パスカルの村へと到着してから三人はまず迷子になっていた機械生命体とその姉の下へと向かった。
当初の目的が無事に辿り着くことが出来たのかを確認する。ということだったので当然のことだ。
「あの子は無事に戻ってると良いんだけど……」
「大丈夫だと思いますよ?それらしい残骸は見かけませんでしたから」
「私たちが通ったルートと、砂漠地帯からパスカルの村までのルートは被ってる。その道中になかったなら大丈夫だとは思う。襲われて別の場所に逃げた。ってなると話は変わってくるけどね」
「そういう不安になるようなこと言わないで欲しいんだけどな」
三人はそんな話をしながら梯子の上から姉がいた場所を確認するとその隣にはあの機械生命体の妹が立っていた。
どうやら無事に村に辿り着くことが出来たようで、三人は一安心といったように息を漏らす。
それから三人は梯子を降りてその姉妹の方へと歩いてから声を掛けた。
「無事に辿り着けたみたいだな」
「あぁ!皆さん!妹が無事に戻ってきました!
皆さんのおかげだということはこの子からも聞いています。本当に、ありがとうございました!」
「いえ、無事に村に戻れたなら僕たちも探しに行った甲斐がありました」
「おにーちゃん、おねーちゃん、ありがとう!」
「どういたしまして。もう危ないところに行ったらダメだからね」
「うん!」
「でも、妹が見つけて来てくれたパーツのおかげで、体の具合も良くなったんですよ。
だから、この子には感謝しています」
姉の言葉を受けて、妹が自慢げに胸を張った。それとても微笑ましい姿ではあるのだが、如何せん中型の機械生命体ということもあって聊か見た目と行動が合っていない。
これをもし小型の機械生命体である姉の方がやったならまだ違和感などはないのだろうが、一体どういう基準で姉であったり妹であったりという判断をしているのかが全くわからない。
製造番号、製造日、製造工場などが関係しているのか、もしくはそんなものは関係なく、姉だと認識した相手が姉になり、妹と認識した相手が妹となっているのかもしれない。
機械生命体のそういった家族という概念についてよくわかっていない為に、そういった判断が出来ないというのは7Sや9Sにとっては気に入らない。というよりも非常に気になってしまう。
2Bも同じく気になってはいるだろうが、二人に比べてその興味の強さは劣っているのでその辺りは戦闘モデルとスキャナーモデルの違いなのだろう。
「何にせよ、無事かどうか確認できたから良かった。次は勝手に一人で行かないで、まずはパスカルに相談しろよ?」
「はーい!パスカルおじちゃんにソウダンするネ!」
「ああ、そうしてくれ。それじゃ、オレたちはパスカルのところに行くか」
言ってから7Sは機械生命体の姉妹に別れを告げて歩き始めた。
2Bと9Sもそれに続くのだが、どうしてパスカルのところに行こうとしているのか不思議そうにしていた。
それに気づいた7Sはその理由を説明し始めた。
「森の方に行くならパスカルから何か話が聞ければ御の字だからな」
「確かにそうだね。もし何か知ってれば助かる」
「7Sが信用してるから信用出来るんだろうけど……少し心配なんですよね……」
「パスカルは大丈夫だって。まぁ……実は元々とんでもない個体だったんじゃないか、みたいな疑いはあるんだけど……」
「とんでもない個体?」
「何て言えば良いのか……指揮官機とかそんな感じ。見た目の時点で特別な個体だったんじゃないか、って思ったってのもあるんだけど、パスカルって他の機械生命体に比べて凄く頭が良いんだよな」
「頭が良い?」
「そう、哲学書とか好んで読むし、人類についての知識も貪欲。当然、他の知識に関してもだけど……そういう個体って多分少ない。アダムはそういう個体だったみたいだから、もしかしたら普通にそこら辺にいる機械生命体よりもアダムやイブみたいな特殊個体に近かったのかなー、って思ってさ」
7Sの穴だらけの考察を聞いてから2Bと9Sは少し考え込む。
こういった話はそんなことはないだろうと笑い飛ばすことも出来るのだが、アダムのように知識に貪欲というか、人間を理解しようとしていることを言われると、特殊個体はどうかは置いておいても確かに実は、ということが有り得るような気がしてくる。
それと同時にそんな機械生命体が長を務めている村と言うことにぞっとする物があったが、7Sは特に気にした様子はなかった。
「けど、パスカルは本気でアンドロイドと機械生命体が手を取り合って平和に生きていくことを願ってるし、警戒する必要はないんだけどな。
……もしかして、二人ともビビッたってやつだったりする?」
「べ、別にそんなことはありませんよ!ね、2B?」
「うん。パスカルが実は危ない個体かもしれないとは思ったけど、7Sが言うようなことはない」
「えー、怪しいな。二人とも様子が少し可笑しいし……ポッド?」
