CIAの彼女   作:ツム

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やっと!Jk三人組を登場させます・・・。
蘭ちゃんは、漆黒の追跡者の時には対面していないです。


休息の一時

映画版「漆黒の追跡者」がつい先日やっと終わり。

久し振りに、秀君とデートする事になった。

だが、しかしここで平和にデートが楽しめるとはあたしは思っていない。

この悪運を持っているあたしとなにかと事件体質の彼と外を出歩いているという事は

何かしら起きてもおかしくない。

 

「あ、麗華さん!!!昴さんも!!!」

 

ああ、ほら可愛らしく手を振ってこちらに駆け寄ってくるボーイ。

そしてその後ろには

 

「あ、コナン君!!!」

 

工藤新一の幼馴染の毛利蘭と鈴木財閥の鈴木園子、そしてボーイッシュな髪形に笑うと八重歯が見えるあの目元が秀君そっくりな女の子。

 

「こんにちは、昴さん。そちらの方は・・・?」

 

「もしかして、昴さんの恋人ですか?!」

 

おませな彼女達は頬を赤く染めて興奮している様子を苦笑をしながら、ボーイは見守っている。

 

「そうなんですよ、僕には勿体ない位の素敵な人ですよ」

 

「きゃー!!!かっこいい!!!!あたし、鈴木園子です!!」

 

「はじめまして、古雅麗華よ。園子ちゃん。

それと、もう覚えてないと思うけど、蘭ちゃんと会ったことあるのよ

優作と有希子の知り合いでね、新一も顔見知りなのよ」

 

「え、そうなんですか!!すいません、私覚えていなくて・・・。」

 

「良いのよ、本当に小さい頃に一回会ったきりだったから。

それと、そちらのボーイッシュなお嬢さんは?」

 

「お嬢さん」のキーワードに目を輝かせた女の子は

 

「すげえな、あんた。僕の事一目で女だって、分かるなんて!!!!」

 

おお、凄く興奮している。

今、隣にいる男と同じ血が流れているのかという位、性格が似てない。

 

「僕、世良真澄!!よろしくな!!!!」

 

幻想だろうか尻尾振ってる彼女しか見えない。

 

「よろしくね、真澄ちゃん園子ちゃん、蘭ちゃん」

 

「はい!!もし、今度時間あったら、蘭の事務所の下に喫茶店あるんですけど、

よかったら、そこで話しませんか!!!麗華さんと恋話聞きたい!!!」

 

「いいわよ。じゃあ、あたし達はこれで・・。また今度ね」

 

そう言ってそそくさと逃げるあたし達に後ろでまだ興奮している様子の園子嬢。

 

「それにしても、貴方の妹、外見だけ似てて中身は全く似てないわね。

けど、探偵業なんて彼女らしいわ」

 

クスクスと、思い出し笑いするあたしに

 

「こうまで、似ちゃ困る。あいつの好奇心は俺達でも手に負えない時があったな・・。」

 

「それは、貴方もでしょう。流石、兄妹ね。

さあ、『デート』の続きしましょうか?」

 

「お手をどうぞ?」

 

・・・・・

っていうのが、一昨日の出来ごと。

さて、この状況はなんだ。

街中を歩いてたら、目の前の女子高生三人に、連行され気付いたらポアロに入り、例の恋バナの餌食にされた。

まだマシだったのは、ポアロでバイトをしている安室が居なかった事。

あぶねえ・・・。

それから、質問攻めに合って、やっと解放されたときに園子ちゃんが

 

「今日は、話聞かせてくれて、ありがとうございました!!!

お礼に、今度鈴木財閥で開く、パーティーに来てください!!

キッド様の予告が入ってるあのパーティーです!!!!」

 

面倒事は、倍になって帰ってきてしまった。

招待状は、あたしと秀君と二人分ちゃっかりあるらしく、拒否権も根こそぎ取られた。

まあ、この女子高生三人とも連絡先を交換してしまったし。

帰り際に、絶対、来てくださいね!!!なんて言い逃げされたら、行くしかない。

存分に、年下には甘いあたしが今回折れる羽目になった。

 

「っていう事で有希子ちゃんのドレス貸してもらっていい?」

 

「いいわよ~。むしろあたしが、麗ちゃんのコーデイネートしたかったわ!!!

それって、いつ開かれるの?」

 

「ちょっと待って、あったあった。あと、三日後のだからまあ余裕よね」

 

「三日後ね!!!ねえ、優ちゃーん、あたしちょっとだけ日本に行ってきてもいい?」

 

「ねえ、待って、あんたまさか・・・」

 

「そのまさかよ!!優ちゃんには、久し振りに会っておいでって言われたし、

パーティーに間に合う様にしていくから、待っててね!!!」

 

ブツっ

 

マシンガントークブチ込んだ後、人の返事聞かないで切りやがった・・・。

 

「どうしたんですか?眉間に皺寄せて、怖いですよ」

 

「あ、そう言えば秀君にも言わないと。

これ、さっき園子ちゃんから貰った招待状。」

 

三日後に開催される鈴木財閥主催のパーティーに展示される、サファイヤ。

それを、今注目されてる怪盗キッドが狙うと予告が出て、今では大スクープされている。

まあ、殺人事件なんて多分起きないと思うけど。・・・・そう多分。

怪盗キッドとボーイの対決で無事、終わってくれればいいけど。

 

「ほう、鈴木財閥の・・・。興味深いな。それにあのパーティー以来だ。」

 

「へえ、あの後すぐ組織の任務に入ったんだ。」

 

「まあな、最近巷で有名なあの怪盗キッドも予告を出しているパーティーだし。

喜んで、君のエスコートをさせてもらうよ」

 

くっそ、年下に翻弄されてる!!悔しい・・・!!!!

 

 

とかなんとか言ってるうちに、翌日有希子が工藤邸にやってきました。

何故か、優作も一緒に。

 


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