「さてと」
俺は白龍皇にフリードをぶん投げた後Zソードを回収した。が、それは見事に折れておりもう使い物にならない状態だった。
「ま、いっかとりあえず界王神様に伝えとくか。銀河パトロール隊にも連絡っと」
「黒崎ゼノ」
「?何だ?」
俺が界王神様に連絡を入れようとすると後ろから青髪に声を掛けられた。見ると裕斗も一緒だ。
「先ほどのお力添えのお陰で自分自身の意思を貫き通す事が出来ました」
「本当にありがとう。」
そう言うと2人はゼノへ頭を下げた。
「やめろ。俺はただ力を分けただけだ。あれはお前ら自身の手柄であって俺は何もしてねーよ。」
「ですが…」
「それより、今の気分はどうだ?少しはスッキリしたか?」
「はい。恨みを晴らすことが出来たので」
「なら良し。その言葉を後ろの奴らにも伝えてやれ」
「え?」
裕斗が後ろを向くとそこにグレモリーたちがいた。するとグレモリーは裕斗を抱きしめた。
「お帰りなさい…裕斗…」
「は…はい…!部長…!」
ガシッ
「ニシシシ!木場!もう逃がさんぞ!部長!お願いします!」
「えぇ」
「あははは…」
すると裕斗は笑いながら尻ビンタを受け入れた。
「さて、俺も報告しないとな」
そう言うとゼノは皆に気づかれずにその場を後にした。
アパートの近くの林にてゼノは界王神と連絡をとっていた。
「成る程………Zソードを堕天使が……」
「あぁ。おそらく、裏で暗躍してる奴がいる。もしかしたら神レベルに強いかもしれん。銀河パトロール隊にも細心の注意を払うよう言っておいてくれ」
「はい。我々も気をつけます。それではまた何かあったら連絡ください」
「あぁ」
界王神への報告を終えるとゼノはアパートへと戻った。
次の日
「ふわぁ〜…………昨日は全然眠れなかったな………」
寝不足のおぼつかない足取りでゼノはいつもの道を通りながら旧校舎へと向かった。
ガチャ
「よぅ」
「ん?やぁ。黒崎ゼノ」
ゼノが部屋に入ると聞き覚えのある声がし、その声の主はソファーから立ち上がる。青髪に緑のメッシュ ゼノヴィアだ。
「ん?何でお前がここに?」
「ほほう。イッセーと同じ反応だな…。神が不在の事を知ってね。破れかぶれで悪魔になったのさ」
「へぇ。だからグレモリーから誘われたのか。つうかイッセーと同じ反応なんて何か癪だな」
「どういう意味!?」
見るとリアスは偉くご機嫌であった。
「ふふふ。デュランダル使いなんて頼もしいわ。これで2人の騎士の両翼が誕生したわね!」
そう言いルンルンと鼻歌をしている。相当嬉しいようだ。
「ちなみに、今日からこの学園に編入することになった。よろしくね!ゼノくん!」
「真顔で高い声出すな……ていうか俺は先輩だ。」
「え!?その身長で!?先輩だったのか!?」
「うぐ!?」
身長の事を言われたゼノは固まってしまう。一方でゼノヴィアは態度を改める。
「これは済まなかった………そんなことより、黒崎…聞きたいことがある」
「ん?」
ゼノヴィアはある事をゼノへと問う。それは、他の皆も知りたがっている事だ。
「破壊神ビルスの弟子なら、宇宙の神話系統について知っているかい?もし知っているなら教えてくれないか?」
「あ………それ私も気になります…」
「俺も………」
「僕も」
「私も」
「私もですわ」
「私もです…」
皆から視線を集中させられたゼノは話さざるをえなかった」
「はぁ〜……ま、いつかは話そうと思ってたがな。教えてやる。宇宙の神々を」