これは並盛中生徒会長の日常である。   作:ガイドライン

22 / 27
黒曜編
始まりの出来事


「学校の生徒が、やられている?」

 

「そうだぞ。

早速雲雀が遠征に行っているみたいだな」

 

 

 

相変わらずの放課後。

しかし今日はちょっと違った。

どうやらリボーンの情報からだと黒曜中学校の生徒からやられたようである。

 

つまり……骸が動き出した。

さて、どうしようかなー

この物語は、いや、この物語から下手に弄くるとツナや皆が成長しない。

 

だからといって見過ごすほど人が出来ていないので当然のように介入します。

 

 

でも骸と戦うのはやめた方がいいのなら千種や犬のどちらかになるのかなー

 

あっ、ランチアとはやってみたいかも。

あの人とは拳でぶつかれば分かりあえる!!!

なんて、漫画のようにいかないんだろうけどツナの負担を減らせることは出来るかな?

 

 

 

「どうした光明?」

 

「考え事だよ家庭教師君。

雲雀君をこのままやらせていいものかとね」

 

「平和主義のお前のいいそうなことだな」

 

「僕平和主義なのかい?」

 

「自覚ねえのか?

なんだかんだいってツナ達を守ってるじゃねえか」

 

 

 

おぉー。

マジか、バレている。とは言わないけどリボーンに言われるとは驚きだな。

それだけ信用してもらっていると考えていいのかな?

 

 

 

「ちなみにやられたやつらの歯が抜かれているぞ」

 

「それ、ちなみにということで済ませられないよ」

 

「そういうところが平和主義だっていうんだぞ。

どいつもこいつも気にしてたら身が持たなくなるぞ」

 

「ご忠告どうも。

それより見舞いにいくべきだね。

生徒会長として動かないといけなくなるかも……」

 

「そいつは楽しみだな」

 

 

 

ニヤッと笑うリボーン。

………ここは不謹慎といっていいんだよね?

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

「極限にボクシング部に入れ公明!!!!」

 

「病院では静かにしてください」

 

 

 

そうだった……

この病院には笹川がいたんだった……

 

いつの間にかリボーンはいなくなって一人で生徒の様子を見ていたら笹川がいるんだもんなー

 

でも歯を見てハッキリと思い出した。

 

 

これフゥ太のランキングによるもの。

それも並盛中学校のケンカランキングだったはず。

 

 

……あぁ、これ間違いなく僕もターゲットだよな。

ということは何もしなくても千種か犬が襲いにくるか……

 

 

まぁ、どうにかなるかな?

 

 

 

「お兄ちゃん!!!」

 

「おぉ!!京子!!

それに沢田も来てくれたのか」

 

「は、はい」

 

 

 

すでに何かに怯えている様子のツナ。

もしかしたらリボーンがツナに今回のことを話したのかもしれない。

 

 

 

「どうして関取と相撲したの!!」

 

(なんで相撲なんだよ!!!

ってか、信じたんだねその話し!!!)

 

「む、無性に相撲がしたくなったのだ!!」

 

「ボクシング一筋なのに?」

 

「た、たまにはある!!!」

 

(あるか!!!

どんなときでもボクシングしか考えない奴が相撲をやりたがるか!!!)

 

「………そうか、よかった……」

 

(納得したッ!!?)

 

 

 

同じようにツナも心でツッコミをいれているようで表情がガーンとなっている。

 

分かるぞツナ。

一体なにかツッコミを入れたらいいのか分からなくなるよなー

 

 

 

「いい機会です。

笹川君は少し体を休めるべきだと思ってましたから、しばらくじっとして怪我を治してください」

 

「そうだよお兄ちゃん。

いつも無理ばかりするんだから」

 

「ふ、ふむ…分かった……」

 

 

 

妹の言葉にたじたじしている笹川。

これはいい薬になったかな。

 

 

 

「それじゃ安静にしていてくださいね」

 

 

 

そう言い残して公明は病室から出た。

そのタイミングでツナに遭遇、どうやらツナもお見舞いにきたようだ。

 

 

 

 

「会長!!」

 

「沢田君もお見舞いかい?」

 

「は、はい」

 

「今は物騒だからね、()()()()()()()()()()()()()

 

「……は、はい……」

 

 

 

遠回しに危険が迫ってきていると警告をしておいたから、心の準備位は出来るだろう。

ツナの肩に乗っているリボーンは何やら掴んだようでこちらに向かってニヤリと微笑んだ。

 

あぁー聞かないからね。

それを聞いたら巻き込まれる、まぁ巻き込まれにいくけど、それが自分の意思ではないのは不本意である。

 

ということでさっさとその場から離れた僕だった。

 

 

 

…………………………

 

 

 

「ええぇー!!!??

並盛中ケンカの強さランキング順に狙われてるー!!!」

 

「そうだぞ。

そして今回は了平が狙われた。

証拠に歯が抜かれているからな」

 

「そ、そんな……

でもそれってまだ終わってないんじゃ!!」

 

「あぁ、どうやってランキングを手に入れたかは知らねぇがまだ終わりじゃねえ。

恐らく次は獄寺だ」

 

「そ、そんな……

獄寺君に連絡しないと!!」

 

 

 

すぐに携帯を取り出して連絡を取るツナ。

そんな様子を見ながらリボーンはついさっき帰っていった公明の事を考えていた。

 

 

 

(光明はランキングの……1位か。

了平が5位だとしたら、獄寺、山本の順番に狙われて雲雀と光明も狙われるはずだ。

………しかし、あの目はすでに知っている感じだった。

俺が雲雀が暴れている事を話した時からだ。

 

……この事件、光明が絡んでいるのか……)

 

 

 

証拠などない。

ただ知らない時に見せる目ではなく、何かを知りそれを目の辺りにした目。

これはリボーンの勘であるが、それを拭いさるほど公明を信用しているわけではない。

 

 

 

(こいつは…今回のことで色々分かるかもしれねぇな……)

 

 

 

あのとき、光明からのプレッシャーを今も覚えている。

世界最強の殺し屋である自分が()()()()()()()()()()()()()()相手。

敵意はなくとも、その強さにリボーン自ら引いたほどの強者。

 

光明を調べるとしたらボンゴレそのものが無くなる覚悟でやらないといけないほどに……

 

それが今回の事件で何か分かるかもしれない。

例え僅かな手がかりも見過ごさないようにと心に決めていると

 

 

 

 

「繋がらないよリボーン!!」

 

「探すぞ、獄寺が行きそうな所をな」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。