「報告:2B、9S共に心拍数が上昇。酷く動揺している」
7Sがポッドに声を掛けて確認を取らせると、二人とも心拍数が上昇しているという。
これは図星を突かれたことによって動揺している、と判断した7Sが言った。
「なるほど。これは図星っぽいな」
「ちーがーいーまーすー!」
「ポッド、適当なことを言わないで。それと7Sはニヤニヤしない」
「してないしてない。それにポッドは適当なこと言ってないと思うぞ?」
「肯定:当機は事実を報告している」
「ほらな。そうなるとやっぱり二人とも図星だったってことだ」
一人で言ってから頷き、7Sは二人が何か反論するよりも先に梯子の前に辿り着くとまず軽く跳んで足をかけ、更にそこから大きく跳んで器用に梯子を昇ってしまった。
それを見て反論よりも先に器用なことをするな、と思いながらも2Bと9Sも梯子を昇った。その間に7Sは次の梯子を昇って行ったようで、梯子の上に立っている7Sの姿を見つけることになった。
普段はこんな風に一人でさっさと進んでしまうことはない7Sではあるが、休憩をしているときや危険がない場所では本来の自由気ままに動く姿を見せる。
安全だから大丈夫だと2Bと9Sはわかっているので特に注意することもないのだが、それでもあそこまで自由気ままというよりも自分勝手に動かれると、小言の一つや二つ言いたくもなる。
なので何か言おうかと思ったが7Sはパスカルに話しかけていて、機会を逃してしまった。
「あの子は無事戻ったのを確認したけど、他に問題はないか?」
「ええ、今のところは特には。それよりも、あの子を捜して来てくださって本当にありがとうございました。
7Sさんがお姉さんの様子にすぐに気づいてくれたおかげであの子もちょっぴり怖い思いをする程度で済みました。2Bさんと9Sさんも、ありがとうございます」
「あ、いえ!僕たちとしても見つけられて良かったです」
「うん。でも、ああいうことはよくあることなの?」
「いいえ。体に不調がある場合は私に知らせ、それからアネモネさんにお願いして必要なパーツとアネモネさんたちが必要な物品と交換するようにしていますからね。
ですが、今回はアネモネさんにお願いするよりも早くあの子が探しに行ってしまったので……」
どうやら何かあればまずはパスカルに話をするように、というのがこの村の決まりのようだった。
今回は話をした後に対応するよりも早く、姉に必要なパーツを探しに出てしまったのが原因とのことで本来はそんなことはしないというか、起こらないとのことだ。
姉思いの妹、というのは美徳かもしれないが今回はそれが原因で危険な行動に出てしまったのでその点は反省するように話をしておかなければならないかもしれない。
パスカルは村での決まりとなっていることを話した後にそう続けた。三人もそれには同意するように頷いてから7Sが言った。
「決まりは守らないと危ないからな。オレの言えたことじゃないけど」
「ヨルハ部隊の決まりとか、結構破ってますからね……」
「……司令官は7Sに少し甘いような気がする」
「甘い、って言うよりも……いや、まぁ、そんな風に感じても仕方ないか」
歯切れの悪い7Sに対して2Bと9Sは怪訝そうにするが、その隣でパスカルがそんな7Sに対して言葉をかける。
「7Sさんと司令官さんの間には色々とあるようですね。
私たちのことを報告したとしてもすぐに何かして来ることはない、と7Sさんは断言していたのでお互いにある程度の考えがわかっている、とも取れますからそう悪い関係ではないように思えます」
「悪くはないけど、良くもないってところだな。
オレは司令官の考えもわかるけど、それは気に入らない。司令官はオレの思ってることを理解出来るけど、立場上それに真っ向から対立することになる。
基本的にお互いの考えは平行線で絶対に交わらないのが現状。まぁ、状況が変われば、とは思うけど……そんなことはそうそうならないだろうなぁ……」
「なるほど。どうやら立場の違いと言いますか、そうしたことから対立することもあるようですが……互いに良き理解者でもあるのですね。
私としてはいつかその司令官さんともお会いして話がしてみたいものです。7Sさんの理解者ということは、きっと面白い話が出来るはずですからね」
「理解者、ねぇ……そういうわけでもないんだけど……」
7Sとパスカルが話をしているのを眺めている2Bと9Sはその話の内容に驚いてしまった。
それは7Sとホワイトがお互いにある程度は相手のことを理解していることではなく、パスカルがホワイトと話がしたいと言ったことだ。
機械生命体が敵であるアンドロイドの司令官と話がしたい。となると何か罠が仕掛けられていて、そこに誘い込もうとしている。とも考えられるのだが、どうにもパスカルは本気で面白い話が出来そうだという理由で話をしたがっている。というのが二人には理解出来た。
