これは並盛中生徒会長の日常である。   作:ガイドライン

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いろんな人に遭遇しました③

「本当にすみません会長!!

チビ共の相手してもらって良かったんですか?」

 

「元気でいいじゃないか。

沢田君の家族は賑やかでいいね」

 

「いや、家族ってわけじゃ……」

 

 

 

勉強も一段落終わり、買ってきたケーキと紅茶で休憩をしていたのだがやっぱり子供は子供である。

食べ終わるとすぐに暴れ始めて手に負えない状態になる。

京子やハルは一階でツナママとお喋りてしるので必然的にツナかオレが面倒を見ることになる。

 

えっ、獄寺や山本?

アハハ!!問題外♪

 

 

 

「次はコウメイの番だもんね‼」

 

「そうかい?

それじゃ……2だね……あら、休みか」

 

「ガハハハハ!休みだもんねコウメイ!!」

 

「次はイーピン!4!!」

 

「えーと、次の人を強制的休ませる…と」

 

「ギャァー!!それランボさんだもんね!!!」

 

「残念だったねランボ君。一緒にお休みでイーピン君だよ」

 

「即席すごろく作って何気に楽しんでるー!!?」

 

 

 

即席と言ってもしっかりと作りましたよ。

子供はこうやって手作り感があるとハマって大人しくなるんだよなー

まぁイーピンは元々大人しい性格だからいいのだけど、ランボは暴れるからなー

こうして誰か見てやらないとすぐにトラブルを招く。

あと、飴玉だね。僕も好きだから持っていて良かったよ。

 

 

 

「コウメイ飴玉ちょうだい!」

 

「もう食べちゃたの?ゆっくり味わないと」

 

「持って帰るんだもんね」

 

「おお、それはずいぶんと気に入ってもらえたみたいだね」

 

「コウメイ、オレっちの子分にしてやってもいいんだもんね」

 

「お、おい!ランボ!!何言って…」

 

「調子に乗ってるんじゃねえぞこのバカ牛」

 

「ギャァピィー!!!!」

 

 

 

あぁ、リボーンはランボでも容赦ないのは知っていたけどマジ蹴りするんだなー

 

 

 

「何しやがるテメェ!!!」

「グピッツウ!!!!」

 

 

 

吹っ飛んだランボが獄寺にぶつかり、ランボを掴んだ獄寺はそのまま床に叩きつける。

うわぁー怖ええええぇぇぇ!!!

 

 

 

「ガ、ガマン……」

 

「家庭教師君も獄寺君もやり過ぎというより度を越えているよ君達。

幼児虐待というなら僕は黙ってないよ」

 

「ちげぇぞ。単なる教育的指導だ」

 

「この暴力がかい?」

 

「あぁ。こいつの親に当たるやつからも頼まれている」

 

「親が、この暴力を。あり得ない」

 

「普通はそうだろうがランボもマフィアの一員だ。

だから俺が鍛えてやっている」

 

「……………」

「……………」

 

 

 

この暴力を見なかったことするのは出来ないからな。

お話的(マンガ的)にはこれも1つの要素かも知れないけど、僕という生徒会長がいるのだから見過ごすわけにはいかない。

 

まあ、ランボもリボーンの命を狙っているからお互い様ではあるけど……

 

しかしリボーンの言っていることが本当ならよくやることにしたなー

やっぱり()()()()にと言うことなのかな?

 

 

 

「……分かったよ。でもこれ以上はダメだ。

どうも家庭教師君はやり過ぎることが多いね。

一度君とみっちり話したほうがいいかもしれない」

 

「話し合うことは賛成だな。

だが俺の教育方針はそう変えねぇぞ」

 

「そこを含めての話し合いだね、よろしくどうぞ」

 

「あぁ」

 

 

 

さて、ずっと泣かないようにガマンしているランボを慰めないといけないなー

 

 

 

「ランボ君大丈夫かい?」

 

「ガマン……出来ないもんね!!!」

 

 

 

するとモジャモジャ頭から質量的にあり得ない物を取り出した。

おいおい、まさかそれは10年バズーカ!!!

その発射口をランボ自身に向けて引き金を引いて爆発。

 

立ち込める煙の中、さっきまでいたランボとは違うシルエットが見えてきた。

 

あの向こうには、まさか……

 

 

 

 

「お久しぶりです。若きボンゴレ」

 

「大人ランボ来たー!!?」

 

 

 

やっぱりかよ。

撃たれた相手の10年後の自分と五分だけ入れ替われる。

これ何も知らなかったら手品としか思えないよなー

 

そんなことを考えていると大人ランボと目が合う。

するとウルウルと目に涙を溜めて近づいてくる。

おいおい……何かイヤな予感がするぞー

 

 

 

「光明さん…ですよね……」

 

「そうだが、君は……」

 

「お願いです!!俺に教育的指導をじないでくだざい!!!!」

 

 

 

…………はい?

いや、何言ってるのマジで。

それも我慢していた涙が決壊してだだ漏れして鼻水も垂れている。

おい、それ以上近づくな!!

 

 

 

 

「……えーとそれは、どういうことかな?」

 

「グスッ。

今日からしばらくの間リボーンと光明さんが俺の教育方針について話し合いが始まるんです。

そして数年の話し合いの結果、ついにリボーンが折れました」

 

 

 

その話に全員がリボーンを見る。

あのリボーンが折れるなどあり得るのかと全員が思っており、リボーンも少しイラつきがある表情をしている。

というか、教育方針で数年も話し合うって……

 

 

 

「ですが、それが地獄の始まりでした。

リボーンの教育方針は俺だけではなく若きボンゴレや獄寺さん達の指導も含まれていました」

 

「それなら地獄というよりも天国なんじゃないの??」

 

 

 

おいー、ツナさん。

リボーンも聞いていることを分かって言ってますか??

 

 

 

「いえ、それは間違いでした。

オレもリボーンの魔の手から逃れたと思ってました。

光明さんの指導はとても優しくて温かみのあるものです。

だから、だから…誰も気づきませんでした。

光明さんによって変えられた俺達は………」

 

 

 

 

ボンッ!!!!

 

 

 

「あれ?何してるんだもんね?」

 

 

 

肝心な所で五分経ったのかい!!!

ちょっとめちゃくちゃ気になるんだけどその話!!

俺の教育方針がリボーンよりも地獄ってどういうこと?

いや、絶対にそれだけはないよマジで!!

 

 

 

「一体、何だったんださっきのは……」

 

「気にしなくてもいいですよ会長!!

会長がリボーンよりも酷いなんてありえな……ってイテテテテ!!!」

 

「あまり調子に乗るなよなツナ」

 

 

 

そうはいうが気になるなー

いま思い付く教育方針だと酷くなる要素はない…はず。

ならリボーンと話していく内に変わっていったのか、もしくは「あっち」が強く影響したかな?

 

 

 

「こういうときは不安要素は取り除くべきなのかな?」

 

「こ、光明…さん、それってまさか……」

 

「家庭教師君。やり過ぎなければ口出ししないからね」

 

「そ、そんなー!!!」

 

 

 

簡単に変えられないようですね。

頑張れ、ツナ。


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