ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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平和への一歩そして黒幕

「ビックバンッ!!!!!!!」

 

「グァァァアアアアアアア!!!!!!!!!」

 

ゼノの拳から発せられた強烈な衝撃波でカテレアは空の彼方へと飛ばされていった。

 

「ふぅ〜。この技は結構 肩にくるな〜」

コキンッコキッ

 

そう言いながら変色した腕の肩を回していると、ヴァーリの対処に回っていたイッセー達が走ってきた。

 

「よう。ヴァーリの方は片付いたようだな」

「……」

ゼノがそう言いった。だが、何故か皆は黙っていた。不思議に思ったゼノは首を傾げて「どした?」と聞くとサーゼクスが前に出て頭を下げた。

 

「申し訳ありませんでした…」

「は?」

突然の謝罪にゼノは首を傾げた。すると後ろにいたアザゼルが説明した。

 

「ビルス様からお聞きしました。貴方様が神であることを…そうとも知らずに我々は幾多にも重なる無礼を働きました」

「本当に申し訳ございません…」

 

アザゼルの説明と皆を代表とするサーゼクスの謝罪にゼノは「あー」と頭を掻き戸惑いながらも答えた。

 

「まぁいいよ別に。俺は師匠みたいに敬語とか使われてるのは硬いから好きじゃないんだ。だから普通に話せ」

「よ…よろしいのですか?」

ゼノは「いい」と言い頷いた。すると今まで後ろでずっと空気になっていたビルスは欠伸をした。

 

「ふわぁ〜……何だか眠くなってきたよ…」

「では、私達もそろそろ帰りましょうか」

そう言うとウイスは空間にしまっておいた杖を取り出した。

 

「もうお帰りになられるのですか?」

「はい。もう用は済んだようですしね。それにビルス様もお眠りの時間のようなので」

トントン

そう言いウイスは杖を叩き体を浮かせた。

 

「じゃあね」

 

ドーーーーンッ!!

 

ビルスがそう言うと同時にウイスはビルスと共に天に向かって消えていった。

 

ビルス達が帰る様子を皆は見ているとゼノもその場から去り始めた。

 

「ゼノ様!」

「俺も帰らしてもらう。その前に…」

ゼノはサーゼクス達に目を向けると先程 カテレアから奪った球を見せた。

「この球を見つけたらすぐ連絡しろ。いいな?」

「は…はい!」

 

サーゼクスが頷くとゼノはその場を去った。

ゼノがいなくなった後、和平が正式に結ばれた。これによって悪魔、天使、堕天使との間で協定が結ばれることとなり、この協定の名は『駒王協定』と名付けられたのだった。

 

 

ーーーーーーー

ーーーー

 

 

ここは地球から離れた とある小惑星

その小惑星に、先程ゼノの衝撃波を喰らったカテレアが激突した。

 

カテレアは残っていた膨大な魔力のお陰で九死に一生を得て生きていたのだ。

「ハァ…ハァ…ハァ…(先程の衝撃波…なんとか耐えれましたが魔力が底をついてしまった…その上これ程の深手…しばらく休まなくては…)」

カテレアは風穴があいた腹を抑えていた。

 

その時

 

「フンッ 無様だな」

 

一人の男がそう言いながらカテレアの頭上から降りてきた。

 

その男は逆立つような髪に人間とは思えぬ緑色の肌、片方は鉢巻のようなもので覆われている鋭い目そして耳には謎のピアスをつけていた。

カテレアはその男性を見た瞬間、全身を震わせた。

 

「その様子だと作戦は失敗したのか?私があれ程の力を与えてやったというのに。その上その源をも奪われたというのか…」

「あ……ぁぁ……………ザ……………ザマ…」

 

刹那

 

 

 

カテレアの体が消し飛んだ。

 

「力を過信し過ぎた愚か者め。まぁいい。次の計画へと移ろうか…」

そう言うとその男性はその場から姿を消した。

 

男性が消えた場所にはカテレアの破片が漂っていた。

 

 

 

 




因みにアーシアとゼノヴィアのお祈りの件はゼノが去った後 イッセーがミカエルにお願いしました。

次回はいよいよ姫島 親子の回です!

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