいや由比ヶ浜がそんな事絶対する訳ないだろ」

 

「この世には絶対なんて無いのよ?」

 

「いやでも……」

 

「はぁ冗談よ」

 

「明日聞くわ」

 

「えぇそれが1番良いわね」

 

そう言うと雪ノ下は持っていた本に視線を落とした。はいはいこれ以上喋る事はないと言う意志表示ですね。俺も大人しく本を読みますよ。

 

 

 

 

「比企谷君鍵を閉めるからはやく出て頂戴」

 

「ん…すまん」

 

「私は職員室に鍵を返しに行くから」

 

「おう、じゃあな雪ノ下」

 

「えぇさようなら」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁ……」

明日本人に聞くって言ってもマジで浮気とかだったら俺のトラウマがまた作られちゃうわ…もう一生人間不信になるね。

 

「はちまーん」

ん?なんかむこうから肉団子が走ってきたぞ?え?肉団子って走るのか?いやいや動揺し過ぎて幻が見えちゃったんだな。うんそうだわ。

ということで、無視決定!!

 

「はちまん?」

 

うるさい肉団子だな。

 

「は、はちまん?」グス

 

はぁ泣き出したし声掛けてやるか。

 

「なんだよ材木座」

 

「やっと反応してくれた…」

 

「おい素に戻ってるぞ」

 

「え……ゲフンゲフン我が友八幡よ」

 

「誰がお前の友達だよ」

 

「そんな事言わずに…我とゲー…」

 

「はちまーん」フリフリ

 

「ん?おぉ戸塚!!」

 

「奇遇だね?八幡も今帰り?」

 

「そうだぞ。戸塚もか?」

 

「うん!!そうだよ」

 

「なあ戸塚良かったら今からどっか寄らないか?」

 

「良いよ!!ほら行こ?」

 

「おう。ゲーセンとサイゼどっちがいい?」

 

「う〜ん……僕あんまりゲーセンに行ったことないからゲーセンが良いな」キラキラ

 

「分かった俺オススメのゲーセンに連れてってやるよ」

 

「楽しみだね」

 

「うっし行くか」

 

「うん!材木座君ばいばい」

 

「八幡……我は?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「八幡楽しかったね」

 

「だな。俺も久しぶりにゲーセン行ったわ」

 

「八幡はよく行くの?」

 

「ん〜昔は毎日行ってたけど最近は全然だな」

 

「そーなんだ、次も一緒に行こうね?」ニコッ

 

「おう」

 

守りたいこの笑顔!!もうマジでとつかわいい

 

「じゃあ戸塚帰るか」

 

「うん!!」

 

「しっかし駅前だけあってカップル多いな」

 

「そうだね〜」

 

「もうマジでリア充爆発すれば良いのに」

 

「八幡もリア充だよ?」

 

「くっ……確かに…」

 

それにしてもカップル本当に多いんだよな…

ほらあそこにもカップルが1組…

 

「いやぁ〜うっちー歌上手だったね」

 

「由比ヶ浜さんも上手だったよ?」

 

「本当に?」

 

「本当本当」

 

 

「八幡…あれって」

 

「…………」

 

「八幡?」

 

「…………」

 

「八幡!!」ユサユサ

 

「あぁわりぃ」

 

「大丈夫?」

 

「すまん戸塚」

 

「家まで送ろっか?」

 

「いや、いい」

 

「本当に大丈夫?」

 

「大丈夫だ」

 

「それならいいけど…」

 

「じゃあな戸塚また明日」

 

「う、うんばいばい八幡」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガチャ

 

「おかえりーおにい……なにがあったの?」

 

「……ただいま」

 

「お兄ちゃん!?」

 

「すまん小町寝るわ」

 

「え?」

 

「夜飯出来たら呼んで」

 

「う、うん分かった」

 

 

 

はぁ頭いてぇ…由比ヶ浜と転校生…由比ヶ浜は今日三浦とカラオケに行くと行っていた。しかし、三浦はテニスをしていた………もしかして本当に…浮気………いやいや落ち着け。由比ヶ浜は三浦と行くつもりだったが、三浦はテニスをするつもりだった。だから転校生と行った……うんそうだな絶対そうだ。

もう明日学校行きたくない…………少し寝よ

 




前回の投稿から大部経ってましたね…すみませんでした!!言い訳としては、受験のために取っておいたゲームやらアニメやらを消化していたら、気付くと五月に………って感じです…本当にすいません…次回からは頑張ります。
誤字がありましたら教えていただけると幸いです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。