パスカルは平和な世界を望んでいると話は聞いていたが、それでも何処か疑っていた。だが今回のことでそれが本気で言っているのだということが窺えた。
「あぁ、2Bと9Sが驚いてるな。やっぱりパスカルの話を聞けばそうなるよな」
「私の話というと、平和な世界を望んでいるということでしょうか?」
「いや、普通にアンドロイド相手に話をしたいって言う辺りだな。それも今回は司令官なんて立場の相手と純粋に話がしてみたいって、驚くなって方が無理だろ」
「そうでしょうか。私にも、アンドロイドにも知性があります。であれば、まずは話し合いから始めるべきだと私は思います。それなのに最初に選ぶ手段が暴力による解決だなんて……知性を持って思考を巡らせるべきなのに」
「んー……思考が人間の偉大さをなす。ってやつか?何か違う気もするけど……」
「そうですね。私たちは人ではありませんが……そうした在り方が好ましく思います」
二人はそうした話を続けているが2Bと9Sには意味がわからなかった。
思考が人間の偉大さをなす。という言葉は7S自身の言葉ではないようだが、どういう意味なのだろうか。パスカルもその言葉を知っているようなのだが、二人には皆目検討がつかない。
「パスカルらしいな……あぁ、そうだ。次の調査に森の方に行ってみようかと思ってるんだけど、あっちはどうなってるんだ?」
「森、ですか……実は森にはこの村の裏にある門を通ればすぐに行けるのですが……」
「えっと……何か問題があるんですか?」
二人の話している内容に戸惑いながらも、次も目的地についての話に変わったことで9Sも話に参加することが出来た。
ただ、パスカルはどうにも歯切れが悪く、何か問題があるということはわかりきっている。それでもこういう場合はこう尋ねるのが定番というか、通例というか。
そんな理由もあって9Sが尋ねると、パスカルはその問題について教えてくれた。
「実は、森に住む機械生命体たちはあの森を、森の国と呼んでいるのです。
どうにも王と呼ばれる存在を守る為に、と言って外からの侵入者を容赦なく排除しようとして来るのですよ。
そして、門を一つ潜れば目と鼻の先に王のいる城があるせいか随分とこの村のことを危険視していまして……」
「まさか、門は閉まってる?」
「はい。あの門を開けてしまうと森にいる機械生命体、騎士団を名乗っている彼らがまず攻めて来るでしょう。
本当なら彼らとも友好的な関係を築いて行きたいと思っていたのですが……非常に排他的で好戦的。となれば、それも非常に難しいのです」
「厄介そうだな。でも廃墟都市周辺を調査するのが任務だし、行かないわけには……って感じだ。
それにしても王か……その騎士団の頂点なら接触してみたいんだけど……」
「言うと思いました。話を聞く限りだと森に入っただけでも危ないのに、更にその王がいる城に侵入して接触って、危険すぎますよ」
「……でも、7Sは聞かないよね」
「聞かないってよりも、任務だから。って言って欲しいんだけどな。
パスカル、門を開けてくれとは言わないけど、どのルートで行くのが良いってあるか?」
パスカルの話を聞いて、森へと入ること、そして王と接触しようとすることの危険度を把握しながらも7Sは森へと入り王へと接触したいと言う。
2Bと9Sはそれがどれだけ危険なのかわかっているので止めなければならないと思う反面、任務であることや7Sの性格を考えて止めるだけ無駄だと悟った。
だからだろうか、二人はため息をついて事の成り行きを見守る体勢に入ったのは。
「どのルート、と言われましても……
門は開けられませんし、崖を一度降りてから再度上る。というのは下手をすると二度と戻って来れない可能性があるのでお勧めは出来ません。となれば、やはり商業施設跡から森へと入るのが最善ではないでしょうか。
ただ、あそこはあそこでシャッターが閉まっていて入れないのですが……」
「それならシャッターを破壊して入る?」
「それが一番なのかもしれませんね。ですが、騎士団は当然あそこから誰かが入ってくることを警戒しているでしょう。商業施設跡に足を踏み入れた時点で彼らに敵だと認定される可能性の方が大きいです。
破壊して進むにしろ、別の道を探すにしろ、お気をつけてくださいね」
話し合いの結果、やはり商業施設跡から森に入ることになった。
だがその為にはシャッターを破壊するか、どうにかして入り込む道を探すか。そのどちらかを選ばなければならない。
そうなると9Sには既に二人がどちらの手段を選ぶのか目に見えていたが、一応確認を取る事にした。
「それで、商業施設跡からどうやって森に入るんですか。いえ、何となくわかってますけど」
「シャッターを破壊しよう」
「だな。ジャッカスに頼んで爆弾でも貰えば一発だろ」
