ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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授業参観

ゼノがヴァーリをバズーカで葬った後、オカ研メンバーは参観日のためそれぞれの教室へと向かっていった。

三年の教室に着くと朱乃は違うクラスのため「また後で」と言い隣の教室へ入っていった。

 

二人が教室に入るとそこはいつもの賑やかな風景であった。数日前にこの学園が戦場になっていたなんて嘘だと思えるほどだ。

 

「ふわぁ〜……眠いな〜……ダルいし授業サボっていい?」

 

「貴方いつも寝てばかりでしょ?公開授業くらいは起きて受講しなさいよ。ちなみに、誰が来るの?」

 

「姉とこの前ゲットしたティアマットだよ…姉の奴めちゃくちゃ張り切りやがってティアマットも何故か『師匠の普段の生活……気になります…』とか言って張り切ってるしなんなんだよまったく……そっちは?」

リアスが聞くとゼノは眠たながら応えた

 

「え?私はお父様とお兄様……て貴方お姉さんがいるの?」

するとリアスはゼノに姉がいるのは初耳な為質問した。

 

「あぁ。だがまぁいつもベタベタしてきてよ…夜も気づけば抱き枕にされてるし…」

「そ…そうなの…。えっとそれで貴方のお姉さんもビルス様の弟子なの?」

「弟子とは行かないがお前ら同等に空は飛べる。あとアイツは先月まで宇宙に行ってたからな…それなりの戦闘力はある。少なくともお前らや魔王よりは上だ」

「え……宇宙に!?どうやって!?」

リアスは目を丸くし驚愕するとはたまたゼノに聞いた。それでも全く表情を変化させず答えた。

 

「姉は昔から宇宙が大好きでな、研究し続けた結果、宇宙船を自分で設計して旅立ったわけ。ちなみに俺が11の時だ」

「11ってことは貴方のお姉さんは?」

「今24だからえぇと……」

「17歳で宇宙に!?いやいやいや天才すぎるでしょ!?今までの最年少のゲルマンを軽く超えちゃったわよ!?」

「別にいいだろ…そんなの…めんどくさ…………」

 

 

 

zzzzz

 

 

「なんで寝るの!?」

 

こうしていつもの日常が幕を開けた。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

ーーー

 

 

 

 

「この後の公開授業は保護者の方だけでなく中等部の生徒も見学に来るので滞りなきよう励んでください」

 

 

今俺たちは公開授業前の昼休みを持て余していた。俺のクラスには誰が来るのかワクワクしてる人、親が来てなにかと嫌だと思って机に屈している人、など様々な反応が出ていた。

 

「なぁ、イッセーんとこ誰が来るんだ?」

「んぁ〜母さんと父さんがな、アーシアを見に来るんだと」

「あ〜分かる」

 

「私こういうのは初めてなのですごく楽しみです!」

「私は憂鬱だな〜」

俺や桐生はあんまり気乗りしないがアーシアは顔を輝かせていた。それもそうだ。アーシアは教会育ち、生まれてこういうのは一度も味わったことがないからな〜

 

ふと廊下の窓を見るとアクセサリーをつけた人やスーツなどを着こなした人達が次々と見えてきた。

そうか〜もうすぐ四時限目も始まるし皆の親達も来るのか。

 

そうほのぼのと思っていると突然廊下の方が騒がしくなった。

 

「なんだ?」

 

「さぁ?」

 

俺と元浜と松田は廊下に出た。そこには……

 

「「「なっ!」」」

 

一人は黒髪をたなびかせスーツを綺麗に着こなしたティアマット、たがもう一人は知らない人だった…!その人はすごく長身で綺麗な朱色の髪をたなびかせながら歩いていた!すると周りの男子はもちろん女子までも見とれていた…!

 

そしてなにより目に映るのは……

 

 

「「「おっぱい!!!」」」

 

や…!やべぇ…ぞ…ありゃ…スーツ越しでも分かる超爆乳じゃねぇか…!

「元浜!数値を!」

「言われなくとも!」

ピー……ジジ… パリィィンッ!

