これは並盛中生徒会長の日常である。   作:ガイドライン

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生徒会長室にて

「やっぱり光明の入れたエスプレッソはうめぇぞ」

 

「それは良かった。沢田君の体罰への時間が1秒伸びたわけだ」

 

 

 

放課後となり黒田は生徒会長室で書類整理をしていた。

そして会長のデスク近くにはコーヒーマシーンがあり、そのとなりには複数の豆と水が用意されていた。

 

そうこれはリボーンをここに留めておくための秘策

上手くいけば本編では知らないことを喋ってくれると思い試行錯誤を続けてやっとリボーンに出せるコーヒーを作ることが出来た。

 

それからというもの家に来たり

(この生徒会長室よりも上質なものを置いているので3日に一回は飲みにくる)

こうして最も身近な生徒会長室に来てもらうことが出来た。

 

 

しかし変な感じだなー

だって呪いのせいだとしても外見は赤ちゃんであるリボーンがコーヒーを飲んでいる。

本ではスゴいなーとしか思わなかったけど改めてこう見ていると違和感しかない。

 

 

 

「おい光明。ボンゴレに入るつもりは本当にねえのか?」

 

「ないよ。前にも言ったけど生徒会長の仕事は忙しいんだ。それに生徒会長だけではなくこの街に頼られているからね。お陰さまで休日なんてものはもうしばらく取ってないよ」

 

「だがおめえならボンゴレも両立出来るんじゃねえのか?」

 

「正直にいえば出来るだろうね。

何をするかは知らないけど。だけど入らないよ、僕は。」

 

 

 

 

するとリボーンが拳銃を取り出して銃口を向けてきた。

わぁお!!そんな危険なもの向けないでください。

避けられる自信はあるけど避けたら後ろの窓ガラスが割れるから‼

 

 

 

 

「脅してもか?」

 

「脅しても、だ。

まぁ、相談役??みたいなお助け位はしてもいいよ。

だけどボンゴレに染まるつもりはないよ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

その言葉と共にリボーンの額に汗が出ていた。

ヤバい!もしかして殺気出ていたかな?

裏ボスみたいな人がいうには同じ素質があると言っていたけど本当にそうなんだなーと感じた。

 

にらみ合いとまではいかないが、お互いじっーと見ているなかで先に動いたのはリボーンだった。

攻撃するではなく諦めたかのように向けた銃口を下ろしたのだった。

 

 

 

「あら、諦めたのかな?」

 

「乗ってやることにしただけだ。

殺りやってもいいが俺も無事ではすみそうにねぇからな。

それに手助けはしてくれるようだからな、いまはそれでいいぞ」

 

「それは良かった。家庭教師君とは喧嘩したくなかったからね。

せっかくの覚えたコーヒーテクを披露出来ないのは勿体ないし」

 

「あぁ、だから毎日飲みにくるからな」

 

 

 

そう言ってニヤリと笑うリボーン。

あっ、間違いなく勧誘も込めているなーと分かっているがこちらも有益な情報を求めているからWin-Winだろう。

 

お互いがお互いの思惑を秘めたところで生徒会長の扉が二度ノックされて扉が開いた。

 

 

 

 

「し、失礼します………ってやっぱりここにいたのかよリボーン!!!」

 

「ジャンケンで負けた掃除は終わったのかツナ」

 

「獄寺君と山本が手伝ったくれたから終わったよ。

すみません会長、リボーンがお邪魔したみたいで」

 

「構わないよ。僕が誘ったんだからね」

 

「おい、ツナ。明日からはここに迎えに来い」

 

「はぁー!!?何言ってるんだよ!!!

それに明日からはって毎日生徒会長室にいく気か!!

会長の迷惑になるだから止めろよ!!!」

 

「…………ダメツナが指図するんじゃねえ」

 

「痛ててててててっ!!!

やっぱり4秒じゃ意味がないよ!!!!」

 

 

 

そうだろうなーと思いながら書類に目を通す。

リボーンもちゃんと約束を守ってくれているようだからこれ以上は干渉しないほうがいいだろう。

 

 

 

「た、助けて会長ー!!!」

 

「ゴメンね沢田君。これ終わらせないといけないから。

あとで手当てしてあげるから頑張って。

家庭教師君も程々にね」

 

「そ、そんなー!!」

 

 

 

泣き言を言いながらなんとか耐えたツナは軽く拗ねている。仕方ないでしょう、これも君が成長するために必要………だと思うんだからね、うん。

 

 

 

 

「ツナー。カバン取ってきたぜ!」

 

「返しやがれ野球バカ!!

それは右腕である俺の仕事だ!!!」

 

「ジャンケンして勝ったんだからいいだろう」

 

「ふざけるな!!運ぶまでのジャンケンだ!!

手渡しは俺の仕事に決まってるだろうが!!!」

 

 

 

そこには十代目の右腕と言い張る獄寺 隼人

そして野球に情熱を傾ける山本 武

二人とも良く喧嘩しているが、山本本人はじゃれている程度なんだろうなー

 

 

 

「アハハ、沢田君の友達は面白いね」

 

「あれ、なんで会長とツナと小僧が一緒にいるんだ??」

 

「ここが生徒会長室だからに決まっているだろうが!!」

 

 

 

 

キレキレのツッコミありがとう。

 

 

 

「どうだい君達。コーヒーしか出せないけど一杯飲んでいかないかい?」

 

「いいんですか!!」

 

「はっ!そんな得体のしれないやつの飲み物なんて飲めるかよ」

 

「そうかい。家庭教師君はお気に入りみたいだったけど人によってはまだまだなのかなー」

 

「さっさと入れろ黒田!!

リボーンさんが飲んでいるものを飲めるなんて光栄です」

 

 

 

 

掌返すの早いなー

というか、僕君より年上なんだけどなー

そう思った僕はチラッとリボーンを見ると目が合い

 

 

「おい獄寺、光明を呼び捨てにするんじゃねえ」

 

「す、すみません!!!

……悪かったな…会長……」

 

 

 

さん付けは嫌なようで妥当として「会長」を選んだか。

まあ、ちゃんとしてくれるならそれでいいけど。

 


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