ハイスクールD×D 破壊を司る神の弟子   作:狂骨

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久々の投稿です!誤字やこれおかしいな〜と思う部分があればお知らせください!


それではどうぞ!!


聖剣との対決

聖剣使いから決闘を申し出されたイッセー、ゼノは旧校舎の広いスペースへと移動した。

 

 

「では始めようか」

 

ゼノヴィアとイリナは着ていたローブを脱ぎ捨て、露出の少ないボンテージ姿となると聖剣を構える。

対するイッセーは神器を展開し、倍加を開始した。見ればイッセーの横には何故か木場の姿があった。

 

 

なぜ彼がいるのか?

 

ーーーーーーー

 

それは数分前…

 

「木場…お前、俺の獲物を横取りするのか?」

 

ゼノが闘う筈であったゼノヴィアの相手を木場が代わりに名乗り出たのだ。それに対してゼノ自身は怒りを露わにし彼を睨むも木場はそれに臆する事なく引こうとはしなかった。

 

「すいません。ですがこれは先輩であろうと譲れません。僕の長年の復讐でもあるのですから…」

 

「随分と生意気だな。この場で地球ごと破壊してやってもいいんだぞ?」

 

「破壊してくれるのであれば…聖剣も無くなるのでありがたいです」

 

「……まぁいいか。好きにしろ。やられたら俺に代われよ」

 

木場の覚悟と心の内を読み取ったのか、ゼノはあっさりとその場を譲り離れたのだ。

 

ーーーーーーー

 

「アイツを庇ったつもりか?まぁどの道 後で奴も断罪してやるつもりだがな。私達の主を侮辱した罪は許されるものではな__」

 

ゼノヴィアが聖剣を構えた時であった。

 

 

「ふ…ふふふ……ふふふふふ………」

 

突然と木場が壊れた人形のように笑い出した。

 

「なぜ笑っている?」

 

「いや…壊したくて壊したくてたまらないものが目の前にあるからついね」

 

その言葉と共に木場の周りの地面から無数の剣が現れ、その内の一本を引き抜くと構えた。

 

「魔剣創造か…面白い。ではいくぞ!!」

 

そして、両者は剣を構え激突し、それと同時にイッセーとイリナも勝負を始めた。

 

 

 

「ようやく始まったか」

 

「先輩は戦わないのですか?」

 

小猫の問いにゼノは首を横に振る。

 

「木場に譲った。もう勝負は見えてるけど」

 

「どういうことかしら?ゼノ?」

 

リアスに訪ねられたゼノは簡単に説明した。

 

「今の木場は見るからに、興奮して我を忘れてる。動きも滅茶苦茶でただ剣を振り回してるだけだ。でもあの女は冷静で木場の攻撃を防いでる。しかも、あの聖剣の特性は破壊。となると今の木場とじゃあ相性が最悪だ。一瞬の隙を突かれて負ける」

 

「そんな…」

 

「それに、イッセーを見てみろ」

 

そう言うと皆はイッセーの方へと目を移した。見るとイッセーは手に魔法陣を展開させそれをイリナへと当てようとしていた。

 

「あの魔法陣って……」

 

「まさか…………」

 

「あぁ……服を剥ぎ取ろうとしてる」

 

「イッセー…………」

「イッセーさん……」

「イッセー変態……」

「あらあら」

 

するとゼノは横になった。

 

「少し寝る…終わったら起こして…………zzzz…」

 

「貴方どれだけ寝るの!?」

リアスがそう突っ込むもゼノはもう寝ていた。

 

「もう……」

「まぁまぁいいじゃないですか」

 

そう言うと朱乃はゼノの頭を自分の膝へ置いた。

 

「朱乃先輩……なにしてんですか………」

「うふふ 膝枕ですわ」

「ぅ〜……」

「小猫ちゃんも一緒にいいですよ?」

「………いいです」

「あらあら」

 

「………(寝顔が少し可愛かった……)

 

 

 

 

 

〜数十分後

 

ようやくゼノは目を覚ました。

 

「ふわぁ〜!!ん?」

 

「あらあら よく眠れましたか?」

 

「朱乃か。イッセー達は?」

 

「残念ながら負けてしまいましたわ」

 

見るとイッセーと木場はうつ伏せで倒れていた。そして何故かイッセーは右頬が半端なく腫れていた。

「なるほど。じゃあ次は俺か。取り敢えず髪は簡単にまとめよっと」

 

そう言うとゼノは状態を起こし三つ編みを解きポニーテールにし、2人の元へと向かった。

 

 

 

 

 

ゼノが行くと2人は目を鋭くした。

 

「最後は貴様か、待ちわびたぞ」

 

「私達の主への侮辱…許さない。思いっきり断罪してあげるんだから!」

 

その怒りに満ちた表情を二人から向けられたゼノはそれを意に介す事なく歩み寄る。

 

「へぇ。なら楽しませてくれよ」

 

そして、二人の前に立ち、首を回すと手足をブラブラとし、準備運動をするとゼノは人差し指を出して誘う。

 

「こいよ…?」

 

「「…!」」

二人はその動作を合図と受け取り、聖剣を握りしめると一気に踏み出した。

 

「では行くぞ!」

 

2人は一斉にゼノ目掛けて走り出した。

 