 

「ぐはっ!」

「元浜!」

いきなり元浜の眼鏡が割れた!な…何があったんだ!

 

「おい!しっかりしろ!元浜!おい!」

「う……うぐ…あぁ…こんな数値は見たことないな……いっ……一瞬見えた………スリーサイズは……

「「何だ!?」」

「と言うか元浜あんた眼鏡とった方がイケメンよ?」

 

桐生の事は無視して俺たちは耳を傾けて聞いた!

「ば…B115 W61 H92…」

 

「「な…何イィィィィ!!!????」」

ひゃ…115だと…!?なんておっぱいだ…!

「脳内保存!脳内保存!」

するとその女性は俺達の目線に気付いたのかこっちを見ると近づいてきた!

 

「貴方が兵藤一誠君?」

「え…は…//はい!そうです!えっと…どちら様…?」

俺は緊張した!こんな綺麗なお姉さんに近寄られたら堪んない!もしかして…処女だったり……

「初めまして、私は黒崎サリ、いつも弟がお世話になってます」

「ま…松田です!」

「元浜です!」

おいお前ら!俺が今話してるんだぞ!というか……

 

「え…?」

 

 

え?…………………弟…………?

 

 

誰の?

 

 

「え…えぇと……その弟さんのお名前って………

 

まさか………

 

 

俺は恐る恐る名前を出して聞いてみた。

「ゼ…ゼノ…ですか…?」

 

その瞬間 その人は頬を赤く染めて頷いた。

「はい♪」

 

 

「「「「「「「「ええええええええええええええええええええ!!!!!??????」」」」」」」」

 

俺達やその場にいる全員が驚いた!

 

「黒崎先輩のお姉さん!?」

 

「うそ!信じられない!」

 

「すごい綺麗!」

 

周りからそんな歓声が次々と上がった!俺もだ…まさかゼノにお姉さんがいたなんて!しかもこんなムチムチな!

 

「ところで三年生の教室は何処か分かる?見当たらないんだけど…」

 

「あぇぇと三年生は向こうの棟です!あ…案内しましょうか…?」

「本当!ありがとう!」

そう言うとその人はパッと顔を輝かせた! あ…鼻血が…

「イッセー貴様!!美味しいところをぉぉぉ!!!」

「お前にはアーシアちゃんとゼノヴィアちゃんがいるだろうが!!」

 

「フッ…すまんな…困っている人を助けるのが俺の仕事なんだ☆」

 

(((((((((ウゼェ…………))))))))

 

「さぁいきましょ!」

 

「えぇ」

 

「おい。赤龍帝、何をニヤニヤしている?まさかサリさんで卑猥なことを企んでいるんじゃないだろうな?」

「いやいやそんなことねぇって♪」

 

俺はウキウキしながら三年の棟へと向かった。

道行く度に皆の目線がゼノのお姉さんに釘付けになる…!俺もだ!

 

すると

 

「おい、エロ3人組の一人よ、いい女連れてるじゃねぇかあぁ?」

 

!コイツは元柔道部首相 『下田 拓也』!しかも性欲が表面から出てとんでもないことから『エロタク』と呼ばれている先輩だ!俺たちと並ぶほどの有名人だ!

 

「し…下田先輩…」

 

「しかもどっちもいい胸じゃねぇか?100は超えてるよな?」

く…下田先輩…噂通りやばい男だ……この人は強姦容疑で一度捕まってる…その気色悪さからソーナ先輩や部長もあまり近寄らないらしい…

 

「だったら何なんですか!俺はこの人達を案内しt」ゴバッ!

 

その瞬間に俺は先輩から背負い投げをされた…!

 

「ウルセェんだよ。黙ってろ」

そう言うと先輩は二人に向かってよだれを垂らしながら狂気の目を向けた。

 

「ぐへへ……おっぱい揉ませろぉぉおおおおおおお!!!!!!!」

そして先輩は歯をむき出しにし二人にとびかかった…!