「やっぱりそうなると思いましたよ!2Bは大雑把で時々脳筋だし、7Sはそれ面白そうだとかそんな理由で選んでますよね!」
「大雑把でも脳筋でもない。これが手っ取り早いだけ」
「面白そうってのは否定しない。けど実際そっちの方が早いだろ。
騎士団が出てきてもある程度は吹き飛ばせそうだしな」
「だからって……あぁ、もう良いです!何を言っても無駄ですからね!」
「7Sさんらしいと言いますか……2Bさんも同じことを考えていたことには驚きましたが、それでも確かにそれが早いとは思います。
ただ、そうして吹き飛ばすにしろあまり森を傷つけないようにしてくださいね。森や、森に住む動物たちに罪はありませんから」
「パスカルはパスカルで気にするところがそこだけって可笑しいですよ!」
自分以外の三人の言葉を聞いて9Sは怒ってしまった。
危ないことを承知で、一番早いだとか面白そうだとか心配する点が可笑しいだとか、そういった理由からなのだが三人は何処が可笑しい、悪いのか理解出来ていないようで首を傾げている。
それどころか、2Bと7Sの中では仲間外れにされてしまい9Sが拗ねているという勘違いまで起こっているのだから救えない。
ただ、その勘違いを口に出していないので9Sが更に怒ることだけは免れていた。
「そうやって森に入って、危ない目にあっても知りませんからね!」
「大丈夫、頑張って戦うよ」
「逃げるのは得意だぞ」
「もしお二人が危険な目に合っていたら9Sさんはどうするのですか?」
「当然助けますよ!でもその後お説教ですからね!」
ぷんぷんと擬音が付きそうな怒り方をしながらも二人が危険な目に合っていたら助けると断言した9Sの様子に頬を緩ませる2Bと7Sだが、当然その姿は9Sにばれている。
その為に、取って付けたようなその後に説教だという言葉が続いた。ただそれを聞いても2Bと7Sの様子は変わらないどころか微笑ましいものを見るような目になっていた。
そのせいでまた9Sが怒るのだが、それすらも二人にとっては拗ねているように見えて大変微笑ましいものに感じてしまう。
そんな三人を見ていたパスカルは、やはりアンドロイドも自分たち機械生命体も同じように感情があり、だからこそいつか多くのアンドロイドと機械生命体が分かり合える日が来るはずだ。そうしたことを確信した。
ならばこそ、まずは自分から動いて多くのアンドロイドと友誼を結ばねばならない。そんな風にも思えた。
「もう二人なんて本当に知りません!」
「ほらほら、拗ねない拗ねない」
「拗ーねーてーまーせーんー!」
「9S、それは拗ねてる反応だよ」
「拗ねてません!そうやって僕が怒ってるのを拗ねてるって解釈するのやめてくださいよ!」
「いやぁ……どう考えても拗ねてるようにしか……って、ごめんごめん」
7Sが拗ねているようにしか思えないと言おうとすると、9Sが頬を膨らませていた。
それに気づいて謝るが残念ながらもう遅い。
「7Sはすぐにそうやって……!
もう良いです、2B!7Sなんて放っておいて行きましょう!」
「7S、ごめん。それじゃ、行こうか9S」
「そこで平然と見捨てる辺り2Bは良い性格してるよな、本当に」
「7Sが相手だからね」
怒った9Sが7Sを置いて2Bと二人で行こうと言うと、2Bは7Sに一応謝ってすぐに見捨ててしまった。
それについて7Sが良い性格をしている。と皮肉を口にするのだが、2Bは平然と7Sが相手だからだと言い放った。
そして先に歩き始めた9Sの後を追うのだが、そんな二人に対して仕方が無いな、と言うようにため息を零してから7Sもそれに続いた。
「……なるほど。こういうのが気が置けない間柄ということですか」
そんな三人の姿を見て、パスカルはそんな言葉を零した。
遠慮なんてしないであれこれと言い合える相手というのは貴重だ。そんな相手がいる7Sを羨ましいと思い、それと同時にそうした相手を大事にして欲しいとパスカルは思った。
「あぁ、それにしても……
考え方としては、思考し行動することが出来るからこそ人間は偉大であることが可能なのだ。とでも言うところでしょうか。
確かに思考を放棄し暴力に頼るより、そうして思考を巡らせて必要とあらば会話を行う。そうすることによって愚行を犯すことはないと考えるのであれば、その通りかもしれません」
それから思考が人間の偉大さをなすという言葉についての7Sの考えを思い浮かべながら小さく笑って村から出て行こうとしている三人を見送った。
パスカルって哲学者の名前なんだぜ!
というのはもう知ってると思いますが……そういうことで言葉を一つ引用してみたり。
こういうのやってみたかった。尚、そうした言葉って難しくて辛い。
森に行こうよ!ってなるとあの子が出てくるわけで。
そうなると7Sがどんな反応するのか気になるわけで。
まぁ、大層な反応はしないと思いますけど。
推奨:商業施設跡から森への侵入。