あれは確か...4年前だったでしょうか、今でも鮮明に覚えています。
今までが普通なだけあって社会人になってもそれが変わることはありませんでした、
適度な距離を保ち不要位に首を突っ込むなどもってのほかです。
相手から頼まれたのであれば何も問題は有りません、むしろ頼られただけマシと考えましょう。
いわゆるお人好しですね、頼まれるまでは何もしませんけども。
この性格のせいでよく「探偵」又はよく来る頼み事のせいで「傭兵」なんてもよばれてました。
...これ多分普通って言いませんね...何やってだ学生時代の私...orz
訂正します間違いなく「偽善者」です、ん?言い方が悪くなってる?しらないよ
「貸一つね?」って言って何かしらは貰ってましたし、でもね会長いくら命の恩人って言ったって
家の食事会に呼ぶ事はないと思うのです、しかも一回きりじゃなかったですし。
毎度呼ばれる私の身にもなってください「ウチの子が~」って自慢やらなんやら聞かされるわで籠絡させられそうになったんですから、しかも悪意がないから余計にタチが悪い。
帰って洗面台の前に立ったらびっくり思わず叫びました、漫画だけって思ってましたよ、自分の姿を見て
悲鳴を上げて「あ...、私か...」ってなるの。
なんか脱線し過ぎましたね...そんな性格もあって直ぐに職場では馴染みましたよ、
なんだかんだでやってくれるから頼りになると...そんな綺麗な性格じゃないのに...。
問題はここからです、その日は夏にしては珍しく曇りの日でした。
帰る頃には降るだろうなって傘を持って職場に向かいました
そして案の定夕方になる頃に窓の外をみると降ってきていました、此処で何故思い出したのでしょう...
洗濯物を取り込んでいなかった事に...あの...自分でも分かってます、正直朝の自分を今からでもいいので
ぶん殴りたいです。
もう出勤時間は過ぎていたので早めに上がって帰ることにしました、私が此処で早めに帰らなければ、ちゃんと洗濯物を取り込んでおいたら、...こんな性格じゃなかったら...、あんな事にはならなかったのでしょうか...
雨は降り続きアスファルトの濡れた独特的な臭いが鼻腔をくすぐる。
そんな中傘をさして颯爽と走る人影が一つ。
それでも雨がそれを拒むかのように降り続ける、
"運転者が気を抜いてしまえば直ぐにでも事故になってしまう程の降り続ける雨"
走る人影は止まらない、刻々と迫る運命も知らずに
...完全にネタバレじゃないですか...、?なに?テンプレ過ぎるから知らん、...って書いてるの貴方でしょうに...
はぁ~、...この後お話がありますので逃げないでくださいよ?(暗黒微笑)
逃 げ ね ば
逃がしませんよ おおぉぉおぉぉぉぉおぉぉ!?!?!?!?
まぁ...お察しの通りです、スリップした車が私に突っ込んで肉塊になりました、以上!!!
じゃあ此処に居るあんたはなんだよってなるのですが...なんでしょうね?
言ってしまえば私が聞きたい位なのです、気づいたら知らない天井であれ以降の記憶が曖昧なんです。
でも...これだけは覚えています薄れていく意識の中でみたあの「顔の無いナニカ」
顔だけが黒く塗り潰されていて三日月のように曲がっていた口
そして嘲笑うかのような笑い声が脳内に響いていたこと
気でも狂ったのかと疑いました、なにか触れてはいけないナニカに片足を突っ込んだ気分
落ち着いた後担当医師が来て診察をして開口一番
「信じられない...死んでいてもおかしくない傷だったのに」
と
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