 

すると

 

 

「ドロップキィィィィィィィィィィィックッ!!!!」

 

 

ドガシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ

 

誰かが先輩に向けてドロップキックをかました!その衝撃でそこには大きな風穴が……すると三年の教室から次々と先輩達が出てきた!中にはソーナ先輩や部長もいた!

 

「イッセー!?何があったの!?」

 

「部長!そ…それが…」

 

 

 

「何ですって!?」

いや何も言ってないんですけど!?

 

「大丈夫ですか!?」

ソーナ先輩がサリさんに駆け寄った!

 

「え…うん。今の人って?」

 

「すいません。うちの手がつけられない問題児でして…ご安心を、少し経てば破壊された壁はすぐ戻るので」

 

なに!?少し経てば戻るって!?ソーナ先輩まで感化されてるし!?

 

「ったく、姉に何してんだよ。このクズ野郎が…!」

 

煙が晴れるとシルエットが見えてきて段々と姿が明らかになってきた…やっぱゼノだ!

すると

 

「あ!ゼ〜ノ〜!!」

 

バッ

 

「な!?あ/ああ///姉貴//!?」

ゼノを見つけた瞬間にお姉さんがゼノに抱きついた!なに!?

 

「ん〜!!会いたかった〜!!」

「や//やめろ//!!!周りから見られてんだろ!!」

「気にしな〜い気にしな〜い!うりうり!」

「や…やめrむぐ……!」

いつものゼノじゃねぇ…顔を赤めかせるなんて初めて見た…と言うかこの人ってまさか……

 

「ねぇ…?あれもしかして黒崎君のお姉さんじゃない?」

 

「え!?うそ!凄い美人!」

 

「モデルか何かしら?」

周りにいる先輩方も驚きはじめた…!

 

 

「…って鑑賞してる場合じゃないわよ!」

「のわっ!部長!?」

「今の朱乃が見たら…ヤバイわ……」

あっ……ヤバイ!!朱乃さんがこんなの見たら!

 

「あ……あ……」

ヤバイご本人だ!!

 

「……………」

 

空気が重い……ここで魔力なんか発動されたら……

 

「………」

 

マズイ!

 

 

パシャ

 

 

「「え…?」」

俺と部長は目を見開いた。朱乃さんの手には………

 

 

「「カメラ…?」」

 

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

 

「うふふふふふふふふゼノ君の照れ顔…ゼノ君の照れ顔…ゼノ君の照れ顔……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「…………何でやねん………」」

 

その後、下田先輩は問題行動が原因で三週間の停学になり、全治5ヶ月の重症を負った。あと何故か風穴は直っていた…

俺も公開授業が始まるから教室に戻った…ゼノを放っておいて…

 

sideout

 

 

 

 

「ゼェ…ゼェ…ゼェ…ゼェ…」

 

「大丈夫?」

 

「これが大丈夫なように見えるか…」

「いや全く…流石に10分も抱きしめられるとこうなるわよね…」

 

現在ゼノ達は授業参観真っ最中であった。珍しくもゼノは起きて真面目に受講していた。

 

「んで…あんたの親は?」

 

そう聞いた瞬間にリアスは後ろに目をやった。

 

「真後ろに…」

 

見ると

 

「お…リーアたんがこっちを向いた…!なんて凛々しい…」

 

ざっ………

二人はすぐに前を向いた。

 

「初めてあんたに同情するよ…」

「うん…」

そして2人は授業へと向き合うが……

 

「よし。ではこの問題を解いてみろ」

「先生〜。何で3年で線形代数やるんですか〜?」

「知らなかったのか?この学園じゃ1、2年で3年間の分野を全て終わらせて3年で大学の勉強を少しやるんだぞ?」

「はぁ!?なにその『高専』みたいなカリキュラム!?」

「因みに後でこの授業についてレポートを書いてきてもらう。来週までだぞ!」

『もろ高専じゃねぇか!?』

授業も授業で波乱である。

こうして公開授業は終わった。

 

 

 

 





思ったんですけど元浜って眼鏡取ったら相当なイケメンなんじゃないですか?

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