そして2人の握る聖剣はゼノの胴体目掛けて左右から滑るように放たれた。

 

「ハッ!」「アーメン!」

だが鍛え上げられたゼノの動体視力はこんな動きなどハエが止まって見える程度にしか受け取れなかった。

 

 

「遅い」

 

「「!」」

 

ただそれだけが辺りに聞こえると共に二人の振り回された聖剣はあっさりとゼノに掴まれてしまった。その上、なんと二人の両腕の腕力を込めた一撃が、左右の人差し指と親指だけで止められていたのだ。

 

 

「うぐ……!?………(な……何だ……この力は……こんな子供に何故これほどの…)」

 

「う〜ん!な…なんなのよこの力!?」

 

2人はゼノから聖剣を離そうとするが、ゼノの力が驚異的すぎる為にピクリともしなかった。そんな中、聖剣を摘んでいたゼノはつまらなそうな表情と共にあくびをだす。

 

「ふわぁ…この程度か?」

 

それだけ言い捨てるとゼノは掴んでいた聖剣を放した。すると教会組2人はその反動で後ろへ仰け反り少し体制を崩した。

 

「くっ…!言わせておけば!!!」

体制を立て直した2人のうち1人であるゼノヴィアが向かってきた。

そしてゼノヴィアは聖剣をゼノの胸部へ目掛けて回し斬りを放った。

 

「くらえ!!」

 

「よっ」

 

だがゼノはその回転斬りを再び人差し指と中指で止めた。

 

「な…なに!?」

 

ゼノは掴んだまま自分の方向へ手を引き、それにつられたゼノヴィアを聖剣ごと後ろへ放り投げた。

 

「グハッ!」

 

「ゼノヴィア!!」

 

すると今度はイリナが剣を構え、突撃してきた。

 

「はぁ…力の差も理解できないのか…」

 

 

「アーメン!!!」

 

「遅い」

振り下ろされた一撃をゼノは吐き捨てながら難なく受け止めると人差し指に力を込める。

そして表面から衝撃を与えるようにゼノは人差し指をイリナの鳩尾へ打ち込んだ。

 

「がぁ…!」

放たれた2つの衝撃にイリナの身体は耐えられず、イリナは一瞬ながら白目を剥くとゆっくりと目を閉じながらその場に倒れてしまった。

 

「イリナ!!」

ゼノヴィアはイリナの元へと走るとイリナを抱き上げた。命に別状はないにしろ、リタイアは確実だろう。

イリナを抱き上げるゼノヴィアを見ながらゼノは首を鳴らす。

 

「さて、まだ続けるか?」

 

「っ……」

向けられた眼光にゼノヴィアは悔しむ。主をバカにされた以上 彼を許すことはできない。今すぐにでも斬り伏せたい。そんな願望があるが、彼から放たれる威圧によってその願望は消え失せていた。

ゼノヴィアは唇を震わせながらも降参を口にした。

 

「………悔しいが…私達の負けだ…」

 

ゼノヴィアが負けを認めた事で決闘は終了した。

 

◇◇◇◇◇

それからゼノヴィアはイリナを担ぐとこの場を跡にする。その際に後ろで見ていたイッセーに目を向けると、ある事を教えた。

 

「去る前に…赤龍帝 一つ教えておいてやる」

 

 

“白い龍は目覚めているぞ”

 

 

「!!」

 

その言葉にイッセーは硬直した。

 

「では、失礼する」

 

そう言うとゼノヴィアはこの場を去っていった。

 

すると木場も立ち上がりこの場を去ろうとした。

 

「待ちなさい裕斗!あなたは私の眷属なのよ!勝手にはぐれになるなんて許さないわ!」

 

「……すいません…部長…僕ははぐれになろうと同士の仇を打ちたいのです………」

 

そして木場はそのまま林の向こうへと消えていった。

 

 

「裕斗……」

 

 

 

木場が去った直後にゼノヴィア達の相手をしていたゼノは欠伸をする。

 

「グレモリー、俺もそろそろ帰らせてもらう」

 

「えぇ…分かったわ…」

 

それだけ言い残したゼノも林の奥へ消えていった。

 

 

残された皆は見送る事しか出来なかった。

 

 

 

〜ピザ屋

 

 

「お待たせしました。マルゲリータです。(堕天使コカビエルか……明日にでも調べてみるか…) ありがとうございました〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

 

 

誰もいない廃墟にて

 

 

 

「ほほ〜う、とてつもない斬れ味のある剣ですな〜。こんな硬い岩石をも切ってしまうとわ〜」

 

手に剣を持った謎の人影があった。

 

1人は剣を持った白髪の少年

 

「しかも聖剣よりも威力のある剣とはな。これまた驚いたわ」

 

もう1人は神父服を着用した老人であった。そして後ろにもう1人の影があった。

 

?「当たり前だ。神々が扱う神聖な剣なのだからな。それと貴様らの持つ聖剣とやらを合成すれば最強の剣になるだろう」

 

「しかしこれだけの斬れ味があるとするならば流石に重いのではないのか?」

「安心しろ。私の力で軽くしてある。本来の重さなら貴様らでは持つどころか動かすこともできないからな」

 

 

 

「な〜るほど〜ならば今度はこの剣であいつらを切り刻んじゃいますかなん♪」

 

 

続く

 

 

 


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